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大量の石油や天然ガスがゲットできると大喜びの韓国

大韓民国ニュース
この記事は約6分で読めます。

やったー、韓国ちゃん大量の石油や天然ガスがゲットできるね!

日本海、大量の石油ガス埋蔵か 韓国大統領が試掘表明

2024年06月03日11時46分配信

韓国の尹錫悦大統領は3日、南東部・浦項沖の日本海に最大140億バレルに達する大量の石油と天然ガスが埋蔵されている可能性が高いことを明らかにした。政府が米国の民間企業に依頼し、深海を調査してきたという。今年末に試掘作業に着手する。

時事通信より

深海をコレから試掘するのか。頑張れよ!

試掘の先にもハードルがある

今の韓国には希望が必要だ

身も蓋もない話だが、試掘して石油や天然ガスが確認されたら喜ぼうね。

尹氏は記者団に「埋蔵量は韓国全体が最大29年使える天然ガスと最大4年超使用できる石油の量に当たる」と説明。

時事通信「日本海、大量の石油ガス埋蔵か」より

埋蔵量が分かっている時点で、それなりの規模の油田があることが分かっているということになる。

……なるんだけど、実際に海底油田を掘るというのは結構ハードルが高い。

該当海域はこの辺りだとされている。んー、第7鉱区じゃないんだ。しかし、この話は未だ揉めそうな予感である。

こちらの記事では第7鉱区と呼ばれる幻の海底油田に関して言及していて、ここも1970年代頃からそんな話がぽつぽつと出始め、尖閣諸島の領有権を支那が主張し始めたのもこの頃からであった。韓国も当然欲をかいた。

img

これが1970年に韓国側が主張した領海の範囲なのだが、流石にコレは認められなかったので、話し合いでなんとか解決するという話しとなり、共同開発するというような話で落ち着いた。

が、今またこんな話が出てきた背景には、韓国経済がかなり疲弊してきたからである。もう1つ理由はあると思うが。

日本国内での調査

その、もう1つの理由というのがこちら。

国内の海洋ガス田、30年ぶり開発なるか…島根・山口沖で試掘調査開始

2022/05/09 20:27

INPEX(旧・国際石油開発帝石)は、島根・山口沖の石油・天然ガス田の試掘調査を始めた。開発に成功すれば、国内の海洋ガス田としては約30年ぶりとなる。ウクライナに侵攻したロシア産のエネルギーを避ける動きが広がり、世界各国で天然ガスが奪い合いとなる中、国内の資源開発に期待が高まる。

讀賣新聞より

開発に成功すれば、日本も産油国になる!と、喜んだ方も少なくはないと思うけれども、実際、この結果は「経済性ナシ」という結論となった。

https://www.inpex.co.jp/news/assets/pdf/20220902_b.pdf

まあ、水深約240mのところを海面下約3440mまで試掘したのだから、「あるにはあったけど」というレベルだったようだ。ただ、その試掘位置がね。

お分かりだろうか?

今回、韓国が試掘をするポイントにかなり近いのである。もちろん、ここを掘った根拠もあって、JOGMECの調査で「もしかしたらあるかも」という調査結果が出たからだ。

株式会社INPEXの島根・山口県沖合における探鉱事業の出資採択について~JOGMEC初の国内探鉱出資対象事業~ : ニュースリリース | 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構[JOGMEC]
JOGMECは、カーボンニュートラル社会の実現をふまえた資源開発の支援によって、資源・エネルギーの安定供給・確保に貢献していきます。

ちなみに、この海洋資源の開発には、10年単位の時間がかかる上に販路の獲得や生産体制の構築など莫大な投資が必要となる。しかし、INPEXの調査結果は思わしくなかった。

