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韓国が開発中のL-SAM、4回目の発射試験に成功

韓国空軍
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成功したようだ。特に言及することもないのだけれど、忘れないように記事にしておく。

「韓国版THAAD」に拍手…数十キロ上空で仮想の北ミサイル撃墜

2023.06.01 14:33

「10、9、8…3、2、1、発射」。西海(ソヘ、黄海)中部の海上プラットホームから誘導弾が炎を噴き出しながら速い速度で上空に向かった。1段目を切り離したミサイルはさらに高く上がり、2段までも下に送った。強い力で短時間に高高度に上がるにはこうした多段推進が必要だ。

中央日報より

ロケットの打ち上げにも成功したし、韓国人としてはさぞ「誇らしい」と感じていることだろう。あれ、えーっと、L-SAM?

韓国版THAAD

迎撃システム

韓国の開発している迎撃システムは、ネーミングがややこしい事になっていてよく分からない。

L-SAM、M-SAMとあってソレとは別に名前が付いているのだが、どうもソレがリンクしないんだよね。そして、それぞれKを付けた呼び方もするので、紛らわしいというか。

<迎撃ミサイルシステム>

迎撃距離システムコードネーム迎撃高度
中距離迎撃M-SAMまたはKM-SAM天弓~20km
 M-SAM2(ブロック2)天弓2~20km
長距離迎撃L-SAMまたはKL-SAM40km~60km
 L-SAM2180km

なお、改良版のM-SAM2の量産開始と、開発予定のL-SAM2もこのラインナップに入ってくる予定になっている。

L-SAMは韓国版THAADと呼ばれているようだが、コードネームは現状では不明。そのうち、素敵な名前が付くかも知れない。

韓国軍が北朝鮮の弾道ミサイルを迎撃する長距離地対空ミサイル「L-SAM」の初めての迎撃試験に成功した。「韓国型THAAD(高高度防衛ミサイル)」と呼ばれるL-SAMは、軍が2026年の実戦配備を目標に開発中の韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)の核心武器。

軍によると、国防科学研究所(ADD)は最近、L-SAMで標的ミサイルを迎撃する試験発射を非公開で実施した。飛行試験だけが実施されてきたL-SAMの実際の標的迎撃試験に成功したのは今回が初めてという。

中央日報より

2022年11月の記事で、「L-SAMで初めて迎撃に成功した」というニュースが出ていたので、順調に迎撃テストを重ねているという感じだろう。

高精度に迎撃できる

で、実験を重ねて迎撃精度が上がったよーという話なんだが。

パク・ジョンスン所長は「失敗の原因を徹底的に分析した」とし「今回の発射ではL-SAMミサイルが標的弾の弾頭部でなくエンジン機関だけを別に狙って命中するほど精密度が優れている」と伝えた。続いて「L-SAMは破片をさく烈させてミサイルを迎撃するのではなく、直撃体が直接衝突してミサイルを撃墜する」と説明した。

中央日報より

かなりの高性能迎撃ミサイルに仕上がったようだ。4回テストして3回成功しているということで、自信を示しており、2025年には量産開始の予定なんだとか。

軍当局はL-SAMをさらに改良する予定だ。防衛事業庁は4月の第153次防衛事業推進委員会で、L-SAMの迎撃可能高度をTHAADレベルまで高めるL-SAMIIブロック-Ⅰ、滑空するミサイルを迎撃できるL-SAMIIブロックIIを2035年までに開発することにした。

中央日報より

そして、更に性能を高めたものを開発して、2035年までにモノにする積もりらしい。L-SAM2ブロック2は、滑空ミサイルの迎撃も出来るようになる予定なのだとか。

まあ、頑張ってくれ、としか。くれぐれも発射方向とは逆方向に飛んでいかないように。

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