韓国3000t級潜水艦、バッチ2の2番艦の建造が開始される

海軍

これも最新のニュースというわけではないのだけれど、このブログとしては触れておく必要があるのかなと。

国産潜水艦「張報告-Ⅲ配置(Batch)-Ⅱ2番艦」乾燥開始

記事入力 2021. 12. 30 16:57 最終修正 2021. 12. 30 17:31

2026年に 画期的な独自の3,600トンを誇る巨済DSMEのBangsacheongは、秘密の水中運用能力を備えたリチウム電池を完成させる 計画です。 ローカリゼーション率は80%で、タイムリーなロジスティクスとメンテナンスが可能です。

「韓国メディア」より

去年の年末のニュースなので、皆さんご存じだと思うが、いやー、韓国軍も金があるねぇ。ちょっと羨ましい。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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待望の島山安昌浩級潜水艦

新型潜水艦

韓国の潜水艦ネタはこのブログでも大好物で、ニュースを見かける度に紹介している。

韓国海軍の主力潜水艦としては、209型潜水艦(張保皐級潜水艦:KSS-I)が9隻、その動静がイマイチよく分からない214型潜水艦(孫元一級潜水艦:KSS-II)が9隻が配備されている。

しかしながら、何れの潜水艦も近海を警備するコンセプトで作られていることと、ドイツから支援を受けた技術で製造していることがあって、外洋に出られる自国の潜水艦が欲しいというのが韓国海軍の悲願ではあった。

で、現在登場したのが、このブログでは3000t級潜水艦(KSS-III)として紹介している島山安昌浩級潜水艦で、これまでに3隻の存在が確認出来ている。就役したのは2022年1月現在、1隻だけだが。

  • 島山安昌浩級潜水艦1番艦「島山安昌浩」 水中排水量3800t 2021年8月13日就役
  • 島山安昌浩級潜水艦2番艦「安武」 水中排水量3800t 2022年就役予定
  • 島山安昌浩級潜水艦3番艦「申采浩」 水中排水量3800t 2024年就役予定

この3隻はバッチIと呼ばれる位置づけで、ディーゼルエンジン+燃料電池AIPを搭載し、VLSを6セル搭載したタイプである。ディーゼルエンジン搭載タイプでVLS(Vertical Launching System)を搭載する潜水艦というのは世界でも余り例を見ないタイプだ。確か支那の032型潜水艦(ディーゼル+AIP)が7セルのVLSを搭載しているようだが、こいつは6000t級の大きさがあるんだよね。

そして、バッチIIはどうなったかというと、ディーゼルエンジン+リチウム電池搭載型の潜水艦となり、VLSは10セルに拡張されると噂されている。

2026年までに配備予定

しかし、見逃していたが2番艦の製造着手か。1番艦はもう作り始めているんだねぇ。ちょっと記事が見当たらないが、発見したら補足しておきたい。

3600トン級潜水艦2番艦の建造着手 最大10発のSLBM搭載=韓国

2021.12.30 12:00

韓国の独自技術で開発する3600トン級潜水艦の2番艦の建造が始まった。防衛事業庁は30日、南部の慶尚南道・巨済にある大宇造船海洋の造船所で「張保皐3」バッチ2の2番艦の建造着工式を開催した。

~~略~~

バッチ2の3600トン級潜水艦は全長89メートル、幅9.6メートルで、今年8月に海軍に引き渡されたバッチ1の1番艦「島山安昌浩」(3000トン級)より重く、全長も約5.5メートル長い。

バッチ1の場合、6本の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)垂直発射管を搭載しているが、全長が長くなるバッチ2は最大10本の発射管を搭載する。ただ、韓国軍はSLBM発射管については機密事項だとして公表していない。

防衛事業庁は、バッチ2の潜水艦はリチウム電池を搭載し、従来艦に比べて隠密性と水中作戦能力が向上すると説明している。3000トン級潜水艦のうち、リチウム電池を使用するのは世界で2番目となる。部品の国産化率は80%に達し、国内での雇用創出効果や輸出競争力の向上なども期待される。

「聯合ニュース」より

そもそもバッチ1の1番艦「島山安昌浩」ですらまともに運用できているかがよく分からないのだが、その辺りは考慮せずに建造を始めてしまった辺りが韓国らしい。

世界初の弾道ミサイル発射型非原子力潜水艦ニダ!とホルホルしているのかも知れないが、さて、本当に上手いこと運用できているんですかねぇ。

米国も注目する潜水艦技術、日本が直視すべき韓国海軍の快挙 水中からの弾道ミサイル発射実験に成功 | JBpress (ジェイビープレス)
韓国海軍のAIP潜水艦に設置された垂直発射管からのミサイル発射が設計どおりに作動していたならば、未確認である北朝鮮潜水艦および実験用潜水艦を除外すると、世界初の弾道ミサイル発射型非原(1/3)

JBpressでもその辺りの話に突っ込みが入れられていたが、韓国は通常動力潜水艦にVLSを搭載して、一体何を狙っているのか?が気になるところ。

VLS搭載の狙いは?

