何故か半数が故障しちゃったリンクスの誘導弾

海軍

いつもの事である。

海軍リンクスヘリコプター、誘導弾の半分が故障で数百億ウォンの損失

入力2019.10.09 04:43

韓国海軍の主力ヘリのリンクスヘリコプターの主要武器である対艦誘導弾の半分ほどが時代遅れであることが確認された。

数百億ウォンの国民の税金を飛ばすようにされたわけだが、海軍は最近、国防部監査で摘発されても半年以上何の対策もなしにカバーするのに汲々としていたことが明らかに海軍戦力に穴があいたという批判が出てきます。

「Daum」より

韓国海軍がヘリ空母として運用しようとした独島級揚陸艦は、専用ヘリを持っていないことでも有名であったが、韓国海軍自体が対潜哨戒用の装備として持ちたがっているヘリコプターは、その数が少ないことでも有名である。

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リンクスを飼う資格無し

対潜哨戒ヘリコプター

さて、英国の誇るアグスタウェストランド社が開発したヘリコプター「リンクス」だが、韓国海軍も採用している。

韓国海軍が運用しているのは、スーパーリンクス Mk.99/99Aという型らしく、海軍で運用する為に性能を向上させたタイプだ。

中型のヘリコプターで使い勝手は良いはずなのだが、いつもの韓国らしい感じでメンテナンスに難あり、という噂は聞こえてきている。

また、残念な事に、24機購入したスーパーリンクスMk99のうち2機を事故で失っている。

これらのヘリコプターはKDX-I「広開土大王級駆逐艦」(3隻)やKDX-II「忠武公李舜臣級駆逐艦」(6隻)で運用されているようで、独島級揚陸艦にまで回す分はなかったようだ。

一応、そちらはKUH-1「スリオン」の海軍仕様(海兵隊用)マリンオンを配備する計画だったが、今のところトラブルがあって上手く行っていない模様。

まあ、マリンオンの話はともかくとして、このスーパーリンクス、韓国海軍では対潜哨戒用に使っているようだ。

ディッピングソナーを海に落とす

ところが、こんなトラブルがあった。

[ニュース9]海軍、訓練中「対潜ソナー」の損失… 回収不可

記事入力2015.03.12 午前9:21

[アンカー] 米韓合同訓練を実施していた海軍が海上訓練中に潜水艦用ソナーを消失したものと明らかになった。この検出器は、数億ウォン台に達するために、海軍で似たような事故が後を絶たず、繰り返されています。

~~略~~

しかし、ややもするとヘリコプターの安全事故に繋がる事が懸念される状況であり、過去25年の間に5回も似たような損失事故が発生したことが知られ、軍当局が問題の改善など、適切な対処をしてきたのかとの批判が以下の通りです。

「NAVER」より

なんと、潜水艦を調べるのに使うディッピングソナーを「ポチャン!」と海に落としてしまったのである。

それも1度や2度ではなく、過去に5回もやっているというのである。

コレに関して産経新聞もこんな要因を報じていた。

 航空機が使う潜水艦探知用のソナーは主に2種類あり、海面へ投下する比較的安価な使い捨ての「ソノブイ」が一般的に知られるが、もう一方のディッピング・ソナーは、ヘリコプターからワイヤで海中に吊り下げる高性能なもので、価格は約6億5千万ウォン(約7200万円)。このワイヤが切れたため、ソナー本体が海の藻くずになったのだ。

 もちろん軍の訓練に事故ゼロを求めるのは非常識だが、YTNによると、1996年と98年、2005年にも同様の事故が発生し、これまでに5基のディッピング・ソナーを失っていたという。

 このソナーは米国製で、潜水艦の微弱な音波を拾う機能上、デリケートな運用が求められるが、韓国海軍ではケーブルが切れてしまうほどの乱雑な運用を繰り返していたことが明らかになった。

「産経新聞」より

上の記事では「天候悪化のため」と理由を報じていたが、天候の見極めや状況判断をして機器を使うのは常識である為、乱暴な運用によってワイヤーを切って落としてしまったというのが本当のところだろう。

多分、ワイヤーのメンテナンスを怠って、錆びたまま使っていたんじゃ無いかな?

韓国海軍がスーパーリンクスMk.99を購入したのが1991年のことで、13機を導入した上、追加で11機を買ったらしいのだが、何度も似たような失敗を繰り返すのは頂けないな。

そして、1991年導入であれば、メンテナンスを適切にしていればそれほど古い機体とは言い難いのだけれど、どうやら全機「ワイルドキャット」に更新する予定だという。

アグスタウェストランド AW159 リンクス・ワイルドキャット

何とも長い名前だが、リンクスの後継機にあたり、やっぱりイギリスで開発されて、イギリス海軍で使用されている。イギリス海軍でもリンクスの更新を考えていて、2009年に初飛行している。

韓国海軍では2016年7月に導入を開始している。

北朝鮮潜水艦キラー「ワイルドキャット」4台を実戦配備

Posted February. 02, 2017 07:01, Updated February. 02, 2017 07:16

韓国海軍は昨年に導入した新型作戦ヘリコプター(ワイルドキャット)8台のうち4台を1日から領海守備任務に投入したと明らかにした。残り4台は戦力化過程を経て今年7月に実践配備される。

ワイルドキャットは護衛艦など敵の艦船や潜水艦の探索、阻止任務を担う。国産の対潜魚雷(青サメ)と機関砲、空対艦ミサイルなどを搭載し、北朝鮮の潜水艦や空気浮揚艇を精密攻撃できる。とくに既存のリンクスヘリコプターに搭載されたソナー(水中音波探知機)より性能面で優秀な低周波ディッピングソナーや音響探知浮を搭載し、潜水艦探知能力が4倍ほど向上された。

