【韓国海軍】李舜臣級駆逐艦「文武大王」、武漢ウイルス攻撃で壊滅

海軍

残念な話である。

韓国駆逐艦「文武大王」、乗組員の8割超247人感染…ワクチン接種者なし

2021/07/19 11:17

海賊対策としてアフリカ東部ソマリア沖に派遣された韓国海軍の駆逐艦「文武大王」(4400トン)で、全乗組員301人のうち、8割を超える247人が新型コロナウイルスに感染した。任務続行が難しくなり、韓国軍は18日、乗組員を帰国させるための輸送機2機を現地に送った。

「讀賣新聞」より

しかし、乗員の8割以上が武漢ウイルスに感染したというのは、スゲー。というか、4,400tクラスで301人も乗船してたのもスゲーな。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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韓国の主力駆逐艦、細菌兵器にやられる

李舜臣級駆逐艦

えーと、韓国海軍の駆逐艦について簡単に整理しておこう。

  • 広開土大王級駆逐艦(DDH):3隻 3,900t
  • 李舜臣級駆逐艦(DDH):6隻 5,500 t
  • 世宗大王級駆逐艦(DDG):3隻 10,290 t → 韓国版イージス

「ポンコツ」と名高い韓国版イージスの世宗大王級駆逐艦よりも、比較的小型で取り回しの良い李舜臣級駆逐艦の方が韓国近海では使い勝手が良かろうと思われる。大邱級フリゲート艦あたりも便利に使われているようだが、韓国海軍には小型艦の方がニーズが高いんだよね。空母作っている場合じゃないぜ!

ただ、李舜臣級駆逐艦も数が足りていないのが現状であり、毎年2~3隻の李舜臣級駆逐艦を海外派兵に動員していることから、有事があった場合に動かせるのは2隻しかないとも言われている。何とも不安な話だね。

海軍KDX-Ⅱ駆逐艦6隻のうち、すぐに投入可能な戦力2隻だけ

入力2013.10.21午後5:08 修正2013.10.21午後5:09

海軍が保有している韓国型駆逐艦(KDX- Ⅱ・4500t級)6隻のうち、戦争勃発時にすぐに投入可能な電力が2隻に過ぎないという主張が提起された。

~~略~~

このうちすぐ戦争が起こったときの作戦に投入することができるKDX- Ⅱは2隻に過ぎない。KDX- Ⅱ6隻のうち2〜3隻は、毎年海外派兵に動員される。1隻は、ソマリアのアデン湾海域で海賊退治の任務を遂行して、1隻は任務交代のために移動する。任務を終えて復帰した1隻は母港に停泊して修理整備に入る。

また、1隻は、毎年下半期巡航訓練のために海外に出発する。1隻は、2年ごとに開かれる環太平洋訓練に参加する。このほか、KDX- Ⅱは、外国の放散展示会や国際観艦式にも頻繁に動員される。

「NAVER」より

便利に使いすぎなんだよねぇ。

海外派兵部隊がやられる

で、今回やられたのは、2番艦の「文武大王」なのだが、てアフリカ東部ソマリア沖に派遣されていた艦らしい。

韓国軍合同参謀本部などによると、駆逐艦は2月に韓国を出航し、貨物船などを警備していた。7月始め、風邪のような症状を訴える乗組員が相次ぎ、15日に6人の感染が確認された。その後、全員を検査し、19日までに少なくとも16人が近隣国で入院している。

「讀賣新聞」より

どうやら、寄港先で武漢ウイルスを拾って、艦内で広めちゃったと。

うわぁ、残念としか言いようがない。

そしてかなり恥ずかしい。そういう事が無いように乗組員に教育されているのが普通なのだが、何というか羽目を外しちゃったのだろうね。

ワクチン接種済みの乗組員はいなかった。6月末以降、補給などのため寄港した際に外部と接触し、感染した可能性がある。

「讀賣新聞」より

ワクチン接種もなされていなかった、と。ノーワクチン退却か、残念だねぇ。

いやぁ、自衛隊も接種率に関しては似たような状況なので余り強くは言えないが、リスクマネジメントがしっかりなされていなかったということなのだろう。そういえば、海上自衛隊ではないが、海上保安庁の職員が「NEWおだまLee男爵」で感染しちゃった事件もあったな。蔓延はしなかったけどさ。

