飛ばないから墜落しない?!韓国軍無人偵察機

海軍

ほー。

墜落恐れ飛ばせない510億ウォン相当の韓国軍無人偵察機

記事入力 : 2019/10/13 06:0

韓国が510億ウォン(約45億円)の税金を投じて導入した海洋情報艦の無人偵察機(UAV)の性能が劣り、事実上使い物になっていないとの指摘が出ている。韓国軍は北朝鮮による攻撃の兆候を積極的に探知しなければならないUAVの「故障」を懸念し、頻繁には活用していないという。野党は「数百億ウォン相当の装備が観賞用と化したのか」と批判している。

「朝鮮日報」より

これ、何処かで聞いた事がある話だが、飛ばなければ墜落しないから大丈夫だというと、一休さんのとんちみたいな発想だな。

スポンサーリンク

海洋情報艦に搭載するUAV

過去にも問題に

で、問題となっているUAVだが、どうやらこちらの機体らしい。

冒頭の記事ではハッキリ書かれていないのだが、「 新世紀艦のUAV 」とある。

 韓国ネイバーニュースなど現地メディアは4月中旬、海軍の情報収集艦が5年にわたって無人機(UAV)の運用を怠っていたとして「目を閉じたまま 性能発揮できず」などと報じた。

 韓国海軍は「新紀元」と「新世紀」の2隻の情報収集艦を運用。情報収集には軍と国家情報院(旧KCIA)が関わっているとされる。

 このうち新世紀艦には北朝鮮軍の情報を収集するため、2003年から米国AII社の無人偵察機RQ-7「シャドー400」を3機配備。全長約3・5メートル、幅約4メートルと小型で、滞空時間は約7時間。韓国陸軍も使用していたため、海軍への導入に問題はないと判断された。

「産経新聞」より

この記事は2015年の記事で、UAVに関する記載がある。それに寄れば、アメリカ製の無人偵察機RQ-7「シャドー400」を導入した、という事になっている。

実際に調べて見ると保有しているらしいことは事実のようなので、多分これに間違い無いだろう。

 ところが07年と10年に操縦装置やエンジンの故障で相次いで2機が墜落。残る1機も不調で飛ばせず、10年以降はUAVを運用していなかったことが明らかに。3機とシステム一式で計260億ウォン(約28億3千万円)がスクラップになっていたのだ。

 この理由について、月刊朝鮮は「無人偵察機は艦上の射出機から発射し、海上に墜落後は網で回収するため、艦上運用では制限が多い」と指摘する。つまり、2本の棒の間に渡した網の中に機体を押し込んで回収するため、揺れる海上での運用が難しいというわけだ。しかし、そうしたことは当然予測できたことで、なぜ陸軍装備を安易に海軍へ導入したのかという点はメディアの間で非難の的となった。

「産経新聞」より

で、2003年に3機導入して2010年までに2機を失い、残る1機も運用していない状態だ、というのがこの時点で明らかになっていた。

他にも問題が

で、RQ-7だけが問題かと思ったら、この記事には続きがあった。

 一方、新紀元艦も致命的な欠陥を露呈した。同艦はシャドー400のような航空機型ではなく、ヘリコプター型のUAV「S-100」(オーストリア・シーベル社製)を4機導入。全長3メートルとコンパクトで滞空時間は6時間。東亜日報(電子版)は「UAE(アラブ首長国連邦)も130機を導入した」とその性能と実績を紹介したが、13年10月に問題が発覚した。

 聯合ニュース(電子版)や世界日報などによると、同機は「GPS電波妨害に脆弱(ぜいじゃく)であることが分かった」というのだ。国会国防委所属のソン・ヨングン議員が海軍の資料を基にこの問題を取り上げ、「航法装置が商用GPSであるため、電波妨害などの電子戦に無防備だ」と指摘したという。

「産経新聞」より

シーベル社のカムコプターS-100も4機購入していたようである。

これだ。

GPS電波妨害に脆弱とか書かれているけど、ちょっと意味が分からない。

どうやら原因の根本は「米国の同盟国で韓国だけが米軍の軍用GPSの利用を認められていない」(朝鮮日報電子版)点にあるようだ。

~~略~~

 韓国軍は「米軍用GPSの導入には時間や予算が余計にかかる」と釈明するが、現実は米軍からGPSの電波のうち軍用モードの使用暗号の提供を断られている状態だ。先の「シャドー400」の墜落も、このGPS問題が原因と見る向きもある。

「産経新聞」より

あー、前々からこんな噂はあるけど、まだ許可されていないんだっけ。

未だにGPSは「商用」

10月11日付けの記事を見てみると、どうやらその様な事が書かれている。

自由韓国党の李種明(イ・ジョンミョン)国会議員によると、韓国軍の代表的な対北朝鮮情報資産である艦船「新世紀」「新紀元」に搭載されたUAVはGPS妨害への対処能力が著しく低いか、そうした性能そのものを備えていないことが判明した。 新世紀艦のUAVは当初、GPS妨害対応能力が備わっていなかったが、監査院による監査で指摘が相次ぎ、その場しのぎで補完を済ませた。また、新世紀艦のUAVよりも先に導入された新紀元艦のUAVにはGPSは搭載されているが、妨害対応能力はないことが分かった。

