良かったじゃ無いか!(棒)
「KF-X事業」の5割の稜線を超え… AESAレーダー試作
2019.05.30 16:00
韓国型戦闘機(KF-X)で「目」のような重要な役割を務めるAESAレーダーの試作品が製作される。
防衛事業庁(庁長ワンジョンホン)は29日から30日まで韓国型戦闘機(KF-X)に搭載するAESAレーダーの詳細設計レビュー(CDR)の会議を持って軍の要求条件が設計の両方に反映されて試作段階に進むことが可能なことを確認したと発表した。
「韓国メディアNewswork」より
韓国語を機械翻訳しているので、細かい部分であっているかどうかは怪しいが、少なくとも仕様を満足するモノの試作が可能になったという様なことを報じている。
しかし、タイトルはもう半分出来ちゃった、というような感じのニュースになっている辺りが凄いな。
KFXは韓国次期型戦闘機
いつ実現するのか
KFXのプロジェクトが始まったのは2001年3月らしいのだけれど、今や2019年である。つまり、始まったのは18年前の話だ。
ところが、未だに影もカタチも無いんだよねぇ。2021年には試作1号機が出来上がるとか言う話になっている。
ふーん、で、重要パーツはどうなっているのよ。
韓国がF35Aを40機購入 製造元は17分野の技術移転
記事一覧 2014.09.24 19:57
【ソウル聯合ニュース】韓国軍が次期戦闘機(FX)として導入する米ロッキード・マーチンのステルス戦闘機F35Aについて、韓国防衛事業庁は24日、国防部の韓民求(ハン・ミング)長官主催による第83回防衛事業推進委員会に「FX事業交渉結果」を報告した。
韓国政府はF35Aを1機当たり1200億ウォン(約125億円)で40機購入する。製造元のロッキード・マーチンは韓国型戦闘機(KFX)開発事業に対し、17分野で技術移転することを約束した。
「総合ニュース」より
2013年頃には双発機という話が出ていたのだが、開発費が嵩むとか言う理由からF-35Aを購入する代わりに技術移転をロッキード・マーティン社と約束したというのである。
……バカじゃ無いのか?
核心的技術は移転が前提
ここで凄いのは、17分野で技術移転を予定していて、どう言うロジックか知らないがF-35Aを購入したら、技術がおまけでついてくると言う話になっていたことである。
KFX事業は、搭載されるレーダーや電子設備などを改善した、KF16と同等の機動性を持つ戦闘機約120機を独自に量産する事業。8兆5000億ウォンの開発費を含む計18兆1000億ウォンが投入される史上最大の兵器導入事業となっている。
「総合ニュース」より
史上最大の兵器購入事業になっているという話になってホルホルしていたのだが、漢人の技術がアメリカ頼みという所が意味が分からない。
米韓、韓国製戦闘機「KFX」で平行線
2015/10/22付
米国政府の当局者が米韓の防衛同盟を話題にするとき、好んで使う表現がある。「No daylight between us(我々の間に見解の違いはない)」。しかし実際には、米国と韓国は少なくとも費用規模の膨大な2つの案件で深刻な見解の相違を抱えている。
~~略~~
韓国防相にとってはカーター国防長官の翻意に向け説得することが急務だったが、カーター国防長官は回りくどいことも言わずはっきりと、基本的にこの件は忘れてほしいと伝えた。国務省は5月にKFX開発に必要な25項目の技術のうち4項目について、移転はできないとする裁定を下していた。韓国航空宇宙産業は今後10年で、KFXを120機、製造したいとしている。
~~略~~
韓国の関係者によると、取引の内容はこうだった。米防衛大手ロッキード・マーチンが韓国にF35戦闘機を40機、販売する。F35戦闘機は現在製造中の米国の最新型戦闘機で、費用は約70億ドル(約8355億円)。ロッキードはKFXが必要な技術をすべて提供するという内容だった。現在韓国は、アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダー、赤外線捜索追跡ナビゲーション装置(IRST)、電子光学標的追跡装置(EOTGP)、無線周波数妨害装備(RFジャマー)の4つを欧州のメーカーから入手することを検討するとしている。
「日本経済新聞」より
案の定、「やっぱりダメ」とか言い出したのだ。それもこれも韓国側の主張のみで、アメリカ側からという報道は見かけない。
