韓国海軍、シーホーク(MH-60R)購入を決定!あれ?マリンオンは?

海軍

あれ、このニュースって過去にもあったハズだが……。

12機で1兆ウォン…トランプ大統領が圧力かけた米国産武器を結局購入へ=韓国

2020.12.16 11:06

韓国の防衛事業庁が15日午後、第132回防衛事業推進委員会を開催し、「海上作戦ヘリコプター第2次事業」の機種を決定した。米ロッキードマーチンが製作する「シーホーク」(MH-60R)12機の購入を確定した。

「中央日報」より

このブログを探してみたら、やっぱり過去に言及している。

既に2019年の時点で販売承認を貰って発注していると報じられていた模様。いや、正式に発注はしていなかったのかな、記事の中では「要請」と書かれているからね。それが2020年12月の段階で漸く決定したという。

発注は誤報だったかも知れないので、ここでお詫びしておきたい。

スポンサーリンク
同カテゴリーの人気記事

<同カテゴリーの人気記事>

スポンサーリンク
スポンサーリンク

とにかくシーホークを買うんだ

今さら決定?

しかし、1年間何やっていたんですかね?

米ロッキードマーチン社のシーホーク12機を導入することにした今回の決定には、トランプ米大統領の影響力が作用したと分析される。トランプ大統領は昨年4月に開催された韓米首脳会談で、「韓国が米国産軍事装備を大量購入することにしたと話した」と公開した。

「中央日報”12機で1兆ウォン…トランプ大統領が圧力かけた米国産武器を結局購入へ=韓国”」より

トランプ氏を悪者にするつもりらしいが、しかし、2019年8月の段階で販売承認を取り付けているのだから、「売りつけられた」というのはちょっとおかしい気がする。

首脳会談を1カ月後に控えた昨年3月の防衛事業推進委員会は、海上作戦ヘリコプター第2次事業の推進を決定し、シーホーク、ワイルドキャット、欧州NHインダストリーの「シーライオン」(NH-90)が本格的な競争を始めていた時期だ。

「中央日報”12機で1兆ウォン…トランプ大統領が圧力かけた米国産武器を結局購入へ=韓国”」より

ふーん、去年の3月にはシーホークの他に、ワイルドキャットやシーライオンが候補に上がっていたとか。まあ、前回の記事の記載ぶりと矛盾しない可能性もあるので、「前と違うよ」とも言い難いのだが……。

ちなみに、AW159ワイルドキャットは韓国軍も持っているはずだ。

NH90シーライオンはNHインダストリーズが販売するようだが、AW159を販売するアヴェスタウエストランド社もNHインダストリーズの出資者なので、部品の流通的にも有利で近い感じで運用できるのかも知れない。

価格が決め手か

で、記事を読んでいくと、どうも「価格が下がったから選んだ」という感じの事が書いてあった。

シーホークは機体が大きく、滞空時間・航続距離・武装量などで競合機種を上回ったと分析される。しかし価格が障害だった。第1次事業競争で劣勢になった理由も価格競争力のためだった。

しかし米国政府が積極的な支援を強調したほか、最近はシーホークの注文が相次いで生産規模が増え、価格も下がった。5月にインドが24機の購買を決め、台湾も10機の購買を進めている。防衛事業推進委員会は「年内に契約を締結する予定」とし「総事業費は約9600億ウォン(約912億円)」と明らかにした。

「中央日報”12機で1兆ウォン…トランプ大統領が圧力かけた米国産武器を結局購入へ=韓国”」より

ふーん、トランプ氏の圧力があったと書いてみたり、価格が下がったから買うことが出来たと書いてみたり、よく分からないな。

そもそも、候補に上がっていた第1次事業で選定されたワイルドキャット、性能的に問題があったハズなのだ。

北朝鮮潜水艦に対応 海上作戦ヘリを初配備=韓国軍

2017.02.01 10:42

韓国海軍は1日、北朝鮮の潜水艦侵入に備え昨年導入した欧州製の海上作戦ヘリコプター、AW159「ワイルドキャット」をこの日、作戦配備すると明らかにした。

海軍はワイルドキャットの作戦配備により、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の開発に力を入れる北朝鮮に対する作戦遂行能力が向上すると見込んでいる。

「聯合ニュース」より

流石に購入時点ではホルホルしていたようだが、それ以前には性能的に問題があるという報道もなされていたはず。

次期対潜ヘリコプター ・ワイルドキャットは作戦可能時間30分

入力:2013.10.17 13:09 |修正:2013.10.17 14:21

海軍の次期海上作戦ヘリコプターで導入することにした”ワイルドキャット(AW-159)”の对潜可能時間が38分もならないことが分かった。

「chosen.com」より

まあ、詳しい突っ込みは別の記事で書いたのでリンクを張っておくが。

何というか、いつも通り残念だよね韓国軍は。

もともとシーホークが欲しかった

とはいえ、何かよく分からない経緯が書いてあるが、第1次事業でもシーホークが選考にあがっていたはず。

シーホークは2025年ごろ韓国に引き渡される。防衛事業庁は2013年の第1次事業で、5890億ウォンを投入してワイルドキャット8機の導入を決定した後、2017年に戦力化を終えた。しかし2013年から始めた第2次事業は過去7年間、事業推進方式や機種選定で遅滞があった。当初、韓国航空宇宙産業(KAI)が開発したスリオンヘリコプターを改造する国内開発が検討されていたが、その後、国内開発と海外導入の間で悩みを繰り返した。国内開発は失敗の可能性が高く、開発期間も長くなるという報告書を受けてから5年後、海外導入に方向を定めた。