「朝鮮日報」より

ありゃあ……。

やっぱり、GPSの制限は健在であるようだ。

そしてやっぱり出てくる賄賂の話

平常運転と言えばそれまでではあるが、やっぱりこの話も。

その上、両艦のUAVは海軍の指揮統制体系とも連動しておらず、作戦指揮にかなりの障害があるとも指摘した。新世紀艦のUAVは2003年、新紀元艦のUAVは08年に戦力化が推進された。しかし、事業者選定過程で贈収賄や優遇といった雑音がやまなかった。UAVの運用は海軍、UAVで得た情報は国家情報院がそれぞれ管理する。

「朝鮮日報」より

結局、510億ウォンのうち、260億ウォンがRQ-7に使われ、残りがS-100購入に充てられたっぽい話になっているが、そのうちの何割かは賄賂に使われたと言うことらしい。

そもそもRQ-7は何カ国か採用しているけど、陸軍中心に運用されているようだが、例外的にアメリカの海兵隊でも使われている様だ。S-100の方は海軍中心に運用されているようなので、間違って購入したということは無さそうなんだけどね。

賄賂の隠れ蓑として海外製のオモチャを買うというのが本来の目的だったかも知れない。なお、これらは情報収集艦と呼ばれる船に載せられたUAVの問題として報じられていた。しかし、UAVの運用はなされていなかった。となると、一体、情報収集は何によってやっていたんだろうか。謎は深まるばかりだ。

コメント

  1. 産経の記事を読みましたが、個人的には墜落した2機のその後が気になりますね。
    ありそうなのが修理予算がなくて放置、良くて部品取り、悪くてもスクラップとして普通に廃棄でしょうけど、「スクラップとして輸出」とかしてないことを祈るばかりです。

    民間GPSどうこうの嘆き記事もありますが、北は北でスマホナビで無人機飛ばしてるのですからお互い様な気が。
    むしろ、ローコストで成功したら儲け、で済む分、この分野は北のほうが進んでる気すらしてきましたよ。

    • どうなったんでしょうねぇ。
      そもそも導入前にテストやったか?とか色々気になる事はありますが、その後の動向も気にはなります。スクラップして支那に輸出している可能性はあると思いますよ。

  2. RQ-7について、Wikipediaの記事を読んだのですが、気になる記述が。

    >離陸は専用のカタパルトから射出する形で行われ、
    >着陸には滑走路と空母艦載機のようなアレスティングギアを使用する

    う~ん、着陸(着艦)について、まともな検討せずに導入したのでは?

    • RQ-7の英語版のWikipediaを見ると、確かにアレスティングギアをテールフックに引っ掛けて航空機を停止させるみたいなことが書かれていますね。
      アレスティングギアを使うのであれば、「海上でも使える!」とかいう話に勘違いしたんでしょうか?
      どう言う検討をして導入したのかはとても気になりますね。

  3. よくもまあ、次から次へとお笑いネタが出てくるもんですねェ~。

    >そもそもRQ-7は何カ国か採用しているけど、陸軍中心に運用されているようだが、例外的にアメリカの海兵隊でも使われている様だ。

    RQ-7(シャドー)は陸軍専用機と言っていいUAVで今でもアメリカ陸軍の主力だと思いますが、哨戒時間はMAX7時間程度しかありませんから、海軍で本格採用しちゃったのは南朝鮮くらいじゃないですかァ~。

    そして、これがまったく意味不明...。

    >「無人偵察機は艦上の射出機から発射し、海上に墜落後は網で回収するため、艦上運用では制限が多い」と指摘する。つまり、2本の棒の間に渡した網の中に機体を押し込んで回収するため、揺れる海上での運用が難しいというわけだ。

    海に落として回収するって完全防水機能でもない限り、「使い捨て」みたいな運用ですね。
    陸上用でも着陸はアレスティングギアを使うはずなんで、そもそも甲板の短いこんな海洋情報艦で使うほうがヘンな感じ。
    スカイフックで回収するスキャンイーグルを採用した方が良かったのに。

    海兵隊では最新型のRQ-21(ブラックジャック)への更新が決まっているようですね。
    これはアメリカ海軍も採用している機体ですから、海上では必須の哨戒時間が24hと長いのが決定的に違いますし、防錆性能なんかもクリアしているのでしょう。

    >S-100の方は海軍中心に運用されているようなので、間違って購入したということは無さそうなんだけどね。

    S-100はアメリカ軍を除き、各国の海軍・沿岸警備隊がこぞって採用しているベストセラー機です。(支那・ロシア沿岸警備艇も採用しています)
    南朝鮮なんぞに採用されちゃったばっかりに、とんだミソ付けられて怒ってるんじゃないかな?

    P.S.
    アメリカは軍用GPSを南朝鮮にだけ未だに使用させてないなんて、「米韓同盟」っていったいどんな構造になってるんでしょうね。
    パワハラそれともイジメて弄ぶストレス解消の対象だったりして...。(爆笑)

    • ここの所、ネタ満載で困っています。
      取りこぼしはしたくないのですが、正直追いつきません。

      さておき、RO-7も悪い機体では無いハズなのですが、使う側の問題で「ダメな機体」っぽい扱いは哀れですよね。海上で使うなと。

      スカイフックでの回収もそう簡単では無いのでしょうが、アメリカ軍では出来ていますからねぇ。
      スキャンイーグル、高かったんでしょうか??

      あと、軍用GPSの話はよく分からないんですよね。流石に許可されていないなんて事はないと思うわけですが、ニュースを見る限り、どうも許可されて以内っぽい。
      じゃあ、GPS誘導のミサイル(JDAMなど)なんかは何の意味があるのかと。それで「精密誘導」とか笑わせてくれますが。