KF-21戦闘機に用いるステルス塗料が完成!

空軍

はい。

[単独] 「KF-21ボラメ」に「ステルス塗料」塗る

入力2021-08-13 03:10修正2021-08-13 03:10

今年4月に試作1号機が公開された最初の国産戦闘機「KF-21ボラメ」がステルス性能を一部備える可能性が高いことが分かった。昨年、国内ステルス塗料の開発が完了したし、パフォーマンスが実証されてKF-21の量産前、これを適用してみることだ。

10日、関連筋によると、韓国航空宇宙産業(KAI)がした民間業者に委託研究を任せた電波吸収機能を備えた塗料(RAM塗料)が昨年開発が完了したし続い評価のパフォーマンスを認められた。消息筋は「(塗料技術を)適用する段階にある」と伝えた。

「東亜日報」より

良いんじゃないでしょうか。

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塗料さえ濡れば、ステルス機ニダ!

ステルス機は形状が大切

そもそもである。ステルス技術は、「電波の反射」や「赤外線の放射」或いは「地球に磁気線の変形」や「音響的被探知」「視覚的発見の抑制」などを実現する技術である。

したがって、電波吸収機能を備えた塗料が完成すれば、それを塗った機体はステルス機になる!……というような単純な話でもない。もちろん電波吸収機能を備えた塗料を塗れば、電波の反射を抑えられるのだが……、そもそも電波吸収機能というのは、「導電性電波吸収材料」「誘電性電波吸収材料」「磁性電波吸収材料」の3パターンが考えられるが、何れも飛行性能を損なったり、剥がれやすいなどという欠点があるものが多い。

胴体の表面に塗る塗料は、内部武装ウィンドウの赤外線放射抑制エンジンに加え、ステルス機の核心技術である。当初、当局が塗料国内開発に乗り出したのも技術流出などを理由に、海外の導入が容易でなかったからである。

「東亜日報”[単独] 「KF-21ボラメ」に「ステルス塗料」塗る”」より

実際に、電波吸収機能を備えた塗料(RAM塗料)を常に塗らねばならない戦闘機であるとすれば、運用コストは莫大なモノになるのだ。

F-35系戦闘機にも、RAM塗料は塗られていて、運用するにあたっては定期的な塗り直しの作業が必要になる。ただし、機体表面の殆どにカーボン複合材が用いられており、機体の継ぎ目や段差にRAM塗料を用いる事でレーダー反射を防いでいる。

ステルス機であるF-22戦闘機にもRAM塗料が塗られているのだが、これを塗り直す作業で膨大なコストがかかると言われている。

何が言いたいかというと、ある程度形状で電波の反射方向をコントロールしてやらないと、RAM塗料だけでは電波を吸収しきれず、ステルス性能を発揮することは難しいというのが一般的な理解である。

核心技術ニダ、ホルホル

で、そうした事情を踏まえてなのかは知らないが、こんな事を宣っている。

胴体の表面に塗る塗料は、内部武装ウィンドウの赤外線放射抑制エンジンに加え、ステルス機の核心技術である。当初、当局が塗料国内開発に乗り出したのも技術流出などを理由に、海外の導入が容易でなかったからである。当局では、この国内開発塗料が敵のレーダーに探知される可能性を減らす「探知確率」を大幅に減少させることがものと判断している。

「東亜日報”[単独] 「KF-21ボラメ」に「ステルス塗料」塗る”」より

うーん、確かに確率は減るんだろうけど、それは対費用効果的にOKなのか?まあ、その辺りは韓国軍が考える事なんだろうけれど、どうにも勿体ない話のように思うんだよね。

別の消息筋は「F-35Aなど5世代戦闘機には及ばないものの探知確率がKF-16などの既存空軍の戦闘機よりも大幅に低くなるだろう」とし「KF-21のほか塗料技術を既存の戦闘機に適用した場合、全体的な空軍力の向上にも役立つになると判断される」とした。

「東亜日報”[単独] 「KF-21ボラメ」に「ステルス塗料」塗る”」より

ちょっと効果を過大に評価しすぎではないだろうか。

KF-16も優秀な機体であるが、ステルス性が求められる前の機体であるため、いくつかの部分でステルス性を減退する弱点を持っている。これを改善する為に、本家のF-16にダイバータレス超高速インレットを採用したDSIバージョンがテスト的に作られている。

Wikipediaより

なかなかユニークな形状となっているが、ここまでしないとステルス性の向上に結びつかないという事でもあるのだろう。単純に塗料を塗っただけでOKなんですかねぇ?

