次期戦闘機KF-Xに搭載する空対空ミサイルを国産化?!

空軍

ああ、ソウデスカ。

【Kディフェンス単独】KF-X、短距離空対空ミサイルドイツ産に続いて韓国が作る

2020/11/21 07:00

開発費万8兆8,304億ウォンが入る、檀君以来最大の武器開発事業である韓国型戦闘機KF-X。

来年上半期試作機出荷を目標に開発会社である韓国航空宇宙産業(KAI)で最終組み立てをしています。

以後2022年初飛行試験をはじめ、2026年に開発を完了する計画です。

~~略~~

こうした中、韓国軍は短距離空対空ミサイルで、ドイツDiehl社IRIS-Tは初度物量だけ直導入し、その後物量は国産化する方針を固めたことが知られています。

「MTN」より

本日の記事はみんな大好きKFXネタである。ここのところ開発が順調なのか、KFX戦闘機に関しては中央日報でも、「製作が始まる」とホルホルしていた気がする。面白くなってきたぞ。

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次期戦闘機KFXの搭載するミサイルは?

KFXは韓国の誇り!

先ずは、中央日報の記事を引用しておこう。

韓国空軍、米国が技術隠したレーダー搭載の次世代戦闘機 離陸準備

2020.11.21 09:59

「みなさんが大韓民国で開発された戦闘機に乗るようにする」。

2001年3月20日、空軍士官学校第49期生徒卒業式に出席した当時の金大中(キム・デジュン)大統領の声には自信が感じられた。次世代国産戦闘機を開発すると公式宣言する瞬間だった。この日、金大統領は「わが空軍は21世紀の航空宇宙軍建設というビジョンを実現する巨視的な視点と緻密な準備をしなければいけない」とし「遅くとも2015年までに(韓国は)最新鋭国産戦闘機を開発するだろう」と述べた。

あれから約20年が経過した9月3日、韓国航空宇宙産業(KAI)は韓国型次世代戦闘機(KFX)の試製機組み立て現場をメディアに公開した。KAI側は「KFX試製1号機の最終組み立てを始めた」とし「すでに製作を終えた胴体(前方・中央・後方)や翼など機体の主要部位を結合し、戦闘機の実体を現実化させる作業」と説明した。

「中央日報」より

計画立案から20年経過して、今ようやく姿形が見えて来たわけだが、残念ながら韓国にはイロイロ足りていない技術がある。その辺りは自国開発というところで解決することになっている。

もちろん、それしか韓国には無いのだろうけれど、そのハードルはなかなかに高いのである。

AESAレーダーの課題

例えば、コア技術だとされているAESAの話。

世界およそ10カ国だけが自国で開発したAESAを8月にハンファシステムが開発した。最大難題の一つが解決し、KFXの開発に青信号がついた。最終組み立てに入ったKFXは来年4-5月に試製1号機が公開される。6カ月後にKFXの飛行が成功するかどうかが分かる。

「中央日報”韓国空軍、米国が技術隠したレーダー搭載の次世代戦闘機 離陸準備”」より

紹介しているのは、AESAの開発が終了したから、KFXも飛ぶ準備ができたよね!という下りなのだけれど、実のところ「完成した」訳では無いのだ。

韓国が開発したAESAに関してコチラの記事で触れているのだが、中で指摘したようにこの韓国製のAESAレーダーのアルゴリズム開発と評価のサポートはスウェーデンのSaab社が行っているとの報道があった。

また、テストはイスラエルで行ったというニュースもあった様に記憶している。

[単独]韓国型戦闘機核心装備AESAレーダー試作完了… 来月出荷式

記事入力2020.07.02 午前10:07 最終修正2020.07.02 午後1:58

国内部屋、産業界が一時「国内技術では、開発が不可能」という評価さえ降りたの韓国型戦闘機(KFX)の中核機器の多機能位相配列(AESA)レーダー試作を完了したことが確認された。

~~略~~

先に研究者は、上に移動レーダーの主要な機能部品を持って、国際的にレーダーの分野の技術力を認められている、イスラエルの性能評価に挑戦、合格判定を受けた。イスラエルのレーダー業界は、韓国が独自の技術で最初に開発したレーダーの機能部品の性能についての期待以上だと好評したことが分かった。