センイチ(千回やって1回あたる確率)だと言われるこういった海底資源開発は、古くは「山師」と呼ばれ、あたらないものの代名詞のような使われ方をした。

開発をやらなければ利益は永遠に得られないので、細々とでも開発を行う。それは良いのだが、無駄金になることは覚悟の上というのが、大抵の場合の認識なのである。

ある事は分かっている

で、韓国ちゃんの判断だが、「ありそうだ!」「ウリはお金持ちニダ」となったわけだ。

ユン大統領“韓国沖に石油と天然ガス埋蔵の可能性”近く調査へ

2024年6月3日 14時37分

韓国の尹錫悦大統領は、韓国沖の日本海に大量の石油と天然ガスが埋蔵されている可能性があると明らかにし、近くボーリング調査を行った上で商業開発を目指す意欲を示しました。

~~略~~

研究機関や専門家の検証もすでに受けたということで、ユン大統領は「世界的なエネルギー開発企業も関心を示しており、海底を掘削するボーリング調査の計画をきょう承認した。来年の前半までにはある程度の結果が出るだろう」と述べ、商業開発を目指す意欲を示しました。

NHKニュースより

そりゃ、それ以前にその付近を日本が調査して存在は確認しているのだ。埋蔵資源があることはほぼ確実だろう。

韓国の通信社、連合ニュースは、埋蔵が予想される海域はすべて韓国のEEZ=排他的経済水域内だと伝えています。

NHKニュースより

韓国のEEZ内で石油が出れば良いよね。

図1

ただ、この辺りはおそらく対馬海盆と呼ばれる場所で、水深は水深約1500~2500mとそれなりの深さがある。

北海油田は水深200m程度の深さのところだったから、試掘から生産に入るにもそれなりにスムーズに行われたが、それでも採算性はかなり悪い。

試掘が出来ても採算ベースに乗るかどうかは。出来るだけ浅い部分で見つかると良いね。ユンユンが出てきて大々的に発表して、国民に期待を持たせたことは戦略的には正しいのだろうけれど、試掘が終わる頃には自分は大統領ではない。韓国らしい何時ものやり方といったら、失礼に当たるだろうか?せめて、試掘が終わってから、ね。

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追加

あー。

Money1様のところで痛烈な記事が。

「140億バレル」の可能性に韓国が動揺している。
韓国メディアに「140億バレルの可能性に日本が動揺している」という記事が出ています。結論からいえば、韓国が動揺しているのです。「大統領が言っちゃったけど大丈夫なの」です。韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)...

しかし、フラグ回収が早すぎないかね?

追記2

あらら。

豪州最大の石油開発会社、英日だけ「見込みなし」と結論づける

2024.6.5 19:12

オーストラリア最大の石油開発会社「ウッドサイド」が英日湾一帯の深海探査事業が「もはや見込みがないと思う(no longer considered prospective)」という結論を下したことが〈時事IN〉の取材で確認された。

ウッドサイドは2023年8月22日に自社ホームページに掲載した2023年半期報告書で、「探査ポートフォリオを継続的に最適化し、もはや見込みのない鉱区を退出させた。これには、トリニダード・トバゴの深海5鉱区から撤退する決定と、カナダ、韓国、ミャンマーのA-6鉱区からの正式な撤退活動を完了することが含まれる」と述べた。

~~略~~

2023年1月頃にはウッドサイドの「撤退」が仕上げ段階に入ったと推定される。同年1月12日と1月16日、韓国石油公社は「8鉱区及び6-1鉱区北部地域ウッドサイド社契約脱退及び持分電量(50)譲渡同意要請」情報と「ウッドサイド探査資料返却要請(対応登録) ) ‘情報を登録する。該当情報は現在タイトルのみ公開された状態で、内容は非公開である。

Daumより

オーストラリア最大の石油開発会社は、韓国のこのA-6鉱区というのは今回開発するとぶち上げた場所だ。これで調査した会社が「あそこはダメだ」と諦めたところに韓国が挑戦するという構図が明らかになった。

ガッカリだね。フラグ回収早すぎる。

コメント

  1. アバター 河太郎 より:

