インドネシアがF-16Vの購入検討?若しくはF-35にも食指を延ばしたと韓国激怒

空軍

あー、KFXの代金支払っていないもんね。

文大統領への裏切り?インドネシアの仏戦闘機購入計画が韓国で物議

配信日時:2020年1月22日(水) 6時50分

2020年1月21日、韓国・中央日報が「ジョコ・ウィドド大統領が文大統領を裏切った?KF-Xを購入する資金はないのに仏戦闘機の購入を推進」と題する記事を掲載し、ネットユーザーの注目を集めている。

「レコードチャイナ」より

この話、中央日報を引用しているのが興味深いが、日本語版ではどうやら記事にしていないようで見当たらなかった。

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インドネシアはKFX開発費を支払いたくはない

順調に遅れているKFX計画

久々のKFXの話題なので、一応、基本部分を軽く押さえながら行こう。いや、久しぶりといったが、2月にもKFXの記事は書いていたよ……。

まあいいや、とにかく振り返っていこう。

まず、このKFX計画の立案は2001年のことであった。なんと、そろそろ20年越しの計画になりそうなのが韓国次期型戦闘機開発計画KFXである。

元々は、元大統領の金大中の肝いりで開発が始まったこの計画は、当初からステルス性を備えた戦闘機を目指されたといわれている。が、今なお韓国には戦闘機に関するステルス技術は存在しない。というか、独自に戦闘機開発をした事がないのでこればかりは仕方が無い。

せめてT-50高等練習機を改造してテストするとか色々とやれることはありそうなのだが、そういう「実証実験」の類は嫌いらしい。韓国にとっては唐突に完成品が出来上がるのは当たり前のことなのだ。

South Korea’s future fighter program at risk, even as development moves along

October 15, 2019

SEOUL — South Korea’s indigenous fighter jet development program has entered the phase of prototype development following critical design review, or CDR, , according to developers.

The KF-X program for a 4.5-generation fighter, worth $7.4 billion, seeks to develop an advanced twin-engine fighter jet on par with the latest F-16 variant of Lockheed Martin by 2026, with the rollout of the first prototype happening in 2021. Korea Aerospace Industries, or KAI, is responsible for the systems development and integration.

「defensenews」より

これは去年の時点の記事なのだが、目指しているのは4.5世代の戦闘機のようで。4.5世代といえばアメリカ製のものだとF-15E戦闘機やF/A-18E/F戦闘機などが挙げられる。また、競合するF-16V戦闘機もそれに準ずる性能を持っていると噂されている。

チョット微妙だが、日本のF-2戦闘機も4.5世代戦闘機とカウントされるケースがあるようだ。

しかし、F-15E戦闘機イコール韓国が保有して運用するF-15K戦闘機なので、韓国軍としては既に4.5世代戦闘機を運用しているという事になる。その上で韓国軍は自国でも4.5世代戦闘機を作りたいらしい。

で、その開発計画は順調に遅れているようなのだ。上に引用した記事によれば、2019年時点では2021年にプロトタイプが初飛行するという事になっている模様。今年になれば更に予定は順延されるだろう。

しかし、競合する戦闘機は既に現役バリバリで運用されていることを考えると、果たしてこのまま順調に遅れていっていいものか?と疑問に思わざるを得ない。開発計画自体も、つい最近まで形になっていなかったようだし。

インドネシア、開発費用の一部を負担

さて、一時期迷走をしていたが、韓国が運用しているKF-16戦闘機を越える能力を持つ戦闘機の開発というところで落ち着いた。しかし、資金の捻出には苦心しているようだ。そりゃそうだろう、イマドキの戦闘機は、1国で開発できるようなシロモノでもない。

莫大な開発コストがかかるために、共同開発の方式を選択してとても苦労したF-35戦闘機の例を考えても、おかしな事になっているユーロファイターの例を考えても、共同開発という選択肢がベストであるとは言い難い。しかし、資金面を考えればベターなので共同開発をする話になるのである。

戦闘機の開発において、1機あたりの製造費用を抑えるためには開発費を少なく済ませるか製造する戦闘機の数を増やして頭割りするかしかない。韓国国内で使う分ではたかが知れているので、海外に販売してコストを下げたいのが韓国の本音であるからして、手を挙げたくれたインドネシアを逃がすわけには行かないのだ。

ところが、インドネシアは「物納で」といいだしたかと思えば、冒頭の様に仏戦闘機のラファールを買おうとしたりF-16V戦闘機を欲しがったり、挙げ句の果てにはF-35A戦闘機が欲しいと言ったり、どうにもフラフラしている。

RI sending KFX jet-fighter production team to South Korea

11th July 2011

Jakarta (ANTARA News) – Indonesia is sending a KFX warplane production engineering team to South Korea as part of a cooperation agreement between the two nations to produce jet-fighters, a defense ministry official said here on Monday.

