【KFX】韓国空軍、インドネシア離脱の穴を税金で埋める!!

空軍

ああ、未だ離脱してなかったの?

韓国型戦闘機事業、インドネシア離脱なら6000億ウォンを税金で埋める

2020.12.24 08:52

歴代最大の防衛産業事業と呼ばれる韓国型戦闘機(KF-X)事業から海外パートナーのインドネシアが離脱する動きを見せているが、防衛事業庁は対策を出せずにいるという批判が出ている。

「中央日報」より

というか、KFXは順調にできあがっているのかな?

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韓国型戦闘機事業KFX

インドネシアと共同開発?!

もともと、この話は無理があって、韓国とインドネシアで共同開発する韓国型戦闘機事業KFXというのが、そもそも矛盾した話だ。記事では「海外パートナー」と書かれているが、「出資国」の方がよりしっくり来る表現ではある。

あ、このブログでは何度もKFXの話をしているので、今さら何か?ということを解説するのは迂遠だから、リンクだけ張っておく。

この他にもKFXの話題は事欠かないので、このブログでも色々と言及させて頂いてはいるので、是非他の記事も読んで欲しいのだが、まあそれはさておこう。

ザックリ経緯を説明すると、2001年に当時の大統領であった金大中が、「韓国産戦闘機を作るニダ!」とぶち上げ、それから紆余曲折があって19年が経過し、今のところは何となく形だけが出来上がっているという状況である。

予定通りであれば2021年上旬には試作機が組み上がるという事らしい。

さて、インドネシアの話に戻っていくが、2010年頃になってインドネシア政府はKFXの開発費20%を負担する合意を韓国としている。計画の段階では、トルコも分担金を支払うような話もあったのだけれど、トルコは早々に手を引いた。これは、トルコが「対等な協力関係を結ぶことができそうに無い」と判断したからだとされているが、K2戦車絡み(トルコの戦車はアルタイという名前である)で契約解消(2011年1月)騒ぎがあったことが影響していると僕は考えている。

そして、KFXは2020年までに生産される予定だったにも関わらず、予定通り開発が遅れ、インドネシアも開発が進まない事に業を煮やしてか、「もう、金を払わん!」と言い出した。ついでに、アメリカからF-35Aを買うとかF-16Vを買うとか、フランスからラファールを買うとか言い出した。更に、開発費は「物納で」とか言い出した。

そもそも開発費を支払う気のないインドネシア

韓国側の問題も大きいのだが、しかしインドネシアとしても元々開発費を支払う気があったかどうかはちょっと怪しい。

申源シク(シン・ウォンシク)議員(国民の力)によると、インドネシアが今年までに支払うべきKF-X事業分担金8316億ウォン(約780億円)のうち実際に入ってきた金額は2272億ウォンにすぎない。6044億ウォンがまだ未納状態だ。インドネシアは当初、KF-Xの開発費用8兆5000億ウォンの20%水準の1兆7338億ウォンを分担することで韓国と合意した。2021-26年の分担金は9022億ウォンに決まった。現在まで入ってきた2272億ウォンは、インドネシア側の分担金全体の13%にすぎない金額だ。

「中央日報”韓国型戦闘機事業、インドネシア離脱なら6000億ウォンを税金で埋める”」より

これは、インドネシアがケチとかいう話とも少々異なると思う。

現段階でインドネシアが韓国側に支払ったお金は、2272億ウォンで、分担金全体の13%程度だとされている。これは契約時に支払った分だと予想されるが、その後、支払う動機がなかったと。

共同開発のためにインドネシアが韓国航空宇宙(KAI)に派遣した技術陣114人も今年3月、新型コロナ感染拡大を理由に帰国した後、まだ戻っていない。

「中央日報”韓国型戦闘機事業、インドネシア離脱なら6000億ウォンを税金で埋める”」より

一応、インドネシア側も自国の技術陣を韓国に派遣して、「共同開発」を目指す様子はあったのだが、言ってみればこの技術陣は実質的なスパイである。彼らにとって韓国側の開発が予想以上に進んでいない実情を、逐一本国に報告することは仕事の一部であったと思われる。

