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ウクライナはEUに加盟できるのか

ウクライナニュース
この記事は約7分で読めます。

余り人気のない記事になりがちだけれど、ヨーロッパ情勢について軽く触れておこう。

EUがウクライナ モルドバと正式に加盟交渉開始

2024年6月26日 8時30分

EU=ヨーロッパ連合は25日、ウクライナと正式に加盟交渉を始め、双方は大きな節目を迎えたとの認識を示しました。ただ、ウクライナが加盟するまでにはさまざまな改革が必要で、実現には何年もかかるとみられています。

NHKニュースより

EUにウクライナが入ったからどうなんだ?という話ではあるんだけれども、ロシアとしては嫌なんだろうね。そして、ロシアの嫌がることはEUにとっては正解だ。

試されるウクライナ

EUへ加盟する意義

世界においてEUの立ち位置が若干怪しくなってきてはいるんだけれども、それでも影響力があるのは間違いない。EUのシステム自体が痛んでいるので、梃子入れ待ったなしではあっても、まだ、加盟している旨みはある。

なんだけど、安全保障としてはマイナス面が目立つんだよねぇ。

そんな中で、ウクライナが相変わらずEU加盟を推進していて、対ロシアの嫌がらせとしては悪い手段ではない。時間はかかりそうだけれどね。

また、ウクライナのステファニシナ副首相は「ウクライナはEU加盟の基準を完全に満たすために取り組んでいく」と述べ、加盟に自信を示しました。

ウクライナはロシアによる侵攻が始まった直後のおととし2月、EUに加盟を申請し、EUは去年12月の首脳会議で加盟交渉を始めることを決めました。

NHKニュース「EUがウクライナ モルドバと正式に加盟交渉開始」より

ウクライナの改革が進まないとEUへの加入というのは難しいけれども、ロシアの孤立感を高める意味はあると思う。

そして、ウクライナをEUに迎えようという機運が高まれば、EUからのウクライナ支援のハードルが下がる効果も期待できる。

まあ、ロシアは今戦争を終結させて完全にウクライナから撤退したにせよ、国際社会の一員に復帰ということにはなかなかならないと思う。問答無用で侵略戦争をやらかした国家というのは、それなりの報いを受けねばならない。

とはいえ、現実問題として資源大国の側面があるため、ロシアと組んで旨みがある国家にとっては、戦争が終わりさえすればという風に思っている可能性は高い。

EUの方向性

一方でEUとしても対ロシアという意味では、ウクライナの加盟を許可する流れはこのまま続けるだろうと思われる。

EU加盟国、ベラルーシ制裁に合意 ロシア制裁の抜け穴ふさぐ

2024年6月27日午前 2:06

欧州連合(EU)加盟国は26日、ベラルーシに対する制裁措置に合意したことを議長国ベルギーなどが明らかにした。対ロシア制裁を回避するための抜け穴をふさぐことが狙い。

ロイターより

ベラルーシ制裁に動いていて、ベラルーシ大統領のルカシェンコ氏への圧力を高めてロシアを孤立させたいらしい。

ベラルーシで議会選挙 ルカシェンコ大統領 7選へ立候補の考え

2024年2月26日 5時27分

ロシアと同盟関係にあるベラルーシでは25日、国や地方の議会選挙が行われました。自身も投票に訪れたルカシェンコ大統領は、来年予定される大統領選挙に触れ、7期目に向けて立候補する考えを明らかにしました。

NHKニュースより

ルカシェンコのオジキは一部界隈で人気なんだけれど、なかなか良いキャラしているんだよね。

そして、当のルカシェンコ氏はロシアへの影響力がそれなりにある。

「国家存続できない」 ベラルーシのルカシェンコ大統領がウクライナに対露停戦交渉求める

2024/4/26 10:26

ロシアの同盟国ベラルーシのルカシェンコ大統領は25日、ロシアの侵略を受けるウクライナに「いま交渉を始めなければ国家として存続できなくなる恐れがある」と警告し、直ちにロシアとの停戦交渉を開始すべきだと主張した。首都ミンスクで開かれた国家の意思決定機関「全ベラルーシ人民会議」で発言した。