「NAVER」より

テストを行ったのはイスラエルの防衛企業エルタシステムズ社であり、試験結果について韓国は公表を試みた様なのだが、イスラエル側が機密を理由にそれを断ったようだ。

そして、韓国が開発に成功したのはAESAとその電源装置だけであって、バックエンド部分はエルタ・システムズが開発したレーダー「EL/M-2052」のものを流用し、上に紹介したようにSaab社がソフトウェアの開発をしている。

更に、ソフトウェアと連動して動作する地形追従/地形回避システム(TF/TA)の開発はイギリスのエルビットシステムズ社が担当するというから、AESAのシステムが完成するのはもっと先の話になるといわれている。噂によると2026年頃ではないかと。

つまり、AESAの開発は完了というのは嘘ではないけれども、使えるシステムになったと言う意味では無いのである。そんな訳で、2022年初飛行というのが本当に飛ぶだけ、という事になりそうである。

以後2022年初飛行試験をはじめ、2026年に開発を完了する計画です。

「MTN”【Kディフェンス単独】KF-X、短距離空対空ミサイルドイツ産に続いて韓国が作る”」より

……2022年か、期待しているぞ!ただし、記事の中にもきちんとその辺りの事実には触れられている。

AESAレーダーは千個の送受信モジュールが独立して動作して空中と海上、地上標的を同時に検出し、追跡する技術です。

最近4年ぶりに、ハードウェアの開発を終了し、ソフトウェアの開発とシステム統合が残された課題です。

「MTN”【Kディフェンス単独】KF-X、短距離空対空ミサイルドイツ産に続いて韓国が作る”」より

ソフトウェアの開発とシステム統合は他国がやる話になっているので、こんな風に書いてあると韓国国内で開発が行われるように誤認する用にも思われるが、核心部分が他国任せなのはいつも通りである。

搭載兵器は外国製

ちなみに、以前も説明したのだが、搭載するミサイルに関しては全て外国製という事になっていた。当初はアメリカ製のミサイルを搭載する予定だったが、アメリカ側がこれを断った為に、ヨーロッパに目を向けた。

そして、こんな話になっている。

具体的にはこんな感じの兵器を搭載する予定になっているようだ。

  • 長距離空対空ミサイル「METEOR」:欧州製、射程距離100km以上
  • 短距離空対空ミサイル「IRIS-T」:ドイツ製、射程距離25km程度
  • 空対地ミサイル「タウルス」:ドイツ製(韓国国内で製造予定)、射程距離500km以上

で、短距離空対空ミサイル「IRIS-T」に関しては、やっぱり国内で作りたいという事になったのが冒頭のニュースである。

そして、IRIS-Tはアメリカ製のAIM-9X「サイドワインダー」(射程距離40km以上)やAMRAAMMBDA社製ASRAAMよりも射程距離が短いので不満だという……。え?

:誤訳が原因で本来ASRAAMとしなければならないところ、AMRAAMとしてしまいました。全く別の兵器ですね。申し訳無い。

うーん、短距離空対空ミサイルの開発をやることは別に良いんだろうけれど、海外に売るかどうかという話は、かなり微妙な話になってくる。

インドネシア、大宇造船潜水艦追加契約解除?

入力2020.11.19 15:56

韓国に次世代戦闘機(KFX)開発分担金6億ウォンを滞納しているインドネシアが大宇造船海洋に追加で注文した潜水艦3隻の契約もなかったことにしようとする状況がいくつか検出されている。

~~略~~

韓国政府は、インドネシアとKF-Xの共同開発事業と大宇造船海洋の2次潜水艦事業が予定通り行われるように努力しているが、よく解けていない。

両方の事業すべて韓国が先に契約解約を決定する理由はないと関係者は伝えた。

「Daum」より

インドネシアがごねているという話は何処かで書いた気がするが、インドネシアもイスラム教徒が多い地域であり、西側諸国としては武器を売ってもらっては困る国である。

したがって、そもそもKFX共同開発というところも問題なのだけれど、ミサイルなども一緒に販売するとなると、これまたマズイ話である。

そういった問題点を前面に出して韓国国内開発を!という旗を掲げて予算を注ぎ込む流れになっているのだが、AESAの開発の下りを見て頂いても分かるように、自国開発といっても技術を他国から持ってくるのが韓国のやり方である。

