ふむ、あまり積極的に報じられていないが、韓国の期待の次期型戦闘機KF-21は7月末には飛べるらしいぞ。初飛行だ。
KF-21 Boramae began runway testing
05/07/2022
The first prototype of the KF-21 Boramae began taxiing and engine tests prior to its first flight, which is likely to take place later this month.
「aviacionline.com」より
何はともあれ、韓国の次期型戦闘機KF-21のタキシング(地上走行試験)が始まった模様。
急いで初飛行!……の準備
7月には飛行テスト
先ずは動画だ。
確かに動いてはいるな。
遠目には分かりにくいが、なにかに牽引されていると言う事は無さそうなので、エンジンに点火して移動しているのだろう。
The new Korean fighter was captured on video outside the Korea Aerospace Industries (KAI) facility as it taxied to the runway for taxiing and testing of its General Electric F414-GE-400K engines.
「aviacionline.com」より
撮影場所は韓国航空宇宙産業(KAI)の施設であるらしい。
予定では6月中に初飛行が行われる予定だったようなのだが、滑走路を走ることが出来る程度には調整が進んでいることは喜ばしいことである。
Various reports point to July 22 as the most likely date for the maiden flight. For a development program of this caliber, being only one month late can be considered almost insignificant.
「aviacionline.com」より
そして、恐らく7月22日には飛行試験に入れるだろうと予想されている。
レーダーなどの試験も順調
現状では、韓国が開発したらしいAESAレーダーのテストも順調なんだとか。B-737に搭載してテストしたらしいのだけれども、何処の機体なんだろう。まさか、大統領専用機(注:韓国には大統領専用機は存在しないので、レンタルされるアレである)に載せてテストしてたのではあるまい。
The AESA radar is being developed by the Defense Science Research Institute (ADD) and will be produced by Hanwha. For now, it is being tested on a B-737 and according to Korean authorities, the results are very auspicious.
「aviacionline.com」より
気の早いことにブロック2やブロック3の話をしているところは滑稽だが、書いてあることも相当面白い。いや、先ずは、今のテスト機体が空を飛んでからにしようぜ。
Next will come the Block 2 aircraft, which will have a more advanced construction and will carry its armament internally, achieving greater radar discretion, similar to that of an F-117.
For the KF-21 Block III, it is expected to have achieved observability levels as low as those of the F-35 or F-22, in addition to incorporating other advanced technologies that will place it fully within the league of fifth-generation aircraft.
「aviacionline.com」より
なお、ブロック2ではF-117攻撃機並みのステルス性能が得られる予定らしく、どうやらブロック1で断念したウェポンベイも採用する予定らしい。そうなると、機体を1から設計し直しなんだが……。
ブロック3ではF-22やF-35レベルの機体になって、第5世代機の仲間入りするんだとか。凄いな!
追記
公式が動画を出していたので紹介しておきたい。
前から見ると実にステルス性能を意識していることがよく分かる。ただこれ、ステルス機ではないんだよね。
いきなりこのレベルから飛ばそうというのはなかなかチャレンジャーだな。
コメント
こんにちは。
艦船の売り込みに成功したり、自走砲や戦車の売り込みに成功したり。
その分野では、自縄自縛の本邦に比べて羨ましい限りではあります。
中身は……ですが、とにかく開発出来ること、開発にアレルギーがないのが何より羨ましい。
本邦も、C-2あたりを買ってくれる裕福なお客が居ると良いのですが。
※本邦の装備は、本邦の置かれた状況に特化している、その他の国にはピント外れ&オーバースペックが多いので。
韓国の場合は、外国に売り込むことを前提にデザインするらしく、割とニーズが高いというのが素晴らしいです。
それが使えるかどうかは分かりませんが、それなりに評価されて採用されるハズなので、そこそこ使えるのでしょう。
日本でも外国に売る為の兵器の開発をやりたいですよねぇ。安全保障にとっては極めて大切な視点となりますから。