韓国型ロケットエンジンの組み立てを進める

迷走韓国宇宙開発史

ちょっと、笑わせにくるの止めて!!

韓国型ロケット「ヌリ」のエンジン、レゴのように精密組立

2019年05月21日14時20分

「熟練者1、2人がついて最初から最後まで『レゴ』を組み立てるように作業します。エンジン一つを完成するのに3、4カ月はかかります」。

「中央日報」より

レゴって、韓国のロケットエンジンはブロック式かよ!!!

レゴが精密

そりゃ、レゴを作る人、凄い人が多いけどさ

息抜き的な記事を先ずは紹介しておこう。

レゴで作ったエスカレーターが本当に動く! 精密な仕掛けの数々にネット騒然

2018年03月22日 20時36分

レゴで作った、本物のように動くエスカレーターの動画が、Twitterで絶賛されています。モーターや歯車など、機械を組むための部品を収録する「レゴテクニック」シリーズを用いた力作。もしレゴサイズの人がいたら普通に乗れそう。

「ねとらぼ」より

記事自体は興味深いけど、これが成立するのは、レゴブロック自体が精密に作られていなければならない。

実際に、多種のレゴブロックが如何様にも組み合わせ可能な様に、精密に金型が管理されているという話は聞く。製造誤差の許容範囲が0.002mm以内とも言われているからね。

ただ……、ブロックが精密に作られているからと言って、ブロックを組み上げる作業を精密とは言わないわけで。

まさか、タイトルから突っ込みを入れる羽目になるとは。

最先端の技術はロボットでは作られない

記者の不勉強は、読んでいて哀しくなる

さて、記事の突っ込みをしていこう。

16日、慶尚南道昌原(チャンウォン)のハンファエアロスペース事業場。防音・防湿・防塵警告ボードが設置された工場の中では、作業者4、5人が長さ5メートルにのぼるロケットエンジン2、3基の前で作業中だった。スマートフォンカメラのカメラにセキュリティーステッカーを付けて入ったロケット「ヌリ」のエンジン工場の内部は予想外の姿だった。先端ロケットを作る先端ロボット工場という予想は外れた。ハンファエアロスペースのキム・ジョンハン液体エンジン開発組立担当(次長)は「ロボットでは難しい方式で組み立てるため」と説明した。韓国型ロケット「ヌリ」の外部には無数のケーブルと絶縁体、センサーが複雑に絡んでいた。機械組立ができない分野という説明に納得した。

なかなか凄い発想だが、ロボットでの組み立ては、大量生産向きであり、一点物の組み立てはロボットでやらないのが世間の常識である。

「ロボットで難しい方式で組み立て」とか書かれているが、そんなの嘘だろう。ロボットで組み立てた方が手間だからやらない、それだけの話だ。

「機械組立ができない分野」というのも、おかしな話で、トヨタの自動車工場でも一部で熟練工が手で組み立てているよ。

ロボットでやるよりも余程効率が良いからだ。

じゃあ、ロケットエンジンの組み立てを自動化しないか?というと、そんなことはない。

「H3」20年度宇宙へ! 12日エンジン燃焼試験、大館

2019年4月12日 掲載

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(本社・東京)は11日、試験機打ち上げを2020年度後半に予定している新型ロケット「H3」のエンジン「LE―9」を、秋田県大館市岩瀬の三菱重工田代試験場で報道陣に公開した。12日は、同試験場でエンジンの燃焼試験が行われる。

~~略~~

H3自体も構造をシンプルにして組み立て作業を自動化することで本体価格を抑える。

「秋田塊新報」より

量産を前提に、自動化してコスト削減を目指しているという記事があるが、逆に言えば今のところは未だ自動化できていないという意味である。

エンジンの実験の途中である韓国のロケットが、自動化して組み立てられていたらそれこそビックリだ。

ああ、つまり下請け工場ってことですね

そして、作っている工場自体も、こんな感じ。

この事業場は韓国唯一のガスタービン航空エンジン開発のゆりかごだ。1994年にF-16戦闘機のエンジンを組み立ててから20余年が過ぎた2015年、プラット・アンド・ホイットニー(P&W)とエンジン国際共同開発事業契約を締結した。現在は11万4000坪規模の事業場で次世代航空エンジンリープ(LEAP)部品が製作され、輸出されている。技術のない組立下請け企業から全世界にエンジン部品を開発して売る事業場に変わった。

航空機エンジンとロケットエンジンが全く異なる構造であることは、言及するまでもないだろう。

経験のないエンジン組み立てに四苦八苦、というのがこの工場の実情じゃないだろうか。まあ、これは想像だけと。

嘘はいけませんよー、嘘は

だうと!

