インドネシアは韓国からKFXを買わないことを決めた?

空軍

まあ、分かってたよ。

韓国-インドネシア、戦闘機共同開発および潜水艦購買契約を放棄か

2020.12.08 10:56

韓国とインドネシアの購買契約が放棄されたという海外の報道が続いている。

7日の海外メディアによると、インドネシアが韓国との戦闘機共同開発および潜水艦購買契約を放棄し、フランスとの新規契約を推進中という。

「中央日報」より

たいしたことのないニュースなので、軽く触れる程度にしておきたい。

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約束を守らない国同士の抗争

約束を反故にするインドネシア

明確な約束があったか?といえば、確かに合意していたような気はする。

インドネシアは韓国型戦闘機(KF-X)事業共同開発国で、事業費20%規模の1兆7000億ウォン(約1630億円)分担および1兆1600億ウォン台の潜水艦に関する2次購買契約を結んだ。

「中央日報”韓国-インドネシア、戦闘機共同開発および潜水艦購買契約を放棄か”」より

この合意はニュースでしか目にしていないので、どのような条件でこの共同開発分担が決定されたかはよく分からない。ただ、既にインドネシアがこの分担金を滞納していることはよく知られている。

インドネシアはKF-X事業共同開発で試製機の納品を受け、IF-X48機を直接生産する計画だったが、昨年初めまで分担金2200億ウォンを納付し、6000億ウォンが未納となっていたため、事業を放棄したという見方が出ていた。

「中央日報”韓国-インドネシア、戦闘機共同開発および潜水艦購買契約を放棄か”」より

この問題は、インドネシアの防衛相のプラボウォ氏がかなりの曲者で、引っかき回しているという事も大きな原因だとされている。しかし、韓国側にも大きな問題があるのでどっちもどっちだな。

潜水艦の方も、インドネシアの2次購買契約を結んだようだけれど、こちらも無かったことにしようとしている模様。

KFXの製造は順調?

しかし、曲者のプラボウォ氏は、KFXが出来上がったらコロッと掌を返す可能性はある。

韓国側もそう思っているのか、盛んにKFX情報を小出しにしているのだけれども、実物は来年以降の話になるので、韓国としてももう少しの辛抱かもね。

ちなみに、インドネシアの予定ではIFXと呼ばれるインドネシアモデルを48機、インドネシア国内で製造する計画になっているようで契約もそうなっているようなのだが……、コレが実現するかどうかは実はかなり怪しい。何しろ、様々な国の技術を詰め込んだのがKFXなので、意外にもアメリカ辺りからストップがかかるなんてT-50高等練習機の時に起こった、同じ事態を招く可能性は否定できない。

韓国は「できない約束」をする癖があるからね。

潜水艦の話

インドネシアの潜水艦の話は、コチラの記事に紹介している。

ナーガパーサ級と呼ばれる209型潜水艦がベースになった潜水艦を、韓国はインドネシアに3隻程売りつけ、更に2次購入契約を結んで3隻、みたいな話があったが、件の防衛大臣が214型が良いと駄々をこね、トルコに売って貰う流れになりつつある。

残念だったね!

KFXの代わりに買うのはラファール?!

で、この記事はKFXの話だったので、少し話を戻そう。

フランス経済紙ラ・トリビューンなどは4日、インドネシアが両国軍需産業協力協定の一部として、仏ダッソー社のラファール戦闘機の購買を速かに終えようとしていると一斉に報じた。また、インドネシアが仏ナバルグループが率いるコンソーシアムとスコルペヌ改良艦の発注について議論を始めたという報道も出てきた。

「中央日報”韓国-インドネシア、戦闘機共同開発および潜水艦購買契約を放棄か”」より

っと?!トルコから潜水艦を買うと思ったら、何故かナバルグループからスコルペヌ改良艦を買う話になっている。実はこのスコルペヌ型潜水艦は通常動力潜水艦で、顧客の求めに応じてAIP推進をオプションで付けられるとか何とか。

