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ソウル地下鉄で特殊車両のリチウムバッテリーから発火

大韓民国ニュース
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早すぎたんだ、腐ってやがる。あ、いや、腐ってはいないね。

ソウル地下鉄大峙駅でも「リチウムバッテリー」火災…5時間で鎮火

2024.07.02 06:53

一日の間、ソウルの地下鉄駅2カ所が煙に包まれた。1日午前にはソウル地下鉄3号線の大峙駅で、午後には9号線の黒石駅で煙が発生し、出勤・退勤途中の市民が不便を強いられた。

中央日報より

メンテナンスの問題なんだろうか?

取り敢えずは軽めの記事を1つ。

消火方法はこれから模索

燃えた特殊車両

しかし、どうしてリチウムイオン二次電池なんて搭載していたんだろうか?

この日午前3時42分ごろ、地下鉄3号線道谷駅から大峙駅に向かう下り線線路で火災が発生した。火が始まったのは軌道作業用特殊車(モーターカー)のエンジンルームバッテリーからだ。消防当局は火災が発生して約3時間後の6時39分ごろに初鎮を終えた。

~~略~~

消防当局は大型水槽の水中にバッテリーを丸ごと浸す方式で午前8時41分ごろ、火を完全に消した。この過程で消防関係者140人と装備37台が投入された。正確な火災の原因は調査中だ。火災が発生したモーターカーは2021年に導入され、搭載されたリチウムバッテリーは2020年に製造されたというのがソウル交通公社側の説明だ。

中央日報「ソウル地下鉄大峙駅でも「リチウムバッテリー」火災」より

正確な用途は不明だが、軌道点検用の車両である様だ。それにしても2021年導入の新型車両だったということは、メンテナンス不足というのもちょっと考えにくいんだが。導入から2年ノーメンテだったとしても、そこまで問題になるとも思えない。

こんな感じで消火が行われたようだが、特殊車両から取り外す余裕は会った模様。エンジンルームに備え付けられたリチウムイオン二次電池っぽい(大きさ的に一次電池である可能性は低い)のだが、取り外す余裕があったというのは意外だな。

消防当局は大型水槽の水中にバッテリーを丸ごと浸す方式で午前8時41分ごろ、火を完全に消した。

中央日報「ソウル地下鉄大峙駅でも「リチウムバッテリー」火災」より

それにしても「大型水槽」ねぇ。止水板に囲まれた領域を「水槽」と表現しているとしたら意味不明だが、しっかりした消火手法が確立されていないということは伝わってくるな。

消火基準はない

……。

消防庁はTFを作って、消火器認証基準の改善に着手した。消防庁によると、現在、国際的にリチウムバッテリーの火災に対する別途の消火器認証基準はない。米国と一部の国だけが、金属火災の消火器(D級)の基準を導入している。消防庁は、「最近バッテリー産業の発展などで、金属火災用消火器基準の準備要求も多くなっているだけに、専門家の諮問団を立ち上げて、認証基準を用意することにした」と説明した。現在、金属火災の鎮火には、乾いた砂や膨張質石などを使っている。TFは、リチウムバッテリー火災鎮圧用消火器の性能や試験方法などを含めたKFI認証基準を作る方針だ。早ければ今月中に、マグネシウム消火器の認証基準を改善し、金属火災消火器(D級)の形式承認の基準も設ける計画だ。

東亜日報より

日本でも数年前からようやく本格的な調査が始まった分野であるため、保管基準などに関する検討レポートが出ており、消防法規則の一部見直し行われたようだ。

ただ、今後も逐次改正が行われていくだろう分野であろう。

で、韓国は無策……?あれだけEV推進していたのに、摩訶不思議なこともあるものだ。そもそも、リチウム一次電池の方は最近登場したというわけでもない。1950年代末頃に宇宙開発関係で作り出され、1976年に松下電池工業が初の商品化。それ以降、使用分野を広げて幅広く使われるようになっている。

韓国国内でも製造工場が初めて出来上がった訳でもあるまいに、対策は全く講じていなかったのか。

ま、まあ、そういうこともあるよね。

そもそもEV火災だって、ここ数年、かなりのペースであったと思うのだけれど、無策だったというのは驚くしかない。現場では工夫されていたとは思うけれど。

コメント

  1. アバター 河太郎 より:

    なんすかね、あの囲いで作ったプールみたいなの。まんま火災時の対応策が確立してない感バリバリなのですが。

    • 木霊 木霊 より:

      急ごしらえで用意したのでしょう。
      用意できるだけマシであると言いたいところですが、専用の装備くらいあっても良さそうなものですよね。

      …いや、多分、規格外の大きさで都合が悪かったとか、そういう話だと思いますよ。きっと、多分。

      • アバター 河太郎 より:

        むかしドッグランでボランティアした時に、熱中症のワンコを冷やす為に設置したプールにそっくりなんですよ(笑)
        熱中症ワンコを冷やしていたら、
        遊んでいると勘違いしたワンコどもが飛び込んできて困りました(笑)
        犬はともかく、鎮火できない燃料電池じゃあねぇ……
        でも、これEV化というものが、汎用化するのは未だ危険な技術である事を端的に表していると思うです。
        次々と起きるでしょう、この手の人災は。スマホのバッテリーだってナイフ1本で危険な燃焼剤になりますからねぇ。想定外の物理的ショックとかくらうと大災害に発展する可能性が……

  2. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    恐らくは、営業運転後、架線から集電できない(パンタ付けられないとか、そもそも架線の通電切ってるとか)事からバッテリで運用するタイプのトロッコ、なんでしょうけれど(日本の地下鉄にも同じようなのいっぱいあったはず)。
    単純に鉛蓄電池をリチウムに置き換えて、ショートしたか劣化したか、よくあるデンドライトで内部短絡したか……

    なんにしても大事故にならなくて幸いでした。
    下手すりゃ二桁単位で人死にが……

    ……って思ってたら、暴走事故で別件で大人数が亡くなってますね……
    ご冥福をお祈りするばかりです。

    ※故障と誤操作でウンコの投げ合いになるのが目に見えているだけに。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      日本でも電力供給のない状況での作業者運用というのは想定されていて、電化が進んでいると聞きます。
      ただ、結構な割合でディーゼル積んでいるんですよね。二次電池であるケースもあるようですが……。

      暴走事故って、ソウルの自動車のヤツですよね?既に車の故障と誤操作の争いになっていて、ドライブレコーダーからは証拠にならないとか何とか。