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日本と平和条約交渉などする気のないプーチン氏

ロシアニュース
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寝言は寝てから言えよ、プーチン氏は。

プーチン大統領 平和条約交渉について “条件が整っていない”

2024年6月6日 11時50分

ロシアのプーチン大統領は、日本との間で中断されている北方領土問題を含む平和条約交渉について「対話を継続するための条件が整っていない」などと述べ、再開のためには日本側がまず政策を変更すべきだと主張しました。日本への強硬な姿勢を改めて示した形です。

NHKニュースより

まあ、北方領土の交渉なんて、もはや日本国民は誰も期待していないよ。

ロシアは嘘つき

ウクライナ侵攻をやらかしているオマエが言うな

さっそく林氏が反論しているようだが、これは正論である。

林芳正官房長官、プーチン露大統領の発言は「極めて不当」

2024/6/6 12:05

林芳正官房長官は6日の記者会見で、ロシアのプーチン大統領が日本との平和条約締結交渉を続ける条件が整わないと発言したことについて、「日本側に責任転嫁しようとするロシア側の対応は極めて不当であり、断じて受け入れられない」と非難した。

産経新聞より

正直、プーチン氏に「オマエは何を言っているんだ」と言うしかないレベルである。

プーチン氏の立場としては、日本がロシア軍がウクライナ侵攻していることを批難し、欧米と歩調を合わせてウクライナの支援を行っているのが気に入らないらしい。

ウクライナへの軍事侵攻以降、欧米と歩調を合わせてロシアに制裁を科す日本に対して、プーチン大統領が強硬な姿勢を改めて示した形です。

NHKニュースより

しかし、これを許したら北方領土なんぞ戻ってくるはずもない訳で。当然、林氏にはロシア側の主張を受け入れる余地はない。

林氏はロシアによるウクライナ侵略や、それに伴う日本の対露制裁を踏まえ「日露関係は厳しい状況であり、平和条約交渉に関し具体的に申し上げられる状況ではないが、政府としては北方領土問題を解決し平和条約交渉を締結する方針を堅持する」と語った。

産経新聞「林芳正官房長官、プーチン露大統領の発言は「極めて不当」」より

キッパリと「ダメだ」と言ったよ。

ロシアはキビシイ立場にいる

ただこの一連の話に至る前に、こんなコメントがあった。

プーチン氏「ロシア兵器で攻撃される可能性」 ウクライナ情勢で欧米に警告 日露関係にも言及

2024/6/6 08:33

ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領は5日、露国内を攻撃できる兵器をウクライナに供与する国があれば、その国と敵対する国や地域にロシアも兵器を供給することを「検討している」と述べた。また、ウクライナに兵器を供与した国の「重要目標が露製兵器で攻撃される可能性がある」と警告した。

~~略~~

プーチン氏はまた、欧米が兵器供与を停止すればウクライナでの戦闘は2~3カ月で停止すると主張。「欧米はロシアが核兵器を絶対に使用しないと考えている。ロシアの核ドクトリンに何と書いてあるか読んでほしい」とし、国家主権や領土的一体性が脅かされた場合、ロシアは「あらゆる手段が使用可能になる」とも述べた。一方で、ロシアが北大西洋条約機構(NATO)を攻撃する恐れがあるとする欧米側の観測は「ばかげている」と一蹴した。

産経新聞より

核兵器で脅す時は、大抵ロシアの立場がキビシイ時にある。そして、気に入らない点はハッキリ口に出す素直さがあるようだ。「露国内を攻撃できる兵器をウクライナに供与する国があれば」などといっているが、越境攻撃はかなり効いている模様。

「対ウクライナ支援を止めろ」「話はそれからだ」ということなんだろうね。

ロシア、今年の財政赤字予測GDP比1.1% 従来予想から上方修正

2024年6月4日午前 1:43

ロシア財務省は、同国の財政赤字予測を2024年は2兆1200億ルーブル(237億6000万ドル)、対国内総生産(GDP)比で1.1%に上方修正した。

従来予測は1兆5950億ルーブル、GDP比で0.9%だった。

ロイターより

財政赤字を積み上げないとダメな状況になってきているのだが、これ、増税をしても改善できなかったようだ。

増税・追加動員で決断直面 主要閣僚は留任か―ロシア大統領

2024年03月19日07時07分配信

ロシア大統領選で圧勝したプーチン大統領は、5月の通算5期目の就任式を待たず新たな内政・外交を始動させる。とりわけ不人気な増税に向けた論議を本格化。

時事通信より

こちらがその記事で、高額納税者の税率を上げて庶民の不満を逸らすような積もりだったようなのだけれど、増税しても赤字財政は膨らんでしまう予測になっている。

これ以上戦争が長引くのはどうしても避けたいというのが本音だろう。

やせ我慢は何処まで続けられるのだろうか?

