いやはや(笑)
F35Bを10機搭載可能な軽空母を建造へ
記事入力 : 2019/08/15 08:00
垂直離発着が可能なF35Bステルス戦闘機を搭載する多目的大型輸送艦(3万トン級軽空母)について、韓国軍はその設計に来年から着手することにした。また有事の際、北朝鮮の戦力網を無力化する停電爆弾や電磁パルス(EMP)弾の開発も進める計画だ。韓国国防部(省に相当)は14日、これらの内容を含む「2020-24年国防中期計画」を発表した。
「朝鮮日報」より
ワクワクして待っているので、がんばってねー。
韓国が推進する空母建造
3万トン級軽空母の計画
そもそも韓国は3万トン級の軽空母を作る計画を前々から持っている。それが荒唐無稽かどうかはともかくとして、そうした計画があるのは事実である。だから「またかよ」というレベルの話。
ここで紹介しているのは独島級3番艦の「白リョン島」の話で、これにF35Bを搭載するぜー、と息巻いていたのが先日の話である。
「 ペンニョン島」と呼ぶらしいのだけれど、どうやら独島級の揚陸艦は領土ギリギリの島の名前を付ける方針になっているらしい。まあ、独島は竹島のことなので、アレを領土とされるのは業腹なのだけれども、それはここではさておこう。
韓国軍が発表した軽空母は日本が2023年に計画しているいずも級(2万7000トン級)軽空母よりも大型だ。
「朝鮮日報」より
まあ結局コレなんだよね。
そして、今回、この話が出てきた理由も、こちらの話が関係していると僕は読んでいる。
垂直離着陸機に米F35B 防衛省が正式決定
2019/8/16 18:32
防衛省は16日、航空自衛隊に新たに導入する垂直離着陸戦闘機に米ロッキード・マーチン社製の最新ステルス戦闘機「F35B」を選定したと発表した。2018年12月に閣議決定した中期防衛力整備計画(中期防)に短い滑走で離陸し垂直離着陸できる戦闘機の導入を盛り込んでいた。42機を購入する計画で、20年度予算から順次、必要な経費を計上する方針だ。
「日本経済新聞」より
そう、日本がF35Bを42機買う方針であることが報じられた件だ。

韓国もそのうち買う方針なんだろうか?F35Bを。
この軽空母はこれまで韓国軍が保有した艦船で最も大きい独島や馬羅島(1万9000トン)の1.5倍のサイズで、韓国軍は2030年代のはじめには戦力化したい考えだ。
「日本経済新聞」より
コレまでも韓国は独島級の2隻の揚陸艦を保有しているのだが、これも結構な大きさを誇っている。

ただまあ、この船にF35Bを載せようという気は無さそうである。
そもそもこの揚陸艦、ヘリ空母という呼び方もされるのだが、専用のヘリコプターを保有していないことでも有名であり、割と残念な運用がなされている。
どうやらMUH-1「マリンオン」の配備がなされる予定のようだが、原型のKUH-1「スリオン」にトラブルがあって、マリンオン自身もメインローターを吹っ飛ばしてしまう事故を起こしてどうなるかよく分からない。そして、海軍の運用するアヴスタウェスランドAW159「リンクス・ワイルドキャット」を搭載するみたいな噂も聞くのだが、どうなるのやら。
そうした問題を解決してから考えれば良いのに。
大型輸送艦ーII計画
そうそう、同じ様な内容を中央日報はもう少し詳しく報じていた。
韓国政府、ステルスF-35搭載軽空母 来年着手
2019年08月15日07時10分
韓国政府が2020年代中盤に本格的に推進しようとしていた軽航空母艦の建造事業を来年から直ちに始める。また、海上で敵の戦略拠点にミサイルを浴びせる合同火力艦の戦力化事業にも着手する。
「中央日報」より
コレを見ると「計画の前倒しだ」と言っているね。
確かに、これまでの計画では2030年に戦力化が目標とされていた(中央日報の記事では2020年代中盤に本格的に推進)のだが、来年から直ちに始める予定らしいぞ。
国防部は14日に発表した「2020~2024年国防中期計画」にこのような内容を新規事業として組み込んだ。これによると、「大型輸送艦-II」という事業名で進められる軽空母導入事業は、国内建造を目指して来年から先行研究を始める。遅くとも2030年代初めには戦力化を完了するという計画だ。軽空母には最先端ステルス戦闘機F-35Bを搭載する。
「中央日報」より
で、遅くとも2030年までに戦力化という話になった。
……変わったような変わっていないような。結局のところ「計画を急げ!」という話でしか無いよね。ただ、コレと一緒に合同火力艦なる船も作ることを決定したらしい。
韓国軍戦力増加事業に初めて登場した合同火力艦は、有事の際に敵の陸上地域標的を直ちに打撃することができるように艦艇にミサイルを搭載した水上の「ミサイル基地」だ。つまり、陸上のミサイル基地全体が先制攻撃を受けて焦土化しても海上の艦艇から反撃発射が可能になり、敵の攻撃意志をくじくという抑制力がある。
「中央日報」より
韓国版イージスはよく固定砲台だと揶揄されるが、基本的に韓国の船はどれもトップヘビーの伝統を忠実に守り続けており、推進力に比べて火力過多な構成が多い。
それを更に特化しようという話らしく、KDX-II級規模で作るとか何とか。コレも具体的になってこればなかなか面白そうな予感がするが、鈍足になりそうだな。いっその事、自走できないタイプの浮島に砲台を付けたらどうなのさ。
続々届くF-35A
