魚群探知機を下ろした水上救助艦はソナー無しで運用中?

海軍

ああ、あのフネね。

ソナーなし、エンジン不調…問題山積の韓国製兵器システム

記事入力 : 2019/05/06 10:02

 1970年代レベルの性能不十分なソナーを積み、韓国の「防衛産業不正」の代表例に挙げられてきた水上救助艦「統営」は、依然としてソナーなしで運用されていることが4月9日までに分かった。不良ソナーの問題が指摘されてから5年たったにもかかわらず、「目が悪いままで」海を走っているのだ。防衛産業不正で数年にわたりひどい目に遭ったというのに、韓国軍の兵器システム管理は一歩も前進していない、という批判が起こっている。

「朝鮮日報」より

なかなか衝撃的なニュースだが、先ずはどんなフネの話かを説明していこう。

動かない船、水上救助艦「統営」

採用を拒否される水上救助艦

そもそも水上救助艦というのは何かというと、要は海難事故が発生した場合の救命艇である。それならば海上保安庁が出てくる話になれば済むのでは?ということなのだが、軍の場合はそれでは困るのだ。

民間では対応できない兵装を積んだ船体が、紛争地域で攻撃を受けて沈没するようなことになれば、速やかに兵員を助け、可能であれば船体の引き上げなどの作業を行う必要がある。また、動けなくなった艦船の曳航なども考えているようだ。

そういう事を念頭に置いて作られているのが水上救助艦なのである。

韓国では、平沢級水上救助艦を保有しているが、天安沈没事件(2010年3月26日)の時に浦項級コルベット「天安」が沈没するにあたり、救助するのに手間取ったこともあって、新型艦を欲しがったということらしい。

しかし、出来上がったモノは残念なモノだったらしい。

最先端と言われ統営艦、ソナーは、70年代のレベル

入力2014.09.19 02:57 修正2014.09.19 12:13

私たちの技術で製作された最先端の受賞構造艦である統営艦(3500t級)の中核機器であるソナー(サイドスキャンソナー)が1970年代に完成された平沢艦と同じ仕様であることが17日、確認された。1590億ウォンをかけて作った統営艦音波検出性能が40年前の水準という意味だ。平沢とは、1970年代に米海軍が使用し、途中退役したトラップを韓国海軍が1996年に導入した。

「韓国メディアDaum」より

何か、センサーが問題とかで、韓国海軍が導入を拒んでいたらしいのである。これ、擦った揉んだの末、海軍は受け取ることになるのだが……。

魚群探知機をセンサーに採用

とんでもない話が出てくる。

韓国海軍最新鋭救助艦に魚群探知機が装着されていた

登録:2014-11-19 00:52 修正:2014-11-19 08:25

セウォル号事故後、海軍の救助艦である統営(トンヨン)艦の投入論議が盛んに行われていた5月、統営艦の音波探知機がマグロ漁船などに付ける魚群探知機を改良した装備に交替されていた事実が遅れて明らかになった。 核心装備である音波探知機の性能問題で海軍が統営艦の受け取りを拒否したため、防衛事業庁がまともな検査も行わずに軍用には不適切な装備を付けて海軍に渡そうとしたのではないかという疑惑が起こっている。

「ハンギョレ新聞」より

マグロ漁船などに取り付ける魚群探知機を改良された装備とか書かれているけれども、SH90と呼ばれるシムラッド社(ノルウェー・コングスバーグ社グループ)の魚群探知機だったらしい。

Simrad SH90 Sonar - Simrad
The Simrad SH90 is a sonar offering high resolution and high frequency. Due to these qualities, this sonar detects weak and scattered targets even under difficu...

まあ、魚群探知機でも高性能なモデルらしいから、無いよりはマシかとは思う。でも、軍用品がそれで良いんですかね?

2番艦もソナー無しで進水

ところが2番艦もこのざまである。

統営艦に続き光陽艦もソナーなく進水

2015.06.30(14:46)

海軍は今日の午後、釜山韓進重工業影島造船所で3500トン級光陽艦の進水式を行ったと明らかにした。

水上艦救助艦の2番艦である光陽艦は、進水式以後に1年3ヶ月余りの試験評価を経た後、来年9月ぐらいに海軍に引き渡す計画です。

「KBS NEWS」より

別に海軍に引き渡し前(進水して、テストしたあとに納入)なんだから、センサーが無くても良いんだろうけど。

未だにセンサー無し

センサーの無い水上救助艦ってどうなの

任務があるのは、あくまで救助対象が発生した場合に限られるので、それはそれで良いかも知れない。

でも、いつ本番が来るか分からないのが韓国のおかれた状況なんだから、これは不味いんじゃ無いの。

■6年もソナーなしで作戦

 防衛事業庁(防事庁)と韓国海軍が4月9日に保守系野党「正しい未来党」所属のキム・ジュンロ議員へ提出した資料によると、「統営」は現在ソナーを搭載しておらず、単艦での作戦ができない。「統営」の主任務は沈没・座礁した艦艇の救助作戦や港湾・水路上の障害物除去、艦艇のえい航などだが、きちんとした作戦運用はできないのだ。韓国海軍は、「統営」運用の主な実績として東海(日本海)で流失した対艦ミサイル「ハープーン」の探索・引き揚げ、漁場の海底にある廃棄物の除去支援、潜水艦の安全支援などを行ったと報告した。しかし単独作戦が不可能なので、国外の海難救助支援活動は1件も行ったことがなかった。掃海艦に搭載されたソナーを利用して目標地点を探索した後、「統営」が近くから水中ドローンなどを利用して救助作戦を実施していた。

ああ、単独での作戦が出来ないだけで、連係しながら動けばOKとも読めるね。

しかし、そもそも水上救助艦の必要とする能力を、他の艦船で補えるのか?というのが疑問なのだけれど、それでOKならば低スペックのソナー積んでおけば、それこそ魚群探知機でも良いんじゃ無いの?

韓国海軍と防事庁は、まだソナーを搭載できていない理由について「外国企業との法的問題の解決にかなり時間がかかった」としている。韓国政府は「新しいソナーは今年10月に入庫し、来年4月に搭載される予定」だというが、キム・ジュンロ議員のオフィスの関係者は「それすらきちんと進められるかどうか未知数」と語った。

そば屋の出前状態だね。

コメント

  1. マスメディア反乱軍 より:

    とりあえず作ったらそれでオシマイって伝統をしっかり守っているんでしょうか?
    そういうブレずに首尾一貫したところはある意味素晴らしい!!(笑)

    >ところが2番艦もこのざまである。

    えっ? 2番艦建造したんですか...、びっくりで~す。

    >しかし、そもそも水上救助艦の必要とする能力を、他の艦船で補えるのか?というのが疑問なのだけれど、それでOKならば低スペックのソナー積んでおけば、それこそ魚群探知機でも良いんじゃ無いの?

    魚群探知機が救難作業に役に立つとは思えませんが、それでも国民をお誤魔化す言い訳程度にはなるはずなんですが、さすがに海軍のプライドが許さないのかなァ~?

    でもですねェ~、救難艦とはいえない代物ならいっそ「曳航専用艦」と呼称を変えたほうがいいんじゃね?(冷笑)

    • 木霊 より:

      作ったらって、完成していないんですよね(汗

      さておき、2番艦まで作って初めて分かる問題というのもあるのかも知れませんが、これはそうじゃ無いですからねぇ。
      寧ろ、計画段階で分からなかったのかと。