KFXは対地攻撃能力を持たぬまま実戦投入?そんなバカな

空軍

さーて、モックアップが発表された次期韓国型戦闘機KFXだが、どうやら対地攻撃能力がオミットされているという噂が。

噂だよね?

韓国型戦闘機、空対地ミサイルもなく実戦投入

2019.10.07 11:06

2026年の量産予定の韓国型戦闘機が空対地ミサイルも装着することができない状態で実戦に投入される立場に置かれたことが確認された。空対地精密打撃能力すらない中途半端な戦闘機が大韓民国の領空を守ること境遇に置かれたものである。

「UP KOREA」より

え?どゆこと??

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KFXが選んだ兵装

やはり色々国産化しないとダメか?

さて、モックアップ公開の話は少し触れている。

やったぜ!

さておき、そこに公開されていたモックアップの写真を見て色々と指摘する向きもあるようで。

翼の下には、胴体に近い方から「増槽」「 短距離空対空ミサイル(ドイツ製IRIS-T)」「空対空レーダー誘導弾(イギリス製ミーティア)」が備えられているようだ。

ボディの下にも半埋め込み式で4つの対空ミサイルが備えられるようだが、これがAIM-9「サイドワインダー」かと思ったらどうやら違う模様。

国会国防委中道で議員が防衛事業庁から提出を受けた資料によると、KF-X事業の最初の計画では、空対地・空対空ミサイル武装がすべて反映されていたが、現在空対地ミサイルは、事業推進から除外されたことが分かった。

現在の計画通りなら、2026年1次量産予定のKF-Xは、地上の精密打撃能力なしに空対空武装だけ備えたまま実戦に投入されることになる。防衛事業庁が最初提示した「空対空・空対地ミサイル「武装を備えたことにもかかわらず、事業が推進されているのだ。

最初、防衛事業庁は戦闘機の武装関連産空対空ミサイル2種の空対地ミサイル・爆弾などを美政府から対外軍事購入方法で確保するという計画の下事業を開始した。しかし、アメリカ政府との協議が円滑に行われていなく、防衛事業庁は空対空ミサイルはヨーロッパ産で置換し、空対地ミサイルはシステム開発から除外することで武装計画を全面修正した。

「UP KOREA」より

なんと、アメリカから空対空、空対地ミサイルが買えないというのである。

望みはタウルス?

ところで、韓国はドイツから精密爆撃出来るミサイルを買う計画があった。

長距離空対地ミサイル「韓国型タウルス」を開発へ

Posted December. 15, 2016 08:27, Updated December. 15, 2016 08:33

長距離空対地ミサイル「韓国型タウルス」を開発へ#)

最大500キロ離れた所から平壌(ピョンヤン)の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の執務室などを攻撃できるタウルス水準の長距離空対地ミサイルが韓国内の技術で開発される。

防衛事業庁は14日、韓民求(ハン・ミング)国防部長官を中心に第98回防衛事業推進委員会を開き、「韓国型タウルス」の開発計画を議決したことを明らかにした。防衛事業庁は、国防科学研究所(ADD)を中心に2018年から「韓国型タウルス」の研究開発を始め、2031年までに約200発を量産する計画だ。開発費3000億ウォンなど計8100億ウォンが投入される。軍当局は2032年までに120機量産される韓国型戦闘機(KF-X)に韓国型タウルスを装着する予定だ。

「東亜日報」より

いや、実際には既にドイツからタウルスは買っていて、2017年には試射にも成功している。しかし、国産化はこれからで、2031年までに作ると報じている。

現在、空軍が運用中の対北朝鮮攻撃用長距離空対地ミサイルは、最大射程距離270キロのSLAM-ERと今月初め約10機、来年末までにドイツから計177機を導入するタウルスの2種類だ。ここに「韓国型タウルス」まで合流すれば、北朝鮮の核とミサイル基地、北朝鮮指揮部の施設に対する攻撃能力が大幅に強化されると見通しだ。

「東亜日報」より

へー、ヨカッタネ。

こんな感じのミサイルなのだが、しかし、2031年に量産化、ということはKFXが出来上がった時にはまだタウルスは生産が間に合わないという感じになりそうである。

なお、このタウルスだが……。

ユーロファイターに装備されるタウルス

こんな感じで結構デカイ。

ステルスという感じの話とはちょっと違うよね。まあ、KFXにとっては今さらなんだろうけどさ。

アメリカの不興を買って対地攻撃は……

不興を買ったと言うより、金がなかったというのが実情である様だが。

防衛事業庁が提示した「空対地ミサイル武装を除く」の理由は、「アメリカ政府の武装技術情報の輸出承認の遅れ」だったが、実際には最初の計画段階で空対地ミサイルシステム設計コストの不足とアメリカ武装技術情報輸入手続き等について綿密に検討していない部分があったことが確認された。

「UP KOREA」より

どーすんのよ。

アメリカは兵装情報をの開示を拒否したようで、事実上、アメリカ製兵器の運用能力が無い状態が続いていると言って良いだろう。

まあ、有り体に言って「丸腰」と言えるかも知れない。ミサイルキャリアとしての性能は、まさに運んでいるだけという状況になるかも知れない。

だって、ミーティアやIRIS-Tに関する情報開示が行われたかどうかも今のところ定かでは無いんだけれども、コレを選んでいる時点でアメリカ製の兵器の装備は絶望的だとも言える。