    水深1500m超え……原子力潜水艦の深度でも1000m超え達成してないですよね?
    まぁ人の乗らないロボットとか用いるとか、ボーリング機材は無人だし。
    とはいえ現在の技術でどうにか、なるならば先鞭を日本がつけてるでしょう。
    石油枯渇がよう騒がれますが、石油そのものはそうそう枯渇しない。ただ、それが採算取れるような油田が減ってるだけ。つまり、試掘に成功したとしても、
    それが採算ベースに乗らない可能性の方が高い。シェールガスの例がそれと想うのですが、油田ってタンクみたいのに液化したオイルがタプタプしてる訳じゃないのですよね。たしか岩盤の中にある網目状の層に石油が浸された状態だったはず。自然噴出する油田でもそれは同じはずで、ただ網目の中に充満してるから圧力で吹き出すだけ。孔をあければ蛇口を捻ったように出てくると勘違いしてるのではないですかね。
    1500mを優に超える海底から、どうやって圧力をかけて抽出する気なのだろう?
    その長さのパイプだけでなく、油田のある岩盤層に複数の孔をあけて、強力な圧を送らねば出てきませんよね?
    当然に深いだけにストロークがあり、強力なポンプで圧をかけても、距離によって
    圧力は減衰するはず。ムリでしょ?
    これ韓国の国債か何かを売りつける為の詐欺なんでないすか?

    • 木霊 木霊 より:

      記事にも書きましたが、日本は水深240mのところで3440mもボーリングしましたから、それもまたどうかと思いますが、我が国には大深度の掘削が可能な技術はあるんですよね。
      我が国のちょっと頭のおかしい地球深部探査船「ちきゅう」を紹介しますと、世界最高の掘削能力(水深2,500m、海底下7,000m)を備えております。
      まあ、調査のために掘れても、生産するための油井が掘れるかどうかはまた別なんですが。
      https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/000189403.pdf

  2. アバター 河太郎書き忘れ より:

    −220mからさらに3440mのボーリング。
    なかなか大したものでさね我が国は。
    んで、書き忘れです。
    未開拓の大油田な゙ら孔開ければ自然噴出するのでは?とお考えの方もいるかと。
    うん運が良ければ、します!
    でも「最初だけ」なんですね。途上国が石油メジャーにもってかれるのはそこ。
    一定量を採掘すれば、その岩盤層からは圧をかけないと抽出できなくなるはず。
    要は石油の染みた岩盤層の網目の中に充満して内圧が高まってる時だけ。
    19世紀末から20世紀初頭にテキサスで大油田が次々と発見されたのに、それが枯渇しないのに米国は中東に目を向けます。それ簡単には抽出できなくなったからですよ。継続的に採掘を続けるならば、どうあっても圧力をかける(たいていは海水の高圧注水)技術が必要になる。途上国が独自の油田開発しても経営が成り立たないのはそれでしょうね。
    なので、木霊様の仰る通り、試掘に成功しても、それが経営的に軌道に乗るには
    かなりなハードルがある。しかも油田は
    でっかい地下プールじゃないんで、圧をかける孔を増やしたり移動して必要すら出る可能性があると。北海油田にしても完全に枯渇したのではなく、採算に合わなくなってきただけかと。
    掘る掘る詐欺にならんよう生暖かく見守りたいものですね。

    • 木霊 木霊 より:

      韓国がどの辺りを掘削するか不明なので、大したことは申し上げられませんが。
      深海にある石油でも、希望のために採掘する可能性はあります。ただ、それを続けるとなるととんでもないことに……。
      まあ、取り敢えず試掘だけならば、勝手にやられれば良いと思いますよ。続報を待ちたいと思います。

  3. アバター 七面鳥 より:

    こんにちは。

    韓国ちゃん、今度は誰に「後頭部を殴られる」のでしょうね?

