韓国のグローバルホーク事情

陸軍

そういえば先日、1号機が飛ぶとか飛ばないとか。

韓国空軍が導入のグローバルホーク1号機 年内に初の作戦飛行

2020.04.03 16:51

韓国空軍が昨年導入した米製の大型高高度無人偵察機グローバルホーク1号機が、年内に初の作戦飛行を行うようだ。

政府筋は3日、空軍が年末ごろグローバルホーク1号機を限定的な作戦飛行に投入すると伝えた。飛行後に補完事項を点検するとみられる。

「聯合ニュース」より

このニュースには報じられていないのだけれど、実は2号機も納入されていたのだ。いつだったかな?

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グローバルホークの到着を隠したかった韓国軍

将軍様に嫌われたくない!

さて、中央日報の記事をまず紹介しておこう。社説である。

【社説】グローバルホーク到着の非公開…韓国軍は北朝鮮を気にするべきでない

2020.04.22 11:44

韓国国防部が導入した高高度無人偵察機グローバルホーク(RQ-4)の韓国到着をハリー・ハリス駐韓米国大使が先に公開したことをめぐり論議が起きている。ハリス大使はグローバルホークが韓国国内に入った19日、自身のツイッターでこうした事実を知らせた。ハリス大使は「韓米同盟に非常に良い日」と説明した。国防部は「適切でない」という反応だ。グローバルホークの導入は国民の税金1兆ウォン(約870億円)が投入された対北朝鮮偵察事業だ。国民は当然、知る権利がある。

「中央日報」より

中央日報が騒いでいる、というよりは韓国政府が大騒ぎしたこの事件、どんなtwitterが問題だったかというとこちら。

このtweetは4月19日付けなので、冒頭の記事に情報が載らないのは無理もない。が、情報は多分あったハズで、「4月中には2号機も」というフレーズが入ってもおかしくは無いと思うんだ。

ソレを「わざわざ明かしたくなかった」というモチベーションがあったことは、それはやっぱり将軍様への配慮があったのだという理解で良いのでは無いか。中央日報のそう言っているしね。

しかし、韓国は既に「4機買うよ」と宣言しているのである。今さら隠したところで意味があるのだろうか??一号機が納入されるまでには紆余曲折あったのに、2号機の時は騒ぎもしない。一体、何なんだろうね。

運用コストが!!!

さて、そんなおりにこんな報道が。

米、今度は武器管理費も引き上げ要求

最終的な修正 2020.04.22 11:19 記事入力 2020.04.27

米国が防衛費分担金に次いで、米国産導入武器の軍需支援費まで大幅引き上げを要求しており、議論が予想される。特に最近取り寄せ高高度無人偵察機グローバルホーク(RQ4)の場合、米国が昨年軍需支援コストよりも最大4倍の引き上げ案を提示し、韓国軍の運営維持費が大幅に増えることが懸念されている。

「asiae」より

韓国に駐留するアメリカ軍の駐留費分担金の交渉が難航していて、韓国側の認識では「凄い吹っ掛けられた!」という話なのだけれど、日本はそれなりに負担してお支払いをしているワケで。

しかしそれはそれとして、グローバルホーク(RQ4)の運用費が上がるのは日本としても困るよね。

韓国軍は、グローバルホーク1号機が導入された2019年12月から今年11月までに591億ウォン(5380万ドル)の契約を締結した。この契約にノースロップグラマン社の従業員28人を四川基地に派遣し、教育ギョボジェ開発はもちろん、整備と運営の教育訓練をするようにした。

「asiae」より

もうちょっと詳しく見ていこう。

どうやら韓国は、ノースロップグラマン社との契約で、1年間で591億ウォン(5380万ドル)の費用を支払う話になっていたようだ。

しかし、新たに追加された契約期間は今年12月から2022年11月までの2年間で、契約金額は3898億ウォン(3億5400万ドル)に達している。年間維持費は、1949億ウォンで、昨年締結金額より4倍ほど上がった金額である。ここで読影処理装置の技術サポート(503億ウォン)と模擬飛行訓練運営維持(29億ウォン)部門を合わせると、グローバルホークの2年間維持費は、4430億ウォンで上がるしかない。

「asiae」より

ところが、今年からは年間1949億ウォンになった、更に技術サポート費用や訓練運営維持費を足すと「4倍になったニダ!」と騒いでいるわけである。

そりゃ大変だ。

そもそもグローバルホークの維持費はお高い

ところで、この価格上昇は適切では無いのだろうか?

