【世界に誇る韓国の技術力】1発200円のレーザービームでドローンを撃ち落とす

陸軍

タイムリーと言うか、関連記事を調べていたら出てきたと言うか。

[単独]一発2000ウォンで北ドローンを捕まえる… 国産「レーザー砲」の開発完了

2023-01-09 17:00:25 2023.01.09 21:50:41

有事の時、北朝鮮の無人航空機(UAV)を撃墜させるための国産レーザー対空砲が研究開発(R&D)を事実上完了し、韓国軍に配置してもよい水準に達したことが分かった。複数回の試験評価の結果、命中率が100%に達した。政府と国会がレーザー対空砲の早急な野戦配置のために予算編成に乗り出さなければならないものと見られる。

Sedailyより

韓国で対ドローン兵器が開発完了したらしい。命中率は何と100%である。

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対ドローン兵器の決定打になるか

イスラエルで開発されたシステムに似た兵器

事実なら素晴らしいな。

9日、複数の消息筋によると、国防科学研究所(ADD)が開発してきた「レーザー対空武器ブロック-I」が昨年完成し、現在運用試験評価(OT)が行われている。Block-Iは10回以上実施された運用試験評価迎撃試験で「百発百中」の性能を達成したと伝えられた。特にレーダーなどと連動して試してみると、10㎞以上離れたカササギ・カモメの大きさの物体まで正確に検出し、数㎞の距離内で迎撃できたことが分かった。これにより2月中にテストが成立する予定だ。

Sedaily「[単独]一発2000ウォンで北ドローンを捕まえる」より

韓国版のアイアンビームと言うことらしい。

アイアンビームは、イスラエルののラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ社が開発したビーム兵器「Light Blade」のことだろう。確か、システムがターゲットをロックするとレーザーで迎撃する対空防御性能を有しているシステムだったハズだ。

2014年のシンガポール・エアショーにて公開されて、2020年より実戦配備されてニュースになっていた。

Israel deploys first-of-its-kind laser system to Gaza border to fight incendiary balloons

Published on 08-12-2020 08:06 Last modified: 08-12-2020 12:24

Israel’s “Lahav Or” (Light Blade) laser system, designed to intercept airborne incendiary threats launched from the Gaza Strip, was deployed operationally by the Border Police for the first time on Tuesday.

Said to be the first defense system of its kind in the world, the Light Blade system will target incendiary balloons and kites, which have started countless fires in the southern border vicinity communities in recent years, as well as drones.

~~対訳~~

イスラエル、焼夷弾対策に世界初のレーザーシステムをガザ国境に配備

ガザ地区から飛来する焼夷弾を迎撃するために設計されたイスラエルのレーザーシステム「Lahav Or」(Light Blade)が12日、国境警察によって初めて実戦配備された。

この種の防衛システムとしては世界初とされるライトブレード・システムは、近年、南国境付近の地域社会で無数の火災を引き起こしている焼夷弾の風船や凧、およびドローンを標的とするものです。

ISRAEL HAYOMより

有効範囲は2kmと記事には記載されているが、別の記事では上限7kmまで迎撃可能とも書かれているので、かなり広い範囲の防空が可能だとされている。1発照射するための全費用はおよそ2,000ドルだと記載されている(イスラエルのベネット首相は1発当たりのコストは3.5ドルだとしている)ので、迎撃ミサイルを使うより安価に対空防御が出来ると期待されている。

似たようなシステムはアメリカでも開発が進んでいる。確か、揚陸艦「ポンス」に搭載されていたハズだ。こちらはKratos Defense & Security Solutions社で、こちらは2014年に試験配備されて、以降継続的に運用されている。一説によると、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のフライトIIIに搭載が計画されているとか。

韓国製は百発百中

で、韓国でも開発が完了したというのが冒頭のニュースなのだが、Light Bladeが1発2,000ドルに対して、韓国製のレーザー兵器は1発2,000ウォンで百発百中らしい。

今回の国産レーザー砲の1回当たり発射費用は2000ウォンに過ぎない。一発に少なくとも数千万ウォンから数億ウォン以上かかるる対空誘導弾より経済的だ。

Sedaily「[単独]一発2000ウォンで北ドローンを捕まえる」より

スゴイネ。

前日に対ドローン兵器開発のニュースに触れたばかりなので、実にタイムリーである。射程は数kmだというから、恐らく似たような射程距離であり、レーザー兵器である以上は高出力レーザーを対象に当てて対象を燃やすという構造は変わらない。

