インドネシアがKFXの完成前に分担金を値切る

空軍

ああ、まだ支払う気はあるんだ。

[単独]インドネシア、KFX事業分担金20→10%縮小要求

入力2021. 04. 05. 03:01修正2021. 04. 05. 10:20

創軍以来最大(8兆8000億ウォン)兵器の開発事業であるKFX(韓国型戦闘機)事業に20%の分担金を出すことにしたが、未納してきたインドネシアが昨年末分担金の持分を10%に下げてもらう政府に要求したことが分かった。

「Daum」より

韓国型戦闘機KFXの公開が近づいているが、どれ程のモノになっているのか期待は大きい。

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韓国側は断りにくい

分担金は20%

とはいえ、このKFX計画、2001年に金大中が韓国空軍士官学校で計画をぶち上げてから20年も経って、今のところ形が見えてきたところである。

まだまだ完成までに時間がかかると見られていて、その性能も色々言われている。

国民の力ガンデシク議員や軍関係者などによると、2026年までにKFX開発コストの20%である1兆7338億ウォンを負担することにしたインドネシアは、現在2272億ウォンだけ納めた。今年まで目標より6044億ウォンが未納であったもの。経済難を訴えてきたインドネシアは昨年末、政府の分担金の持分を10%に下げてくれと要求したことが分かった。また、分担金の持分を減らすことが困難な場合KFX現地生産設備の建設50億ドル分の借款を政府に支援ほしいと要請したという。

「Daum”[単独]インドネシア、KFX事業分担金20→10%縮小要求”」より

インドネシア政府にとって、出来るかどうかも分からないKFXに巨額の投資をする話は、なかなか思いっきり蛾必要ではあるが、兵器開発というのはそういうモノである。開発は成功するとは限らないし、出来上がったものが使い物になるか?とか、そういった問題も出てくる。

何より韓国が開発する兵器だ。

まあ、賭けとしては分が悪かろう。

特にインドネシアとしては、別の戦闘機を手に入れて空軍を強化しようとする動きがあり、韓国製戦闘機の期待値が下がっているのは現実だろう。

そして、インドネシアは良い性格をしている。

このタイミングで値切ってどうなるのか?はよくよく理解した上でカードを切ったのだろう。

当初は開発費の1/5にあたる20%を負担すると言っていたが、最初に手付金のような形で2272億ウォンを支払った後に滞納し、その挙げ句に値切ってきたというのだからなかなかのものである。

それが嫌なら50億ドル金を貸してくれ!と。50億ドルって5兆6000億ウォン相当になるので、分担金よりも多いと言う不思議な値段設定だな。強気というか。

インドネシア調達分は48機

当初は50機ほど欲しいとか言う話もあったが、確か48機の戦闘機を手に入れる話しで合意したはずだ。

South Korea’s future fighter program at risk, even as development moves along

October 15, 2019

SEOUL — South Korea’s indigenous fighter jet development program has entered the phase of prototype development following critical design review, or CDR, , according to developers.

The KF-X program for a 4.5-generation fighter, worth $7.4 billion, seeks to develop an advanced twin-engine fighter jet on par with the latest F-16 variant of Lockheed Martin by 2026, with the rollout of the first prototype happening in 2021. Korea Aerospace Industries, or KAI, is responsible for the systems development and integration.

~~略~~

Under a 2016 deal, Indonesia is obliged to pay around $1.3 billion to acquire up to 48 jets called IF-X in Indonesia and get the transfer of fighter jet technologies.

「DefenseNEWS」より

英語の記事の引用で申し訳無いが、48機を取得することと、13億ドルを支払うことで合意していることが触れられている。

確かこの他に、試作機1機と技術移転を受ける話があったハズだ。

韓国としては、分担金20%よりもどちらかというと48機購入して貰う約束の方が重要だろう。値段設定が幾らになるかは知らないが、F-16Eよりも高額になるという噂もある。

韓国軍は第1弾として120機を調達し、更に第2弾として130機を調達する計画があるらしい。インドネシアの調達分は48機程度とはいえ、それでも調達される予定のKFXの16%を締める計算になる。

生産単価は1機あたり800億ウォンになると見積もられているが、状況的にはもっと高くなるのでは無いか?という懸念がある。インドネシアが離脱すれば、その分を韓国が負担しなければならず、非常に予算的に厳しくなってしまう。

故に、韓国としてはインドネシアに離脱してもらっては困るのである。その辺りをインドネシアは理解した上で、分担率の逓減を要求しているわけだ。

なお、既に15%に減らして欲しいという要求をし、交渉している最中であったはずで、更に減額を突きつけてきたというのはなかなか「分かっている」ね。しかし、韓国にとってインドネシアの分担率引き下げはちょっと飲めない話。となると、50億ドル分の借款を引き受けるしかないわけだが……。借金だから、金は返ってくるしね、多分。

50億ドルの借款

で、インドネシアが50億ドルの借款を何に使うのかというと、どうやら現地生産設備の建設費ということらしい。

流石だな!

当然ながら、現地生産設備の建設を韓国にお願いする流れになるだろうから、借りた金で工場建設される場所の雇用を生み出す事になるだろうから、インドネシアとしても金を借りられれば御の字という感じなのだろう。

そして、韓国としても現地生産工場の建設を請け負うことが出来れば、完全に貸し倒れという可能性は避けられるわけで、断りにくい感じだ。

元々、インドネシアは韓国との合意に関して、政府間の覚書(MOU)で済ませている為、支払い義務の不履行に対して韓国側が強く出る事ができない事情もある。

韓経:韓国・インドネシア、次世代戦闘機の共同開発を再交渉

2020.09.23 09:22

韓国交渉団が22日、次世代戦闘機(KF-X/IF-X)共同開発の条件を再交渉するためインドネシアを訪問した。インドネシアが経済事情が厳しいとして滞納している約5000億ウォン(約452億円)を韓国交渉団が受け取れるかどうかが注目される。

~~略~~

両国間の再交渉は、インドネシアのプラボウォ・スビアント国防相が昨年10月末に就任して以降初めてとなる。インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は韓国を国賓訪問した2018年9月、文在寅大統領にKF-X分担金のうちインドネシアの負担率の5%縮小など再交渉を要求した。

「中央日報」より

ちなみに、韓国の交渉相手となっているのがインドネシア防衛相のプラボウォ・スビアント氏で、この人物、次期インドネシア大統領としての呼び声が高いようだ。

タダでさえ、現在のインドネシア大統領のジョコ氏が落ち目であるので、次の選挙ではプラボウォ氏が有力だとみられている。その人物が強気の交渉をしてくるのだから、韓国としても断りにくい。

インドネシア国防省の報道官は7日、「政府はインドネシアが支払う分担金比率とプロジェクトの持続可能性を考慮して再交渉を進める」とし「以前の交渉でインドネシアは分担率を15%に引き下げることを望んだが、18.8%の合意に終わった」と明らかにした。

「中央日報”韓経:韓国・インドネシア、次世代戦闘機の共同開発を再交渉”」より

既に20%から18.8%に譲歩しているという情報もあるので、「これ以上無理」と韓国側が考えている可能性が高い。

ただ、借款もねぇ、韓国政府はドルが咽から手が出るほど欲しい状況にある。ここで果たしてそちらを選択できるかどうかはちょっと怪しい。

完全にインドネシアがこの件から手を引いてしまうと目も当てられない。そういう意味では韓国側が何らかの譲歩をせざるを得ない状況と言えるハスなんだけど。

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