【韓国初】民間地球観測衛星「世宗1号」を打ち上げて貰う

迷走韓国宇宙開発史

ああ、成功したのね。

韓国初の民間地球観測衛星「世宗1号」打ち上げ成功

記事入力 : 2022/05/27 10:23

ハングルとコンピューター(ハンコム)は26日、民間の地球観測衛星としては韓国初となる「世宗1号(Sejong-1)」の打ち上げに成功したと発表した。世宗1号はカメラを搭載した超小型衛星で、1日に地球を12-14周して画像を撮影し、地上に伝送する。ハンコムグループ関係者は「海外の衛星に依存してきた韓国の民間衛星データ市場に新たな里程標を立てた」と指摘した。

「朝鮮日報」より

これ、前日に打ち上げ成功の報道があったのだが、打ち上げた衛星との連絡が取れていない状態での報道だったので、記事にするのは控えていたんだよね。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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圧倒的な大成功ニダ!

「民間」の地球観測衛星

民間の地球観測衛星にどの程度の価値があるのか?というのは、実のところ僕にはよく分かっていない。多分、それなりの価値はあるんだろうね。

打ち上げられたのはこんな感じの衛星らしい。

打ち上げたのは相変わらずアメリカの民間宇宙企業スペースX社のロケット「ファルコン9」だ。もちろん自国打ち上げなどではないのである。

世宗1号は大きさ100×200×300ミリ、質量10.8キログラムのナノ級超小型低軌道人工衛星で、地上から500キロメートルの軌道で約90分に1回ずつ、一日12~14回地球を旋回する。この人工衛星は打ち上げ後、約1カ月間のテスト過程を経た後、5メートル解像度の観測カメラで地球観測映像データを確保する任務を遂行する予定だ。

「中央日報」より

質量が10.8kgというから、スイカ2玉分くらいの重さだな。お米も10kgサイズで販売されているから、皆さんも馴染みのある重量であるとも言えよう。

軽いな!

まあ、ナノ級超小型低軌道人工衛星であろうと、打ち上げて運用できればそれなりの利用価値があるのでは?という話にはなる。

韓国製衛星はアリラン1号から

なお、地球観測衛星が一体何をするのか?というと、実のところ定義はかなり緩いのだが、気象観測とか軍事偵察とか、色々なモノを含めて、電波や赤外線、可視光などを用いて地球を観測する人工衛星は、概ねこの名前が付けられている。

日本で言うと、「おおすみ(1970年2月打ち上げ)」からの伝統だな。民間カテゴリーでいくと、多分だが、鯨生体観測衛星「観太くん」(2002年12月打ち上げ)辺りが民間地球観測衛星の初号機という事ではないかな。

一方の韓国政府は、多目的実用衛星として、「アリラン1号」を1999年12月に打ち上げている。質量が510kgで、画像の解像度は6.6mと発表されているので、今回打ち上げた「世宗1号」と似たような性能だったのでは?と推測される。

まあ、運用目的は全く違うようだし。

衛星は縦20センチ、横10センチ、高さ30センチで、重量は10.8キログラム。高度500キロメートルの軌道で地球を90分で1周し、画像を撮影するが、5メートルの物体まで見分けられるほど観測精密度が高い。

世宗1号が収集した衛星写真・映像は農業や災害防止などさまざまな分野で活用できる。衛星イメージを利用すれば、特定地域の農作物の生産量を推定したり、作況を一目で把握したりできる。紛争地域の兵力や車両の移動もリアルタイムで確認できる。世界各国では衛星イメージを山火事や洪水など災害地域の被害面積調査や実体経済の動向分析に活用している。

「朝鮮日報”韓国初の民間地球観測衛星「世宗1号」打ち上げ成功”」より

……いや、「何にでも使える」と主張するレベルでは同じか。

50基以上打ち上げ予定

で、この衛星だが、今後5年間で50基以上打ち上げる予定らしい。

ハンコムグループは今後5年間で50基以上の人工衛星を打ち上げ、群集衛星システムを構築することを目標としている。来年上半期に世宗2号、下半期に3、4号、2024年に5号を打ち上げる計画だ。3号はスパイアグローバルと共同製作し、4号は独自技術での製作を目指している。

「朝鮮日報”韓国初の民間地球観測衛星「世宗1号」打ち上げ成功”」より

うん、まあ、頑張って。

気になるのは、3号の「スパイア・グローバル社と共同製作」というところだ。

ん?今回の1号機は一体……??