これに対して軍はグローバルホークの特性上、最先端の通信、衛星技術、光学及び赤外線映像装置など高価部品のために維持費の引き上げは避けられないという立場だ。グローバルホークは、米国と北大西洋条約機構(NATO)など50台のみ運営しており、生産単価と部品価格が相対的に高いことが分かった。

「asiae」より

実はグローバルホークは、現状で50機しか生産されておらず、1機あたりのお値段はお高い。大量生産出来れば別だが、そもそもの需要が大きくないのでそういうコストの下げ方は難しいのだ。

そうすると、メンテナンスするために必要な部品の高額化は避けられず、韓国内で作ることも出来ない。この事情は多分日本とて同じだろう。

また、記事を読むと、派遣してもらっている技術者の数を減らして費用圧縮するような目論見もあるようだが、それでメンテナンスが疎かになったら本末転倒である。少なくとも運用が軌道に乗るまではしっかり費用を払ったほうがいい。

そもそもこのグローバルホーク、米軍ですら維持費が高いために増やせていないと聞く。韓国だけ特別に安くすることは難しかろう。

韓国にとってグローバルホークの運用がそこまで重要なのかはよくわからないが、選択肢としては早々に運用を諦めるのも手ではなかろうか?費用対効果が高い兵器かどうかは、その国の事情によって異なるが、北朝鮮相手にグローバルホークよりもコストの安い無人機を開発して運用する手もあると思う。

将軍様に気を使って2号機の到着まで非公開にしていたような韓国にとって、グローバルホークは不要じゃないかな。現在、将軍様の健康不安説が出ているけれども、大丈夫!きっと影武者が頑張ってくれるさ。

コメント

  1. メンテナンスはぜひ韓国でやって欲しいですね
    年間400億円かけて共食い整備という記事が作れるかもしれませんよ(笑)

  2. 木霊さん、おはようございます。

    RQ-4(グローバルホーク)のユニットコストは110~120億くらいのはずなんですが、維持メンテナンス費用がビックリするほど莫大なんですねェ~。
    日本が導入予定3機の総額が1300億円との事...、これには維持メンテナンス費用は含まれているのでしょうか?
    単純に3機のユニットコストならMAX350億ちょっとなんで、1300億-350億=950億は初期導入コストを考えても莫大ですね。

    >実はグローバルホークは、現状で50機しか生産されておらず、1機あたりのお値段はお高い。大量生産出来れば別だが、そもそもの需要が大きくないのでそういうコストの下げ方は難しいのだ。
    >そもそもこのグローバルホーク、米軍ですら維持費が高いために増やせていないと聞く。韓国だけ特別に安くすることは難しかろう。

    日本も年間150億円以上の維持メンテナンス費用を覚悟しなきゃならないのかなァ~?
    南朝鮮より国土・領海を含めた警戒領域が遥かに広い日本が3機で適正と判断しているのに、こんなに維持費の掛かる偵察機を何故4機も導入しようとしたのか...? 今さらですが謎です。

    >韓国にとってグローバルホークの運用がそこまで重要なのかはよくわからないが、選択肢としては早々に運用を諦めるのも手ではなかろうか?

    南朝鮮の思惑は北朝鮮と言いながら実は対日本である可能性は否定できませんが、運用コストから考えると実はアメリカの策謀も含まれており、対支那・ロシア国境監視を強要するつもりかもとか考えちゃいます。
    10万㎢の捜索・監視活動が可能な様ですから、普通に余裕で北京・ウラジオストックも監視区域内でしょう。

    RQ-4が収集した情報はアメリカにも提供する事が契約条件ってか、最初からアメリカはメンテナンス要員といいながら南朝鮮に駐在する人員の中に、チャッカリと情報分析諜報員を紛れこませているのかも?
    つまり、莫大な費用を南朝鮮に持たせてアメリカ軍が主体的に運用する...、って目論見があるんじゃないかと穿った見方もあり得ると思います。

    南朝鮮が既に決まっているにも関わらず配備をリークされて、支那への忖度から大使に異常な八つ当たりしてるのが滑稽なだけと思います。
    莫迦なんでしょうかねェ~? 多分莫迦で愚かなんでしょう。(冷笑)