韓国は「事実上」SLBM技術保有国へ!

海軍

あーハイハイ。頑張ったね。

韓国、世界8番目のSLBM技術保有国か…水中バージ船発射成功

2021.07.05 11:51

韓国軍が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)水中発射試験に成功した。

「中央日報」より

おめでとー。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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3000t級潜水艦は順調に

島山安昌浩級潜水艦の試験は順調

前回の記事で、SLBMの水中試験に成功というニュースを取り扱った。

この時には、何が成功したのかさっぱり分からなくって色々とニュースを探したのだが、どうやらこの時点で水中発射実験をした、というのはバージ船からSLBMを発射する水中発射試験であったようだ。

4日のYTNなど韓国メディアは軍情報筋を引用し、軍当局が最近SLBMをバージ船から発射する水中発射試験に成功した、と報じた。潜水艦から直接発射する最終試験段階だけを残していて、韓国は世界8番目のSLBM核心技術保有国になるとみられる。

「中央日報」より

バージ船というのは艀(はしけ:海の上に浮かべて使う動力のない構造物)の事のようだね。

チョット脱線するがこんなニュースがあった。

こちらは北朝鮮の様子なのだが、左側の茶色いヤツが艀(バージ船)で、その隣の長細いヤツが潜水艦ということである。

米情報当局者「北朝鮮はバージ船からミサイル発射」…韓国国防部は一蹴

登録:2015-05-13 21:01 修正:2015-05-14 07:19

北朝鮮が最近、水中発射に成功したと主張した弾道ミサイルは、潜水艦ではなく、水中にあるバージ船から発射されたという主張が提起された。しかし、国防部は「潜水艦から発射されたものだ」とし、これを一蹴した。

「ハンギョレ」より

ちょいと古いが2015年の記事である。

ところが最近も似たような話が。

38ノース「北朝鮮新浦造船所でSLBM試験用バージ船の移動を確認」

2021/04/07 10:19配信

北朝鮮・ハムギョンナムド(咸鏡南道)のシンポ(新浦)造船所で潜水艦発射弾道ミサイル (SLBM)試験発射の際に使用するバージ船の動きが捉えられた。

「WowKorea」より

そう、今年に入って4月頃にもこのバージ船が動いたという情報があったのだが、韓国の分析では今年4月のSLBM発射の写真はバージ船の発射であって潜水艦からのものでは無かったということらしい。

「事実上の成功」

さて、北朝鮮の話に脱線したのは、バッチリ関係しているからである。

まず、バージ船の説明がしたかったことと、もう1つはバージ船からのSLBM発射のプロセスは、潜水艦からSLBMを発射する上で必要なプロセスですよということを説明する必要があったことから紹介した。

今回発射が成功した国産SLBMは玄武2B弾道ミサイルを改造したもので、最大射程距離は約500キロという。国内でのSLBM開発は、2015年に北朝鮮が北極星-1型SLBM試験発射に成功した後、これに対応して迅速に進められてきた。

「中央日報」より

で、この成功したとされている玄武2Bの発射なのだが……。

このロシア製ミサイル・イスカンデルのそっくりさんをどのように変更したかはよく分かっていない。玄武2Aの情報はハッキリ分からないのだけれど、これも玄武2Bに似ていると言われている。

となりが玄武2Aだとされるもの。確かにイスカンデルに似ていると言えば似ている。

玄武2Aと玄武2Bの違いは、サイロに格納されるか移動式車両に搭載されるかの違いっぽいのだが、それ以外の違いはよく分かっていない。玄武2AもTELから発射される写真があるしね。そうすると、単純に飛行距離だけと言うことなのかも知れない。

飛距離を伸ばすのに燃料の搭載量を変えて、それで長さが違うとかそんな話かな。

北朝鮮のミサイルもそっくり

で……、こんな記事を見つけたので紹介しておく。

北発射の飛翔体は韓国保有「玄武2」に酷似 太田文雄(元防衛庁情報本部長)

2019.08.19 (月)

今月の米韓合同軍事演習前から北朝鮮は弾道ミサイルや新型多連装ロケット砲を発射し続けている。このうち10日と16日に発射した飛翔体は、北朝鮮公開の「新型兵器システム」映像が正しいとすれば、これは韓国が保有する弾道ミサイル玄武2A、即ち米国の陸軍戦術ミサイルシステム(Army Tactical Missile System-ATACMS-)に酷似している。

また7月末に発射された弾道ミサイルに関しては、5月上旬に数発発射したイスカンデルと同種で、飛距離は約600kmに及び、韓国が保有する弾道ミサイル玄武2Bに酷似している。発射直後に4片の留め金が放出されている点などはそっくりである。

「JINF」より

あー、なる程?

