日本が韓国のKF21(KFX)を羨ましがっている!

防衛政策

うんまあ、素直に羨ましいよ。完成するとしたら、だけどね。

日本は「韓国が開発する次世代戦闘機」を「羨ましがっている」に違いない=中国

2021年4月13日 07:12

韓国が開発する次世代戦闘機「KFX」の試作機が2021年4月9日、初公開され、「KF21」と命名された。中国メディアの百家号は9日、このニュースに「日本が羨望の眼差しを向けているに違いない」とする記事を掲載した。

「レコードチャイナ」より

何にせよ、自前の戦闘機が手に入るという点は、喜ばしい事だし、羨ましい。

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羨ましい妬ましい!

開発は2016年開始

記事の中で少々不思議な下りがある。

記事は、韓国がKF21の開発を始めたのが2016年1月からで、わずか5年あまりで試作機の公開にまでこぎつけたことは「驚くべきスピードだ」と紹介した。

「レコードチャイナ”日本は「韓国が開発する次世代戦闘機」を「羨ましがっている」に違いない=中国”」より

ふーむ、金大中がKFXの開発計画を大々的にぶち上げたのが2001年3月の韓国空軍士官学校の卒業式での出来事だったはず。この計画は何度も白紙化の危機を迎えるのだが、開発費の負担の重さに色々と国内で揉めたのだろうと思う。金大中が固まってない計画をぶち上げたからだと思うのだが。

ともあれ、KFX開発の方向に動いたのは2つのことが関係しているようだ。1つは2010年7月15日のインドネシアとの協定合意である。インドネシアは、KFX開発費の20%を負担し、50機程度を購入すると約束したのだ。

そして、もう1つが延坪島砲撃事件(2010年12月)の発生である。重要な転換点が2010年に集中した事は気になるが、ともあれこの時点から「絵空事」ではなく、実際の計画に向けて一気に話が動き出す……ハズだった。それまでは単なる予算の口実に過ぎなかった可能性が高いと思う。

韓国型次世代戦闘機事業、551億ウォン投じて中断の危機

2012.09.26 09:37

韓国型次世代戦闘機を開発するKFX事業が海外共同開発パートナーの確保に難航し中断の危機に瀕している。この事業は2021年までに5兆770億ウォン(約3523億円)を投じて空軍主力戦闘機のKF-16の性能を上回る戦闘機を韓国の国産技術で生産するために推進されてきた。

しかし国防部が25日に発表した2013年度国防部予算ではKFX事業が抜けていた。当初国防部は本格的な事業推進のため研究開発費名目で299億ウォンを要求したがこの部分が全額削減された。代わりに事業に経済性があるかどうかを再検討するための予算45億ウォンが反映された。

「中央日報」より

しかし現実は非情である。この計画について「経済性があるのか」という疑念が出て、計画が中断されるような事態を迎えるのである。

技術提供アリの嘘

尤も、この話は「嘘」によって進展することになる。なんと、ロッキード・マーティン社から最新技術の提供を受けられる話になったのである。

防事庁、双発タイプの韓国型戦闘機を開発へ

記事入力 : 2013/12/11 09:59

米国のF16戦闘機と同水準の韓国製戦闘機の開発を目指す「韓国型戦闘機開発事業(KFX)」に関して、防衛事業庁(防事庁)が、2基のエンジンを搭載した双発機を開発する方針を暫定的に決めたことが分かった。KFXの開発費は当初の6兆ウォン(現在のレートで約5890億円、以下同じ)から8兆ウォン(約7854億円)に増え、開発時期も当初の2021年より2-4年ほど先になると推定されている。

「リンク切れ」

韓国次期戦闘機F35Aは1210億ウォン…ステルス技術移転は抜ける

2014.09.25 09:13

韓国空軍の次期戦闘機に選定されたF35A(米ロッキードマーチン社製造)の価格が1機あたり1210億ウォン(約127億円)に決定した。防衛事業庁の関係者は24日、「次期戦闘機(F-X)事業規模は7兆3418億ウォン」とし「予算限度内で事業を推進するために戦闘機の価格を1機あたり1210億ウォンとすることで米国側と結論を出した」と明らかにした。政府はこの日、防衛事業推進委員会を開き、このように購買価格を確定した。

~~略~~

政府は米国からレーダー冷却技術、燃料タンク・エンジン火災を鎮火する技術など、17種類の核心技術を受けることにした。

韓国型戦闘機(KFX)開発に必要な200種類の技術も提供される。しかし核心のステルス技術はリストから抜けた。

「中央日報」より

F-35Aを買う代わりにKFXを作る技術を教えてね?というのは実に身勝手な話しだが、しかしいくらFMSとはいえ、そんな最新技術までホイホイ渡すものなのか?と不審に思っていた。

