あれ?
[単独] 「首都圏の脅威」北の長射程砲キャッチミサイル事業「不発」
入力2020-10-16 03:00修正2020-10-16 11:03
首都圏を脅かす北朝鮮の長射程砲を無力化させるために、今年の実戦配備を推進してきた韓国型戦術地対地ミサイル(KTSSM)事業がプロトタイプの製造工場の爆発により、製品の量産にも着手していないことが明らかになった。今年の目標に推進してきたKTSSM実戦配備が2023年以降に延期され、韓国軍の対北朝鮮電力穴が生じるという指摘が出ている。
「東亜日報」より
最近、お笑い韓国軍ネタばっかりだな。
韓国型戦術地対地ミサイルKTSSM事業
「キルチェーン」の一翼を担う
ちょいと前にもこのKTSSMに関しては言及している。

形状はATACMSミサイルに似ているという噂で、しかしATACMSミサイルより精度が高いんだ!という自慢が何処かに書かれていた気がする。
しかしまあ、それも何だか微妙な話なんだよな。
ちょっとこの記事で紹介したような超精密射撃ができるとはとても思えない。
計画通りだと2022年に導入出来るぜ!という話だったね。
重要部品の購入を承認しなかったアメリカ
ところがこの計画にも支障が出始める。1つはアメリカから必要なコンポーネントを輸入することが難しくなったことだ。
しかし、ユニットの差し迫った展開は、2017年10月の新聞ハンギョレによる以前の報告と矛盾しているようです。KTSSMの展開は、米国からの300のコンポーネントの取得が困難なため、2019年から2023年に遅れると主張しました。妨害しにくい軍用グレードのGPSシステムを含みます。それ以来、輸出規制が克服されたのか、それともシステムの展開が2023年までより低い生産率で行われるのかは明らかではありません。
「nationalinterest」より
……また核心部品の話か!
困ったものである。
少々脱線するがこんな話があった。
[単独] 5千億かけて「形だけの国産」… 研究に反対なら「出て行け」
記事入力2020.10.19 午後8:15 、最終修正2020.10.19 午後8:24
北朝鮮を監視するもう海外偵察衛星に依存せずに、独自の作ってみようと数千億ウォンを投入した事業が行われていますよ。
しかし、このお金の半分以上を海外の技術を買ってのに使ったことがわかった。
内部で問題提起があったが、効果がなかったんです。
「NAVER」より
監視衛星を国産化するという話で研究費を出したものの、その技術のうち6割はイタリア製であったことが言及されている。ただ、こんな話は一時が万事その調子なのだ。
部品を輸入して組み立てるのが韓国であり、国内で開発するのは時間の無駄ということだ。それはまあ事実なのだろうけれど、それは「技術の国産化」とは言わないよね。
そしてKTSSM事業も例に漏れず重要パーツがアメリカ製だったという話だよね。
国内の工場が爆破して停滞
で、冒頭の記事は別の問題を指摘している。
15日、国会国防委員会所属の付い民主党キム・ジンピョ議員と防衛事業庁などによると、国防科学研究所(ADD)とハンファは、今年1月にKTSSM技術開発を終えた量産すら起動しなかった。「長射程砲キラー」と呼ばれるKTSSMは、北朝鮮の対南打撃手段に対応韓国軍の核心戦力の一つとして挙げられてきた。しかし、昨年2月にKTSSM開発試作品を作る大田市儒城区ハンファ大田事業所で爆発事故が発生した。
「東亜日報”[単独] 「首都圏の脅威」北の長射程砲キャッチミサイル事業「不発」”」より
どうやら国内にある可初施策品工場が爆発事故を起こしてしまって、この爆発事故の影響で量産体制の構築が中断されてしまっているらしい。
しかし、どうもこの記事もオカシイのだ。だって、爆発事故は2020年1月ということらしいのだが、それから半年以上経って状況が動かないというのは不自然だ。
ここで、今年2月から監査院がKTSSM事業に対する監査に着手して開発事業が全面的に中断された。現在監査院は、2018年完了した「KTSSM事業の妥当性の評価」に問題がないかどうか調査していると伝えられた。
「東亜日報”[単独] 「首都圏の脅威」北の長射程砲キャッチミサイル事業「不発」”」より
妥当性の検証からやり直しているらしいからだ。
となると、何か深刻な問題が起きていると考えるべきだろう。それでもこの記事では2023年導入予定は変わらないだろうと結論しているが、どうなんですかね。
コメント
木霊さん、おはようございます。
いやはや次から次に問題が出てきて延期したり頓挫したりのオンパレードですね。
元々キルチューンは平壌標的で金豚他首脳の斬首作戦用語だったはず、それが「今後『キルチェーン』は『戦略目標打撃』、『大量反撃報復』は『圧倒的対応』と呼ぶことになる」などと言ってますから文クンが北に配慮して変節したのか、先制攻撃の概念自体がアヤフヤになってきてる感じです。
つまり、当初の目的から(文クンの意図で)乖離しつつあり、いわゆる骨抜き状態を狙っていて最も重要な国民の安全保障なんてそっちのけというのが現実。
そして、前回の記事でもご指摘されたいましたが「KTSSMは一体「何で」誘導するんですかね?」という疑問が解けていません。
この時も他の方が指摘されていましたが、アメリカが軍用GPSの承認をしていないから(2017年時点)、2023年まで延期になった理由というのが一番すんなりします。
誘導用の軍事衛星もアメリカ頼りでしょうし、ミサイルに搭載する軍用GPSを主に300ものコンポーネントを輸入できるのかも霧の中ってのが事実じゃないのかなァ~。
>だって、爆発事故は2020年1月ということらしいのだが、それから半年以上経って状況が動かないというのは不自然だ。
破壊された規模は知りませんが、10カ月近くも重要な軍事工場が未だ修復できていないという理由で、KTSSM事業の遅延を誤魔化そうとしている感じもしますしとても不自然ですね。
>妥当性の検証からやり直しているらしいからだ。
さらに今さら計画の根幹の検証ですかァ~、こりゃまだまだ紆余曲折がありそうなお笑いネタとなりそうですね。(冷笑)
次から次へという言葉がぴったりですね。
そして、いただいたコメントはいささかネタバレ気味の話でして、お昼にアップする次の記事で触れておりますよ。
GPSの話はよく分かりませんが、まだ軍事用のGPSを使わせてもらえないのでしょうかね。
もう、北斗使わせてもらう方が早いかも。
国産化を推進していたK2のトランスミッションも結局パーツの半分以上がドイツ製で肝心の基幹部品については国産化できていなかったせいで輸出にあたってはドイツの承認が必要になるとかいうニュースも出ていましたけど、韓国は金と時間がかかる部分を端折って結果だけを早く得ようとするパリパリ文化からは抜け出せないようですね。
この話も別の記事で書かせていただきました。
実に「次から次へ」と。
困ったものです。
トランスミッションだけでなく、色々ダメっぽいですね。