1つの艦船の乗組員の8割が感染って、なかなかスゴいパフォーマンスである。一体何をやったらこの様な事に……。そりゃ、武漢ウイルスの感染率は高いんだけどさ。大騒ぎになったダイヤモンド・プリンセス号では船員1,068人, 乗客2,645人の計3,713人。確定症例712例が確認され、 少なくとも14例の死亡が確認された。致命率2%で、感染率は2割弱という感じであった。

16日には6人だけと報道されていたのに

ちなみに、8月16日に報道された時にはこんな感じであった。

韓国軍の海外派遣部隊で6人がコロナ感染 空軍輸送機での全員帰国を計画

Write: 2021-07-16 10:55:35/Update: 2021-07-16 14:19:02

海賊対策でアフリカ東部ソマリア沖のアデン湾に派遣されている韓国海軍の駆逐艦の乗組員6人が新型コロナウイルスに感染し、政府は、乗組員全員を韓国空軍の輸送機で帰国させる方針です。
国防部は15日、ソマリア沖のアデン湾に派遣されている海軍「清海(チョンヘ)部隊」の第34陣を乗せた駆逐艦「文武(ムンム)大王」で、6人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。

「KBS Radio」より

K防疫の実力を見せつけてくれれば、6人感染判明した時点で状況を押さえ込めたのだろうけれども、そうはならなかった。

6人は艦内の施設に隔離されていて、ほかにも感染が疑われる症状のあるおよそ80人が別に隔離されているということです。

「KBS Radio」より

感染が判明した6人は隔離され、更に怪しい症状の80人も隔離されていたのに、蓋を開けてみたら247人が感染していましたという状況である。

何とも痛ましい。

ともあれ、基本的なことなので気をつけて欲しいところだ。

追記

そうそう、言及しなかったが、李舜臣級駆逐艦2番艦「文武大王」が壊滅したことで、救助に向かったのが多目的空中給油輸送機「KC-330」である。

そう、エアバス製の空中給油機だ。

何しろ韓国には他に飛ばせる機体が無いからねぇ。

集団感染出た韓国海軍「清海部隊」、早期帰国へ18日に軍輸送機出発

2021/07/19 05:52配信

韓国国防部(省に相当)は、清海部隊の第34陣(文武大王艦・4400トン級)を安全に帰国させるために、18日午後4時、多目的空中給油輸送機(KC-330)2機を該当地域に急派した、と発表した。作戦名は「オアシス作戦」。

「WowKorea」より

しかし、韓国保有のKC-330は4機しかないのだが、そのうち2機飛ばしちゃった。留守の間に何かあったとしても、空中給油機を作戦には組み込めないね。

エアバスA-330を空中給油機に選んだ事は間違いでは無いと思うけど、コイツを兵員輸送に使ってしまうと、色々と問題がある気がするぞ。

そりゃ、航続距離は12,500 kmと優秀な機体であることには違いないんだけど、他に輸送機は無いのかよ。確か、輸送機C-130を保有していただろうに。あれは航続距離が3,791 kmなのと、巡航速度で劣るから今回使わないことにしたかもしれないけれど、給油機を出す程かなぁ。

これに先立ち、合同参謀本部は「この日午前8時に行った101人に対するPCR検査の結果、68人が陽性判定を受けた。残り200人についてもPCR検査の結果を待っている」と明らかにした。

国防部はこれを「非常に厳しい状況」と認識し、現在任務遂行中の清海部隊全員を復帰させることに決めた。このため、艦艇交代兵力(148人)、防疫および医療スタッフ(13人)、支援チームなどで組んだ約200人規模の特殊任務団を現地に急派し、清海部隊員を軍輸送機で安全に帰国させる計画だ。

「WowKorea」より

この記事が出た時点では、68人の感染が確認されていて残り200人がPCR検査待ちだったとのことだが、68+200で268人。全乗員は301人という事だったハズだから、54人は無事だった計算になるんだけど、このWowkoreaの記事の時点では101人検査して68人が感染確認されていたという事だったのかな。