と、こんなニュースが。

米国、F35核心技術移転を拒否…韓国型戦闘機事業に支障

2015.09.22 07:48

韓国が次期戦闘機として米ロッキードマーチンのF-35を選択する代わりに技術を支援(折衝交易)することにした核心技術4種類を米国側が拒否したことが、国政監査で明らかになった。

防衛事業庁が21日、新政治民主連合の安圭佰(アン・ギュベク)議員室に提出した資料によると、米国は最近▼位相配列(AESA)レーダー▼赤外線探索追跡装備▼電子光学追跡装備▼電磁波妨害装備の4種類の技術輸出承認(EL)を許可しなかった。

「中央日報」より

やっぱりダメだって。でも、いくつかの技術に関しては移転して貰える話になったようだ。ヨカッタネ!

しかしそれでも国内開発に成功したことにして話は進む

だが、結局、2016年1月21日に、韓国防衛事業庁がKFXの開発を正式に発表している。どうやら、この開発開始を「5年で開発成功」の根拠としているようだね。確かに、2016年からなら開発に5年しかかからなかったと誇れるだろう。

韓国型戦闘機、風に第一歩刻む

入力2016.06.22 14:42 修正2016.06.22 16:10

韓国型戦闘機(KF-X)を開発している韓国航空宇宙産業(KAI)が22日、風洞(風洞・wind tunnel)実験を開始した。風洞実験は、機体の形状をした後、風を吹き抵抗などを観測する実験である。航空機を製作する段階であって、実際に飛行を行うことができないため、模型飛行機を作って飛行する環境を作って実験をして、観測結果をデザインを完成するのに反映する方式である。

「中央日報」より

実際に、2016年から形状決定のための風洞実験を開始しているしね。

ただ……、準備するまでに551億ウォンもばらまいたようなので、まさかこれ以前から研究をやっていなかったとも思えない。

ともあれ、何とか形になって出庫出来たことは実に喜ばしい。例えその中身が既存の技術の組み合わせだけであったとしても、だ。

このほか、エンジンや兵器などは米国頼みとなり、記事は「米国は韓国が戦闘機を完全に自主開発することは許していない」と伝え、自主開発部分がそれほど多くなかったことがKF21の開発の速さに寄与したと分析している。

「レコードチャイナ”日本は「韓国が開発する次世代戦闘機」を「羨ましがっている」に違いない=中国”」より

コレについて日本が羨ましく妬ましいと思っても仕方が無い。

何しろ、日本で開発した戦闘機といえば、F-1戦闘機、F-2戦闘機くらいなもので、何れの生産ラインも既に閉じてしまっている。F-3戦闘機の開発はスタートしたとはいえ、実際にお目見えするのは2024年以降に試作機の製造が予定されているので、それよりも後だ。前倒しされることはあるまい。

イーグルII登場

アメリカでもF-15EX「イーグルII」が公表される

さて、こうした流れの中、アメリカ軍の方でも動きがあった。

実は、F-15は運用が停止されてF-22に全機置き換えの計画があったのだが、F-22が余りに高価な機体であったため、生産ラインは閉じられて、当面F-15を延命させて使う計画になった。

F-22は空対空性能ではトップクラスだと言われているが、製造やメンテナンス費用はなかなかお高い。750機を配備する予定が、187機(試作機もあわせて197機)の製造で終わってしまい、1機あたりのコストが1億5000万ドルというからなかなか凄い機体だ。

ファーストルック・ファーストショット・ファーストキルというコンセプトで開発された最強の機体だけに、勿体ない気もするが……。

F-15EX「イーグルII」命名 最大144機調達

2021年4月8日

米空軍は現地時間4月7日、最新複座戦闘機F-15EXを「イーグルII」と命名した。F-15C/D「イーグル」の後継機で、計画ではボーイングから最大144機調達する。

F-15EXは、米国専用の双発複座戦闘機。パイロット1人でも運用でき、フライ・バイ・ワイヤ方式の飛行制御や新たな電子戦システム、最新のコックピットやミッションコンピューターなどを採用している。2020年4月に初飛行したカタール空軍向けF-15QAがもっとも近い機体で、フライ・バイ・ワイヤやデジタルコックピットなどを採用している。

「AviationWire」より

ともあれ、最新のテクノロジーを駆使した「新しい戦闘機」と言っても過言ではない仕様に出来上がったようだ。

しかし、アメリカ空軍のF-15A/B/C/Dの購入数は911機である。F-22の調達数が187機、F-15Eが225機が運用されているものの、144機では少々心許ないな。