日本に揺さぶりをかける

そもそも、ロシアは北方領土を返す気などさらさらない。

「領土は確定済み」「将来訪れる」露、北方領土巡り次々と強硬発言 日露対立の長期化必至

2024/2/7 16:21

日本が7日の北方領土の日を迎えるのに先立ち、北方四島を不法占拠するロシアのプーチン大統領や高官らは、四島が露領土であるのは「確定済み」の上、非友好的な対露政策を続ける日本と平和条約交渉を行うつもりはないとする強硬な立場を相次いで表明した。

産経新聞より

今年2月にはこんな記事が出ていたが、時と場合によって立場はコロコロと変わる。要は彼らにとって北方領土に関する発言は、北朝鮮にとってのミサイル発射とほぼ同じ意味なのだ。

つまり、「おい、こっち見ろよ」程度のお話で、実際に返還する積もりなんて毛ほどもない。そういう国家なのだから仕方がない。

コメント

  1. アバター 河太郎 より:

    ある意味でプーチンは歴史を変えましたね。核は核に対する反撃にしか使わないという暗黙の了解を破った。
    恫喝の道具に用いた時点で、暗黙の了解が破れた。これで使えば後はトメドが無い。私見ではサイバー攻撃やマルウェアを用いて、敵国のインフラを破壊する方が効果的と思ってましたが、こうなってくると核所有、核配備が自衛戦略として検討せざる得なくなる。
    実際にキューバ危機の時代に逆行するのかは解りませんけれど、そうなった。
    そういう意味では歴史を逆行させた稀有な人物と思います。その人にまともな態度で応じても無駄なのでしょうね。
    とはいえウクライナも浮かれてられる状況ではなし。マクロンの派兵の案も、悪いけどドイツも他のEU諸国も、マクロンの言うことに耳を貸すとも思えない。
    (単に信頼性の問題)どうなるのやら?

    • 木霊 木霊 より:

      プーチン氏にしてみれば、歴史に名を刻んで偉大なロシア帝国を世界に知らしめたわけですから、本懐を遂げたってなものかもしれませんよ。
      とはいえ、何時までも戦時体制を維持出来るとは思えません。プーチン氏はこれからどうするんでしょうね。
      ウクライナに手を貸しつつ、ロシアを弱らせていたら、北方領土を取り返すチャンスが来るやも知れませんね。

  2. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    北方領土に関しては、Point of No Rturnは旧世紀に過ぎてしまっていると思っています。
    あの頃だったら、札びらで買いたたくことも出来たと。

    今は、じゃあ、(やらないけど)日本が腕力で分捕り返してもアンタ責める筋合いないよね?って状態に、自分で持ち込んじゃいましたからね。

    プーチン、というかロシアは、
    ・大ロシア帝国の幻想からまだ抜けられない、ルースキーミールの外(≒西側諸国と極東)は存在しないと同義
    ・国民は、判決前の被告が兵隊に取られ、事実上の問答無用の有罪判決(≒死刑)になるとしても、誰も文句言えない(そのくらい、国民は「強い指導者」に無条件になびく)
    ・どういうカラクリか経済は回ってるけど、そのツケは必ずどこかに出る
    という状態だと理解してます。
    プーチンが強気なのは、数字の上での経済が回っているからで、ウクライナの戦況が好転しているからでもありますよね。
    国民生活に影響が出てない、というプロパガンダをよく見るのですが、少なくとも西側がウクライナに支援しているのと同額、普通に考えればその倍額は戦費として浪費しているはずなので、そんな事いつまでも続けられるはずが無い。
    どこかで無理をしているし、最初は効果のあった経済制裁を無効化するカラクリがどんなものか繙きたいのですが、西側に見えない所でぶっといパイプが複数、支援している国に繋がっているのでしょう、としか思えない。
    資源を保つ国は戦争に強いわけですが、その資源を輸出に回せなくなってる訳なので、このツケは必ず、長期的にロシアの土台を侵食するはずですが……分かってても、「勝つまでは」止められないのでしょう、その勝利条件がもはや無理ゲーレベルになってしまいましたが……ロシア発祥の地であるキーウ(キエフ)を取りもどすなど……

    中国同様、「あるべきロシア世界」を取りもどすための戦いですから、もはやプーチンは北方領土は絶対に手放さないでしょう。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      そうですねぇ、ソ連崩壊の時に日本が思い切っていれば、案外簡単に取り戻せた屋も知れませんが、今や時遅しと。
      経済については完全に戦時統制経済なので、言わば穴を掘って埋めることで雇用を作り出しているような有様です。そりゃ、仕事はあるのだから経済は回るわけですが、モノは手に入らないので、じりじりと実体経済は悪化するわけです。不満が目に見えにくいのは大都市、特にモスクワに優先的に物資供給をしているからだと。
      物資は支那や北朝鮮、或いはブラックなマーケットからいろいろと入っているので、未だなんとかなっているんでしょうな。いつまで続けることが出来るのやら。

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