防衛事業庁は2018年6月に入札公告を出したが、10月と11月の2度ともワイルドキャットだけが単独入札して決まらなかった。2度目の入札が成立しなければ随意契約を認めるという防衛事業法に基づき、第2次事業機種も第1次事業で選定されたワイルドキャットに決まる雰囲気だった。

しかし2度目の入札も不成立となった日、米政府がシーホークも事業に挑戦すると伝えてきたため、原点からの見直しとなった。昨年3月から始まった競合機種選定手続きは21カ月後に結論が下された。

「中央日報”12機で1兆ウォン…トランプ大統領が圧力かけた米国産武器を結局購入へ=韓国”」より

韓国が、欲しい機種が選定できないために、入札を不調に終わらせる手は何度か見たことがあるが、今回もそれに近い話では無かったのか。

ここにはスリオンを改造する話にも少し触れているのだが、それってマリンオンのことじゃ無いの?何処に行ったのかは知らないが。

だって、「国内産業波及効果」とか言って、性能よりもスリオンを配備する方が韓国のためになるという結論を下したばかりじゃないか。

それを「マリンオン?知らない子ですね」みたいな扱いにするのは、気の毒である。たとえ、プロペラが飛んで行ってしまったとしても、しっかりと直して配備すべきだろう。

スリオンは量産完了後に性能改良推進?

ところで、この記事の中にちょっと不思議な事が書いてあった。

一方、この日の会議は、中型機動ヘリコプター戦力の中長期発展方向も議論した後、「ブラックホーク(UH-60)基本ヘリコプターは寿命周期が到来すれば次世代機動ヘリコプターに転換し、UH-60特殊作戦ヘリコプターは別途の性能改良を、スリオンヘリコプターは量産完了後に性能改良を推進することで、それぞれ審議、議決した」と伝えた。

陸軍の大型機動ヘリコプター「チヌーク」(CH-47)の性能改良事業は中断することにした。

「中央日報”12機で1兆ウォン…トランプ大統領が圧力かけた米国産武器を結局購入へ=韓国”」より

ブラックホーク「UH-60」に関しては、実は大韓航空・航空宇宙事業本部によって150機が国内生産されている。陸軍向けのUH-60は、1990年から大韓航空がノックダウン生産を始めているが、どうやらこれを改造するだけのノウハウが無いのか、或いは許可が得られなかったのか。

機体寿命周期が到来した段階で破棄されることになっているようなのだ。アメリカでも未だに現役で、改良しながら使われているのに、不思議だねー。

なお、UH-60特殊作戦ヘリコプターは性能改良事業が計画されているようだが、その内容はさっぱり不明。スリオンKUH-1は「性能改良」とあるのだけれど、そもそも最近完成したばかりの機体なのに、もう性能改良の必要があるのか。

というか、しつこいのだけれどマリンオンは何処へ行ってしまったのやら。

あと、チヌたんは……。

一体いくら値引きされたのやら

まあ、何はともあれMH–60R「シーホーク」の導入が決まったことは喜ばしい。12機で1兆ウォンとか書かれているが、きっと値引きもされたのだろう。

米国「韓国向けMH-60Rシーホークヘリ12機の販売承認」

2019.08.08 12:00

米国防総省傘下の国防安全保障協力局(DSCA)は7日、韓国に米ロッキード・マーチンのヘリコプター、MH-60Rシーホーク12機を8億ドル(約848億円)で販売することを国務省が承認したと明らかにした。

「中央日報」より

んー??

2019年の記事では8億ドルと報じられていたのだけれど、値段が上がっていないかい?為替の影響かな??

防衛事業推進委員会は「年内に契約を締結する予定」とし「総事業費は約9600億ウォン(約912億円)」と明らかにした。

「中央日報”12機で1兆ウォン…トランプ大統領が圧力かけた米国産武器を結局購入へ=韓国”」より

……前回は1基しかエンジンを注文しないとかふざけた事が書いてあったので、もしかしたらエンジンを増やしたと言うことかも知れないけれど、それにしても「値引き」して値段が上がっているとはどう言うことなのだろうか。

まあいいや、無事に購入に漕ぎ着けたのであれば御の字である。え?「報道では決定していない」だって?いやいや、流石に今回は買ったでしょう。

……「買ったニダ!」という報道が見当たらないのはちょっと気になるが。

コメント

  1. 2019年の時点では「MH-60Rを候補に挙げているが、おいくら?」で「FMSだったら
    これくらいになる」という話だったようですね。
     その後、トランプ政権の圧力もあり「米国製兵器をこれだけ買う予定があります」
    と言っていたのが、やっと買うのが本決まりになった、といったところでしょう。

    • なるほど、そういう理解なのですか。
      韓国の報道を見ていると、値段が決まったかのような感じを受けたのだけれども、見積もりが出ただけだという話なら納得です。
      まー、買うことが決定したところで、その先どうなるかはまたウオッチして行きたいと思います。