韓国型の探査機を打ち上げるニダ!……2022年8月に

迷走韓国宇宙開発史

あれ?予定は2020年だったような気がするんだけど、気のせいだったか。

韓国型の最初の月の軌道線、2022年8月に打ち上げる。

入力2020-09-27 16:38:00 修正 2020.09.27 16:37:57

韓国が独自の人工衛星技術を活用して、米国スペースXのロケットを活用して2022年8月に国内初の月軌道船(KPLO)を発射する。これにより、月探査機の開発、月軌道進入、宇宙インターネットなど深宇宙航法などの技術の確保に乗り出すきっかけになる見込みだ。

「sedaily.com」より

ふむふむ、一行目から突っ込み待ちらしいぞ!

韓国悲哀のロケット史

既にご存じの方が多いと思うが、準韓国型ロケットというのは未だに存在していない。その事は別に問題では無いのだが、自国のロケットを持っていないということは、人工衛星を打ち上げるにしても惑星探査機を打ち上げるにしても色々と都合が悪い。

韓国が独自の人工衛星技術を活用して、米国スペースXのロケットを活用して2022年8月に国内初の月軌道船(KPLO)を発射する。これにより、月探査機の開発、月軌道進入、宇宙インターネットなど深宇宙航法などの技術の確保に乗り出すきっかけになる見込みだ。

「sedaily.com”韓国型の最初の月の軌道線、2022年8月に打ち上げる。”」より

事実、韓国も月探査機の月軌道進入に関してはアメリカスペースX社の力を借りる予定になっている。

そして、去年9月の記事がこちら。

実は、発射計画を進めていたのだが、当初スペースX社と契約していた重量よりも随分オーバーしてしまい、スペースX社から「ダメ」と怒られてしまったのである。

当初は550kgの探査衛星で、という話だったのだけれど、どうしてもそれがクリアできない見込みとなり、2019年9月にスペースX社と交渉をして678kgに変更して貰ったらしい。

人工衛星を打ち上げるにあたって、1kg増える毎に100万円かかるといわれている。128kg増えれば単純計算で1億2千8百万円もかかることになる。月軌道に打ち上げなければならないのだから、コストがどう関わってくるかよく分からない。記事では追加で84億ウォン(約7億5600万円)をスペースX社に追加で支払うという事らしいので、経済状況の宜しくない韓国では結構大変だな。

ちなみに総額は167億ウォンの費用がかかるという事らしいので、差し引いた額の83億ウォンは国内でも必要になるということになるね。

で、この時の記事では2022年7月に延期、という話であった。ところが、冒頭の記事では微妙に1ヶ月延びている。不思議だね。

独自の人工衛星技術

ところで、冒頭の記事の1行目の出だしなのだが、「韓国が独自の人工衛星技術」などと書かれているが、果たして何の事だろうか?

例えば、2013年8月22日にウクライナのドニエプルロケットで打ち上げて貰った地球観測衛星アリラン5号は、タレス・アレーニア・スペース社というフランスの企業から技術支援をして貰っている。又、2021年にロシアのインターナショナル・ローンチ・サービスによって打ち上げて貰う予定の地球観測衛星アリラン6号はエアバス・ディフェンス・アンド・スペース社というヨーロッパの企業から技術支援を受けている。

それ以前のロケットに関してもドイツやアメリカ、ヨーロッパと様々な国から技術支援を受けている。

これも悪いことではないが、韓国独自の技術があるような事を書くのはどうかと思う。

宇宙インターネット?!