「改良艦」と書かれているので、ほぼ間違い無いんじゃないのかな。

実は、韓国は214型潜水艦を売れない事情がある。ドイツからAIP推進機関の販売ライセンスをもらっていない様なのだ。寧ろ、自分で作る事もままならないらしい。そこに付け込んだのがトルコだったのだが、フランスも「俺も」という話になり、ラファールとセットで売ってくれる話になったのでは?と勝手に推測している。

ラファールもフランス以外で採用されて、それなりの高評価な機体である。インドネシアにとっては、出来るかどうかも分からないKFXを待つよりは余程現実的だと言え、そういう意味でも購入が事実とすれば、インドネシアの決定は納得できるものだ。

韓国にとってはガッカリな話だけどね。

尤も、この時点でインドネシアが決定したということの発表はないと思われるので、ギリギリまで公表を控えて韓国に対して揺さぶりをかけるんじゃないのかな。「技術を寄越せ」と。インドネシアはそういう国だし、相手は韓国である。外交というのはこういうものだと、日本人はコレを見て勉強すべきだろう。真似しろ、というのではなく、こういった手法を平気でやってくる国は多いのだと知らねばならない。

コメント

  1. はやぶさ2以外陰鬱なニュースばかりの中、一息つけるお笑いネタUPありがとうございます。(爆笑)

    どっちもどっちの信用できない国どうしの喧嘩になっても、この件に関して日本にはまったく影響はないので高みの見物ですねェ~。

    ただ、菅首相が初めての外訪に選んだ国のひとつが、このインドネシアってのが理由がイマイチで危惧されます。
    護衛艦だったかな武器供与もほのめかしていましたし、インドネシアの様な筋の悪い国を相手にする前に、マレーシア・シンガポールなど親日国を優先すべきだったと思いますね。

    >「ともにインド太平洋における海洋国家である両国の伝統的な友好関係を一層強化したい」と応じました。
    >そして、外務・防衛の閣僚協議、いわゆる2+2の早期開催や防衛装備品の移転に向けた協議の加速化など、安全保障分野での連携の強化を確認したものとみられます。

    高速鉄道のあまりにも酷すぎる裏切りで、煮え湯を飲まされたのを忘れちゃったんでしょうか? それなら困ったもんです。

    さて、フランスが積極的に輸出を目論んでいるラファールですが、ミラージュシリーズの流れを組む発展型といえる機体で僕は好きですね。
    20年前からすでに4.5世代ですしハードポイントが多く、多彩なミッションを行えるマルチロール機ですから、すでにこの時点でKFXに勝ち目はないように思います。

    まあ、コスト半分でディスカウントするくらいしか(50億以下)、アピールポイントないんじゃないかな。
    しかも完成予定の2030年にはラファールの30年遅れ...、普通なら誰も手を出さないトンチンカンな戦闘機の出来上がりにお笑いで期待しましょう。(失笑)

    P.S.
    ドイツの209型潜水艦は採用国のオプションに柔軟に応えるマルチ性では、採用数もWWⅡ以降旧ソ連のロメオ型に次いで最大ですから、ベストセラーと言える優秀な艦と思います。
    しかし、不幸にも南朝鮮の手に掛かっちゃて変なミソ付けたのが残念、後継の214型のAIP販売ライセンスが下りないのはドイツとしては当たり前で、南朝鮮の自業自得と推測しますね。
    勝手にバラシて技術をパクろうとしたり修理できないと駄々コネて泣きついたり...、少なくとインド当たりの方が健全なビジネス関係を築けるでしょうし。

    • インドネシアは「要注意」だという認識が、僕の中で大きくなってしまいましたから、イイカンジで揉めてくれるのは結構面白いとは思います。

      ところで、菅義偉氏がインドネシアに訪問した理由は、クワッドを見据えてのことであり、シーレーン防衛する上では外せない国ではあるんですよね。
      ベトナムなどもそうですが、シーレーンの周辺国一国でも支那に呑まれると厄介です。そこは仕方が無いと思いますよ。