産経新聞より

プーチン氏がルカシェンコ氏の諫言を聞くかどうかは不明だが、身内からもこういうことを言われてはいるのである。ロシアとしては停戦した方が良いんだろうけれども、プーチン氏のメンツもあるので簡単にはいかないかも知れない。

ゼレンスキー氏の支持率低下

さて、問題はウクライナの基盤の方である。

ゼレンスキー氏「信頼」は54% 1月調査から15ポイント下がる ウクライナ世論調査

2024/6/27 07:22

ウクライナのシンクタンク「ラズムコフ・センター」は26日、政治や社会情勢に関する世論調査結果を発表した。ゼレンスキー大統領を「信頼する」との回答が53・8%となり、1月の調査から15・2ポイント下がった。ロシアによる侵攻が長期化する中、ゼレンスキー氏への国民の信頼は低下傾向にある。

産経新聞より

言ってみれば、ウクライナの山本太郎的な位置づけの人物なので、平時の時に有能か?というと、そんなことはなくて。

ウクライナ大統領としての手腕が認められたのは、あくまで戦争が勃発した後のことで、おそらく優秀な振り付け師がいるのだろうけれども、有事のリーダーを演じたという意味では、その能力を認めるところである。

ただ、統率力があるか?とか、政治の世界でその手腕を発揮できるのか?というと少々怪しい。

一番の失敗は、ザルジニー氏を総司令官から下ろした辺りの判断だろう。

解任されたウクライナ軍総司令官、駐イギリス大使に任命へ

2024年3月8日

ロシアによるウクライナ全面侵攻が始まる以前からのウクライナ軍の総司令官で、先月解任したばかりのヴァレリー・ザルジニー氏(50)について、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は7日夜、ウクライナの駐イギリス大使に任命すると明らかにした。

BBCより

何故かその後、総司令官の能力があり、絶大な国民の支持を得ている人物を駐イギリス大使に任命してしまったけれども、後任の総司令官のクビを飛ばす事態を迎えている。

ウクライナ軍司令官交代へ 後任は軍幹部のフナトフ氏

2024年6月26日 6時26分

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア側との戦闘の前線で指揮をとってきた軍の司令官を交代させると明らかにしました。ウクライナ側の劣勢が伝えられる中、首都キーウの市民からは、今回の交代を通じて状況が改善することへの期待の声が聞かれました。

NHKニュースより

ザルジニー氏の後任だったユーリ・ソドル氏は、戦局を悪化させた責任を追及されて辞任。アンドリー・フナトフ准将を後任とするニュースが発表された。

ソドル氏は着任当初から、「能力はないんじゃない」という風に言われていただけに、ようやく交代かという感想も出ているようなんだけれども。総司令官の任命責任をゼレンスキー氏に問わなければならない局面だよね。「まもなくハルキウ方面、イジューム方面、リマン方面、バフムート方面、アウディーイウカ方面、ヴフレダル方面を担当するホルティツィア作戦軍司令官からも解任される」という話もあるので、ソドル氏は現場から追われる立場になるのかも知れない。結構な不祥事をやらかしたのかな?

ともあれ、選挙が出来る状況であれば、ウクライナ大統領選挙を行う時期ではある。今、トップを代える判断が正しいかどうか?という面はあるし、そもそも選挙やっている場合ではないのだけれども、このままゼレンスキー氏をトップに据えて戦えるのか?というのは、疑問に思える。

