【またまた】韓国型機動ヘリ・スリオン再びヒビが!

陸軍

コメントで頂いてnewsを探していたのだけれど、見つけたぜ!

[単独]韓国型ヘリスリオンに「亀裂」でまた運航停止… メーカーは「問題ない」

記事入力2020.04.17 午後9:31 、最終修正2020.04.17 午後10:17

[アンカー] 昨年11月には、部品以上に運航停止が下されたことがある、韓国型機動ヘリ、スリオンは部品の亀裂にまた十日以上止まったことが確認された。メーカーは、問題ないとの立場だが、果たして緊急事態にも対処できるかどうかは疑問です。

「NAVER」より

そうですか、また亀裂ですか。

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不遇な「スリオン」

過去にも複数回、事故が

韓国型機動ヘリコプター「スリオン」は、フランスのエアバス・ヘリコプターズ社との技術提携によって造り上げられたヘリコプターである。

まあ、韓国産であるという点を否定する積もりは無いが、「国産化には失敗」と言われており、コア部品は外国からの輸入に頼っている。

国産といっていたが…韓国型機動ヘリ「スリオン」、核心装置はまだ輸入

2014年12月13日08時56分

完全国産化を掲げて開発された韓国型機動ヘリコプター「スリオン」の核心である動力伝達装置が、国産化されていなかったことが明らかになった。

「中央日報」より

実際にスリオン派生の海兵隊仕様ヘリコプター「マリンオン」は、フランス製のローターマストに不具合があって墜落してしまった。

仮に日本製だったとしたら、韓国は損害賠償を請求するルートに入ったと思うのだが、このケースでフランスに対してそういう態度をとったという話は聞かないな。

10メートル上空からの墜落で5人死亡…韓国産ヘリ改造「マリンオンの悲劇」

2018年07月18日07時20分

韓国海兵隊のヘリコプターが17日に墜落して5人が死亡し1人が重傷を負った。海兵隊によると、この日午後4時46分ごろ、慶尚北道浦項南区(キョンサンブクド・ポハン・ナムグ)の飛行場で海兵隊の上陸機動ヘリコプター「マリンオン」が地上約10メートル上空から滑走路に墜落した。 ヘリコプターは墜落すると同時に火に包まれて全焼したと現場目撃者が伝えた。

「中央日報」より

悲惨な事故ではあったが、これまで10回以上の事故や不具合の報告があり、何度も飛行停止措置がとられてきたことを考えると、今回は事故に至る前に見つかって良かったといえるだろう。

<過去の事例>

  • 飛行中に前面ガラスが破損する事故5回
  • メインブレードがボディと接触する事故1回
  • メインローターのギアボックスの亀裂発生が1回
  • ローターマストの破損による墜落事故1回(マリンオン)
  • 性能評価試験の不合格項目を合格扱いした事例が発覚1回

ギアボックスへの亀裂は2回目?3回目?

で、今回の事例は再びギアボックスへの亀裂ということらしい。

先月26日の試験飛行中だったスリオンヘリコプターで異常が発見されました。メインギアボックスカバーの接続部位に亀裂が生じたのです。

「NAVER」より

ん?メインギアボックスカバーの接続部位??

スリオンとマリンオンの母体は欧州のエアバス・ヘリコプターズ(旧ユーロコプター)社が生産したAS332(スーパーピューマ)だ。AS332の拡大型であるEC225は、2016年4月にノルウェーで墜落し、乗っていた13人全員が死亡した。当時の事故原因はエンジンの動力を伝達するギアに亀裂が入り、ローターブレード(回転翼)が胴体から分離したことだった。スリオンを製造した韓国航空宇宙産業(KAI)は、エアバス・ヘリコプターズから輸入したメイン・ギアボックスをスリオンとマリンオンに装着した。メイン・ギアボックスはヘリコプターのエンジンとローターを繋ぐ部品だ。ノルウェー事故直後、エアバス・ヘリコプターズはスリオンヘリコプターの部品交替が必要だという内容の勧告事項をKAIに送った。

「中央日報」より

メイン・ギアボックスは、ヘリコプターのエンジンとローターを繋ぐ部品で、エンジンの回転をギアボックスを介してローターに伝達する構造になっている。

引用部分にもある様に、エアバス・ヘリコプターズ社のAS332は、スリオンの母体になっていて、AS332を韓国仕様に改造したのが「スリオン」「マリンオン」ということになる。

で、「スリオン」に装着されているメイン・ギアボックスは輸入品なんだよね……。

そんな訳で、EC225墜落事件で問題となったギアを受けているギアボックスは、確か設計的な問題があって欠陥品が取り付けられていたことが問題だという話だった気がするのだが……。