ともあれ、KFXに搭載するためのAESAレーダーが手に入らないと言う緊急事態を迎えていたのだ。
ついにAESAレーダーが出来上がる
ところが、先日のニュースではついにAESAレーダーの試作に入れるという話になった。
国防科学研究所は、KF-Xで利用するAESAレーダーの開発およびシステム統合事業を主管、進行中である。2016年8月に着手した後、2018年6月までに基本設計を終えて、ハードウェアとソフトウェアの詳細設計を終えた。
~~略~~
ジョングァンソン防衛事業庁韓国型戦闘機事業団長は「今回の詳細設計検討会議で試作と試験段階の進入が可能が確認された」とし「徹底した事業管理と関連機関との協力を通じて、AESAレーダーの開発を必ず成功させる」と念を押しした。
「韓国メディアNewswork」より
取り敢えず、詳細設計までは終わっているらしく、試作に入るらしいのだが、しかし、AESAレーダーの性能らしき話しには言及されていない。
外国製のモノを載せるわけには行かなかったようなのだが、そこは国産に拘りたかったのだろう。
でもK2戦車の悪夢を考えると、国産に拘るとあと10年は完成しないこと請け合いである。
防衛事業庁とADDは2020年の後半最初AESAレーダーの試作品を出荷した後、試験機(Flight Test Bed)を活用して飛行試験を行う計画である。2023年からはKF-X試作機に搭載して、地上と飛行試験を実施した後、2026年までに開発を完了する予定である。
「韓国メディアNewswork」より
試作機で試験飛行をやりながら開発を続ける気らしいのだけれど、出来上がるのは2026年頃だとか。

写真の真ん中にあるのはモックアップらしいのだけれど、それらしい形のモノは既に出来上がっているらしい。
問題は、性能が出るか?という事だと思うんだけど、どうなんだろう、それは。
あと、このKFXについては未だ未だ謎が多く、アビオニクスやソフトウェア、ウェポンベイの仕様など、どうするのかさっぱり聞こえてこない。
モックアップを作ったらしい話は聞こえてくるのだけれど、エンジンを2基積んで同調して動かせるのかしらん?まだまだ先は長そうなのだけれど、でも、試作機は2021年になるらしく、期待大だな。
コメント
以前作られた韓国型AESAはドイツ製レーダー素子を使用したアメリカ製FCS、ただしソフトウェアの入っていない置物でしたが、今回のはいかに。
イスラエル製に100ウォン、とりあえず金さえ積めば売ってくれそう。
FA-50のレーダーが確かそんな感じのヤツだったと思います。
EL/M-2032というエルタ・システムズ社のを積んでいたと思いますが、あれはフェイズドアレイアンテナ(AESA)ではなくアレイアンテナなので、違うといえば違いますが。
そう言えば、以前もAESA作っていましたね。
アレはどうなったのやら。
確か、ホルホルしていた気がしましたが、ニュースが探せませんでした。イスラエル辺りから買って誤魔化すというパターンもアリですけど、それもイマイチ上手く行かないパターンのようですね。
韓国のレーダーの話を聞くと、正直少しだけ安心します。
日本のいつまでも完成しない国産ジェットMRJの渾身の改善策が、名前から「三菱」を外す!であったり、アメリカ唯一の国際ステーションへの有人飛行を担うはずのドラゴンクルーが実験中に大爆発したりと、21世紀の物作り力というのは、ある意味20世紀より落ちているのではないかと不安になります。
MRJは本気で苦戦しているみたいですねぇ。
色々事情もあるのでしょうけれど、頑張って欲しいところです。
技術力の低下は三菱重工でも顕著のようですが、仕方がない面もありますよ。
金大中氏の発案からもう18年も経って影も形もないという、正に誇大妄想の賜物っていう兵器ですね。(冷笑)
今回の記事に取り上げられたAESAなんですが、実は量産戦闘機用としては日本が初めて実戦配備しているのですね(J/APG-1で今は第二世代のJ/APG-2)。
F-2搭載を目指して開発から実戦配備(1995年)まで13年位かかっているはずですが、さすが南朝鮮わずか3年足らずで基本設計が終わり、10年足らずで実戦配備可能まで目途を付けたのでしょうか? スゲェ~!!
AESA自体の基礎技術は1960年代には艦艇で配備されているのですが、バージョンアップを重ねて現在も空海軍主力のレーダーシステムですから(というか実戦には不可欠)、南朝鮮お得意のパクリでも似たようなモノはできるんじゃないかな?