ただ、予定ではステルス性能の問題とセンサーフュージョン機能を欠いていることもあって、期待寿命はそれほど長くは設定されていない模様。確かにステルス機との戦闘ともなると、優位に戦闘を行えない可能性が高いだろうから、ステルス機が充実してきた場合には敵基地周辺での任務を続けることは難しいだろう。

製造を手掛けるボーイング社は、F-15EXの生産を行うために生産ラインの増設をし、5年間で76機程度の調達を実現する予定らしい。

日本の航空自衛隊所有のF-15Jの近代改修計画が頓挫

と、このようなアメリカ側の事情もあって、日本の航空自衛隊はF-15Jの近代改修計画が大きく狂う事態を迎えることとなった。

その辺りの内容はコチラで言及しているが、何とも悩ましい。

ボーイング社の生産体制の事を考える限り、部品調達などの問題を含めて近代改修を進める事は困難だろう。もちろん、F-15EXを新たに調達するから一緒に作ってくれと言うのも無理な話。生産ラインから作らなければならないだろう。日本で生産ラインをといいたいところだが、1999年10月には生産を終了してしまっている。1から生産ラインを作ることはコストに見合わない投資をしなければならない。

将来的にF-3戦闘機の生産ラインを作るのだから、先んじて作るという考え方もありだろうが……、日本政府がそこまで決断できるだろうか?

とまあ、そんな事情もあって、韓国のKF-21が羨ましいと思う日本人は少なくなかろう。ただし、KF-21が無事に空を飛ぶことができれば、の話だが。

コメント

  1. 無事に飛ぶことが出来れば、これにつきますね。
    無事に飛ぶどころかそれなりの性能まであれば、まさにウラヤマですが。

    兵器をアメリカに頼ってるデメリットがF-15Jの近代改修では出てしまいましたね。

    いっそヨーロッパのどれかの機体を購入とかは、流石に無理か……

    • まあ、飛んだ後も、兵器が使える様にするとか、レーダーがきちんと働くかとか、色々と検証する必要がありますよね。
      ただ、一歩目を踏みしめたという意味ではやっぱり羨ましいと思います。

      F-15Jの話は、ある意味分かっていたことでもあるのでしょう。
      こうした事もありうると。
      そこを、折り込んでやっぱり自国開発という方向に向かって欲しいとは思います。ただ……、F3までの繋ぎはやっぱり考える必要がありますよね。

  2. 木霊さん、おはようございます。

    F-15J改修計画が頓挫した今の日本にとっては、確かに羨ましいとか外部から揶揄されても仕方ないですね。

    F-15J約200機の代替えはF-35A×100機で、残りを改修で補う算段だったのが現状では白紙ですもん。
    退役しちゃったF-4EJの代替を含めると、マイナスは150機くらい不足って感じですかね。

    まず、F-2×90機の代替えははF-3を最低150機位計画して欲しいもんです。
    単座攻撃・制空権両用型×120機(6個飛行隊)、随伴無人機誘導可能な複座攻撃機×40機(2個飛行隊)って感じですね。

    複座型が2機の無人攻撃機を随伴できるなら、無人機は80機となりますからF-3+F-35A+無人機で340機体制が可能です。
    新田原基地配備が有力なF-35B×約40機は、軽空母搭載を主軸に抑止力で使います。

    これで約380機ですが支那に対抗するには最低限で脆弱な航空戦力ですね。

    できれば、緒戦で重要な電子戦に長けているEA-18G(グラウラー)を、1部隊×20機ほど追加配備して欲しいです。
    そして、沖縄に配備すれば15分位で尖閣諸島に到達しますから、緒戦を制するのに有効な電子戦闘機ではないかな。

    • 不足する戦闘機をどうやって調達か?という話なんですが、現実的なことを考えるとF2戦闘機を作るのは難しいのでしょうね。
      そうなると、使用時間が短くなる事を承知で、F/A-18E/Fを購入するか、F-16V購入が現実的なのかなと。EA-18Gを購入という風に割り切るのであれば、F/A-18E/Fもありでしょうか。

      F-3の製造はまだまだ先の話ですから、最終的には150機ほど欲しくても繋ぎが欲しいのですよね。
      そこをどう乗り切るのか?2030年に漸く生産開始ですからねぇ、F3戦闘機は。その後、年間15機程度の調達を続けたとしても、150機手に入れるのには10年の歳月が。
      流石にその頃にはF-15Jとはいえ使えない状況でしょうから、スクランブルさせる機体が2025年頃から徐々に減って、2030年代には危機的な状況になるのではと。