ここは司令官刷新し、兵器供給も改善したことから攻勢に転じたいところだが。しかし、そろそろ戦争を終わらせたいという空気も出てきているだけに判断が難しい。

EUは対支那政策で苦労する

ただ、対ロシア政策を貫くには、支那との付き合い方も改めねばならない。

ドイツ副首相、EUの対ロ制裁迂回やめるよう中国に求める

2024年6月24日 13:20 JST

ドイツのハーベック副首相は22日、中国に対し、ウクライナとの戦争で使用される可能性のある欧州製品の輸出をロシアに迂回(うかい)させることをやめるよう求めた。

Bloombergより

EVに関する記事は書いたが、支那に随分と経済的に侵略されつつあり、その立ち位置を改めようとしている。

欧州委員会が支那製EVへの追加関税を決定
始まったねぇ。 中国製EV課税、欧州委が12日にも発表か 不正補助金に対抗措置 2024/6/12 10:17 欧州メディアは12日までに、欧州委員会が今週、中国製電気自動車(EV)に対する追加関税を...

支那としては、流石に「ちょっと止めてくれ」という感じなのだけれど。

「中国EVの父」、EUとの関係改善へ投資協定交渉の再開呼びかけ

2024年6月26日 15:32 JST

中国の電気自動車(EV)産業の父と呼ばれる万鋼氏は、中国と欧州に投資協定に向けた交渉を再開するよう呼びかけた。

Bloombergより

「EVの父」が聞いて呆れるが、ともあれ支那としてはEUにEVを買って貰わねばならない。シェアも随分伸ばしたからね。

中国製EVに関税上乗せ方針めぐり EUと中国 実務者協議へ

2024年6月25日 6時12分

EU=ヨーロッパ連合は、中国から輸入されるEV=電気自動車について、暫定的に最大で38.1%の関税を上乗せする方針をめぐって、今週、中国側と実務者による協議を行うことを明らかにしました。

NHKニュースより

泣きは入れても主張は譲らないのが支那であり、EUがどこまで妥協できるのかは怪しいのだけれど、恐らくは対ロシア政策に関してもテーブルに載せてくるだろうと思われる。

各国とも、難しい舵取りを迫られている感じになっているね。

コメント

  1. アバター 河太郎 より:

    できるはできるでしょう。ウクライナが基準を満たしたらの段階でですが。
    それは彼らの問題なので、知らんけど。
    中露が内面的には嫌悪しあっていて、それ故にロシアを完全に潰すのは、中国の落し蓋として(極東で)マズい……という論旨で来たのですが……
    七面鳥様の「奴らを中心にグローバルサウスが枢軸国化する」という御意見に激しく動揺しておりまして。
    そりゃあマズいよね。というのが今の本音であります。朝令暮改ですけど。
    だから嫌がらせは沢山して欲しい。恨まれるのEUだし。
    で、国民にも軍にも信頼ある司令官を飛ばしたのは失策ですね。もともと戦争なければ政権交代な大統領だった山本太郎なわけで、彼って「戦争無いと失脚」という脚本ができてる処はネタニヤフ首相と同じですね。まぁネタニヤフ政権のように汚職問題でモメてないけど。戦争が終れば支援の武器流出問題は詰め腹切らされるだろうし。現実的に今はそれどころではなさそうだし。かといって士気が劣化すればロシアに呑まれるのは時間の問題な状況だろうし。とりあえず引き伸ばしの為にもEU加盟は前進せざる得ないのでしょうね。NATOとEUは別問題だろうとは思いますけど。
    あ、あとネタニヤフ氏がレバノン南部に手を出すと申したみたいですが、本気なのですかね? ヒズボラはハマスとは別格なので、ガザであれだけ手を焼いてるならば、USAのバイデンが後押ししても
    電撃勝利にはならんでせう。イランだのシリアだのが出てくれば流石にどう転ぶか分からない。シリアやイランが出てくれば、ロシアも黙って指を咥えてないでせう。ウクライナでボロボロでも。
    レバノンは経済崩壊してるといえ、ヒズボラは戦力を保持してますからねぇ。もしもバイデンが当選して、全面支援したらイスラエルが勝つでせうが、半端でない被害も被る。たとえシリアやイランが出てこなくてもです。
    その時にEUはどうする気なのだろう?
    ウクライナと両面支援を続けられる??
    なんかウクライナもガザもどんどん状況が液状化してるように見えます。
    原油どうするんだよ??
    ウクライナの穀物どうするんだよ?
    少しだけ明るい見通しは、北欧(スゥエーデンかどっか)で、リン鉱石の大鉱床が発見され、将来的にはロシア産に頼らなくてもよくなりそうな事ですが、さーも何年も左記の話でしょうからねぇ。
    チャットGPTにでも質問してみますか(笑)