~~略~~

On the occasion, the two sides agreed that 80 percent of the funding would borne by partner country while the remaining 20 percent by Indonesia.

「antaranews.com」より

開発計画に合意したのが2011年のことで、インドネシアは開発費の2割を負担するハズだった。しかし、韓国側の開発は遅々として進まない。そりゃ、インドネシアとしてもぶち切れるのは仕方が無い。

ただまあ、インドネシア側にも問題はあるのだろう。何しろ、13億ドル程度の資金負担をするはずが、現状で1億9000万ドル程度しか支払っていないようなのだ。それ故、韓国の戦闘機開発にも支障が出ている。開発に目処が付かない戦闘機に金を出したくないインドネシアの気持ちは十分に分かるが。

ただ、インドネシアがラファールやF-16Vを持ち出すどころか、F-35Aまで持ちだしてきたとなると、韓国としても穏やかではいられないだろう。

アメリカの戦闘機まで遠慮なく横目···「KF-Xのパートナー」インドネシア不信である

2020.03.21 05:00

韓国型次世代戦闘機(KF-X)共同投資・開発国であるインドネシアが、今度はステルス戦闘機である米国ロッキード・マーティン社のF-35を導入する意向を表明した。

「中央日報」より

何しろ、F-35A戦闘機は第5世代戦闘機である。インドネシアにその戦闘機の運用能力があるとは思えないが、KFXでは価格面以外で勝てるポイントが見当たらない。完全にKFXは要らない子である。

韓国としては、インドネシアに対して「何してくれるんだ!」と怒り心頭だろう。

虚仮にされてもインドネシアから金を引き出すしかない韓国

とまあ、こんな感じで韓国はインドネシアから揺さぶられているようなのだが、第三者的立場で考えても影もカタチも無いKFXよりも既に運用が始まっているF-35Aを買う方が実現性が高いのは事実。

予算不足を理由にKF-X事業分担金の支払いを先送りしながらも、他の国の先端兵器は再び絶えず関心を示す、このような行動を置いて、インドネシアがKF-Xの代わりに、他の心を抱いたことはないかという見方が相当である。

「中央日報」より

この前にはロシアのSu-35戦闘機を買うという話も出ていたので、完全に韓国への当てつけだと考えてイイだろう。

インドネシアはKFX戦闘機を50機買う予定になっていて、開発費の支払いの対価としてその技術を開示して貰う約束になっているようだ。どの程度の技術移転が叶うかはよく分からないが、少なくとも整備をインドネシア国内で出来る程度には技術移転をする話にはなるだろう。

しかしそもそもインドネシア空軍は主力であるロシア製Su-30(11機)、Su-27(5機)やアメリカ製F-16(33機)を少数保有しているものの、全体的に保有している戦闘機の老朽化が進んでいる。支那から無人機を買ったという話もあるようだが、やはり主戦力となる戦闘機は購入したいらしい。

つまり、現状であちらこちらにコナをかけているのは、自国での戦闘機のメンテ維持が難しい状況を打開したいという思惑もある様だ。ロシアに声をかけたのは完全にアメリカに対する当て馬だと思うのだが、インドネシアはロシアからも戦闘機を買っている実績があるのでそれなりに説得力がある。この構図から外れているところにある韓国としては気が気ではあるまい。

とにかくインドネシアに買って欲しい

「はやくはやく」というのがインドネシアの言い分ではあるが、韓国側としては「だったら開発費を出しやがれ」という話になる。更に中央日報を読んでいくと、どうやら技術開示の範囲についても揉めている部分があるようで。

そもそも韓国政府はかなり資金面でヤバい状況になっているし、戦闘機の開発をするはずのKAIとしても事業存続のためには是が非でも金を引き出す必要がある。金を引き出したところで韓国の常としてポッケナイナイされる結果になるワケだが、そこはさておこう。

ただでさえ韓国はアメリカからの技術移転に失敗してしまったため、自国での開発を余儀なくされている状況にある。更にその上、インドネシアからは金が貰えていない状況を考えると、開発費の捻出に苦労していることは想像に難くない。

