延期されていた韓国のグローバルホーク、アメリカが販売計画の承認をしたニダ!

空軍

ここの所の騒ぎで見逃していたニュースだが、韓国軍のグローバルホーク関連のニュースがあった。

ん?どう言うこと??

米国、韓国へのグローバルホーク販売計画を承認 

記事入力 : 2019/08/01 10:00

米国防省国防安全保障協力局(DSCA)は30日(現地時間)、韓国に最先端無人偵察機「グローバルホーク」を9億5000万ドル(約1030億円)で販売する計画を米国務省が承認したことを明らかにした。

「朝鮮日報」より

面白いタイミングで承認がなされているが、そもそも4月頃に関連ニュースがあったのに!

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グローバルホーク導入計画

計画自体は前からあった

どう言うことなのか首を傾げてしまった理由はこちらのニュースが原因だ。

この時のニュースでは、単に導入が遅延しているという印象だったのだが、今回のニュースだと販売の承認がようやく下りたという事になっている。

韓国政府は2014年、グローバルホークを製造するノースロップ・グラマン社と4機の購入契約を結んだが、米政府によるサイバーセキュリティー強化の方針やソフトウエアの問題などにより遅延していた。

「朝鮮日報」より

計画自体は2003年頃からあって、延々と議論し交渉を重ね、ようやくアメリカが首を縦に振ったのが2014年になってからと言うから、なかなか気の長い話である。

しかし、今回のニュースでは、購入契約をノースロップ・グラマン社と結んだものの、アメリカの国務省が承認したのは先日だという事になる。

DSCを利用して購入

そして本件は、マッコイ爺さん(マンガ「エリア88」の登場人物:正規ルートを経ずに購入の意味)には頼まず、FMS(対外有償軍事援助)のお世話になっている可能性が高いと思っていたのだが、FMSの管轄は国防総省だったはずなので、国務省の承認を必要としたということは直接商業販売(DCS)を使ったという事なのだろう。

まあ、購入ルートはどちらでも構わないのかも知れないが、RQ-4「グローバルホーク」を買うのであれば、割高でもFMSの方が良かったような……。

何故ならば、DCSだと売った後は面倒を見ないよ、という形になると思うが、FMSであれば国防総省が買い取って韓国に売る形を採るので、多少は面倒を見てくれる形になるからだ。

防衛事業庁などが31日に明らかにしたところによると、韓国空軍は5月末に計画されていたグローバルホーク1号機導入日程を8月に遅らせた。防衛産業分野の消息筋は「米国のメーカー側が2月にEO/IRセンサーの問題のため標的イメージが乱れる現象が見つかったと通知してきた。装備のハードウェア異常ではなくソフトウェアの問題とされる」と話した。衛星装備をアップグレードする過程で問題が発生し、米国で計画していた試験飛行が3カ月ほどずれ込み、自然に1号機導入日程も先延ばしされた。

同消息筋は「韓国が購入することにしている残り3機の導入日程に変動はないだろう」と強調した。7月初めに予定された2号機は8月末に引き渡されるが、3・4号機は既存スケジュール通りにそれぞれ9月初めと9月末に引き渡される予定だ。別の軍関係者は「メーカーから深刻な問題ではないとの説明を受けた。9月までに配備するという計画には影響を及ぼさないとみている」と話した。

「中央日報」より

予定通りであれば、8月末までに2号機納入という運びになるはずだが、そう簡単には行かないようだ。

米政府が認めた武器販売計画は、議会での承認を経て最終的に決まる。ある韓国軍関係者は「9・19南北軍事合意によって軍事境界線周辺に飛行禁止区域が設定されたが、グローバルホークは小型の無人機よりもはるかに高い上空で運用されるため、大きな影響は受けないだろう」との見方を示した。

「朝鮮日報」より

何故ならば、この後に議会承認を必要とするからである。

どうしてグローバルホークが欲しいのか

ところで、前回も言及してはいるのだが、何故、このタイミングでグローバルホークの導入を急いでいるのだろうか?