ミサイル開発に関しても結局、イスラエルくらいしか手を貸してくれる国が見当たらないと言う。そうなってくると又拗れる可能性が……。

追記

あー、もう一つKFXの情報を。

韓国型第4.5世代戦闘機20年ぶりに現実化、レーダーなど国産化率65%

2020.11.22 09:29

韓国型次世代戦闘機(KFX)事業は2001年に金大中(キム・デジュン)大統領が公式化してから約20年ぶりに現実化を控えている。この事業は創軍以来最大の兵器開発事業と呼ばれる。開発費用だけで8兆6000億ウォンに達する。今後9兆6000億ウォンをかけて120機を生産し空軍に引き渡す計画だ。開発費の20%を分担しともに事業に参加しているインドネシアは50機を自国で組み立て生産することになる。最近経済難などを理由に分担金を適時に支払えなくなっているインドネシアの動きは事業の円滑な進行に変数として作用している。

「中央日報」より

8兆6000億ウォン+9兆6000億ウォンで、18兆2000億ウォンですか。1兆8千億円程度の投資で、120機の戦闘機を手に入れられるのであれば、格安だと言えよう。

試作1号機は2021年4~5月に完成すると予想される。2022年から2026年まで2000回以上の飛行試験、各種評価などを経て、その後120機を生産して空軍に納品することになる。

「中央日報”韓国型第4.5世代戦闘機20年ぶりに現実化、レーダーなど国産化率65%”」より

来年には試作1号機が完成とあって、4月を心待ちにしたいところ。

#レーダーハードウェアが成功裏に開発されたからと終わりではない。ソフトウェア開発が残った。レーダーが戦闘機の飛行・兵器システムと統合運用するためにはソフトウェアが必須だ。国防科学研究所関係者は「海外からソフトウェア技術提案が入ってきたが自分たちの技術で推進している」とした。

「中央日報”韓国型第4.5世代戦闘機20年ぶりに現実化、レーダーなど国産化率65%”」より

ちょっと気になるところはここ。ソフトウェアの開発も外国から入ってきたけど自分でやると。

え?Saab社のソフトウェアはポイですか?ソウデスカ。

いやまあ、良いんだけどね。

コメント

  1. >AMRAAMよりも射程距離が短いので不満だという……。え?
    たしかに、AIM-9Xはともかく中距離空対空ミサイルのAMRAAMと比べるとは「え?」ですね。
    しかもAMRAAMのAIM-120D型だと長距離空対空ミサイルのAIM-54フェニックスより射程が長くなってるくらいなのに・・・

    • 失礼しました。
      翻訳の部分がしっかり反映出来てなかったみたいで、正しくはMBDA社ASRAAMのようですね。
      AMRAAMはレイセオン社が作っていますから、完全に間違いでした。訂正しておきます。

      • MBDA社ASRAAMでしたか、でもASRAAMだと射程は独語で15Km、日仏語で18Km、英語で25KmでIRIS-Tの25Kmと変わらないのでIRIS-Tの射程が短いということはないですからやっぱり「え?」ですよね。

        まあAIM-9Xの射程40kmも若干インチキでLOAL(発射後ロックオン)と慣性飛行を組み合わせた方式による射程延長となってます。
        F-22から超音速で発射して慣性である程度目標まで飛行させた後にロックオンさせ追尾開始させた場合に最大射程が従来の2倍の40kmになるということでミサイル単体の飛行可能距離は20Km程度ですからIRIS-Tが射程が短いから韓国で開発は理由としてはやはり変ですけど。

