【アーカイブス】宇宙を夢見る韓国

迷走韓国宇宙開発史
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KSLV-2計画の構想開始

ま、まあ、気を取り直して。

韓国はこの手痛い失敗を元に、KSLV-1の計画を続ける事を諦めて、再び自主開発の道を選択する。そう、KSLV-2計画を進めることにしたのである。

2013年の打ち上げ成功から、4年後の2017年に75tのエンジンを独自で開発して、2020年までにロケット開発を終えるという計画をぶち上げた韓国だが、何故こんなに急いだのだろう?

それは、冒頭の記事のこの辺りに理由が書いてある。

  当初、月の周囲を回る軌道船は2023年に、月着陸船は2025年に打ち上げる予定だった。しかし朴大統領が「2020年までに月に太極旗(韓国の国旗)がはためかせる」と約束し、日程が繰り上げられた。   これに先立ち、米国航空宇宙局(NASA)などとの協力で2017年に試験船を送り、2020年に韓国型ロケットで探査船を打ち上げるという政策報告書が出され、今回そのまま計画に反映された。

「中央日報」より

……政策報告書まで丸パクリとは!

ちなみに、2020年までに月に行くと言っているが、行くのはロケットだけで、有人ロケットとは一言も書かれていない。

韓国は「羅老」打ち上げ当時、1段目のロケット(推進力170トン)をまるごとロシアから導入した。一方、韓国型ロケット1段目は75トンのエンジン4機を一つに束ねて(クラスタリング)製作する。

しかし韓国は現在75トンエンジンやクラスタリングの開発経験がない。このため燃焼試験などを数え切れないほど繰り返さなければならないが、この期間を2、3年短縮するのは大きな負担となる。専門家は「設備を大幅増やして同時に試験をすれば不可能ではない」と話す。しかしこの場合、数千億ウォンの追加予算が必要だ。このため開発期間を少しだけ短縮して開発陣の負担を減らし、追加予算を最小化(政府発表基準1125億ウォン)したのだ。

「中央日報」より

……夢のような話だな。

しかし、韓国がこの様に鼻息が荒くなった背景には、後に判明するが、ウクライナから35t級エンジンの設計図を手に入れたからである。これを改良して75t級エンジンにして、これをクラスタリングすることで推力を確保しようというのである。

ちなみに、75tエンジンのクラスタリングと簡単に言っているが、構想はアンガラ・ロケットと同じである。こんなところもパクリだとは。

正確にはアンガラA5というロシアが最も期待するロケットで、RD-191というロケットエンジン(推進力196t)を5つクラスタリングし、ペイロード(低軌道への投入可能重量)を18.0tまで高める計画だ。ちなみにRD-191は羅老号打ち上げに使ったエンジンでもある。ダウングレードして推進力170t(RD-151という名称になっている)になっていたが。

韓国の液体燃料ロケットエンジンはKSR-3の時代のものしか無かった。これも失敗しているので、何とも言えないのだが、成功させた上で24本クラスタリングしようぜ!12.5×24で300tじゃないか!その方が、ウクライナの35t級を改良するよりはマシだと思うんだ。

まあ、後に75t級エンジンの燃焼試験には成功することになるんだけどさ。

コメント

  1. KSLV-1は最初「純韓国国産!」と宣伝していたのが失敗と同時に「ロシアと共同開発・・・」に変わっていたのが印象的でしたね。
    しかし2号機の失敗はあの消火剤ぶっかけ事故からわずか1日で発射を強行した事ではあるまいか?
    あんな事になれば一旦分解洗浄するのが常識だと思うのですがよっぽど韓国側が急かしたのでしょうね・・・

    • 日本のH2Aロケットのマークや国旗を消して、衛星打ち上げを祝った、なんて話もあったような。

      KSLV-1の騒ぎも色々と面白かったのですが、今はKSLV-2のエンジンがどうなって、ロケットの試射が気になりますね。

      起源を主張するのはいつものことですし。

  2. 莫大な国家予算を使って長距離弾道ミサイル開発に力を注いだ北朝鮮ですら、実用可能なペイロードを確保するのに30年以上掛かっています。

    なのに、南朝鮮はロシアに好きなだけ利用されコケにされた反省もなし・地道な努力が一番必要なノウハウの蓄積もほとんどなしに、ひたすら前進あるのみで爆走中って事でしょうか?

    技術ゼロに近いのに僅か数年で「月面着陸」まで夢想する、妄想ファンタジーの世界で生きる民族の哀しさは僕たちを大爆笑させてくれますよね。(笑)
    旧世代のH2Ⅱで打ち上げられた3tクラスの「月面探査衛星 かぐや」の南朝鮮版を何時打ち上げられるのか...? 興味は尽きません。

    日本最新のイプシロン・ロケットは2000km以下の低軌道なら1.5t位(正確には判りません)、南朝鮮最新のKSR-3の低軌道でさえへ恐ろしく低性能のペイロードを考えると、ご指摘の通り24基の途方もないクラスタリングが必要でしょうね。(仮に実現すれば世界初の貴重な技術と歴史に名を残すかもですが、お馬鹿過ぎるトンデモ仕様になっちゃう事必死-冷笑-)

    でも、一つだけ実現可能な方法がありますよね。
    金豚クンを永久大統領に戴いて南北統一されちゃえばいいんで、とても簡単で実現間近な事です。

    その時が来るまでは「宇宙制覇」という続妄想ファンタジーを、それこそ続々と提供してくれる事を切に期待していまァ~す!!

    • 月面着陸の話はまた、シリーズで紹介していきたいと思いますが、まあ、難しいでしょうね。
      技術自体はかなり枯れた技術ではあるので、ロシア辺りにお願いすればやれると思うのですよ。実際に支那は実現しましたし。
      あれはほぼほぼロシアの技術だと思われますし、アメリカに頼らずともロシアの優れた技術に頼るのはありだと思うのですよ。変なところでケチるからあんなことになるわけで。

      クラスタリングは、上手くできるかどうか。
      アメリカもロシアも苦戦していますからねぇ。

      まあ、南北統一というアクロバティックな方法で乗り切るというのも一つの手ではありますが、アレもロシアの技術ベースですから、旨味はないような(苦笑