「ヌリ」ロケットエンジンが代表的な事例だ。韓国型ロケット(KSLV-2)という名前がついたこのエンジンは、ロシアと協力して2009-13年に3回の挑戦の末に成功した「羅老(ナロ)」とは違い、独自で開発したロケットだ。

ウクライナのコピーエンジンだと言うことは、認めておいた方が良いぜぇ。

まあ、ウクライナのは30tだったような気がするので、独自に75t級に改造したのは韓国の実績だとは思うけど、それで独自開発というと、ちょっと恥ずかしい。

昨年11月に羅老宇宙センターで試験打ち上げに成功し、2021年春の実際の打ち上げためのエンジンを組立中だ。

あっ、はい。成功、成功ね。

まあ、テストが未だ未だ必要という意味では、暫定的に成功といっても良いレベルの話だとは思うけれど、エンジンテストってもうやらないのかな。

今作っているエンジンが2021年春に打ち上げ予定のエンジンらしいんだけど。

何だか数字が間違ってませんか?

まあ、予定通り組み立てることが出来れば、クラスタしたエンジンでロケットを打ち上げるという事になるだろう。ただ、今のところ成功したのは、エンジン1基で打ち上げるパターンだけ。

次にテストが必要だと思われるのは、2段にして多段での制御の確認と、その次に来るはずのクラスタエンジンでの打ち上げだ。……と、勝手に勘違いしてたのだけれど、次でクラスタエンジンのロケットを打ち上げる予定らしい。剛気だな。

部品組立の過程は複雑だ。200トンにのぼるロケットを地表面から600-800メートルの高度に打ち上げるためにエンジンが1秒に消費する航空燃料は約256リットルで、3、4カ月間かけて製作されたエンジンは約125秒間にわたり重力に逆らって上昇する任務を完遂する。キム次長は「部品1600個余りのうち90%以上が国内の技術で作られた」と説明した。

で、記事では200tのロケットを打ち上げるとあるので、75t×4=300tの推力が得られないと打ち上げられないことになる。

やっぱり次はクラスタなんですね。

ただ……、地上から600m~800m打ち上げるだけで良いの?この高度で切り離すってことかな。計算間違いってワケじゃないよね?しかし600kmとなると、これまた高度が高いような。

ちなみにH2Aロケット18号機の第1段主エンジンは6分36秒燃焼して高度228kmの高さで燃焼停止を行っている。他のロケットでも300km程度の高度までは飛んでいるので、流石に600mでは低すぎる。

高度800mというと、韓国の誇るロッテワールドタワーが地上123階建てで555mということなので、それよりちょい上。UAEにあるブルジュ・ハリファが828mなので、これと同じ高さということになる。

そんな高さから1段目が切り離されたら地上は大惨事だな!

……いやまて、1秒で600m~800m上昇するってことか?そうすると、600m×125秒=7.5kmか。やっぱりちょっと計算が合わない気がするが、上空10km辺りが成層圏なので、3段ロケットにするならアリなのだろうか?

それでも予定通り打ち上げられるように頑張って欲しい

些細なことに突っ込みを入れたが、野暮な話だった。

本題は、韓国が宇宙産業に名乗りを上げることが出来るか、という点であり、打ち上げ成功すれば、もはや敵無し。宇宙産業を独占出来ちゃったりするかも知れない(周回遅れだけど)。

いや、少なくとも国威発揚という意義はあると思うよ。

だから、エンジンをクラスタリングするには更に色々と苦労があると思うけれども是非とも頑張って欲しい!

打ち上げ予定は2021年なので、残りは1年半程度。1つのエンジンを組み立てるのに4ヶ月かかるとして、4基で16ヶ月か。

16日、慶尚南道昌原(チャンウォン)のハンファエアロスペース事業場。防音・防湿・防塵警告ボードが設置された工場の中では、作業者4、5人が長さ5メートルにのぼるロケットエンジン2、3基の前で作業中だった。

いや、4~5人で組み立てているのだから、同時に2基は組み立てられるね!記事には何故か2,3基とあるのだが、記者が実物を目の前にしてエンジンの数を数えられなかっただけだ、気にしてはいけない。

予定通りなら8ヶ月で完成だ。1回失敗できるね!

