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フィリピン女性市長に支那人スパイ疑惑

アジア
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なんだか、現実の話とは思えないけれども、事実は小説よりも奇なりとは良く言ったものである。

「中国のスパイ」疑惑のフィリピン女性市長、中国人だった…「指紋一致」

2024.06.30 12:40

南シナ海領有権問題で中国と対立するフィリピンで、「中国のスパイ」と疑われてきた女性市長が中国人であることがわかり議論が拡大している。現地捜査当局の調査の結果、女性市長の指紋は2003年にフィリピンに入国した中国人女性と指一致したことが明らかになった。

中央日報より

自分の街の市長が支那人スパイだったと分かったら、どう感じるやら。

フィリピンのスパイ事件に発展か

カジノの収益は選挙資金に?

話はこうだ。

フィリピンの農村の小都市、バンバン市で違法賭博場に対する摘発があったのだが、その施設の一部が市長の持ち物だったらしいことが発覚し、大騒ぎになったというわけだ。

賭博はオンラインカジノで、「Pogo」という名前だったようだ。

今回摘発されたバンバンの「Pogo」は、グォ市長のオフィスのすぐ裏にあった。およそ8ヘクタールに達する敷地には、食料品店、倉庫、プール、ワインセラーまであった。スタッフらはコンピューターが並んだテーブルで詐欺の犯行に及んでいた。

この敷地の半分を、グォ市長が所有していることが分かった。残りの半分は2年前にグォ氏が市長選挙に出馬した際に売ったという。グォ市長は自身の名前で登録されたヘリコプターも保有していたが、土地と同様にかなり前に売却したと主張した。

朝鮮日報より

そして、摘発されてびっくり。

市長のオフィスのすぐ裏に、そのオンラインカジノはあったようだ。そりゃまあ、疑われるのも無理はなかろう。

外国人の選挙関与

そして調べが進むうちにどうなったかと言うと……。

インクワイアラーなどなど現地メディアが28日に伝えたところによると、リサ・オンティベロス上院議員が前日に声明を出し、フィリピン北部ルソン島タルラック州バンバン市のアリス・グォ市長の指紋が中国人女性グォ・ファピンの指紋と一致するものとフィリピン国家捜査局(NBI)が確認したと報道した。

中央日報より

支那人であったことが発覚。

別に、支那人が市長になることが悪いことだとは思わない。それはその国の都合で事情も変わろう。ただ、この話は、市長のアリス・グォ氏が支那人グォ・ファピンと同一人物であることが発覚したことで、蜂の巣を突付いたような騒ぎに発展する。

ガチャリアン議員が提示したビザにはグォ市長と同一人物と推定される写真があり、パスポートにはグォ・ファピンが1990年8月31日に中国福建省で生まれたと書かれている。

オンティベロス議員はグォ・ファピンが「アリス・グォ」という名前をフィリピン人から盗用したとみられると話した。

中央日報より

多くの国でそうであるように、フィリピン人しか政治家になることは出来ない。選挙権も被選挙権も外国人が関与することを禁止されているのだが、今回、フィリピン人だと信じられていたアリス・グォ容疑者が、支那人のグォ・ファピンであったことが明らかになった。

背乗りというヤツである。

ただ、凄いのはそれだけではなかった。

事の発端は今年3月、当局がバンバンにあるオンラインカジノの施設を摘発したことだった。当局の調べによると、この施設は『ロマンス詐欺』の犯行拠点だったことが分かった。施設には数百人が監禁されており、その数百人が(ネット上で)異性に接近し、カネをだまし取るという犯行を繰り返していた。当局はこの施設から中国人202人とその他の外国人73人を含む約700人を救出した。

現地で「Pogo」と呼ばれるオンラインカジノ施設の客は、主に中国人だった。ロドリゴ・ドゥテルテ前大統領の在任期間中は、同大統領が中国と緊密な関係を築いていたためカジノも繁盛していたという。ところが、マルコス大統領が就任すると、南シナ海の領有権問題をめぐって中国との間で緊張が高まり、Pogoも厳しい調査を受けた。