    • 木霊 木霊 より:

      ウクライナの事態はEUとしても余り触りたくない事案だったと思いますよ、最初は。
      しかし、今や無視できない。そういうお話なんだと思いますよ。

      しかし、イスラエルの話が重なってしまった。
      イスラエルの話が単体で沸き起こったのであれば、それはそれで対処のしようがあったのだと思います。同時に起こってしまって、更に戦火拡大というのがEUにとっての恐怖なんだと思います。

  2. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >ルカシェンコのオジキは一部界隈で人気なんだけれど、なかなか良いキャラしている

    そのお写真、溢れ出る「大物を気取る小物感」がたまらないのです。カポネに傅く警察長官、的な。古今東西、これほどまでに「ロシアの犬」だった指導者が居たでしょうか?ってくらいに、個人的には思っています。

    >問題はウクライナの基盤

    EU加盟にも関係しますが、そもそもウクライナは政治は腐敗しまくり、経済は停滞しまくり、そこにスポットを当てたドラマで一躍人気のコメディアンが大統領に、でも序盤はミソ付けまくり……という流れを理解していれば、ゼレンスキー氏はカリスマであって、有能な参謀がいなければどうにもならない(ゼレンスキー氏の能力に関係なく)、というのは致し方なしかと。
    今大統領を変えるのは愚策であるという方に一票を投じるものですが、記事にもあるように司令官クラスが腐ってるから……前の司令官は「大統領になりたい」欲が丸見えで政権の不安定要因だったようなので、イギリスで礼儀作法を教わった後に、戦後に速やかに禅譲する方向で。本当はここは一致団結して戦争を終わらせて、戦後はその余勢を駆って腐敗部分の大粛清を……と行きたい所ですが、政治は人がやるもの、野心のある各人がそれぞれ勝手な絵を描いてるようでは……
    その意味で、プーチンの描いた絵に盲目的に従っている(ように見える、ブリゴジン等を除いて)ロシアの方が手強い、ウクライナは伝統的にそこが弱い、というのはどうしようもない弱点に思えます。

    そして中国。こっちは、プー2号に従っているように見えて、その実共産党内部は伏魔殿、軍の末端は暴走待ったなし、多分ロシアの方が百倍マシな状況だと思ってます(エビデンスは古い福島女史の記事とかその辺)。EUとしても頭の痛いところでしょうが、ドイツが獅子身中の虫、面従腹背の最大手だし、フランスも中国と繋がったパイプの切断は難しいでしょうし……

    「EUという壮大な社会実験」は後世の歴史家から「上手く行くように見えたが、結局は大失敗」と評されるように思ってますが、まあ、だからといって国がコケる程のことはないでしょう……元ECの国は。後から加入した国は……

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      なかなかルカシェンコ氏の言動は見ていて面白いと思っています。
      政治手腕も、それなりにしっかりしているところが面白いですね。

      ウクライナは、戦争が終わってからゼレンスキー氏が支えることが出来るような状態ではなくなるでしょう。あくまで、戦時に輝く人材であります。
      ウクライナを建て直す手腕を持った人材はまた現れてくれると良いのですが、旧来通りの政治体系を継続するのであれば、色々と苦労しそうですよ。
      何れにしても指導者には強いカリスマが必要なんだと思いますが。

      色々なファクターがあるので、なかなか先を見通せない時代になっていますね。

  3. アバター 河太郎 より:

    さて…ウクライナから始まった事に、最近のEU諸国で徴兵制への動きがある点を前にも記事になさいましたね。
    私しゃ現代には素人に毛の生えたような兵士は役に立たないと思ってるので、不思議だったのですが。
    同好の友人(埋蔵金探索仲間。元習志野の空挺出身で、米国本土基地での特殊戦教育の経験あり)が恐ろしい一言を。

    「そりゃ戦闘スキルがあるプロ兵士は貴重じゃん! 温存する為の捨て駒だろうよ。ようはプリコジンの囚人兵と同じ。
    つまりはいずれ、NATOはロシアと正面対決を考えているんだろ」
    ……。
    どう思われますか?

    • 木霊 木霊 より:

      そのご友人と全く同意見ですよ。
      それを地で行っているのがスイスですかね。
      EU諸国は案外冷徹なリアリズムが根底にあるのかもしれませんね。

  4. アバター 河太郎 より:

    沖縄の現場で活動家を制止しようとして
    警備員が亡くなりました。
    アレは妨害活動で殺されたのです。
    色々とあるが、私は書くことができません。とても悔しいです。
    この件というより、デニーを反対する沖縄市民が増えている事。植民地にされるのではないか? チベットや内モンゴルやウイグル自治区のように。そういう声が高まってると。そのことを知らしめる記事をいずれお願いいたします。
    本来ならば沖縄現地に先行してる方からの情報を提示すべきですが、行くために組織に登録してしまってるので、守秘義務があり、かつ情報提供者に迷惑が掛かってしまいます。その点は御容赦ください。しかし本当に腹が煮えくり返る。
    知ってる事があるだけに、あれは「事故」などとは言えない「加害」なのだと。
    デニーはもはやスパイです!!

    • 木霊 木霊 より:

      僕自身もあの件には非常に怒りを覚えています。
      何故、活動家は助かって警備の方は命を落とさねばならなかったのか。

      言葉にすると碌な事になりそうにありませんが、あれはもはや殺人行為でしょう。

  5. アバター 河太郎 より:

    感情に走りすみません。私の登録した企業ではないのですが、私も来たとか週何日か警備員をしてます。専業でないといえ
    同業者でもあり、先行した隊員から色々と聞いているので血圧あがりました。

    話を元に戻すと、ワグネルやロシア軍は、少数の捨て駒部隊を前線に送り、
    ウクライナ軍をおびき出し、出てきた処に大量の砲撃を加える事で戦果をあげていたらしいですね。ソ連時代に二人に一丁しか銃を渡さず突撃させ、倒れた者から銃を拾う戦術を取った国ですから。

    この話が、怖いのは、EU諸国がロシア戦術をとろうとしているらしい事で。
    私は本質はヨーロッパ人種というものを信用しないので、木霊様の仰る冷徹さは理解できます。
    しかし、捨て駒に使う前提とは……
    エニグマ暗号の解読成功を秘する為に、
    チャーチルがコベントリーを見捨てたのは有名ですが、それは戦時下において致し方ない判断とも言える。
    しかし最初からデュコイにするために徴兵をするのは、全く違う話と想うんてさよ。恐ろしい話です。

    • 木霊 木霊 より:

      恐ろしい話ではありますが、核シェアリングの話を聞いた時、僕自身も似たような感想を抱きましたよ。
      NATOの一部諸国、アメリカと核シェアリングしている国は、前線に核兵器を投下することでロシアの侵略を防ぐという発想なのですが、この核兵器使用は各国の国内においてする前提なのだそうです。
      戦闘機に爆装して核兵器投下するケースでは、モスクワまで往復できないのだとか。
      つまり、ドイツならドイツ国内に戦略核兵器を使うと。自国民(自国兵士)を巻き添えにしてでも、ロシアの侵略を止める発想なのだそうですよ。どちらかというと抑止力的な効果を期待してのことですから、流石に使うときに躊躇はするのでしょうが、「使ってやる」という意志を示さねば抑止力になりません。なかなかに恐ろしげな話だとは思いませんか。

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