軍内部では戦時作戦統制権転換検証を契機に現在の高い対米情報依存度を引き下げなければならないとの意見が多い。現在対北朝鮮リアルタイム情報のうち衛星写真と映像情報はほとんどを米国に依存しているのが実情だ。軍関係者は「韓米共有が原則だがすべての同盟関係がそうであるように米国の基本情報は選別されて伝えられる。現在の韓国軍単独能力なら戦時作戦統制権転換後の情報空白は避けられない」と話す。

「中央日報」より

その答えの鍵はこの辺りにありそうだ。

つまり、戦時作戦統制権の移管である。

その辺りの話も、このブログで以前に指摘していて、アメリカは戦時作戦統制権の返還をしたいという意向を見せ、韓国軍の上層部はそれを渋っているという構図がこれまでの流れだった。しかし、ムン君は戦時作戦統制権の返還を求める立場であり、それを実現する為に軍部のトップの首を次々と挿げ替えた。

韓国軍事クーデターに怯える文在寅大統領

2019年02月22日 21時00分

韓国海軍の駆逐艦による日本の海上自衛隊P1哨戒機に対する敵性むき出しの行為は(駆逐艦が何をしていたかについては諸説あるものの)、韓国軍の指揮命令系統が乱れているということを表している。

~~略~~

こうした強大な韓国軍を歴代大統領は、指揮命令系統を厳重に監視することで統制下に置いてきた。もちろんクーデターを防止するためだ。 「韓国軍の国境部隊は、クーデター防止のためソウル方面への後退移動は禁止されており、また師団以上の部隊が移動する際には、前後左右の隣接師団へ通告することが義務付けられています。それに国防省や陸海空軍の参謀総長などの要職には、決して有能で人望ある軍人を任命しません。“みこし”は軽いほうがいいというわけです。さらに各部隊には“保安担当”の政治将校が配置されており、司令官と部隊将校らの動向に目を光らせている。もう一つ、北朝鮮との戦争を防止する任務もある。勝手に北朝鮮に攻め込んでは国の存亡に関わりますからね」(軍事アナリスト)

 現在、韓国政権内では“積弊(積年の弊害)清算”が進行中だ。例えば、朴槿恵前大統領時代に、朴氏の辞任を求めるデモ隊を鎮圧するための戒厳令の布告を検討する文書を権限を越えて作成した、という嫌疑を掛けられた韓国軍機務司令官が昨年末に自殺しているが、その弔問に姿を見せた現役軍人は皆無だった。こうした事態に異を唱える軍人は少なくない。

 一方、軍の最高指揮官でもある文在寅大統領を戴く青瓦台(大統領官邸)は「86世代」といわれる民族主義グループに実権を握られている。86世代とは、60年代生まれで、80年代に「民主化」「反日米」を掲げた学生闘争に参加した人たちのことで、北朝鮮の主体思想に心酔している。従って政治思想は「反日米、親中朝」路線が鮮明だ。

「niftyニュース」より

長々と引用したが、要は現在の軍上層部がムン君に反論できない状況になっている。

で、戦時作戦統制権の移管を受ける為には、衛星情報に今まで頼っていた韓国軍では「返還されても困る」というのが現実なのだが、グローバルホークを手に入れれば情報収集の面でも問題無いよという事になるらしい。

そういうワケで「買いたい!」ということになった。

運用できるんかい!

グローバルホークを手に入れてどうなるか?というと、1つはパイロットが必要という事になる。とはいえ、無人機なので搭乗して飛ばすと言う訳では無いんだけども。

でもまあ、こんな感じ(これはRQ-1の操作員の様子らしいが)である程度は操作する必要がある。

その上で、収集したデータを分析する部署を必要とするハズなのだが……、そうしたものを作ったという話は聞かないのだけれど、買ってから作るのか、どうするんだろう?

もちろん、整備も必要なので、専用のスタッフを揃える必要がある。

大丈夫なのかね?

グローバル・ホークに関する一問一答

これらの話はこの辺りが参考になる。

日本は監視対象に

さて、ここで問題なのは韓国がグローバルホークをする場合、その監視対象は日本である可能性が高いという事だ。

イランでアメリカの無人機を撃墜した事件があって、領空侵犯の有無が争われる事案があったが、この手の偵察行為はアメリカ軍が様々なシーンで行っている。

バレなければどうと言うことは無いからだね。

そして、RQ-4「グローバルホーク」というのは、発見されにくいステルス性を備えているので、見つけにくいという点でも問題ではある。

ある程度、自衛隊でも対策はあるのだろうけれど、完全に防げるかどうかと言うとこれはなかなか難しいだろう。その辺り、アメリカはどう考えているんだろうね。

多分、アメリカ軍としても困るんだろうけど。

コメント

  1. Rodney より:

    グローバルホークと言えば韓国版グローバルホークと呼ばれるMUAVを思い出しました。
    グローバルホークが予想より高いので一度凍結したMUAV開発を再開してたはずだけど今回どうなったか気になってちょっと確認したけど今年3月に攻撃型無人機が墜落した際の韓国の記事では