で、無理っぽい、と分かったことで、インドネシアが方針転換をしたということなのだと思う。インドネシアはある程度のお金を支払って、技術を吸収しようという意慾はあったようだが。

あと、インドネシアの変節の原因は、現防衛大臣のプラボウォ・スビアント氏の意向が影響している可能性が高いと、僕は考えている。このプラボウォ氏、2019年10月からインドネシアの防衛大臣を務めているが、軍人出身の政治家で、随分と短気な人物のようだ。更に、ナショナリズム的な思想の持ち主のようで、無駄に外国に国富が流出することを嫌っている節がある。

そして随分と無理難題を外国に吹っ掛ける外交手法を好むようで……、潜水艦の計画に横槍を入れたのもこの人だと言われている。

税金で!

そんな訳で、韓国側はインドネシアの変節に対して説得する材料となるはずの、「完成品」を見せることができていない。インドネシアはさっさとラファールを導入しようとしている。とまあ、ここまでの情報は既に知られているので、冒頭のニュースはあまり目新しい話はなかったんだよね。

今回のニュースの目玉は「最悪のケースを想定」する話である。

インドネシアは当初の合意内容の変更も要求している。追加の技術移転でなくとも、分担金比率を20%から15%に引き下げることや、現金でなくインドネシアが生産する輸送機CN-235を代納するという提案をしている。業界情報筋は「インドネシアが契約破棄の責任を韓国に押しつけようとするのではないかと疑われる」と話した。

「中央日報”韓国型戦闘機事業、インドネシア離脱なら6000億ウォンを税金で埋める”」より

まあ、プラボウォ氏のネゴだろうという楽観的な見方も出来るのだが、流石にラファール購入をインドネシアが決定してしまった後では、この話を引っ繰り返すことは難しいだろう。

正直言うと、KFXがラファールを超える性能を発揮できるとはとても思えないからだ。……韓国はその積もりは無いと思うが。

申源シク議員は「インドネシアが事業から撤収すれば、結局は国民の税金1兆7000億ウォンが投入され、戦闘機の価格競争力が落ち、輸出が難しくなる」とし「防衛事業庁は毎回『うまくいっている』と答えるのではなく、最悪の状況に備えたプランBを立てるべきだ」と注文した。

「中央日報”韓国型戦闘機事業、インドネシア離脱なら6000億ウォンを税金で埋める”」より

で、プランBを考えろ!と野党議員が怪気炎を上げているというのが、このニュースのキモであるわけだが、2021年上旬に試作機の公開がなされ、2022年上半期に初飛行。2026年までに生産というスケジュールなのだが、どうなんだろう?それ。

予定通りに話が進むのであれば、導入してその性能を見せつけた上で、他国に輸出すれば良いんじゃ無いかな。インドネシアが買うかどうかは知らないけれども、安ければ中東とか南米にも販売できる可能性はある。今はとにかく試作機を飛ばすのが先決なんじゃ無いかな。

それから使える武器を増やしていかないと、ね。

期待しているぜー。

コメント

  1. いよいよ、KFX事業の根幹が揺らぎかねないピンチ!!(爆笑)
    インドネシアも大概なもんですがラファール購入という選択肢は、失敗の可能性が少なく普通にリーズナブルな判断じゃないかな。

    >韓国側の問題も大きいのだが、しかしインドネシアとしても元々開発費を支払う気があったかどうかはちょっと怪しい。

    残りは輸送機で物納とか言ってますし、それだって200億以上前払いしたのだから払う必要ないと言い出しそうですねェ~。
    日本としてはマトモに相手にすべきではない両国であり、毅然と距離を置いて欲しいもんです。

    菅首相は国内問題で大変なんでしょうが、外交で大事な肝を忘れて外さない事が大事です。

    • インドネシアはなかなか曲者揃いのようで。
      ただ、外交というのはこういうリスクを含めた上で考えていくべきであり、インドネシアがこういう国なのは、以前からなんですよね。
      韓国はそれを折り込んだ上で話を進めていたでしょうから、コレばっかりは仕方がありません。

      え?韓国は想定していなかった?知らんがな(苦笑)