そして、謎の言葉「宇宙インターネット」というパワーワードがスゴく気になる。

一応、スペースX社はスターリンクと名付けたインターネット構想を持っていることは先に説明しておきたい。

SpaceXが描く「宇宙インターネット構想」Starlinkの全貌とは

2019.06.28

ニュースサマリー:ここ半年、イーロンマスク氏率いる米国の宇宙ベンチャー「SpaceX」の異常な調達劇が続いている。

2018年の11月にはBank of Americaからデットで2億5000万ドル、同年12月に英国の投資企業ベイリー・ギフォードからシリーズJラウンドで4億8600万ドルを調達。そして2019年5月24日に新たなベンチャー・ラウンドでの5億3500万ドル調達を公表している。

これら調達の目的は主に宇宙ブロードバンド計画である「Starlink」へのリソース投入のためだ。Starlinkとは、地球を取り巻く宇宙空間に約2万機の小型衛星を配置し、それらの衛星からインターネット通信を提供するというこれまでに類を見ないプロジェクトのことである。

「BRIDGE」より

スペースX社の社長を務めているイーロン・マスク氏がアイデアマンであることは事実で、荒唐無稽な計画から割りと進展している計画まで様々である。

その中でも割りと怪しげな方の計画がこのスターリンク計画だが、宇宙空間に約2万基の小型衛星を配置してインターネット通信をするという遠大な計画だ。

もちろん、技術的には不可能ではないのだろうが、2万基もの小型人工衛星をどのようにメンテナンスするのか?とか、打ち上げコストなど様々な問題は抱えたままだ。既に60基もの人工衛星を打ち上げていると言うから、そこそこ本気なのだろうということは分かる。

ただ……、この小型人工衛星の寿命は4~5年ということらしいので、スペースデブリ増大にも拍車がかかることは間違い無いだろう。

こんな人工衛星を多数打ち上げる計画らしいね。

2021年には全世界で接続サービスを展開するというから、なかなかスゴい話だ。実現性があるかどうかはちょっとよく分からない。取り敢えず、イーロン・マスク氏は実際に使ってみせたそうなのだけれども。

韓国の計画がそれに関係あるのかはよく分からない。

月軌道船は月の周りを回って地形観測、着陸着陸地点情報の収集、宇宙インターネット技術の検証実験などをするプローブである。政府は、月の軌道線を正常に発射した後、来年の試験発射する韓国型ロケット「ヌリ号」を改良して、2030年までに、私たちのロケットで月に着陸を打ち上げるのが抱負だ。

「sedaily.com”韓国型の最初の月の軌道線、2022年8月に打ち上げる。”」より

うーん、イーロン・マスク氏から依頼されて「月衛星軌道でもテストしてくれよ」となったのか、或いは計画をパクってしまったのか。

ただ、月軌道でテストって、どうやってやるつもりなのかな。月面に探査機を打ち込んでおいて、月衛星軌道との通信テストでもするつもりだろうか?何の意味が?

まあいいや。

深宇宙航法??

しかし、更に謎なのがこちら「深宇宙航法」である。

深宇宙というと、地球からの距離が200万km以上である宇宙(電波法施行規則より)というような定義がなされることもあるけれど、一般的には地球からの距離が遠いという様な意味合いで使われる。

ただ、JAXAなどのサイトを読むと、こんな技術が紹介されている。

深宇宙補給技術(深宇宙ランデブ技術など)|JAXA|研究開発部門
JAXA研究開発部門は、JAXAの事業戦略に基づき、国家課題解決や国際競争力向上に向けたシステムの能力や価値を高める技術の研究開発を重点的に実施し、併せてプロジェクトの確実な実施の為、基礎的研究の推進および基盤的技術研究の維持、向上を図っています。また、国立研究開発法人で求められる「研究開発成果の最大化」の為、宇宙以外...

なるほど?既にある話なんだ。

……韓国が何を目指しているかは知らないけれど、多分、月周回でリレー衛星を使って着陸機や周回機などの操作をする事が必要な局面があるようだ。

多分これのことを指しているんじゃないかな?