追記

突っ込み忘れていたのだが、ちょっと気になる文章が。

ハンファエアロスペースは最新、航空機・戦闘機エンジン用部品開発に参入し、高付加価値事業の発掘に集中している。航空機・戦闘機エンジン部品は大きくケースと回転体に分かれるが、これまでケース部品の輸出に力を注いできた。回転体部品の開発と製作は高い精密度と技術が要求されるからだ。昌原工場内部に約1000億ウォンを投じて2016年に「スマートファクトリー」を設立した後、航空機エンジン用精密部品も受注している。

「中央日報」より

「ケース」と「回転体」に分けられて、「ケース」作って来たって書いてあるのだけど、それは「回転体の開発」に「 高い精密度と技術が要求される 」からなんだよね。

つまり、今のままだと技術が無いと……。

大丈夫かよ、オイ。

2016年からの積み上げで、回転体部品の製作か。その技術力がロケットエンジンに還元されて……。

うーん、不安しか無いな。

コメント

  1. ななし より:

    600Km~800Km……月にでも行くんでしょうか?

    何となくそう思っただけですけど。

    • 木霊 より:

      付きまでの距離は384,400kmってなことらしいので、中途半端のような気がします。
      高度600kmというと、調べたらハッブル宇宙望遠鏡がありましたよ。
      この辺りを撃墜……。

      答えが分かると良いのですが。

  2. 匿名 より:

    別ネタです
    アメリカが中国に対し、イランのミサイル開発を支援した中国人の引き渡しを要求。
    ソース ニューズウィーク日本版web

    • 木霊 より:

      興味深い話をありがとうございます。
      様々な面でアメリカが支那に圧力をかける、という話になってきたのですかね。
      案外、アメリカは勝敗を急いでいるのかも知れません。

  3. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようございます。

    >レゴって、韓国のロケットエンジンはブロック式かよ!!!

    ホントにトコトン笑かしてくれますねェ~、でもここまで来たら小学生の科学のお時間って感じなのに、それをマジに軍事兵器まで発展する最先端のロケット技術にそのまま置き換えてチャレンジしている訳で...、ほとんど救いようのない恥ずかしい話を誇らしくしている場合じゃないと思う、マジで。

    >モーターや歯車など、機械を組むための部品を収録する「レゴテクニック」シリーズを用いた力作。もしレゴサイズの人がいたら普通に乗れそう。

    書いた記者が無知なのか製造している担当者の説明が幼稚なのか、まあその両方なんでしょうけど「地球には重力がある」という、それこそ小学生低学年並みの知識が欠如している様で...。(冷笑)

    エポックメiキングな永遠の名作ゴジラを筆頭に日本が生んだ怪獣SF映画ですが、「数十万トンの生物なら地上で歩行したりする前に、重力の法則により自重で動けず自滅する。」という、子供の夢を無残に打ち砕く科学的理論がありますよね。
    そう、レゴの比喩は逆説的には現実世界で実用化した場合、精度を含めた完成品ではなくモックアップ以前の模型に過ぎず、基礎科学を無視した陳腐な発想って事です。

    軍事にしろ民生にしろモジュール化=ブロック仕様(今はハイブリット化も含まれるのかな?)は目的さえ間違わなければ、合理的な開発手法で当たり前なんですが、所詮は試作レベルなのに「ロボット化が難しい」なんてコメントしてる開発担当者のオツムの中味の方が心配...。

    打ち上げ時点で巨大なエネルギーが発生するのですから、各モジュールへは莫大な負荷が掛かるでしょうし、特に接合部はその負荷に耐えうる厳しい仕様が求められると思います。
    これをクリアする為にはパーツ毎の超精密な金型技術はもちろん(一品一様でこれが初期開発費が高い要因です)、高レベルな鋳造・接合ノウハウの蓄積がないと無理な話でしょう。

    これって、南朝鮮が最も苦手とし疎かにしてきた基礎科学分野なんですけどねェ~。(大爆笑)

    P.S.
    >まあ、ウクライナのは30tだったような気がするので、独自に75t級に改造したのは韓国の実績だとは思うけど、それで独自開発というと、ちょっと恥ずかしい。

    これも、1700t級の孫元一潜水艦をいきなり国産と称して3000t級まで拡大しちゃう、おバカ過ぎる南朝鮮メンタリティーのなせる業に似てますね。(笑)

    • 木霊 より:

      レゴで宇宙に行けるのであれば、それはそれで驚異的な技術なのですが、そこまで期待ができる話でもありません。
      韓国がいつも残念な結果を迎えるのは、もはや様式美と言えるレベルのですが、結果は斜め上なんですよね、いつも。
      基礎科学分野の蓄積というのは本当に馬鹿にできないのですが、しかし、今の日本は軽視する傾向にありまして、痛い目を見る事になりそうです。