韓国ハンコムグループ、地球観測用の人工衛星「世宗1号」を来年6月に打ち上げ

2021/12/23 12:59配信

ハンコムグループは23日、宇宙・航空専門のグループ企業、ハンコムインスペースが米国の宇宙開発ベンチャー、スペースXと人工衛星「セジョン(世宗)1号」の打ち上げ契約を締結したと発表した。

~~略~~

「世宗1号」は最近、英国グラスゴーの衛星設計・組み立て工場、および環境テスト試験所で搭載機器の連動試験を終えた。来年4月に行う環境試験の評価のみ終われば、打ち上げが可能となる。打ち上げ後1か月間のテストを経て、地球観測映像の分析サービスを開始する計画だ。

「ハンギョレ」より

えーと、どう言うことだろうか。

Hancom Groupが2022年にSejong-1衛星を打ち上げ、世界初の3層リモートセンシング画像データサービス開始

2021/9/30 09:51

2022年上期、Hancom Group(会長はKim Sang-Cheol氏)の関連会社であるHancom InSpace(最高経営責任者はChoi Myungjin氏)は、米国の大手宇宙衛星データ会社であるSpire Global(NASDAQ:SPIR)と協力して韓国初の地球観測用の民間衛星を打ち上げる。これにより、Hancom Groupは韓国初の民間事業体として、100キログラム未満の衛星を宇宙に打ち上げることになる。

「PR Wire」より

初号機にもスパイア・グローバル社の関与が臭わされる情報があるので、この話はスパイア・グローバル社にハンコムグループが相乗りして打ち上げした格好ではないのか。調べて見るとスパイア・グローバル社は、多数の衛星打ち上げ実績がある模様。

おそらくだが、1~3号機までは外国企業頼みで、4号機移行は国産化という流れなんだろうか。1号機の組み立てはイギリスでやっているし、打ち上げはアメリカだ。どうにも韓国が関与した分野が見当たらないぞ。いや、「協力して打ち上げる」とあるので、何らかの関与はしているのだろうけれど。

これでどういうサービスが展開されるのかは分からないが、商売になるのであれば良いんじゃないかな。

コメント

  1. 英国製衛星キットだけど韓国内でテスト出来ずに製造元に丸投げ、気象衛星の時はレンズだけ韓国製とか、自国で開発して基礎技術を得ようとはしない、いつもの韓国。

    • レンズも韓国製って可能性は低いんですよね。
      レンズを作るのは結構難しいですから。

      自国開発して国産技術として誇れるものが韓国にあれば良いんですが、なかなかそういうのは難しいのでしょう。

  2. 韓国の宇宙開発プロジェクトの達成率は、おおむね10~20%くらいですね。大風呂敷を広げて始めることが問題なんでしょうが、いったいなんのためにやってるんだか。

    • 「世界で〇〇番目ニダ」というためだけにやっている気がします。
      研究開発というのは広い裾野あってこそなんですが、広がりを作るのは難しい。

  3. 取り敢えず金で解決して、設計図を盗み取り、リバースエンジニアリングで構造を盗み取り、4号機からパチモンを作り始める。って感じなんですかね?

    • おそらくそうなんでしょう。
      3号機だけ共同開発なんてことにはならないでしょうし、1号、2号も共同開発と言う名の技術供与してもらったよパターンなのではないかと。