「東亜日報」より

まあ、割と良さそうな機体ではあるのだけれど、選定にあたっておかしな事が発覚し、いつも通りの展開に。

購入したワイルドキャット

詳しくはこちらを読んで欲しい。

ともあれ、これで順調に更新されるハズが、逮捕者まで出す騒ぎに発展。これもいつもの事ではあるが。

そんな訳で現状ではまだリンクスが主力

で、8機購入するはずのワイルドキャットは4機購入した段階から次に上手く進めないようで、流石に問題解決したんじゃないかとは思うが、それでも23機のリンクスに代替するところまではまだ先が長い。

つまり、今のところ韓国海軍ではリンクスヘリコプターが主力なのである。

ところが……。

ところが、今年3月から2ヶ月間、国防部が内部監査をしてみると、このうち半分にもなる44発が使用不可能な状態でした。

対艦誘導弾は、過去2016年から欠陥が発見され始めて、昨年37発大量に故障しました。

ヘリコプター一機に通常2発を装着することを勘案すれば、ヘリコプター11機は誘導弾なく運用をしなければならないわけです。

「Daum」より

何があったんだよ!!

韓国海軍が運用するスーパーリンクスMk.99は、導入時に88発の対艦ミサイルを導入している。一発が5億1000万ウォン~9億2000万ウォンなんだそうで。

ドイツ軍のリンクスヘリコプター

これはドイツ軍のヘリコプターではあるが、韓国海軍でもシースクアと呼ばれるセミアクティブ・レーダーホーミング方式の対艦ミサイルを採用している。

リンクスヘリコプターは若干非力なので、通常は2発のシースクアを腹に抱えて飛ぶことになるのだが、88発のうち、44発が使えなくなったことで、11機が飛べない計算になるという話。

……ヘリコプターの対艦ミサイルって定期的に試射しないの?シースクアは固体燃料ロケットモーターを推進力に採用しているので、劣化しにくいとは思うけれど、それでも1991年に採用してそろそろ20年も経とうという頃になると、火薬の性能等も含めて心配にならないのかね。

故障の原因は、すべての推進モーター不良で、海軍はすでに2016年に最初の故障時から交換や修理が不可能だと判断下したことが確認された。

英国で製造されたこの誘導弾はすでに2000年代初頭に生産が中断され、メーカーさえ廃業状態で整備も不可能です。

「Daum」より

……2016年に交換や修理が出来ない事が分かっていたなら、さっさと対応しろよ!

44発が使えないのであれば、300億ウォン程度分が使えなくなったという計算になるが、それより丸腰でリンクスヘリコプターを飛ばす方がどうかと思うぞ。だって、休戦中とはいえ、敵は北朝鮮である。怪しい潜水艦を見つけたら、そのまま回れ右して帰る気かな?

一時が万事この調子なのが、韓国軍である。

コメント

  1. 暇人 より:

    ミサイルよりヘリの機体の方が心配ですね。リンクスは日本のSH-60Jと同時期の導入ですが、SH-60Jは約100機導入されて20機位しか残っていません。マトモに飛ばしていたら8割方退役してもおかしくないのに、事故で失われた機体以外は全部現役って、まぁ日本みたいに広いシーレーンを守るのではなく、近海の哨戒で飛ばしているのでしたら、飛行時間も短いのかもしれませんが。

    • 木霊 より:

      ヘリ本体の心配ですか。
      日本の事情を全く知らなかったのですが、日本のSH-60は100機程度導入して20機くらいしか残っていないですね。
      調べたらSH-60Jは三菱重工が103機製作して、2018年3月末の時点で保有数22機と、これが失われたのか別の理由なのかはよく分かりませんでした。
      航空事故で10機程度が失われているようですが、概ねは連続飛行時間が過ぎて退役って事で良いんですかね?

      しかしそうだとすると、韓国海軍はUAVと同じ様に「飛ばしていない」と言うことかも知れませんよ。飛ばさなければ落ちませんし、退役させなくても問題ありませんからね。

      • 暇人 より:

        ミサイルよりヘリの方がメンテは手間がかかると思います。常時ミサイルを搭載して飛んでいるとは思えませんが、哨戒ヘリとなると、海面上を低空飛行する必要がありますから、塩害はひどいはずで洗浄からメンテとなると、機体寿命も短いことでしょう。
         飛ばさなかったらその手間もないですが、対潜作戦はまだ人の経験、勘に頼る部分が多く訓練で練度を上げるしかありません。いざというとき役に立つんでしょうかね。

  2. 電気屋 より:

    訓練で発射とかしないんですかね?
    ミサイルの推進剤や装薬はいくら固体燃料で日持ちがすると言っても化学薬品ですから使用期限が有る筈です、まあお値段がお値段なので推進剤や装薬などは交換出来る様になっていると思いますが以前もミサイルのバッテリー交換を怠っていたしなぁ・・・そうこうしている内にメーカーのサポート期限が切れてしまって保守パーツが入手出来なくなった、と言うことは残りのミサイルも順次使用不能となるわけですがまさかミサイルが消耗品で有る認識が無かったとか?

    • 木霊 より:

      普通は訓練で発射しそうなモノですが、発射しないなら、単なる筒で良いでしょう。
      なかなか不思議な話ですな。

      消耗せずに賞味期限切れを迎えたミサイルというのもなかなか。