      フランスのラファールは、色々な国で対抗馬に仕立て上げられて、不幸な機体だとは思いますが、僕も結構良い機体だとは思います。
      ただ、ユーロファイターと競合させたり、F-16V辺りと狙いが被ってしまったりといった事情があるだけに、各国に売るのはなかなか難しいと認識しています。機能は結構良さそうなんですけどね。

  2. インドネシアも韓国も信用に欠ける面があり、付き合わずに済むならそうしたいところですが、まだ当てにせざるを得ないのも現実です。
    インドネシア空軍はSU-27、SU-30、F-16と米露双方の機体を運用中でこれにラファールも加わると正に米露欧の三極制覇(笑)になります(韓国製T-50練習機も)。
    インドネシア政局は、収束の気配も無い武漢コロナが焦点で、ジョコ大統領以下リーダーシップ欠如・無策との厳しい批判があり、近々の地方首長選挙で苦戦との観測も有ります。プラボウォ大臣は、次期大統領の有力候補として、選挙のある2024年までに明白な功績が必要となり、即納可能なタイフーン中古機に飛びついたと思われます。これが議会にはねられ、次はラファールを2、3年後に向けて仕込んだ…ということでは無いかと。タイフーンにはドイツでの極低稼働問題も噂されてます。F-16でも良いのじゃないかと思えますが、台湾向け66機が80億$とか62億$らしいので(予備品消耗品、アップデートも含まれているかも)、表面上ラファールと大差なく、かつ納期もかかるのを嫌ったのか、SU-30(殲10・11)に対して力不足と判断したのか(どう転びますか)。ましてやKFX!論外ですね。
    インドネシアの仮想敵国は中国と豪州で、中国の領空領海侵犯に対抗する迎撃戦闘機としてラファールを充てるのは有りでしょう。南シナ海に来るのは殲10・11・15まででSU-30かSU-35並でしょうから十分対抗できます(豪州はF-18F/AとF35を配備予定ですがネシア相手に積極的行動は取らないでしょう)。中国の航空戦力を引きつけてくれるありがたい存在です。また南シナ海が不穏になった場合、迂回航路はネシア国内を通らざるを得ないため、その点でも重要です。
    一方韓国は北を仮想敵国とするなら、F-15やF-35は明らかに過剰で、F-16で十分です。ましてやKFX!中国は近いところにF-15やらがいるため意識せざるを得ず、戦力の分散も期待できます。時代的にF-15は仕方ないとしてもF-35はなぜ買った?という疑問は残りますが。日本が日本海側の防衛体制を確立するまではデコイとしてきのうしてほしいものです。
    駄文を書いていたら、ネシアに中華ワクチンが空輸されたとのニュースが。やはり付き合い難い国ですね。

    • インドネシアは以前から鉄道関係で目をかけていただけに、あの手痛い裏切りはインドネシアにとって高く付いたと思いますよ。
      小金を惜しんで、信用を失うパターンですね。

      ジョコ大統領は、リーダーシップがなく、実績もションボリです。
      それでも再選できたということは、それなりの力があるのか?という気はしますが、食えない防衛大臣は前回の選挙でそれなりの存在感を示しましたから、防衛大臣としてかなり大きな実績を積めば、次は大統領に行けると踏んでいる可能性は高そうです。

      僕自身もラファールの取得はアリだと思っていて、意外に手堅い選択肢といえるのかと。最新鋭である必要性はありませんしね。

      支那製ワクチンは色々ヤバい話が飛び交っていますから、悪手だったんじゃないかなぁ……。

      • 続報ぽいのがありました。
        https://thediplomat.com/2020/12/indonesia-primed-for-us-fighter-jet-sale-report/
        F35を断られたアメリカと、F-18、F-15の導入の対話をしてるようです。ロシアともSU-35で話をしているとも。現在はよく言ってプロポーザル募集段階なんでしょうね。