朝鮮日報より

グォ・ファピンの犯罪関与は不明だが、主に支那人がこのオンラインカジノを利用していたらしく、犯罪の温床になっていたのだとか。拉致監禁まで罪状に追加されるのは、意外に近いかもしれない。

どうやって戸籍を手に入れたのか

さて、今後、どのような展開になるのかは不明だが……。

その後、グォ市長の財産が実は「中国の資産」ではないかとの疑惑が浮上した。グォ市長の過去について、知られていることがほとんどなかったからだ。フィリピンの選挙管理委員会は、グォ氏がバンバン市に有権者登録をしたのは2021年、市長に当選するわずか1年前だったと明らかにした。

~~略~~

グォ市長は上院の聴聞会で「私の出生証明書は17歳のときにようやく登録された」と主張した。病院ではなく自宅で生まれたからだという。また、学校にも通っていなかったと話した。養豚場を経営していた自身の家で、ホームスクーリングを通じて学んだとのことだが、先生の名前は1人しか挙がらなかった。

朝鮮日報より

よくもまあ、こんな怪しい人物を市長に押し上げたものだな。

また、取り締まりの過程で中国人民解放軍の軍服、勲章、階級章と銃なども見つかっており、これら業者が中国と関連しているという疑惑が一層拡散している。

中央日報より

選挙手続きが適切だったかも怪しい感じがする。

Simpleng Tao? Risa Hontiveros Digs Up 16 Cars Owned By Alice Guo

May 25, 2024

Bamban, Tarlac Mayor Alice Guo’s lifestyle totally runs counter to her claim of being a simple person since she owns 16 vehicles, including a few luxury brands, said Senator Risa Hontiveros.

The opposition lawmaker presented proof of Guo’s ownership of the vehicles during the resumption on Wednesday (May 22) of the Senate’s investigation on Guo’s alleged involvement in illicit offshore gambling operations in Bamban, Tarlac, where a Pogo hub near the town hall was raided last March.

~~対訳~~

シンプレン・タオ?リサ・ホンティヴェロス、アリス・グオ所有の16台の車を発見する

2024年5月25日

ターラック州バンバン市長のアリス・グオのライフスタイルは、高級ブランド車を含む16台の車を所有していることから、彼女の主張する「質素な人」とは全く逆であると、リサ・ホンティベロス上院議員が述べた。

野党議員は、昨年3月に役場近くのポゴの拠点が家宅捜索を受けたターラック州バンバンの違法なオフショア賭博事業へのグオの関与疑惑に関する上院の調査が水曜日(5月22日)に再開された際に、グオが車を所有している証拠を提示した。

Politikoより

随分と金持ちだったようで、「質素な人」の触れ込みで選挙に当選したようだが、蓋を開けてみればかなりの「資金」をお持ちだったようだ。

その資金源がどうやら人民解放軍にも関連していたらしいと言うから、何と言うか呆れるべきかなんというか。

ただ、スパイにしては目立ちすぎる人材である。支那に色々と融通した可能性は高そうだが、スパイだったかどうかはチョットわからないな。

日本の首都の知事候補の中にも随分と怪しげな方がいらっしゃるようだけれど、まさか当選しないだろうね?

コメント

  1. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    報道の、
    >ロドリゴ・ドゥテルテ前大統領の在任期間中は(略)カジノも繁盛していたという。

    ここ、重要ですね。
    本邦も、某政権の某総理大臣(複数)時代は……ですから。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      何が、とは申しません。
      が、岸田政権下で蓮舫知事誕生、みたいな話なんでしょうかね。

  2. アバター 人工知能の中の人 より:

    沖縄の基地修繕だかで中国人が偽造免許証で身分を偽って作業員に紛れ込んでいた話がありましたが程度の差はあれどこでもやってるんですね中国
    それと英語記事を追っかけたら日本でいうロマンス詐欺が海外では「豚の屠殺」詐欺という呼称でこの市長が自称する父の仕事が養豚業というのはなんの皮肉か

    • 木霊 木霊 より:

      「Pig Butchering(豚殺し)」でしたっけ。
      父親が養豚業かどうかもちょっと怪しいんですが、確かに皮肉が効いていますね。支那でも「杀猪盘(Sha Zhu Pan)」というらしいので、本気で皮肉っていたのかも知れませんが。