韓国消防庁でEC225を導入

ちょっと話は脱線するのだが、このEC225の事故発生後、韓国消防庁はEC225を導入する。その当時はその事がチョット問題になっていたようだ。

韓国消防庁が死亡事故起こしたヘリ導入へ、波紋広がる=「韓国の公務員はなぜ皆常識に反することをするんだ?」―韓国ネット

2017年8月18日 11:30

2017年8月17日、韓国・東亜日報によると、大型消防ヘリの導入を推進している韓国消防庁が、1年前に大規模な人身事故を起こした機種の購入を計画していることが分かり波紋が広がっている。

「exciteニュース」より

この話、この騒ぎだけで終わっていれば特に問題は無いのだが……。

鬱陵島・独島付近で消防ヘリコプター1機が墜落…現場捜索中=韓国

2019.11.01 07:03

独島(ドクト、日本名・竹島)付近で患者を搬送していた消防ヘリコプターが墜落する事故が発生した。

1日、東海(トンへ、日本名・日本海)海洋警察署によると、31日午後11時25分ごろ中央119救助本部所属のヘリコプター1機が離陸後に独島付近の200~300メートル地点で海上に落ちた。

~~略~~

一方、今回事故にあったヘリコプターは2016年3月に導入されたEC225で、以前には事故などの問題はなかったと伝えられた。

「中央日報」より

え?ちょっと??

この事故、韓国消防庁の報道官によって「操作ミス」だとされてしまった気がするのだが、どう考えてもそれで済ませて良い問題では無いだろう。

そして、同系統のギアボックスを採用している「マリンオン」は墜落し、「スリオン」でも亀裂が見つかっている……。実際に、操縦士がおかしな振動を感じているという報告もしていて、どうにも設計的に問題があるとしか思えない。

スリオン試験飛行に参加した操縦士の間では、振動低減装置が今回の事故原因かもしれないとの主張もある。振動を減らすために最近追加された装置が頻繁に問題を引き起こしていたという。匿名を求めた防衛産業界の関係者は「ローターの振動が制御できない水準に達すれば、その振動がヘリコプター全体に影響を及ぼし、ローターと機体が分離することもある」と説明した。昨年11月、慶尚南道固城(キョンサンナムド・コソン)で試験飛行中に緊急着陸したスリオンも振動低減装置で問題が発生していた。

調査委はマリンオンの部品であるギアの耐久度を精密検査して、製造元であるKAIも調査する計画だ。調査委は整備不良の可能性も視野に入れて調べる方針だ。

「中央日報」より

で、この2年前の記事では徹底的に調査するような印象の内容で書かれているのだけれども、原因究明に至る事は無かった模様。

ギアボックス再設計は困難か

とはいえ、原因究明が進んだにせよこれの再設計を韓国が行うことは極めて難しいだろう。

シンジョンオ/韓国国防安保フォーラム専門研究委員 「ヘリコプターのメインギアボックスやそのような部分については、全面的な再設計と補完がなされなければと考えます。」

「NAVER」より

専門家は勝手なことを言ってくれるが、「全面的な再設計」の能力は韓国には無い。完全にエアバス・ヘリコプターズ社にお願いするしかない。

え?断言するな?

しかし、KAIが鳴り物入りで海外輸出を前提に製造した韓国型機動ヘリ「スリオン」である、今さら「完全に1から設計し直します」というのはプライド的にも難しいだろう。

また、海外輸出前提で開発した事実も足を引っ張りそうだ。何しろ、お安く作る為にベース機を改良するという手法で作り上げたヘリコプターである。海外輸出する為には安くなければならない。廉価版ブラックホークをぶち上げて海外に売るつもりが、再設計をして徹底的に見なおせば、その改造費は価格に転化される必要がある。もちろん、型式証明なども取り直す必要があろう。そうなれば、1機250億ウォンという価格設定は崩れかねない。

ここで輸出を諦めて方向転換し、国内販売だけでも実績を積み「良いモノ」にするという選択肢は、韓国には無理だろう。だとすると、不遇な「スリオン」はこのままダマしダマし使い続けるしかないかも知れない。

コメント

  1. 木霊さん
    ギヤボックスが不良でなく、他の部分の不良の歪みが、ギヤボックスに集中した可能性は、ないでき?
    システム物は、バランスが崩れると脆いと思いますが。

    • ご指摘の通り、他の部分の不良もギアボックスに影響する可能性はあります。
      何やらダンパーの設計(振動を吸収するヤツ)が拙かったとか言う話もあるので、全体的な設計に問題があり共振によって振動増幅される場所がある、なんて可能性だって考えられます。
      いずれにせよ、「全体的な見直し」というのは、そういう話にも関連しているのだと思います。振動系は設計者にとっては頭の痛い話ですよね。

