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韓国産戦闘機KF-21の量産契約は来年上半期!?

韓国空軍
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早いな!?

韓国製超音速戦闘機 来年上半期に量産契約へ=26年に戦力化

2023.03.23 11:09

韓国初の国産超音速戦闘機、KF21(通称「ポラメ=若鷹」)の量産契約が来年上半期に締結される見通しだ。防衛事業庁は23日の国会国防委員会で、来年にKF21の量産に着手するため5月までに「戦闘用適合暫定判定」が完了するよう進めていると報告した。

聯合ニュースより

えーと、確かに飛行テストを繰り返していて、比較的順調に進んでいると報じられているKF-21だが、来年量産に移りたいらしい。え?早くね?

量産を急げ!

当初の予定では2026年量産スタート

調べてみると、当初の予定では2026年には量産をスタートする予定ではあったようだ。

国産超音速戦闘機「KF-21」 試作2号機も飛行試験に成功

2022-11-10 15:05:33/Update: 2022-11-10 17:21:57

韓国が独自に開発した超音速戦闘機「KF-21」の試作2号機が初めての試験飛行に成功しました。

防衛事業庁によりますと、「KF-21」の試作2号機は10日午前9時50分ごろ離陸に成功し、10時25分ごろ着陸に成功したということです。

KBS WORLDより

去年11月に初飛行ということで。

今後、6号機まで作り、合わせて2000回あまりの飛行試験を行う予定です。性能チェックや空対空武装の適合性などが確認されれば、2026年に量産がスタートします。

KBS WORLD”国産超音速戦闘機「KF-21」 試作2号機も飛行試験に成功”より

この時も「気が早いよ」と突っ込んだのだけれど、今回更に前倒しの予定を宣言してきた。どうなっているの?2024年に量産開始って、2年も前倒しだよ?

そんなに順調なのか。

判定の時期は当初今年11月末を予定していたが、来年度予算に反映できるよう日程を半年繰り上げることを決めたという。

防衛事業庁は5~8月に量産事業の妥当性調査を行い、12月に量産計画を承認する方針だ。続いて来年上半期に量産契約を締結し、2026年下半期には初の戦力化が可能になるとみられる。

聯合ニュースより

なにやら、半年繰り上げて今年11月の判定開始の予定を今年5月にも出来るようにするらしい。

今年1月になって音速の壁を破ったとかいうニュースはあったんだけど、ペースは速いな。

韓国の国産戦闘機KF-21、「超音速の壁」を破った…初飛行から6カ月で

登録:2023-01-18 06:54 修正:2023-01-18 07:27

韓国初の国産超音速戦闘機KF-21が17日午後3時15分頃、初めて音速(マッハ1.0、時速約1224キロメートル)より速い速度で飛行に成功した。KF-21は昨年7月に初飛行に成功して以来、80回余りのテスト飛行を通じて高度や速度などを確認してきたが、これまで飛行速度は全て音速以下だった。

ハンギョレより

5月までにどれだけテストが重ねられるか?がポイントだろう。

既に4号機も初飛行

そうそう、記事として取り上げなかったが、4号機も飛んでいるらしい。

複座型KF-21が初飛行に成功

2023.02.28

韓国国防省は2月20日、韓国国産の4.5世代戦闘機であるKF-21の4号機が初飛行に成功したことを発表した。同機はKF-21の複座型。これまで初飛行に成功した1~3号機は、いずれも単座だった。

航空新聞社より

複座型の飛行にも成功して、パイロット養成用に使えると意気込んでいるのだが、それでも現時点で142回程度の飛行を重ねた段階だ。

「飛行性能チェックや空対空武装の適合性などを確認するのに2000回程度試験飛行するんだ」という話だったが、まだ1/10もスケジュールを熟していないぞ。「スゴイ」という感想しか出てこない。

そもそも、戦力化の判定で空対空武装の適合を判定するハズなんだけど、まだ飛行テストしている段階だよね。武器すら積んでいないハズ。

IRIS-TとMeteor

KF-21戦闘機は、スケジュール通りであればブロックIの段階では空対空戦闘能力のみの獲得に留まるようだ。空戦特化の形状ではないようだけど、段階を追うという意味では悪くないだろう。

ということは、少なくとも搭載予定と報じられている短距離空対空ミサイルIRIS-Tと長距離空対空ミサイルMeteorの運用が出来るようにすると言うことになるはずだ。

ところで、アイリスティーとミーティアって今まで韓国空軍での運用実績がゼロなんだけど、本当に搭載して発射できるように出来るのかな。それ、5月までにやらないと空対空武装の適合性の確認が出来ないよね。

それに加えて国産のAESAの搭載は順調なのか?

まあ、出来るからこそスケジュールの前倒しをしたってことなんだろうけれど、それにしたって5月まで二ヶ月を切っているんだが。

「5月までに「戦闘用適合暫定判定」が完了する」って、ちょっと狂気の沙汰というか、デスマーチにも程があるのでは。

追記

関連記事をコメントで教えて頂いたので、追記しておきたい。

韓国型戦闘機KF-21、来年に量産契約もインドネシアの滞納に懸念

2023年3月27日(月) 7時10分

2023年3月23日、韓国・文化日報は「韓国型超音速戦闘機KF-21の量産契約が結ばれるなど戦力化が加速化しているが、共同開発国であるインドネシアはいまだ事業費負担金を滞納しており、懸念が広がっている」と伝えた。

レコードチャイナより

レコードチャイナが報じた、恐らくは韓国の国内メディアの情報によると、インドネシアの事業費負担金滞納問題は続いているようだ。

そりゃそうだろう。だって、インドネシア、お金を払う気はないもの。

インドネシアは全開発費8兆8000億ウォン(約8879億円)の20%に当たる約1兆70000億ウォンを26年までに負担することになっているが、財政の悪化などにより、現時点での納付額は2272億ウォンにとどまっている。全負担額の約30%(約5100億ウォン)を現物で納めることで合意していたが、昨年11月に履行担保金の名目で94億ウォン分が納付されるにとどまり、事業の持続性を疑問視する声が上がっている。

韓国軍情報筋は「来年の量産契約確定前に、インドネシアにKF-21の部品製造ラインを設置する必要があるが、全く進んでいない。現状ではインドネシアの共同開発事業への参加そのものが不透明だ」と懸念を示しているという。

レコードチャイナより

「量産契約確定前に、インドネシアに部品製造ライン設置」の約束があるというのは新情報のような気がするが、共同開発と言いながらインドネシアから技術が出せるわけでもない。せめて金だけは支払えと言われているのだが、そのお金も「物納にして欲しい」とか言われる始末。

それを合意してしまう韓国もどうかと思うのだが、まあそれは韓国の都合である。

それよりも、これでインドネシアが「やっぱり止めるね」と言った時に、韓国側が焦げ付いた資金を用意できるのか?というと、恐らくは厳しい。

韓国がわざわざ国内開発なのにインドネシアと手を組んだ理由は、外貨が欲しいと言うことなんだろう。外国から部品を買わないと戦闘機が作れないからね。

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