そういえば、F-35Bの配備計画はともかくとしてF-35Aは韓国に来ているようだ。
「F35A」4機が今週韓国到着 ステルス戦闘機の配備加速へ
記事入力 : 2019/08/19 20:06
韓国空軍の戦略兵器として運用される最新鋭ステルス戦闘機「F35A」4機が今週韓国に到着することが、19日分かった。
関係機関によると、先ごろ米本土の空軍基地を出発したF35Aはハワイを経て、早ければ22日にも中部の忠清北道・清州の空軍基地に到着する。
これにより、韓国が保有するF35Aは計8機に増える。
「朝鮮日報」より
日本が購入するのは147機だと報じられているが、不幸にも1機を事故で失っている。現在は10機以上のF-35Aが日本に届いているハズだが、韓国もかなりハイベースで買っているな。
そうした中で、F35Bも欲しい!というのは、明らかに日本を意識している可能性があるのだが、まあ、いつもの事だな。
そして、F35Aの整備に関しては特に言及されなくなってしまったが、やっぱりアメリカ本土で整備して貰おうという積もりなのだろうか?
F-35Bの整備はどうするんだろうね?
垂直離陸出来る機構を備えているので、更に整備に関しては不安な面が増えるワケなんだけど。
今回はEMP弾の開発もあわせて進める予定
さて、序でに言及してきたいのがEMP弾の話。
北朝鮮の核やミサイル攻撃に備える停電爆弾や電磁パルス弾など、非致死性兵器の開発も本格的に進められる。どちらも強力な電磁波を出し、北朝鮮の戦力網や核・ミサイルの指令体制を無力化することができる。韓国軍関係者は「電磁パルス弾は以前から韓国軍が核心技術を蓄積してきたが、今後はこのような段階ではなく実戦で使用できる武器として製造するということだ」「2020年代の後半が開発目標だ」と述べた。
「朝鮮日報」より
実はEMP弾の開発は日本も方針として決まっている。

こちらの記事ではアメリカと共同対処するよ、といった話も出ているのでは無いかと言う話も出ていて、前々からアメリカもEMPに関しては気にしていたのだと言う事が触れられている。
特に「北朝鮮が使うのでは無いか?」「ロシア・支那が使うのでは無いか?」という点に関してはかなり気にしていて、対処が必要な事は言うまでも無い。
支那も実際に使える弾を開発したということが報じられていることもあって、それが事実だとすると危険極まりない話。

ただ……、EMPは核爆発に伴う影響として知られているだけに、核爆弾をそれに特化させる方針で作れば原理的にはそれほど困難で無いといわれているが、韓国が核兵器保有するには核不拡散条約を破棄せねばならない事になるので、あまり現実的では無い。
北朝鮮と一緒になれば、それも可能か?というレベルである。どうするつもりなんだろうね?
他にも「停電弾」だとか「軍偵察衛星」だとか色々と夢見ているようなんだけど、その費用は一体どこから調達するつもりなのだろうか?
年間規模でみると58兆ウォンで、年平均増加率でみると7.1%となる。来年から年間国防予算50兆ウォン時代が開かれるということだ。
「中央日報」より
えーっと、日本の国防費が年間5兆円程度なのだけれど、韓国の国防費が50兆ウォンとなると、日本の防衛費とほぼ同額の予算を注ぎ込むという話になるな。軍事費を毎年積み上げる国がここにも!
日本のパヨクが「防衛費ガー」と叫ぶのは毎年の恒例行事で、日本政府も「1%枠」と意味の分からないことを言っているけれども、隣国の防衛費の伸びは気にならないんですかねぇ。
コメント
ステルスF-35搭載軽空母建造を大幅前倒しして来年着手だそうですねェ~。
併せて、弾道型・巡行型の玄武ミサイル搭載可能な、「合同火力艦=5000t級」の建造にも着手するらしい。
日本海に浮かべて日本の基地を攻撃する気満々って事でしょうね。
そして、中期防衛計画予算額は5年間で290兆ウォン、1年当たり58兆ウォンに達するとか...、現レートでも5兆円を超えてきますねェ~。
但し、ディフォルトに向かって国家を挙げて驀進中なんで、ウォンレートが今まで以上に下がれば実質価値はどうなるか判りません。
直近のGDP比で軍事費は2.6%以上まで拡大している状況なんで、アメリカ越えの3.2%もすぐそこまでじゃないかな? 何故か軍事費だけは景気抜群で青天井なのが面白い。
まあ、今の破綻寸前の経済状況から考えてGDP比なんて、北朝鮮と同じで近い将来マトモな比較指標にならない可能性もあるでしょうけどね。(冷笑)
>韓国もそのうち買う方針なんだろうか?F35Bを。
トランプ大統領ならビジネス優先で売りそうな気がしますが、メンテも含めて運用できるかが一番の問題でしょう。
WW2以後75年間封印されてきたとはいえ、アメリカと空母によるタイマンで競えたのは歴史上日本だけ...。
艦載機パイロットは日々の厳しい訓練でも、ベテランさえも命を懸けた真剣勝負を繰り返し鍛えられたのです。
空母再配備は度々浮かんでは消えたとはいえ、自衛隊幕僚部は研究を続けてきたはずです。
パイロットには台風などを除き多少の荒天候でも発艦・着艦できるスキルが求められる、コンピュータ化の進化があるとはいえ、極めて過酷で高度な技術と経験が必要な仕事になります。
そういう蓄積されたノウハウが日本にあったとしても、最新機F-35Bを改いずも型で運用するには相当の時間が掛かるでしょう。(今すぐ初めても5年位かな?)