2030年に月に着陸

で、今後の壮大な計画の一端として、月面着陸技術の獲得とある。

政府は、月の軌道線を正常に発射した後、来年の試験発射する韓国型ロケット「ヌリ号」を改良して、2030年までに、私たちのロケットで月に着陸を打ち上げるのが抱負だ。

「sedaily.com”韓国型の最初の月の軌道線、2022年8月に打ち上げる。”」より

……あれ?来年の試験発射予定になっているぞ。

おかしいな、ヌリ号の試験発射は今年だった気がするんだが。

いや、今年の7月に2021年9月以降に遅れるんだという発表があった、そういえば。なんだ、予定通り順調に遅れているみたいだね。そして今回は特に「遅れるよ」というアナウンスでは無かったようだ。

まあ、この手の遅れは仕方のない面はある。頑張って修正して欲しいね。

今年3月に終了?

ところで、更に気になる内容が。

航宇研は、先に2018年9月から進展がなかった詳細設計(CDR)を、今年3月に終了した。年末から韓国航空宇宙産業(KAI)から構造体の飛行モデル(FM)を納品受け組み立てる計画だ。来年9月ごろ軌道線機械組立を終えパネルや太陽電池パネルなどを装着して最終組み立てを終える。来年10月から2022年5月までに、動的試験、熱真空試験、電磁環境試験など、宇宙を模写した環境で試験する。

「sedaily.com”韓国型の最初の月の軌道線、2022年8月に打ち上げる。”」より

この探査機の詳細設計は、2018年9月に中断していたが、2020年3月には終了したようだ。

うーん、月衛星打ち上げ延期の話は去年の9月に分かっていた話で、遅れながらも2020年3月には詳細設計が終了していたとするのであれば、9月になるまで一体何をしていたのか?

一方、月探査事業に参加した研究者が研究手当を受けなかったとして、4月の賃金請求訴訟を提起するなど、航空宇宙研究院で少なくないノイズが提起された。

「sedaily.com”韓国型の最初の月の軌道線、2022年8月に打ち上げる。”」より

どうやら、「出てくるな」と言う事になっていたようで4月は賃金が発生しなかったことで訴訟に発展した模様。ここにも武漢肺炎の影響があった、といえばまあそういう事なんだろう。

けれど、これで計画に支障がないというのもなかなかスゴいな。頑張ってくれたまえ、期待しているよ。

コメント

  1. 木霊様、皆さま、今晩は

    月探査のニュースが流れるたびに、内容が【微妙に】変わっていますよね。
    こんなので韓国国民は納得してホルホルしているのでしょうか。政府を批判する意見があるなどというニュースは見た事がない。・・・愚民化政策大成功なんでしょうね・・・

    「慰安婦」とか「徴用工」やブン大統領の支持率などを見ると、愚民化政策大成功・・・ですよね・・・

    国の(自分たちの)未来を、どうしたいんだろうねぇ・・・

    • 色々と都合が良いように変化させているのでしょう。
      韓国国民はどう思っているのでしょうかね?この手のニュース。

  2. つい先日「500キロ級韓国次世代中型衛星第1号」の打ち上げ延期のニュースがあったんですが、これはロシアに頼って打ち上げ予定だったけど武漢ウィルスが原因で延期になったとか。
    まあこの観察衛星自体も自画自賛する国産とは程遠く、ロシアを主体に欧米各国までに頼った技術の塊りらしいのですけどね。(冷笑)

    そして続けざまに今回の「月探査衛星」の延期ニュースですかァ~。

    荒唐無稽な有人月面着陸計画はともかく独自ロケット開発の迷走...、もはや南朝鮮人民は何が何やら理解できないんじゃないでしょうか。
    もしや、人民の疑問や不満を抑える為の高等な情報混乱戦略ってか? (冷笑)

    国家戦略として宇宙計画促進は間違った方向ではないのですが、限られた予算・人的資産をもっと集中させた方がいいような気がしますけど、勝手に浪費してくれるのは日本にとって幸いな事なのかもですね。

    お笑いウォッチャーの僕としては国産ロケット・衛星関連の進捗具合を一括して発表して欲しいもんです。

    • 韓国も自国で努力という発想が無いのでしょうかねぇ。
      なにかこう、「実績だけ」を追い求めているだけで、身は求めていないのかも知れません。

      国産ロケットもどうなったのやら。