      • そうなんですよね。「え?」という反応は変わらないわけですよ。
        別に、短距離空対空ミサイルを自国で作るというのであれば、それで問題無いと思うんですが、どうして韓国は「他国より優れたカタログスペックを!」という欲望を捨てきれないのでしょうか。
        劣化版でもコストが安くて数を揃えられれば、それなりに使えると思うんですが。

  2. 木霊さん、今晩は。
    お笑い南朝鮮は次々にネタを提供してくれてありがたいもんですね。(冷笑)

    KFX開発で半完成と思われるAESA&残った核心技術3点と共にネックとなるのが、戦闘機として肝の搭載兵器をアメリカに断られた事で、それをどう補完するかですよね。
    というか、アメリカが普通に海外に売る主力戦闘機のF-16でさえ、AIM-9X・AIM-120AMRAAMなど主力搭載兵器を制限or拒否するってあまり例が無いように思います。
    どんだけ技術流用を警戒されてんのか?(笑)

    >で、短距離空対空ミサイル「IRIS-T」に関しては、やっぱり国内で作りたいという事になったのが冒頭のニュースである。
    >そして、IRIS-Tはアメリカ製のAIM-9X「サイドワインダー」(射程距離40km以上)やAMRAAMよりも射程距離が短いので不満だという……。え?

    AIM-120AMRAAMは30年の運用歴がありますから、売ってくれないからといって今から国産新規開発するなんて、苦し紛れで狂気の沙汰...じゃないかな。

    素直に最初の目論見通りドイツ製の輸入で進んだ方が遠回りにならずいいと思いますけどね。

    >・長距離空対空ミサイル「METEOR」:欧州製、射程距離100km以上
    >・短距離空対空ミサイル「IRIS-T」:ドイツ製、射程距離25km程度
    >・空対地ミサイル「タウルス」:ドイツ製(韓国国内で製造予定)、射程距離500km以上

    P.S.
    これって、次のお笑いネタになるんでしょうかねェ~、ワクワク!!(爆笑)
       ↓
    >インドネシアが大宇造船海洋に追加で注文した潜水艦3隻の契約もなかったことにしようとする状況がいくつか検出されている。

    ドイツの209型(1400t級)の悪改造艦を3隻追加発注する話でしたっけ。
    インドネシアもついに南朝鮮に関わる愚かさを悟ったのかな? 

    インドネシアは日本からフリゲート艦を買いたいとかも言ってますが、信用できかねる国何で最低でも現汚職政権がひっくり返ってから話の土俵に上がるべきと考えます。(といっても、いつまた裏切るか判らないので厄介ですけど)
    FFM型護衛艦「くまの」は大きすぎるし「武器輸出要件の攻撃能力」にも関わりますので、現在計画中のFMF型1500t級哨戒艦を狙っているようですが、あまり深く関わらない方がいいと思います。

    なんで、こう嫌な国ばかり相手にしてんでしょうか、日本政府は!!(怒)

    • ここのところKFXネタがアツイらしく、イロイロとニュースが出てきて面白いですね。
      アメリカ軍がKFXに対してミサイルを提供したくないという心情になるのは、分かる気がしますよ。
      実は、アメリカ製のミサイルを制御するためのソースコードなどを開示しなければならず、火器管制の一部の情報も韓国に渡さなければならないという事になるんですよね。アメリカとしてはミサイルの作り方を教える以上にこれが嫌なようで。
      F-15やF-16を買わせて、アメリカ製のミサイルを売りつければ、その辺りを開示する必要は無いのですが、火器管制のノウハウまで渡すつもりはないと、それがアメリカのスタンスなのですよね。

      むしろ、ドイツや欧州がミサイルのシステム統合に関する情報を渡すという方がちょっと驚きなのですが……、何かカラクリがあるのかもしれません。欧州の人間も一筋縄ではいきませんから。

      あと、インドネシアの話ですが、これまたややこしい感じでして。今の防衛大臣がかなりの曲者らしく、兵器に難癖付けてディスカウントを狙っている可能性があるようです。これは記事にしていませんが、韓国側がちょっと気の毒になるような難癖をつけたとか。これが外交と言えばそれまでなんですがね。
      ですから、インドネシアに兵器を売るのもどうかなー、とは思うのですが。