  2. 木霊さん、おはようございます。

    >引用部分にもある様に、エアバス・ヘリコプターズ社のAS332は、スリオンの母体になっていて、AS332を韓国仕様に改造したのが「スリオン」「マリンオン」ということになる。

    AS322は民間用で採用国も多いベストセラー機のはずなんですよね、そしてその派生型がEC225の様ですが同じく民間機仕様みたいです。(Wikipediaより)
    AS322の軍用派生型はAS532(クーガー)→大型化したEC725(シュペルクーガー)のはずなんですけど、いずれも実績十分なんでハードルの高い軍用ヘリ開発を100%ユーロコプター社に頼ったのは間違ってないはずなんですけどねェ~。

    >で、「スリオン」に装着されているメイン・ギアボックスは輸入品なんだよね……。
    >そんな訳で、EC225墜落事件で問題となったギアを受けているギアボックスは、確か設計的な問題があって欠陥品が取り付けられていたことが問題だという話だった気がするのだが……。

    そして、国内生産部品が60%とホルホルしながら、核心部品・技術の大半は輸入品頼りだった様ですが、しかしですねェ~...。
    以下、Wikipediaから引用です。
      ↓
    >動力伝達装置を構成する部品約450点のうち、エアバスヘリコプター側との間で国産化すると契約した部品はそのうち30%の134点で、さらにそのうち技術移転を受けて量産可能なレベルで開発されたものは約80点に過ぎないこと、およびスリオンの開発完了後、実際にスリオンに搭載された動力伝達装置がすべてエアバスヘリコプターの製品であることが確認された。

    事故問題の核心と思える複雑な動力伝達装置は、エアバスヘリコプターからS&T重工業に技術移転→それを元にS&T重工業が開発した動力伝達装置部品をエアバスヘリコプターに納品→、エアバスヘリコプターがKAIに納品(検証作業?)するという、めんどくさい謎の展開だったようです。
    以下は素人の推理ですが...。

    ①動力伝達装置技術移転は自信のある基本的な実績に基ずくもので問題なかった。
    ②しかし、S&T重工が何らかの余計な手を加えた結果、何かしらの問題が生じた...あるいは潜在的な欠陥を内包してしまった。→これが一番致命的で南朝鮮がやらかしまくってきた現実でもありますから。
    ③エアバス社はあくまで部品レベルの基本性能検査なので、ヘリ完成品状態での欠陥発生は予測は難しかった。

    マリンオンに続く韓国消防庁(通称ハルラメ)の悲劇的な事故が続いたのは、ユーロコプター社にとっては実績に汚点を残す迷惑な事例なんじゃないかな。
    つまり、どんな分野でもこの蛮族国家と関わってはいけないという、教訓かつ象徴的事例が一つ増えたってだけと考えます。

    • そうですね、設計は古くてもベストセラー機には違いありません。
      そういう意味でも、スリオンがやらかしたような失敗は出にくいベースだったはずなのです。そこを、何を間違ってこんな事になってしまったのか。

      ただ、駆動系のトラブルというのは別のケースでやらかしているので、参考になるのかも知れません。
      214型潜水艦は、1番艦をドイツから輸入し、2番艦以降、韓国国内で製造する流れだったはずです。ところが、1番艦をバラしてメンテナンスした結果、組み上げたらシャフト部分から異音が出たり、シールが上手く行かなかったり。しばらくドックから出てこられないなんて事があったと記憶しています。
      これが今回のニュースと似ている気がするわけです。

      つまり、ここの部品はそれなりに信頼性があっても、組み付けると問題が!
      これは工学的な基礎をしっかりと持っていないという話なのだと思います。ドイツから完成品を買っても、バラしたら元に戻せない……。何とも残念な話ですけど。

  3. 欧州製、特にエアバスが絡んでいるギアボックスって信頼性に欠ける感じがしています。
     A400Mもずいぶんギアボックス問題の解決に時間がかかっていましたし(今はどうなったんだろう?)、EC225も日本語ウィキでは3件の事故が記載されていますが、英語版では5件です。
     どうもカタログスペックは立派だが、メンテナンスの手間が相当かかり、これを惜しんでいると、あっという間に劣化してしまう印象です。

    • 暇人様 木霊様

      >EC225も日本語ウィキでは3件の事故が記載されていますが、英語版では5件です。

      英語版WikiのEC225の事故項目を読んで見ました。
      日本語版Wikiに記載されてないのは、2012年に発生した「ギアボックスの垂直シャフトの「破断?」」事故のようです。ただ、両方とも「不時着(不時着水)」のようで、「墜落」ではなさそうです。

      なお、英語版Wikiには、竹島付近での韓国消防庁ヘリの墜落事故が記載されているにもかかわらず、運用者の項目に「韓国消防庁」がない状況なので、ちょっと英語版Wikiも怪しげです。