スポンサーリンク

韓国陸軍の訓練でまたもや手榴弾の事故発生

大韓民国ニュース
この記事は約5分で読めます。

またかー。

「手榴弾の安全ピン抜いて投げず」…韓国陸軍第32師団で訓練兵死亡、教官負傷

登録:2024-05-22 08:09 修正:2024-05-22 09:06

世宗市にある陸軍新兵教育隊で21日、訓練中に手榴弾が爆発し、訓練兵1人が死亡、小隊長(副士官)1人が負傷し、国軍首都病院で治療を受けている。

ハンギョレより

韓国陸軍の訓練では、数年に1度くらいの割合でこんな事故が発生してしまう。武器を取り扱う以上は、ある程度の確率で発生するのは仕方がないんだけど。

投擲訓練は危険が伴う

2015年の事故

「またか」というのは、過去にも似たような記事を書いたからである。トラブルがあって前の記事は消えてしまっているから、以前扱ったニュースからの掘り起こしをやっておく。

手榴弾が手の中で爆発…訓練兵のそばの教官が死亡

2015.09.12 11:03

11日午前11時8分ごろ、大邱近隣の陸軍第50師団新兵教育隊訓練場で手榴弾爆発事故が発生し、教官(小隊長)のキム軍曹(27)が死亡、ソン訓練兵(20)とパク軍曹(27)の2人が負傷した。負傷した2人は病院で治療を受け、命に別条はないと、医療スタッフは伝えた。事故が発生した手榴弾は陸軍が欠陥判定をした種類であり、不良品による事故である可能性が提起されている。

中央日報より

この時の事故では、手榴弾投擲訓練を行っていて、練習用手榴弾で投擲訓練をした後、ホンモノの手榴弾を支給されて投げる準備をしたら爆発しちゃったという悲しい事故であった。

事故を起こした手榴弾は、K413細裂手榴弾という韓国製の製品である。

img

こんな感じのアイテムなのだが、アメリカが使っているM67破片手榴弾に形状は似ているね。アップル・グレネードとか呼ばれるヤツである。

韓国はこれをライセンス生産しているのか、或いは独自開発したのかは良く分からない。この手榴弾を投げる訓練をやる。

訓練をやるのは当たり前なのだが、不幸なことにこの時の事故で、教官として付き添っていた小隊長は死亡してしまった。

この事故の時には、手榴弾が不良品だったのでは?という話だった。

新政治民主連合の金光珍議員は「この日爆発した手榴弾と同じ種類の手榴弾30発のうち6発が、昨年4月の陸軍の定期試験で遅延時間3秒未満で爆発した」とし「これは企業の製造欠陥で防水液が遅延剤に染み込んだため」と主張した。陸軍が手榴弾の欠陥を知りながらもそのまま使用したという主張であり、波紋が予想される。陸軍は事故直後、手榴弾投てき訓練を中断し、すべての手榴弾に対して調査を行うことにした。昨年9月にも海兵隊で同じ手榴弾の爆発事故が発生し、1人が死亡、2人が負傷している。

中央日報より

それも2014年に死亡事故が起こった手榴弾と同じ型のもので、不良があることが以前に発覚していたというから不幸にも程がある。

2014年の事故

2014年の事故に関しては余り大きな取り扱いになっていない。

韓国海兵隊の教育訓練団で手榴弾爆発…訓練兵が手首切断

2014.09.16 14:41

16日午前10時22分ごろ、慶尚北道浦項市烏川邑の海兵隊教育訓練団で手榴弾が爆発し、訓練兵や教官ら3人が負傷した。ここは海兵隊の新兵らが所属部隊配置前に訓練を行う一種の新兵教育隊だ。この事故で手榴弾の投下訓練中だったパク訓練兵(19)が手首切断のけがを負い、別の訓練兵とパク教官(26)も負傷して病院に運ばれ治療中だ。

中央日報より

この時の事故は、安全ピンを抜いて投擲した手榴弾が、投擲直後に破裂。投擲した訓練兵は手首を切断する重傷を負い、付き添っていた教官も負傷。他に一緒に訓練していた訓練兵も負傷する事故であった。

この手榴弾は上で紹介した通り、K413細裂手榴弾という2015年と同型の手榴弾で、遅延時間3秒未満で爆発する不良品であったため、このような事故に繋がったとのこと。