まあ、大した惨状である。

特殊任務団長には国防部国際政策次長のイ・ギョング准将(陸士46期・53)が務める。選抜者は全員PCR検査で陰性判定を受け、ワクチン接種も完了した。

軍輸送機には移送中の緊急患者発生に備え、機内酸素ボンベなど十分な医療装備と物資を備えた。医療陣も同行して、現地で治療中患者を徹底的に管理する予定だ。

「WowKorea」より

無事に任務を終えてくれることを期待したいところだが、問題は残された艦船を帰投させる時に、再び感染者を出さないようにしないとダメって事だよな。

ちゃんと消毒作業ができると良いのだけれど。

追記2

以下の内容は、新しく記事にした内容だったのだけれど、ボリュームがなかったことと、コンテンツ違反の警告を受けたことで、その対策として追記という形に改める事にした。

で、何の話かというと、韓国メディアのホルホル記事である。いや、この場合は韓国軍がホルホルしていて、メディアは批判していたという流れかな。

[単独] 「コロナ帰還」だ… 軍「軍事外交力光発揮 」自画自賛

記事入力2021.07.20。午後4:29 、最終修正2021.07.20。午後5:59

軍当局がコロナ19集団感染の事態による清海部隊帰還作戦を置いて「私たちの軍事外交力が光を発揮した事例」と20日、国会に報告して批判を招いた。国会国防委員会の野党幹事のハンギホ国民の力議員によると、同日、国防部と合同参謀本部は「清海部隊34進緊急復帰経過と今後の対策」というタイトルの説明資料を国会に提出した。

「NAVER」より

「光を発揮した」とはあるけれど、寧ろがっかりな事案だよね。

コロナ漂流2021

先日お伝えした李舜臣級駆逐艦「文武大王」壊滅事件だが、派遣したKC-330に搭乗した乗組員たちが帰国を果たしたらしい。

うん、おめでとう。空中給油機KC-330を2機派遣して、301名の乗組員は全員アデン湾から帰国できたようだ。無事で何よりである。

この資料には、空軍の多目的空中給油輸送機(KC-330)2台を動員した聴解部隊員301人の緊急搬送作戦について「両国の国防長官間の緊急協力通話を通じて、現地国の積極的な協力を牽引した」とし「私たちの軍事外交力がこの光を発揮した事例」と成果に広報した。また「最短期間の任務を達成した最初の大規模な海外義務搬送事例」とも呼ばれ自評した。

「NAVER」より

短期間に決断して、実際に韓国海軍の兵士たちを自国に帰国させたのだから、そこは誇っていいと思う。

KC-330をバックに記念写真まで撮影しているが、これは出かける前なんだそうな。KC-330の詳しい仕様を知らないので、中身がどうなっているのかよくわからないが、A-330 MATTのベースとなったA-330-200と同等であれば標準座席数は253席。2機あれば391人を載せて帰還させることは可能である。

関係国の協力は不可欠

ところで、流石に軍用機を他国に飛ばすのであるから、KC-330の着陸許可を、李舜臣級駆逐艦「文武大王」が寄港している国から得る必要がある。

今回は何処の国にお世話になったかは知らないが、「外交が光る」ことがなければスムーズには話は進まないだろう。そういう意味で、短時間での患者全員帰国が実現できたのは、素晴らしいことだとは思う。自画自賛する必要はないと思うが。

杜撰だった対応

さて、前回の記事には詳しくツッコミを入れなかったが、今回の被害を拡大したのは完全に韓国軍の対応が不味かったことにある。

この日ソウク国防長官は、国防総省のブリーフィングルームで原因鉄合同参謀議長、バクジェミン次官と一緒に今回の事態について頭を下げて謝罪した。で長官は「清海部隊34進将兵をより丁寧に取りまとめることができず、多数の確定が発生したことについて、国防部長官として重い責任を痛感する」とし「清海部隊の将兵や家族の皆さんと国民の皆さんに深い謝罪の言葉を申し上げる」と述べた。

「NAVER」より

対応の不味さに対して頭を下げたようだが、割と大惨事である。

こうした中、軍周辺では「軍首脳部がワクチン供給に神経を使っていたならば防ぐことができたのに、事実上放置したために事態が数倍に拡大した」との批判が聞かれる。

海軍艦船の乗組員が感染病で作戦を中断し、全員が退艦するという事態は世界の海軍史でもまれだ。海軍の予備役将校は「船長など乗組員は敵軍による撃沈、災難による沈没などの状況でも最後まで船を救おうと努力するのが伝統だ」とし、「そうした状況以外で乗組員が退艦するケースは、敵軍や海賊による拿捕(だほ)ぐらいしかない」と話した。

「朝鮮日報」より

朝鮮日報には「前例がない」と言及されているが、しかし、2020年には米空母「セオドア・ルーズベルト」が艦内で大量の感染者を出してグアム島に寄港している。

この時も作戦中断に対する非難が噴出している。

昨年米国海軍の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」で1000人を超える乗組員が新型コロナウイルスに感染して作戦を中断しグアムに緊急寄港したことがあった。