だとすると、コストがいきなり1/1,000というのは素直にスゴイと思うよりは、本当なの?という疑念がわき上がる。

あ、でも、アメリカ製のLaWSは1発で1ドル以下(59セント)だと報じられていた(最終的にコストがどうなっているのかは分からないが)し、イスラエルの首相は1発3.5ドルとしていたから、1発2,000ウォンというのは案外不自然ではないのかもしれない。

そして、カタログスペック盛り盛りなのは韓国あるあるなので、まあ話半分に聞くとして、それでも開発完了したと言うことは喜ばしいことである。ちなみに、韓国はイスラエルともそれなりに仲良くしているので、技術を買っている可能性はある。

ただまあ、未だ小型化と言うところには至っていないようだが。

当初韓国政府と軍は国産レーザー対空武器体系開発を2026年まで総2段階(ブロック-Ⅰ・ブロックⅡ)にかけて進める計画だった。2019~2023年、地上陣地に固定型に配置できるレーザー対空砲である「ブロック-I(レーザービーム出力20㎾級推定)」を開発することにした。続いて2026年まで車両に搭載して運用できる移動型レーザー対空砲である「ブロック-II(30㎾級推定)」開発の青写真も描いておいた。体系開発事業の主管はADDが引き受け、試製品は(株)ハンファが製作する方式で事業が進められた。ところが、ADDとハンファが予想時期より早い昨年にブロックⅠを事実上完成し、現在軍ですぐに戦力化してもよい水準に達したのだ。

イスラエル・ラファエル社が開発したレーザー対空砲「アイアンビーム」の初期モデル(出力20㎾級、有効射程距離2㎞推定)と比較すると、ブロックⅠのレーザービーム出力は同級であり、射程はアイアンより国産が優れたレベルで伝えられた。このように優れた交差点は改良などを通じてさらに長くなると見込まれる。ブロックⅡは米国ロッキードマーチンのレーザー砲「アテナ(30㎾級)」に匹敵するか、それより優れた水準を目指して開発されると見込まれる。

Sedaily「[単独]一発2000ウォンで北ドローンを捕まえる」より

イスラエル製レーザー兵器よりも優れているとホルホルしているが、前倒しで開発が進んでいるというのが事実だとすれば、喜ぶのも無理はないと思う。

予算は1兆ウォンは欲しいニダ

予定通りであれば、2026年までに車両に搭載出来るタイプのレーザー兵器が登場する可能性はあるだろう。

該当レーザー砲を前方の公知線上に隙間なく並べて配置し、後方の主要施設周辺などにも設置するには、ほぼ最大1兆ウォンほどの予算が編成されなければならないという提言が出ている。

Sedaily「[単独]一発2000ウォンで北ドローンを捕まえる」より

うん、そのためには予算をドカッと付けてね、というお約束の提言を紹介してこの記事は終了しているが、恐らくコレが本命だろう。

しかしそれでも、1兆ウォンの予算でなんとかしようという気概は買う。38度線に「隙間無く並べて配置」するだけでも、結構な予算が必要なのだと思う。東西距離は約248kmなので、射程距離が5kmであるとしても多少オーバーラップさせて配置しなければならないので、30基程必要となるだろう。もちろん、電力供給する必要があるので能力の高い発電機と一緒に配備する事になるはずだ。

この場合は単純計算で、1基330億ウォン程度に抑える必要がある。実際には後方の主要施設周辺にも配置したいということだから、もっと安価なシステムにする必要があるのだろう。

恐らく、ある程度目処が付いているからこの価格なのだろうが、例えば検出・追尾・迎撃の性能を持つファランクスが1基あたり1,500万ドル程度だとされているので、もっと沢山製造されなければ開発費はペイ出来ない気がする。尤も、開発費は余り掛かっていない(つまり、イスラエルからの技術導入をしている)可能性はあるんだけど。

コメント

  1. こんにちは。そいつは素晴らしい。ぜひやって見せてくれ🤣
    シンプルな疑問。
    それだけ高出力なレーザー照射を連発できるとして、どーやって照準を合わせるんですかね??