    次期軍団級UAV事業は「偵察型UAV」と秘匿事業である「攻撃型UAV」2つに推進中だが偵察型UAVが要求性能アンメットに開発が遅れている状況で、攻撃UAVが墜落したものである。

    軍関係者は今回の墜落事故と関連、“空軍が開発中である高性能偵察機中高度UAV事業水準に合わせるのに陸軍が次期軍団級UAVの作戦要求性能(ROC)を無理に高めて見たら開発に支障をきたすようだ”と分析した。
    ソース:http://www.munhwa.com/news/view.html?no=2019031301070430114001

    とあるので偵察型のMUAVのほうも(要求性能アンメット=要求性能を満たせず?)開発が遅れていて2021年の配備予定に支障があるようですね、韓国語版のMUAVのwikiだと2018年量産のようでしたが。

    • 木霊 より:

      おお、情報ありがとうございます。この記事知りませんでした。
      RQ-101隼後続事業の話はちらりと見聞きしましたが、ソンゴルメが悲惨なことになっててっきり計画倒れになっていたのかと思いました。
      しかし、要求を満たさない程度のシロモノしか出来ないというのが現状なのですね。

      また、調べて記事にしたいと思います。

  2. 電気屋 より:

    そう言えば今年11月にアメリカで打ち上げられる予定の韓国軍専用通信衛星ありましたが、恐らくこの偵察機の制御に利用されるのでしょう、がコレもアメリカが作りアメリカが打ち上げる衛星なので運用実態なんぞ筒抜けでしょう、なのでアメリカはちっとも困らないと思います。
    問題はそれらの韓国軍の情報がアメリカから日本にもたらされるかどうかはアメリカの気分次第だと言う事です。

    • 木霊 より:

      そんなニュースもありましたね。
      しかし……、そんな通信衛星を打ち上げて維持するようなそんな余裕が韓国にあるとは。驚きですよ。

  3. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようございます。

    >ここの所の騒ぎで見逃していたニュースだが、韓国軍のグローバルホーク関連のニュースがあった。

    ニュースが出た時にいずれ木霊さんが記事にされるだろうと思っていましたが、それ以上の南朝鮮関連でニュースが溢れましたからね。

    >FMSの管轄は国防総省だったはずなので、国務省の承認を必要としたということは直接商業販売(DCS)を使ったという事なのだろう。
    >何故ならば、この後に議会承認を必要とするからである。

    トランプ大統領としては1000億円超のビッグビジネスしか頭になさそうですが、木霊さんご指摘通り「上下院の承認」の結果次第だと思いますね。
    何しろGSOMIA破棄まで言い出し日米韓安保の基本を揺るがしているんですから、ここをアメリカ議会がどう判断するかじゃないかな?

    ただ、今度の日本の輸出管理強化策をきっかけに、公然とレッドチーム入りを口にし出した南朝鮮に、機密情報が高くスティルス性まである、世界最高の無人偵察機を渡しちゃっていいのか?

    RQ-4は約2万mの高度で航続距離は2.3万km、24時間くらいは連続監視が可能な驚異的基本スペックが肝のUAVです。
    最新型はBlock40で地上監視に加え指揮機能まで装備されていますから、支那に機密が漏れたら相当ヤバイはずなんですよね。

    支那・ロシアが喉から手が出るくらい欲しがっている情報満載兵器...、どこまでリスク・マネージメントできるのか知りませんが、安易なビジネス優先で判断すべきじゃないでしょう。

    >さて、ここで問題なのは韓国がグローバルホークをする場合、その監視対象は日本である可能性が高いという事だ。

    海岸線が長い日本でさえ3機なのに、北朝鮮の広くない国土監視に何故4機も必要なのか、僕にはよく理解できません、明らかに日本海沿いに重点監視を目論んでいるのでしょう。

    いずれにせよ、結果をウォッチするしかないのですが、とても心配ですね。

    • 木霊 より:

      GSOMIAは日本と韓国との間で破棄される可能性はあります。
      しかし、アメリカと韓国との間で結ばれるGSOMIAは破棄されないと思いますよ。
      よって、アメリカから韓国に対してグローバルホークを売ることに関しては、GSOMIAは多分問題にならないでしょう。

      そして、アメリカ御禁制の品でありますから、ブラックボックスにスパイウェアを仕込むくらいやるか、アメリカ経由で韓国に情報を提供するのですから、寧ろ端末がふえる程度の積もりかもしれません。