とはいえ、これが成功すれば、通常動力潜水艦にVLSという形もアリという時代が来る可能性はある。

これまでは、通常動力潜水艦は「待ち伏せ」を得意とする艦であるため、ミサイル発射の後に潜伏場所が分かり易いVLSの搭載はデメリットだと考えられていた。

しかし、特定の場所まで移動して敵基地をミサイルで攻撃するというスタイルを採る場合を考えると、何となく「アリ」のようにも思える。長期間の潜水航行が可能であれば、発射地点が特定難くなるメリットが出てくるのだ。ただ、それにしたって核弾頭を搭載した方が有利ではあるんだが。

【独自】海自潜水艦に1000キロ射程ミサイル…敵基地攻撃能力の具体化で検討 : 政治 : ニュース
政府は、海上自衛隊の潜水艦に、地上の目標も攻撃可能な国産の長射程巡航ミサイルを搭載する方向で検討に入った。ミサイルは海中発射型とし、自衛目的で敵のミサイル発射基地などを破壊する「敵基地攻撃能力」を具体化する装備に位置づ

実際に敵基地攻撃能力を獲得するという観点から、潜水艦にVLSを採用して弾道ミサイルなり巡航ミサイルなりを搭載することを自衛隊でも検討するという話が出ている。

なお、噂によると海上自衛隊のたいげい型潜水艦3番艦やその次にVLSを搭載するなどという話も。まあ、ガセ情報だと思うんだけどね。

さておき、VLS搭載型潜水艦というのは、これまでの韓国海軍保有の潜水艦とは、運用の狙いが違うと考えられる。その狙いが何なのかはイマイチよく分からない。日本を脅すためだとも言われるが、それもイマイチ効果があるかどうか……。韓国が核弾頭を使える様になるのであればまた話は別なのだろうけれど。

3600t級の潜水艦に10セルのVLS搭載

大体、全長90m弱の船体に10セルのVLSを搭載するというのは、スペース効率的にどうなのか?という疑問がついて回る。

この潜水艦は長さ89メートル、幅9.6メートルのディーゼル推進潜水艦で、8月に海軍に引き渡した1番艦「島山安昌浩(トサン・アン・チャンホ)」よりトン数が大きく全長も5.5メートルほど長い。これによって1番艦が6基のSLBM発射管を備えたのに対し、10基の発射管を備えるものとみられる。ただ、韓国軍当局はSLBM発射管装着の有無は公開しなかった。

「中央日報」より

幅は9.6m程度なので、島山安昌浩と同様にVLSを2列に配列するパターンかも知れない。しかし、このバッチ2に搭載されるVLSはバッチ1に搭載されるタイプよりも大型化したという噂も。写真が出回っていないので何とも言えないが、バッチ1の方はこの通りである。

しかしこれに加えてリチウム電池も搭載するのだから、居住スペースなどが少なくなってしまう。外洋に出る、長期間潜水できると言いながら、艦の中は随分と窮屈になりそうである。

内情が報道されることはなさそうだけどね。

コメント

  1. 3600t級でVSL10セルというんですから、かなり野心的な設計思想で無事成功すれば画期的な潜水艦誕生ですね。

    SSBNからSSGNに改造されたオハイオ型×4隻は、24セル中22セルがトマホーク専用ですが、水中18,000tでMax154発の発射が可能。
    南朝鮮の「張保皐3」バッチ2のVLS構造は機密なので最大何発のミサイルを搭載できるのか謎ですが、日本海に潜航された場合の対策だけは練っておかないといけないでしょうね。

    日本もたいげい型バッチⅡでVLS搭載なら初の攻撃型潜水艦になりますが、基本的には最低4000t・最終5000t級にスケールアップしないと、「敵地拠点攻撃能力」という抑止力強化には中途半端になりそうです。

    搭載するミサイルの性能(射程・精度)と肝であるリチウム電池のコンパクト化&高出力性能が、非原子力潜水艦タイプの勝負の分かれ目になると想像します。
    そして、いずれにせよ日本に必要な装備と考えています。

    • 野心的ではあるのですが、敵基地を攻撃するだけなら、地上基地からミサイルを撃てば良い話。
      敢えて難しくする必要があるのかは疑問です。

      潜水艦からわざわざミサイルを使った対地攻撃する必然性は余りないのですよね。

  2. こんにちは。
    中国もそうなんですが、韓国、こんなに戦力増強して、その後のメンテ費とかかんがえてるんでしょうかね?

    それはともかく、イケイケどんどんな軍拡、羨ましい限りです。
    なんたってあっちから見て仮想敵国は……ですから。そりゃ、北の守りをおろそかにしてでも南の攻め手を充足させたいという気持ちはよくわかります、(こっちに言わせれば)何から何まで間違ってますが。

    ところで、進水間もないたいげい型のドック付近で、謎の船殻構造が目撃されているとのことです。

    https://twitter.com/hunini181202/status/1476374945026678790

    オラ、ワクワクしてきたぞ!

    • 支那の兵器製造スビードも驚異的なモノがありますが、資金があるうちに行け行けどんどんというのは、アリだと思いますよ。
      ただ、韓国の場合は既に資金が怪しいのですよね。
      相変わらず作るだけ作っておいて放置というパターンになってしまう気がします。