それにしたって、30発検査して6発が不良品って1/5の確率で事故に遭うってことだよね。もはや、ロシアンルーレットと言われても否定できない率なんだが。

今回の事故

では、今回の事故はどのようなことだったかというと、どうやら訓練の際に安全ピンを抜いて投擲はしなかったらしい。

警察と消防、軍当局の説明によると、この日午前9時50分ごろ、陸軍第32歩兵師団の新兵教育隊で手榴弾の投てき訓練をしていた訓練兵1人が、手榴弾の安全ピンを抜いたが投げず、これを見守っていた小隊長が安全措置を取っている過程で手榴弾が爆発した。この事故で訓練兵は心停止状態で国軍大田病院に運ばれたが死亡した。小隊長は手や腕などを負傷したため国軍首都病院に緊急搬送された。命に別状はないという。軍当局は「当時、訓練兵と小隊長はいずれも防弾服と防弾帽を着用していた」と述べた。手榴弾投てき訓練は6週間の新兵訓練期間の5週目に行われる。

ハンギョレより

安全ピンを抜き、投擲して、爆発するというプロセスを経るはずだったが、死亡した兵士は安全ピンを抜いた後の段階で、投げられなかったらしい。

で、小隊長が安全ピンが抜かれた手榴弾を受け取ろうとして、爆発。小隊長は手や腕などを負傷したらしい。手榴弾の構造的にレバーを握った状態で安全ピンを抜いてもレバーから手を離さなければ爆発はしないのだが……。

今回の事故に関して言えば、まだ、手榴弾が不良品であったかどうかは分かっていない。

また陸軍本部は、今回の事故の原因が究明されるまで、手榴弾投てき訓練には実際の手榴弾ではなく練習用の手榴弾を使用するよう全軍に指示した。

ハンギョレより

練習用を使えよ、という措置になったのはまあ当たり前なんだが、韓国は徴兵制度を採用している国である。今回の投擲訓練も、徴兵された新兵の訓練の際に発生した事故らしいのだけれど…….

訓練用の手榴弾で訓練終わったら、ダメなんすかね?

え?訓練にならない?

いやそりゃそうなんだが、韓国軍はこの手のトラブルが上に紹介したように結構あるんだよ。事故になったから報道されただけで、氷山の一角なんだよね、きっと。火薬の量を減らした訓練用とかではダメなんだろうか?と、考えてしまった。ダメなんだろうねぇ……。

コメント

  1. アバター 山童 より:

    またか。爆発はお家芸の……ん?
    は?
    ピンを抜いたが投げなかった?
    へ?
    いや……握ってりゃ遅延時間を過ぎても爆発しないはずだが。ってか爆発するの解ってて何で投げないの??
    あの国の軍隊と装備に問題あるのは前々から木霊様の記事で存じておりました。
    おりましたが、今度は?マーク連発。
    正直、兵士に個人的に精神疾患があったか、はたまた知的障害がある者を無理やり入隊させたとかを疑わざる得ない。
    前者ならば、入隊基準とか審査をきちんとやってないという事ですし、後者であれば人倫として大問題です! 
    ヘル韓国は火病といい、0.7を切りそうな出生率といい、理解できん国ですな。

    • アバター 山童 より:

      ちなみにカテゴリを未分類として、
      お笑い韓国軍にしなかった木霊様の倫理観を愛読者として嬉しく思います。

      • 木霊 木霊 より:

        死者が出るケースのニュースを扱った時には躊躇します。
        悩みましたが、未分類では都合が悪いように思ったので、大韓民国のカテゴリーに移しました。

    • 木霊 木霊 より:

      不可解なニュースではありますが、背景が分からないだけに何とも。
      ただ、怖くなって手が離せなくなったというケースはもしかしたらあるのかもしれませんね。

  2. アバター 山童 より:

    訂正)いるようですね自衛隊にも……………
    …(-_-;)
    私は在隊時に見たことはないが。
    作家の浅田次郎氏のエッセイ「勇気りんりん瑠璃の色」や、企業舎弟時代の体験記「初等ヤクザの犯罪教室」で、
    バディが投擲訓練中に
    「あ、浅田どうしよう?」と泣き出したので振り返ると……てのがありましたわ。
    「ぜ、絶対に離すな」と必死で上から彼の手を押さえ、その瞬間に同期生たちは一斉に後ろへ下がったという(笑)
    どこまで実話か知らんけど、自衛隊体験小説の「歩兵の本領」とかを読んでいると、あの時代の自衛官しか知らん事を書いているから、そんなに盛ってはいなそうですね。

    • 木霊 木霊 より:

      確か、日本の戦争物の映画や小説でも、そんなタイプの兵士が出てきますよ。
      どんな組織にも「勇猛果敢」とは真逆の立ち位置にいる存在はいるものですから。

タイトルとURLをコピーしました