「中央日報」より

……ん?ほぼすべての乗員(2700人)が陸上退避し、陽性判定は114名、死者1名であったと記憶しているが、違ったかな。

セオドア・ルーズベルトでは新型コロナの集団感染が発生した。星条旗新聞によると、12日現在で、585人が感染した。全乗組員の約4800人のほとんどが検査を受け、3724人が陰性だった。乗組員4021人が同空母からグアムに既に移されている。

「Yahooニュース」より

米海軍全体で1,056人だったと思うぞ。ただこれも、その後感染者が出たというのであれば更に増えている可能性はあるのか。あくまで2020年4月頃の話である。

米海軍の時はこれが初の大惨事ということだったけれど、韓国軍の場合は既に対応まではっきりしている状況だから流石に一緒に考えてはダメだろう。

この幹部は先月末に現地の港で軍需物資積載任務を行っていた。合同参謀本部関係者は「10日に多くの隊員が風邪の症状を訴え、40人ほどが抗体検査を受けたが陰性だった。エックス線検査でも肺炎の診断ではなかった」と話した。

「中央日報」より

まあ、過ぎた話ではあるが、これからは気を引き締めて任務に当たるべきだろう。

コメント

  1. 記事については、全くその通りでありますが。

    >戦争勃発時にすぐに投入可能な電力

    ここ、地味に笑うところですよね……

    機械翻訳通すと「戦車」が「電車」になる、ってのはハングルあるあるですが、そうか、戦力も電力になりますか……
    世界に冠たる最高の言語が聞いてあきれますね。

    • ああ、うっかり「電力」のママでした。
      電力 → 戦力
      電車 → 戦車
      となるので、気を付けているんですけど、時々抜けが。
      でも、戦闘機は電闘機にならないのが不思議ですな。何か言葉のルールが違うんでしょうか??

  2. 給油機を出す程かなぁ>

    K国を擁護する気は毛頭ないですがこれしか選択肢はないと思いますよ。
    中東から250人の病人を運ぶのです。C-130では酷というもの。
    仮に日本でも同じシチュなら政府専用機(777)か給油機(767)かC-2(767-like)のどれかでしょうし。

    ps.「毛頭ないとは何事だ!」 との苦情は受けませんw

    • 日本であれば政府専用機でしょうなぁ。
      実際に、支那から引き上げてくる時にピストン輸送をしたのは政府専用機+チャーターした民間機だったように記憶していますよ。
      C-2輸送機は貨物室に座席を作って110名程度しか乗れませんから、ちょっと派遣に使うには難しいですね。
      KC-767(輸送機)は人員輸送用パレットをつかって200名程まで乗れますから、たしかにご指摘のように出す可能性はありますね。
      なるほど、納得。

      P.S.毛根は今の所大丈夫そうですよ(え?言ってない?

  3. 木霊さん、おはようございます。

    いかに密閉空間の軍艦内とはいえ8割以上が陽性って、クラスタとしても異常な感染率で全員完全隔離しなきゃダメですね。
    当初の発表数が数日間で爆増してるのは意図的に隠蔽したかったけど、乗員全員帰還の為には隠しきれない事態に陥った、軍としてあり得ない見っともないアタフタぶりを晒しちゃったって事でしょう。

    >というか、4,400tクラスで301人も乗船してたのもスゲーな。

    事件の内実にも驚きましたが、僕もこの点に注目しました。
    総排水量は海自のもがみ型と同じ5,500tなんですが、後日搭載のVLS有無と艦載ヘリが2機搭載可能って事くらいで駆逐艦としての仕様は大きく変わりません。(もがみ型はフリーゲートに分類)

    もがみ型→約90人に対して李舜臣級→320人,,,、建造が20年前とはいえ3.5倍以上の要員が必要な小型駆逐艦って、いったいどんな運用形態をしてるのか逆説的に知りたいもんです。
    同じ時期建造のVLS搭載汎用護衛艦たかなみ型(6300t)でも175人程度なんですよね。
    確かに汎用護衛艦(DD)も最新のあさひ型(6800t)では230人と、総排水量が増えると要員も増えていますけど。

    また、南朝鮮としては2代目の国産駆逐艦のようですが、要員が初代より一気に1.7倍になった理由も合わせて知りたいですね。
    南朝鮮の艦艇が概ね基準排水量に比べて満水排水量が少ない傾向なのは、搭載兵器・装備のカタログスペック通りに有事でフル装備での運用はできない...、って事じゃないかなと疑っています。

    虎の子の空中給油輸送機KC330を2機使わないと総員退避できないアタフタにも、大いに笑わせてもらいました。
    こんなんで朝鮮半島有事の際に本当に大丈夫なのかなァ~?