ところが、韓国空軍が保有しているF-35AやKF-16、F-15KなんかはAIM-120「アムラーム」やらAGM-65「マーベリック」、AIM-9「サイドワインダー」を使うのだから、同種の兵器を2種類保有する事になり、これも無駄になるねぇ。

ところで、ミーティアは、日本も参加して改良タイプの共同開発を行っていて、日本の技術が盛り込まれたシーカーが載るなんてことも将来的にはあるかも知れない。

しかしながら、日韓の関係はかなり悪化しているので、このままでいくと日本の許可も出ないなんて流れもあるのかな。

そうなると韓国は、空対空ミサイルに関しても独自開発の道しか残されていないことになる。

韓国版AESAは完成?

一方で、心配されていたAESAはどうやら問題がないという風に報じられている。

South Korea’s future fighter program at risk, even as development moves along

2019/10/16

SEOUL — South Korea’s indigenous fighter jet development program has entered the phase of prototype development following critical design review, or CDR, , according to developers.

~~略~~

In May, the DAPA announced the CDR of the AESA radar, developed by Hanwha Systems, was completed for the first production prototype to be disclosed in the second half of 2020.

Hanwha Systems, formerly known as Samsung Thales, has completed the AESA hardware with the help of Israel’s Elta Systems.

In April, airborne tests of the hardware systems were carried out with technical assistance from Italy’s Leonardo, according to Hanwha officials. The flight test bed was carried out onboard a 737-500 airplane, and the radar is to be further tested in South Korea.

「DefenseNews」より

イスラエルのElta Systemsに協力を要請して完成させたAESAは、イタリアのLeonardo社の技術支援を受けて試験が行われて、 「AN/APG-83に近い性能を持っている」と報じられているとのこと。これが本当であれば、開発成功と言えるんじゃ無いかな。

本当かどうかは確認のしようがないけれど。

開発資金のショートリスク

トコロが更に問題なことに、KFXの開発には資金的な問題も。

韓国次世代戦闘機事業に参加したインドネシア、契約条件の再協議要求

中央日報日本語版2019.03.27 15:12

韓国型次世代戦闘機(KFX)事業が乱気流に遭遇している。国際共同開発事業に参加しているインドネシアが現在の契約条件が不利だとし、再協議を要求したためだ。

インドネシア現地の軍事専門メディア「ガルド・ナショナル」は27日(現地時間)、インドネシアのウィラント政治司法安保調整担当長官が率いる再協議チームが再協議案を確定後、これをインドネシア下院に報告したと報じた。

インドネシアの政府再協議案は韓国に支払う分担金は減らしつつ、技術移転は増やす内容だ。

~~略~~

インドネシアは自国の経済難を理由に分担金の納付を先送りしている。27日現在、2272億ウォンを出したが、2056億ウォンが未納のまま残っている状態だ。

「中央日報」より

このニュースは過去にも触れたかも知れないが、インドネシアが金を出し渋っているという話。

実はこの流れは今に始まったことでは無く、過去には「全然進展が無い!」とインドネシアがぶち切れて共同開発の話が白紙に戻りかけたこともあった。

今回、エアショーで実物大のモックアップを作った背景には、そうした説得にも使えると言う目論見があったのかも知れない。

コメント

  1. 名無ち より:

    色々な国のミサイルの見本市みたいな飛行機だけど、FCSはどうなってるんだろう?

    • 木霊 より:

      どうするんでしょうねぇ?
      記事の中でもちょっと触れましたが、この辺りも許可を貰わないとダメなのでしょうから、アメリカから売って貰えないから外国製にした、はいいけれど、吹っ掛けられるか売って貰えないか……。

  2. 二式大型七面鳥 より:

    とりあえず、エンジンのインテークのすぐ後ろに補機類用らしきインテークが無造作にあったりする段階でRCSお察しかと……それ以上は何一つ真面目に見るところないです、このモック。

    • 牧場主 より:

      確かに左翼のエアインテーク後方に変なでっぱりと開口部が見えますね。これ、もしかしたらM61の砲口ではないでしょうか(F-22は右翼のエアインテーク後方にM61を内蔵しています。KF-Xの逆側ですが、似たような位置です)。
      F-22のように、機体内部に完全に埋め込んで、発砲時のみ開口する構造にしなかったのは・・・技術が足りない、という事なんでしょうか。ウェポンベイもパクれなかったみたいですし。

    • 木霊 より:

      よく分からない出っ張りとかが幾つかありますけど、エアインテークやエンジンなどの造詣がいい加減で笑えました。
      まあ、取り敢えずこんな感じです、というだけのシロモノなんでしょうね。

  3. 匿名 より:

    韓国空軍の訓練弾以外のアメリカ製空対空・空対地・空対艦ミサイルは在日米軍基地に保管中。
    韓国空軍に保管を任せると使用期限の切れた固体燃料の交換はしない、ベンチマークするために分解したりするので。

    欧州製兵装を導入する目的がバレバレ。

    • 木霊 より:

      ブラックボックスを開けて怒られた話はありましたね。
      それで元に戻らなくなったのが204型潜水艦1番艦だと言われていますが(苦笑