しかし、それ以上に韓国には欲しいものがある。それが、「KFXを海外に輸出した」という実績である。インドネシアで韓国製T-50高等練習機が運用される話も聞くが、T-50輸出の際にも総合的に見るとタダ同然の輸出をした背景には、「実績作り」という側面が大きかった。

「インドネシアからの開発費」と「インドネシアでの纏まった数の運用実績」があれば、世界に輸出できるチャンスは生まれる。とにかく、数を作らないと戦闘機事業は話にならず、メンテナンス事業も含めて戦闘機が売れることで生まれるビジネスチャンスも広がる。

そして、インドネシアが50機買ってくれる事で、KFXの調達コストを下げることが可能になる点も見逃せない。結局、韓国製品を売る為には「安さ」をアピールするしかないのである。

KFXがビジネスとして成立するためには、どうしてもインドネシアに頑張って貰うほかない。

こんな荒唐無稽ことを言っているのも、インドネシアに対して「これだけ凄いんだぜ!」とアピールしている側面はあるのだろう。「いつものホルホル記事」とも言えるが。

……とはいえ、プロトタイプでもいいからKFXが出来上がらなければ話ならない。いいぞー!どんどんやれ!

コメント

  1. 狸と狐の騙しあい というか
    半万年 支那の奴隷と
    オランダの植民地奴隷の
    騙しあいですね。
    (インドネシア、半万年にくらべりゃ経験不足?第一ラウンド敗北.大金を騙し取られたまま)
    ご主人さまのご機嫌しだいで殺されてきた奴隷社会を
    ご主人様どころか奴隷同士も騙して自分だけが生き残り続けてきた生粋の奴隷の末裔が仕掛けた騙し。
    有史以前から奴隷制度のない真っ正直人種の我が国はとてもじゃないが太刀打ちできない嘘捏造泥棒集り人種
    と日本を騙したチャイナマネー大好きジョコの一騎討ち
    どんな嘘捏造背任横領泥棒横流しが繰り出され続けるのか

    ハラハラドキドキですねぇ~~~

    • インドネシアもいい根性していますから、金や技術をくれるところに尻尾を振る姿勢を見せているんでしょうね。
      そして、韓国の開発がやばい事になっていることをさっさと察知して、見切りを付けようと……。

      大統領のジョコ氏は再選しましたが、実績がなくて焦っているのかもしれません。
      インドネシアは経済が右肩上がりでも様々な問題が浮き彫りになっていますから。

  2. 木霊さん、おはようございます。

    正直言って支那ウィルスネタには食傷気味なんで、この手のお笑い記事はありがたいですね。(大感染を続けるこの厄介なウィルスへの危機感は緩めていません)
    ついに五輪延期も決まりましたが世界中にここまで拡散した以上、いずれにせよ感染防止ワクチン&治癒特効薬の開発を待つしか手は無いように思っています。

    >とまあ、こんな感じで韓国はインドネシアから揺さぶられているようなのだが、第三者的立場で考えても影もカタチも無いKFXよりも既に運用が始まっているF-35Aを買う方が実現性が高いのは事実。

    インドネシアも大概なんですが、10年以上待っても形にすらなっていないのですからブチ蹴れてもおかしくないと思いますね。
    とはいえ、南朝鮮の超安値戦略に飛びついた訳で同情の余地はまったくないのですけど...。(冷笑)

    >こんな荒唐無稽ことを言っているのも、インドネシアに対して「これだけ凄いんだぜ!」とアピールしている側面はあるのだろう。「いつものホルホル記事」とも言えるが。
    >……とはいえ、プロトタイプでもいいからKFXが出来上がらなければ話ならない。いいぞー!どんどんやれ!

    国内開発したと豪語しているフェーズドアレイレーダーも、一から開発なら20年以上くらいノウハウが必要な技術らしいく、いくらイスラエルから援助されたからって、運用ノウハウの無い南朝鮮で即戦力化なんて怪しい。
    色んな意味で2021年試作機完成~2022年の飛行試験開始が(予定ですけど)、僕は今から実に楽しみでもあります。(笑)

    • 武漢肺炎ネタは、扱わないわけにも行かないのですが、正直記事にするのもウンザリという感じではあります。
      次から次にネタがでてきますからね……。

      KFXに搭載するAESAレーダーは、形だけなら部品を組み立てるだけで出来上がるのだと思います。
      ただ、得られたデータをどのように処理して活かすのか?がキモになるわけで、その辺りのロジックをしっかり組んで実戦投入するまでにはやっぱり時間がかかると思いますよ。
      レーダーの精度そのものも、結構怪しい気はしますけどね。