    弾速が光の速さでも、エイムが合わなきゃ扇風機。照準て点では装薬式の火器と何ら変わらないと想うすけどね。実際、イージスシステムでも、無数の自爆ドローンの波状攻撃には間に合わないのではないすかね?
    サウジの油田防御用イージスシステムが対応でかなかった事で明らかと想うのですが。

    • いや、百発百中の命中力ですから。
      不安はありませんよ(棒)

      北朝鮮の無人機をロストしている状況ですから、画期的なレーダーでも手に入れない限りは改善されないでしょう。
      波状攻撃には、当然ながら対応出来ないでしょうね。
      ただまあ、被害を減らす意味では、無駄では無いと思いますよ。

  2. こんにちは。

    レーザー兵器、夢の技術ですが……

    照準に関しては、レーザーを励起させる部分は固定して、レンズ部だけを稼動させれば良いので、砲身振り回す大砲よりは楽になるでしょう。
    ※レジのPOS機みたく、中でプリズムが廻ってるイメージ。
    ※鏡だと損失出るので、全反射使うのだと思います。
    原理と構造そのものは簡単なんだと思います。
    莫大な電力の供給と、高出力レーザの励起部のハードルと、照準システム全体のあれこれ、特に光学系の精度やら温度誤差の補正やら……地味に工業系の実力が試される分野なのかも知れませんね。

    電力供給と冷却がクリア出来れば、短いサイクルで連射可能かも。拠点防空には確かに向いているか?雲の上に撃てるなら、ですが。

    • 自衛隊や防衛省は、レーザー兵器よりもレールガンの方に力を注いでいる感じですけどね。
      どうにも天候に出力が大きく左右されるレーザー兵器は、不安定要因が大きいですから、個人的には信頼性に欠ける気がしています。
      どちらの兵器にも莫大な電力供給を要して、日本はその技術を持っていますから、どちらの兵器を実用化するにしてもアドバンテージはあります。頑張って開発して欲しいですし、そこに開発費を投じて欲しいと思います。

      • 木霊様 皆様 こんばんは

        >天候に出力が大きく左右されるレーザー兵器は、不安定要因が大きいですから、個人的には信頼性に欠ける気がしています

         幸いなことに、これらは我が国の自衛隊・防衛庁は正しい方向を一応向いているような気がします「マイクロ波兵器」。もちろんまったく天候に左右されないことはないけどレーザーよりずいぶんマシなはず。
          https://www.youtube.com/watch?v=5VNcB1rtoj8
         あたりを見て、模型ドローンの回路を誤動作させる程度?のショボい感を抱いている方が多いように思いますが、注目するのそこじゃない。
         https://www.mod.go.jp/atla/research/ats2019/doc/nishioka.pdf
        のp.6右下「アクティブ・フェイズドアレイを構成」と言うところ。

         アクティブ・フェイズドアレイ(APA)で構成されると言うことは、すなわち
        特徴1.アンテナ部に可動部・首振り出がなく、電子的に狙いをつけることができる。
        特徴2.アンテナ部構造は、APAレーダーと共通化が可能

         特徴2からこれはパワー搾ればAPAレーダーです。 出力搾ってレーダーモードで索敵し、見つけたらウェポンモードで出力上げれば、索敵と同じ電波光学系で砲撃。すなわちな命中率ほぼ100%と言っても過言ではないでしょう。

         昨年2月の公開は概念実証実験でAFAレーダーの回路をそのまま使ってるような気がする。今後はマイクロ波出力向上が課題ですね。

        ですがこれも朗報、2桁MW級レーザーだと技術は米国レイセオンの独壇場に近いですが、マイクロ波発信器だと2桁MW級が国産技術でありますしね。
         https://etd.canon/ja/product/category/microwave/gyrotron.html
        は、民生市販品でmax1MWだけど、トカマク用は数十MWあったはず(出展失念、ごめんなさい)あるいはフェーズシフト素子の開発かな?