    ※竹島、ここら辺じゃなかったっけ?って思ったら読売新聞が図示してくれてました。
    https://www.yomiuri.co.jp/world/20240603-OYT1T50139/

    まあ、どうなるか、高見の見物、結果をごろうじろ、という所ですか。
    ※お笑い韓国ネタ、追加になるかも?

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      そうそう、真っ先に竹島周辺なのでは?と疑ったのですが、流石にそこまでは度胸はなかった模様。
      とはいえ、書いた通り余程安定して採掘できないと採算性の問題で頓挫しかねません。どうするつもりなんでしょうね。

  4. アバター きたやまひと より:

    今日は。
     大陸棚の先の大水深海域の油ガス田の開発は、既に、多数の例があります。勿論、大水深海域での油・ガスの探鉱や開発、生産は、陸域や浅海でのそれに比して大幅なコスト増となりますので、そのコストを回収し、利益を上げるには、大きな可採埋蔵量が必要となります。今回の尹大統領の発表が、何を根拠にしているか分かりませんが、未だ、試掘を一本も行っていない段階で大油田発見というのは、技術面からはほら話の類ですね。
     少し古く、JOGMECの2014年の資料ですが、御参考まで。先頭にhをつけてください。(ttps://oilgas-info.jogmec.go.jp/_res/projects/default_project/_project_/pdf/5/5275/1406_out_deepwater_trend.pdf)

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      JOGMECの資料のリンクありがとうございます。一読しましたが、JOGMECも真面目に調査はやっているんですよね。予算の少ない中、それでも採掘を諦めない。
      まあ、そのJOCMECをして、「1000に1つあたれば良い」と言わしめるのが採掘事業です。もう、「頑張れ」としか。
      追記でオーストラリアの企業の話を紹介しておきました。ダメっぽいですねぇ、ここの海域は。

      • アバター きたやまひと より:

        今晩は。
         「Money1」さんのところに、ビクター・アブル「ACT-GEO」社顧問の記者会見の記事が載っていました。
         「Money1」さんの御紹介によれば、同顧問は、対象鉱区内に既に掘削されている3本の試掘井(掘っていたのですね!)や地震探鉱データから、貯留岩、トラップおよび基盤岩(おそらく根源岩(または油母岩)のことではないかと思います)について検討しており、鉱区内に5ヶ所の有望構造が摘出されていることを説明したようです。この説明を読む限り、通常の手順で検討を行ったように思われます。
         ただ、ここから油ガス鉱床の存否やその埋蔵量の推定に持っていくには、調査の精度や適用するパラメーターの妥当性、解析担当者のスキルなど、色々な可変要素があり、結論が妥当かどうかは、外から見る第三者には窺い知ることは出来ません。ウッドサイド社は、おそらく、同じデータを検討して、撤退を決めたのでしょうね。
         韓国側が、ちゃんと同顧問が説明した35~140億バレル相当の埋蔵量の意味を理解していればよいのですが。
         

        • 木霊 木霊 より:

          こんばんは。
          https://money1.jp/archives/128734
          これですね。

          一通り読みましたが、幾つか疑問はあるものの「可能性はある」という判断をしたことは間違いないようですね。
          試掘をしてみればすべてが明らかになりますが、それにしても5本掘ったら1本は出てくる、ですか。そうなるといいですね。

  5. アバター 砂漠の男 より:

    昨日の朝鮮日報に、なにやら怪しげな”情報源”の記事が出ていました。
    韓国政府・韓国石油公社は、その”情報源”のレポートを信頼したようです。
    https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/06/05/2024060580145.html

    鉱区採掘のスペシャリストの存在は重要ですよ。でも、豪ウッドサイトエナジー社が
    「採算なし」と見切りをつけた採鉱区ですからね。

    まぁ、やってみなはれ。

    来年から試掘を始めて、答え合わせは再来年くらいでしょうかね。

    • 木霊 木霊 より:

      これですか。
      何故こんな怪しげなレポートを信じたか?という話ではありますが、根拠は何でも良かったのかも知れません。

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