でもですねェ~、F-35の最大の特徴はこれ以外のEOTS火器統合システム(南朝鮮が欲しがったIRSTも統合)・防御用のバラクーダを代表に、レーダーシステムを統合したデーターリンク、そしてウェポンベイを含むスティルス素材の機体設計なんですよね。
AESA国産化が完成したとしても次々に克服しなければならないレベルの高い課題は山積み...、仮に予定通り量産化できたとしても、現在更新中の最新型F-16Vの性能まで追いつけれるか? 興味津々ですね。
それにしても、試作機の外見は双発エンジンを除いてF-35ソックリなのは、お笑い取る為のご愛敬かなァ~?
また、パイロンに山ほど攻撃兵器を搭載しているところを見ると、スティルス性は完全に諦めたって解釈していいのかなァ~?
設計コンセプトがどこにあるか本当に迷ってしまう世紀の大迷品になりそう。(爆笑)
ASEAを果たして完成できるのか?は興味深く見守るとして、その後の展開は読めませんねぇ。
案外、ステルス性をバッサリと捨て去る積もりだと思っていましたが、そうでもないらしく。
割り切ってしまえば良かったと思うんですけれどね。
1年間、ポッケナイナイして、最後は魚群探知機を
機首に取り付けるに、1won BET。
来年の今頃に、北のミサイルで機体が破壊されるに
吉野家キムチを1Pack BET。
KFXに関しては、あのインドネシアに呆れられていますから、果たしてどうなりますやら。
そして、日本人では凡そ説明の付かない、思いつけない選択をするのが韓国でありますから、期待して待つようにしております。
韓国って今まで国内でレーダ装置を開発、実運用している物ってありましたっけ? 韓国軍の艦艇を見ても搭載レーダは外国製ばかりですし、自走対空砲のK-30のレーダは韓国製のようですがAESAではない。
個人的にはいきなり戦闘機搭載用の難易度の高い物を目指すより、先ずは地上設置型といった大きさなどに制約の無いレーダから始めて実績を積むべきと思いますけどね。
それ以前に、KFXはF-4の後継機にもするようですが、韓国のF-4Eは寿命延長の改修くらいしかやっておらず、基本性能は1960年代のままと聞きますが、KFXの完成を待つような悠長なことをやっていて大丈夫なんでしょうか? まぁ相手にするのはそれよりも骨董品を持つ北朝鮮だから問題ないのかもしれませんが。
レーダーですか。
まともなモノを運用している話は聞きませんが、韓国の場合はある日突然完成品が登場するという開発スタイルですから、やるんじゃ無いですかね。
F-4やF-5の後継機としてはF-35Aをあて、一部はFA-50が肩代わりする構想ですから、問題無いんじゃ無いでしょうか。
正直、この計画が走り出した途中で出てきたT-50ベースの改造案が一番まともだった気がしますよ。
横レス失礼します。
>F-4やF-5の後継機としてはF-35Aをあて、一部はFA-50が肩代わりする構想ですから、問題無いんじゃ無いでしょうか。
FA-50は2016年までに60機生産されているはず(あくまで予定では)、F-4が70機程度でしたから予定通りなら(あくまで)F-4は全機退役中のはずなんですが...。
ベストセラーの軽戦闘機とはいえF-5はさすがにどうなんでしょう?(200機近く保有しているようですが、劣悪なメンテのせいで稼働率や実戦で使える機体がどれくらいあるかはほとんど闇の中)
>正直、この計画が走り出した途中で出てきたT-50ベースの改造案が一番まともだった気がしますよ。
そうですね、「KFX-E」と呼ばれたこの計画が一番マトモで実用的だったと思いますが、当時の仮想敵国は支那&日本だったらしく、双発エンジンのKFXに逆戻りであっさりと潰されちゃった様です。(冷笑)
僕は結局AESAはイスラエルから買うつもりじゃないかと見ています。(苦笑)
>案外、ステルス性をバッサリと捨て去る積もりだと思っていましたが、そうでもないらしく。
>割り切ってしまえば良かったと思うんですけれどね。
構想図を見た限りではパイロンに武器テンコ盛り...、シン・ゴジラじゃないけど最終形態はどうなるのかワクワクですね!!
イスラエルの機上レーダでAESAというと、EL/M-2052があるようですね。搭載した実績は余りないようですが、「中国のレーダに酷似した物があるから売るか、開発に協力したのではないか?」と言われているようで、韓国にも売ってくれるかもしれません。
とはいえ、機上レーダとなると機体とのマッチングが重要で、F-2も「搭載して始めてわかった不具合」で、初号機納入からアラート任務に就くまで4年かかってますから、実機体もレーダも無い状態から始めて、ホント何年かける予定なんでしょうね。K-2戦車より酷くなる未来しか見えないですね。