つまり、軍事兵器運用では最も難易度の高いものでしょう、果たして箱(軽空母)や艦載機が揃ったとして、今でさえ練度の低い空軍パイロットやいい加減なメンテしかできない海軍に期待していいのか...? お笑いだけは期待できますけどね。
>韓国版イージスはよく固定砲台だと揶揄されるが、基本的に韓国の船はどれもトップヘビーの伝統を忠実に守り続けており、推進力に比べて火力過多な構成が多い。
>それを更に特化しようという話らしく、KDX-II級規模で作るとか何とか。コレも具体的になってこればなかなか面白そうな予感がするが、鈍足になりそうだな。いっその事、自走できないタイプの浮島に砲台を付けたらどうなのさ。
面白そうな鈍足のお笑い兵器が追加されそうで楽しみですね。
万一有事となれば、新型軽空母も合わせて自衛隊の絶好の「浮かぶ標的」となってくれそう。(爆笑)
P.S.です。
お莫迦な南朝鮮の妄想はどうでもいいけど、日本も小手先の「いずも改修」ではなく4~5万tクラスの軽空母の建造を始めるタイミングと考えています。
もちろん南朝鮮ごときではなく「今そこに迫った危機」である、対支那の東シナ海・南西島嶼防衛の要としての戦力という意味です。
最低限の仕様。
①制空・制海戦に特化する。
②F-35B×16機搭載+救難ヘリ含む多目的ヘリ×2~3機搭載。
③電磁カタパルトで発艦可能。
特に肝となる③は、研究中の護衛艦搭載レーザー砲・レールガン研究で基本となる大容量の電源(兵器専用電池等)が実現すれば、アメリカの技術に頼らなくても可能だと期待しますね。
そして、これが実現すれば世界に先駆ける画期的な軍事技術となるんじゃないかな。
軽空母を装備するのなら周りを固める護衛艦艇も必要と思いますが、韓国が持っている現時点で外洋に出て行けるのはイージス艦3隻と駆逐艦6隻。イージス艦をさらに3隻建造すると言っていますからさらにカネがかかることになりますが、造って維持できるだけの経済力は韓国にあるのやら。生暖かく見ているしかないですね。
日本のいずも空母化の次は、おおすみ型後継を強襲揚陸艦にすることで、ワスプ並と言わないまでもミストラルくらいの艦にすべきと思います。
ついでに、F-35でカタパルト発艦できるのはC型だけです。
暇人さん、僕の勘違いご指摘ありがとうございます。
↓
>ついでに、F-35でカタパルト発艦できるのはC型だけです。
F-35Bなら電磁カタパルトは必要ないですね、そして装備に余計な金を使うだけになるところでした。
他の護衛艦の画期的な電源搭載=兵器の能力向上を願う余り、僕がごっちゃにしていました。(苦笑)
>日本のいずも空母化の次は、おおすみ型後継を強襲揚陸艦にすることで、ワスプ並と言わないまでもミストラルくらいの艦にすべきと思います。
おおすみ型×3隻も一番艦から20年を超えてきましたし、そろそろ後継艦の計画時期ですよね。
20機程度の回転機を同時発着できる能力を追加し、兵員1000人+戦闘車両の大幅増強を目指して欲しいです。
ワスプ級が4,1万tでミストラル級が2.2万tとかなり開きがありますから、素人考えですがおおすみ型後継艦は3万t級(おおすみ型の2倍強)くらいが個人的希望ですが目安になるんじゃないかな。
>多目的大型輸送艦(3万トン級軽空母)
ワスプ級が基準排水量 28,233t なので、その規模狙いでしょうか。
※「独島」よりも大きくするという記事を読んだ気がします
「カタパルト」(電磁カタパルト・蒸気カタパルト)は、非VSTOL機(=垂直離着陸不可の航空機)を水平に打ち出す装備なので、VSTOL機運用を前提とした空母には装備されていません。
>F-35でカタパルト発艦できるのはC型だけです。
カタパルト発進バーの装着、機体強度の強化等が行なわれ、通常離着陸型艦載機として運用できるように変更されているのはC型だけですね。