ウェポンベイの開発も

ちなみに、KF-21は半埋め込み式のミサイル搭載方式を採用しているが、ウェポンベイなどは今後開発することが予定されている。

韓国軍は2028年までに40台、2032年までにすべて120台を実戦配備する計画だKAIは、今後、ミサイルを胴体内部に搭載する内部武装窓開発していく方針である。

「東亜日報”[単独] 「KF-21ボラメ」に「ステルス塗料」塗る”」より

ウェポンベイというのは、機体内に武装を格納する機能である。

なかなか画期的な構造だが、高速で飛行していてこれをパカッと開いて問題ないのか?というような心配をしてしまうのだが、これを後付けでくっつけることが可能なのかは甚だ疑問である。

だからこそ開発をすると言うことかも知れないが、これでバッチ2を作るとか言う話であれば、そもそも設計を見直すレベルの話となる。だって、空力性能から何から見直す必要があるのだから。

まあその辺りもRAM塗料で解決する積もりなのかも知れない。

コメント

  1. 日本がF-2開発時に、主翼前縁の超音速機用電波透過・減衰素材を開発していたことを情報公開していたのに、すっかり韓国人の記憶容量から抜け落ちている。

    それよりも、ジェット機の空気取り入れ口はマッハ1.2以上になるとコンピューターシュミレーションは使い物にならないので実物大模型を超音速風洞で試行錯誤する必要がある。
    戦闘機ともなると機体全体で試行錯誤する必要があるのに今までその様な情報は出ていない、KF-21のモックアップが複数製作されるのはその為?
    基礎研究の意味を理解出来ない人達は凄いなー(棒)

    • KF-21は様々なバージョンを検討するために、複数の機体が製造されていると聞き及びます。
      ただ、ステルス性を追求することはおそらく難しく、再設計するのが一番近道になりそうです。
      大変そうですよね(棒)

  2. >高速で飛行していてこれをパカッと開いて問題ないのか?

    みんなやってるからケンチョナヨ!
    という冗談はさておき、爆撃弾倉扉は振動やらいろいろ問題があって、前の大戦の頃からあちこちで研究されてますね。ペイロードベイだけじゃなく、着陸脚のカバーも、飛行機が高速化すると(引込脚になったのも高速化の原因というか高速化のためというか)、気流による吸い出しで飛行中に半開きになっちゃうとか色々あったみたいです、プロペラ機でさえ。
    本邦の技本においても、次期戦闘機のベイの研究はやってたというか、「やってます」が数年前に技報に乗ったのを見た覚えがあります。
    何しろ、場合によっては超音速で開きますからね……

    開発現場は必死でやってると思います。ただ、上の方とか、お金出す人がそこんとこわかってるかというと……疑問ですね、かの国の場合(本邦も人のこと言えない)。
    半導体は、そこんとこのコストカットが上手く行ってシェア握れましたが、基礎研究費を出さない体制が航空宇宙分野では如実に効いている気がしてなりません。
    ※色々はしょってますが、行間読んで下さると幸いです。

    あと、特にマスコミの記事書く奴が技術に疎いのは、本邦も人のこと本当に言えないわけで、話逸れますが、そのあたりの話をまるっと知るのに丁度いい本として「宇宙からのパスポート(笹本祐一 著)」をお勧めします。

  3. キメラ。或いはフランケンシュタイン博士の怪物。で、あっても、それをちゃんと飛ばせる形にできるのであれば、それはそれで偉業ではあるのです。色々と楽しみですね。