「事実上の成功」なのだ

いやー、ムリしなくても潜水艦から発射するタイプの巡航ミサイルがあったよね?あれでいいんじゃ無いかな。

確か、玄武3シリーズが、214型潜水艦から発射できたように記憶している。

これは2013年に公開された動画で、当時から潜水艦から発射するミサイルを保有していて、技術も持っている。何故それでは満足出来ずに弾道ミサイルの開発もやっちゃうのかはチョット理解できない。

理解できないが、それでも順調ではあるようだ。

潜水艦水中試験発射は、近く海軍に引き渡される予定の3000トン級中型潜水艦「島山・安昌浩(ドサン・アン・チャンホ)」で行われることが有力視される。「島山・安昌浩」はSLBM発射管が6本のコールドローンチ(cold launch)方式の垂直発射台を備えている。

「中央日報」より

ふーん。

島山安昌浩級潜水艦の大きさは、長さが83.5mで、幅が9.6mであるという。この幅がイコール潜水艦の直径というわけでは無いのだろうけど、まあ概ね直径は9m~10mという数字であろうと思われる。

そうすると、玄武2Bの長さはハッキリしたデータが無いが、玄武2A、2Bで6m、玄武2Cで10mという事らしいので(韓国版Wikipediaに記載)(原型となったイスカンデルの長さは7m)なんとかVLSに収まる程度の大きさである様な気はする。

島山安昌浩級潜水艦のVLSは一列なんじゃないかな?と、思っているが。どのような形で設けられているのか含めて、絵が見たいというのが正直なところ。

今月中に引き渡される予定

えーと、ともあれ、「事実上の成功」という宣伝がなされている潜水艦用SLBM。そして、形が出来上がっているとされる島山安昌浩級潜水艦。そしてこの潜水艦は速ければ今月中に軍に引き渡しが行われるという観測がでているとか。

引用した北朝鮮の話、2015年にバージ船でのテストが為されて、今なおテストしているという実情を踏まえて、韓国は本当に「完成できるのか」という疑問を持ってしまう。

それと、北朝鮮とのタイミングが余りにも一緒というのがどうにもねぇ。

僕の勝手な憶測で申し訳無いんだけど、これって「南北」で作っていたりしないの?流石にそれは無いか。

もう1つ、気になっているのは玄武2BはGSPで誘導する方式なんだよね……。そう言えば、軍事衛星は持っていたんだっけ?照準は、もしかしてアメリカ任せなのかな?

コメント

  1. 南から北への情報流出は普通にあるんじゃないでしょうかね。それなりにハッキング()受けてるそうですし。一方通行でしょうけど。ともあれ、図面を流して、実働実験は北にやってもらって、うまく行ってるようなら南でも造るとか、一方通行の情報流出でも使いようはあるのかもしれませんね。

    • 個人的に思うのは、一方通行なのかなぁ?という気がするわけです。案外双方向に「一方通行」があるのでは無いかと。
      北は南から技術を貰い、南は北から医術を盗む。或いはその逆か。
      こういうのを含めて技術交流があるのかはハッキリしませんが、朝鮮リスクというのはある程度演出されている機さえしております。

  2. 木霊さん、おはようございます。

    タイトルからホルホル全開のニュースですねェ~。
    でも、先日の記事で僕はてっきり潜水艦のVLSから発射成功と思ってましたが、パージ船から発射成功だったんですね。

    パージ船発射実験はSLBM開発の必要なステップでしょうけど、今月中に引き渡される島山安昌浩級潜水艦のVLSでの実証実験はこれからという事ですよね。
    発射した途端に潜水艦自体が破裂し大惨事なんて事になりそうな予感がするのですが...、まあ余計な老婆心であって欲しいもんです。
    実戦運用能力確保まで少なくとも3~4年で、順調に行けば配備は2025年頃でしょうか?

    しかし、北朝鮮の自称ロケット弾もロシアのイスカンデルそっくりですよね、オマケに開発タイミングまで南北ほぼ同時って...なんか変です。

    >島山安昌浩級潜水艦のVLSは一列なんじゃないかな?と、思っているが。どのような形で設けられているのか含めて、絵が見たいというのが正直なところ。

    僕も艦全体像がどんなのか早く見たいですし、公開されればVLSの配置もはっきりしますもんね。
    いやいや、どんなお姿を晒してくれるのか本当に楽しみです。

    • なかなか香ばしい記事ではありました。
      実現するとすれば、日本としても余り静観してはいられない話なんですが、この報道はわざとなんですかね?
      ネタにしても酷い。