        ちなみにこうしたハイパワーマイクロ波APA装置は、潜在にはH2ロケット1段目を代替できるパワーや数万キロ先の宇宙船を加速するような潜在力を持ちます。
         http://www.al.t.u-tokyo.ac.jp/mwp/ja/research/research01a.html
        ぜひとも、軍事・防衛転用して欲しいところ

      • なる程勉強になりました。
        この辺り、もう少し突っ込んでどこかで記事にしたいなーと思っています。ネタになるニュースが供給されたタイミングかなぁ。
        マイクロ波兵器はロマン兵器じゃないか?とは思っていましたが、意外に使えそうなのが興味深い。

  3. 七面鳥様〉 なるほど!🎉
          レーザービームだから砲身はいらないんですね。レールガンと混同して考えてました(笑)
    確かにレンズを沢山持った多面体にして、ディスコ(←死語🤣)のミラーボールみたくすればいけますね。なんかダ・ヴィンチの多銃身銃やシナの連弩みたいですけれど。

    • 山童さん 七面鳥さん こんばんは。

      >レンズを沢山持った多面体にして、ディスコ(←死語🤣)のミラーボールみたくすれば

      そうした光学系をガルバノミラー光学系と言って七面鳥さんの仰るように地味な精密加工の実力が問われ、例えばレーザースキャナー・プリンター用は日本の独壇場だったような。

      (で、自分のレス擁護で申し訳ありませんが、上記マイクロ波APA方式だとレーダー索敵・照準・攻撃を同じ電波光学系で行うのでエイム合わせも不要)

  4. BOOK様〉いえ、前に…投稿していた時にも、色々と科学知識を教えて頂いた事があります。今後も宜しくお願いします。

  5. ちなみに、そのマイクロなんとか……ホントに凄そうなんですが。ようは電磁波ですよね?
    それ、電磁パルス兵器とか作れません?
    できるなら、自爆自律AIドローン無数攻撃とか、電子機器だらけの戦闘機とかうち落とせそうですが。日本に電磁パルス兵器欲しいなぁ。レールガンとかより現実的な気がしますが。

    あとアニメやゲームで鉄柱を衛星軌道から落とす話が良く出てきますが……アレは不可能でないですかね?
    だって発射する為に、衛星軌道に乗ってる重力から1度、離脱しなきゃならないはずですので。モノを落とすだけて宇宙から空爆できるならば、冷戦時代に現実化してそうなものですし。

    • 山童さま 木霊様 皆様 おはようございます。

      >電磁パルス兵器とか作れません?
      名称は?ともかく、実態は 遠距離電子レンジ ただしパワーは100万倍 になると思います。

      >自爆自律AIドローン無数攻撃とか、電子機器だらけの戦闘機とか
      今の普通のドローン、戦闘機、巡航ミサイルなら黒焦げ可能じゃないかな?ステルス機の方が当たれば電波効率よく吸収してくれて、こんがりと(笑)

      >レールガンとかより現実的な気がしますが
      現実にはレールガンよりポテンシャルは高いけど、現状課題も多いと思います。シロートと考えでも

       1.超ハイパワーマイクロ波の精密位相制御の技術(純粋技術課題)
       2.射程距離:レーザー兵器と同じで地平線より下は撃てないので、超低空では数キロしかない。
       3.大気圏突入の熱で端から火の玉状態で飛んでくるICBMや極超音速ミサイルはパワーまかせだけで撃ち落とせるのか?

        、、、個人的には2.3.はリフレクタードローン等を用いれば運用上の回避手段があると思いますが、ちょっとSF的で、そういう方向の研究あるのかなあ?

      >日本に電磁パルス兵器欲しいなぁ。

        ホント欲しいですね。最後にリンクしたマイクロ波ロケット規模だと必要電力数10GWで、まあ地上配備しか無理ですが。

       、、、いつもの妄想をふくらませると、日本列島の高地に10個も設置すれば日本列島ぐらい守れそうな、、しかも専守防衛(笑)、、、普段はロケット激安で打ち上げるインフラ

      >鉄柱を衛星軌道から落とす話が良く出てきますが……アレは不可能でないですかね?

      神の杖 でしたっけ? 仰るように、衛星軌道からそのままなにか落としても、同じ軌道を周回するデブリになるだけですね。

       誰かが「落とすだけ」と勘違いしたハナシが広がっただけで、もともと人工衛星搭載ミサイルのことだったと思いますよ。

      • BOOK様
        懇切な回答ありがとうございます。
        マイクロ波兵器、是非に実用化して欲しいものですね。
        因みに迂闊だったのですが、射程数キロのお話と、高地に設置のお話。
        あ、確かにフラットな地だと、身長160㌢の目線での「地平線」は1.4km先なんですよね。地球が球体である事を忘れてました。砲弾の弾道と違って、重力の影響なく直進するから逆に曲射はできんのですね。
        確かに天候の影響はあるとは想うんですが、でもレールガンよりはマイクロ波の方が現実的なような。 
        解説ありがとうございましたm(__)m