      問題は、韓国が売り渡されたときに兵器がどうなるかなんですが……。
      その辺りはどうやって対策するんですかねぇ。

      もう一つ、日本が3機なら、ウリは4機ニダ!という思考回路ですから、数の差にあまり意味は無いでしょう。それに、運用上、部品取りが1機必要なのが韓国の整備力ですから、案外妥当なのかも知れませんよ。

      • マスメディア反乱軍 より:

        >しかし、アメリカと韓国との間で結ばれるGSOMIAは破棄されないと思いますよ。
        >よって、アメリカから韓国に対してグローバルホークを売ることに関しては、GSOMIAは多分問題にならないでしょう。

        僕が破棄と書いたのは日韓GSOMIAに限ったつもりで、米韓GSOMIAの破棄なんて言及してませんし、当然そんな恐ろしい事までは南朝鮮も考えていないでしょう。

        >そして、アメリカ御禁制の品でありますから、ブラックボックスにスパイウェアを仕込むくらいやるか、アメリカ経由で韓国に情報を提供するのですから、寧ろ端末がふえる程度の積もりかもしれません。

        機体はもちろん搭載する監視装備は全てブラックボックスだらけでしょうから、機密漏洩防止に有効なスパイウェアくらい仕込んでいるでしょうね。
        懸念は北朝鮮上空や黄海上空で墜落した時(整備不良&操作ミスあるいは意図的)、基幹パーツを支那に回収される様な事態にならなければいいのですが。
        まァ、そこまで穿った心配は行き過ぎですかね。(苦笑)

        >問題は、韓国が売り渡されたときに兵器がどうなるかなんですが……。

        パイロット養成もですが最先端の核心的UAVの整備は、平時・有事を問わず安定運用するために相当高度なノウハウや訓練が必要でしょうね。
        ニコイチ整備しかやった事のない南朝鮮軍、それでも事故多発や稼働率最悪なんですから、RQ-4をマトモに運用できる超えるべきハードルの高さは半端じゃないんじゃないかな?

        >それに、運用上、部品取りが1機必要なのが韓国の整備力ですから、案外妥当なのかも知れませんよ。

        結局、ここに帰結しちゃうところがお笑い軍隊&国家である所以ですよねェ~。(爆笑)

  4. 暇人 より:

    気になると言えば4機12億ドルというお値段ですね。日本はFMSで3機12億ドルとなっています。
     DCSで買っているから安いのかもしれませんが、例によって必要な支援機材が含まれていないとか、それは別会計で韓国民の目を欺いているような気がします。
     4機というのは、ハナから一部は部品取りに使う気なのかもしれません。

    • 木霊 より:

      お値段が高くなるのは日本が兵器購入が下手だ、という理由もあるのでしょうし、FMSが割高になりやすいという理由もあるのでしょうね。
      ただ、ご指摘の様に「必要な費用」というのをオミットしている可能性は十分あるのです。
      ご存じだとは思いますがAH-64E「アパッチ・ガーディアン」を買うにあたって、ロングボウレーダーを装備しているのは36機中6機しか装備せず、ヘルファイアミサイルを288発しか買わず、スティンガーミサイルも60発しか買わないという驚きの選択肢をとって価格を低く見せていました。
      F-35Aを買う際にも、シミュレーターやらエンジンやらを極力少なくすると言う驚きの行動に出ました。

      まー、そういう事なんだと思います。

  5. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようございます。

    まるで「米韓同盟破綻閉店記念セール前の」爆売りかよって...?(笑) こんなニュースが。
      ↓
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190808-00000031-cnippou-kr

    MH-60Rシーホークヘリはアメリカ海軍の巡洋艦・駆逐艦に搭載されている、LAMPSヘリコプターとCV-HELO統合する多目的ヘリですね。
    つまり、未だ艦載ヘリがなくショボいドクト級揚陸艦への搭載を考えているのかな?

    よく判らいないのが既にスーパーリンクス Mk.99という実績のあるヘリを12機購入していて、駆逐艦用として運用実績があるのになんでここで方向転換するのか?
    ひょっとして駆逐艦搭載のスーパーリンクス Mk.99も、お家芸の整備不足で単に乗せた飾りだったりして。(冷笑)

    F-35A・RQ-4そしてMH-60Rもソフトが肝ですから、情報漏洩防止のスパイウィアはもちろん、いざ敵に寝返った有事には一発で機能停止で無力化する特別仕様なんて事もありそう、もしそうならトランプ大統領も阿漕なビジネスやりますねェ~。(爆笑)