韓国海軍初のステルス駆逐艦を6隻建造へ!あれって本気だったんだ

海軍

え?

1隻当たり1.3兆ウォン、韓国海軍初のステルス駆逐艦6隻を建造へ

記事入力 : 2020/08/03 09:30

総額約7兆8000億ウォン(約6900億円)に達する韓国型次期駆逐艦(KDDX)事業の重要装備である戦闘システムの入札が7月30日に締め切られ、2020年代で最大の海軍関連事業の受注競争が本格化している。KDDXは国産の先端戦闘システム、レーダー、ソナー(音響探知装置)、兵器などを備えた海軍の次世代主力戦闘艦だ。韓国海軍で初となる6000トン級のステルス駆逐艦となる。20年代末から30年代半ばにかけ、6隻が導入される。

「朝鮮日報」より

え?

スポンサーリンク

ステルス駆逐艦

アメリカではズムウォルト級で失敗?

世界的に、「艦艇にもステルス化を」という流行があるのは事実のようで、アメリカ海軍も特徴的なステルス艦を保有している。そう、その名をズムウォルト級駆逐艦という。

ズムウォルト級は1番艦のズムウォルトと、2番艦、マイケル・モンスーア、3番艦のリンドン・B・ジョンソンが建造され、2番艦までが就役しているのだが、主砲不在問題や、調達価格高すぎ問題で、今後、イイカンジで運用できるまでには更に時間が必要とされるだろう。

そして、更に作られるという流れにはならないだろう。何しろ1隻33億USドルもかかるんだそうで。

しかしまあ、性能は流石にそれなりには優秀で、上手いこと噛み合えばそれなりの運用が出来るのだろう。これの他にもフリーダム級やらインディペンデンス級やら様々なタイプの艦艇が作られているが、何れもステルス性が強く意識されているね。

アメリカ軍の話はさておき、韓国軍の話なのだが、こちらでもステルスの艦艇を作るという話らしい。

KDDXを造りたい理由

韓国の駆逐艦だとKDX-I型(広開土大王級)、KDX-II型(李舜臣級)、KDX-III(世宗大王級)の3種類がある。まあそれぞれネタを提供してくれる艦艇なんだけれども、KDX-IIIは韓国版イージス艦と呼ばれる船である。

韓国としてはKDX-IIIを6隻獲得したかったと言われているが、3隻で建造が打ち切られてしまった。尤も、後に追加で6隻にすると決まったのだけれど、予算が付かないのかしばらく作られることはなかった。

これは、新機軸のKDX-IIIで色々失敗しちゃったようだらしく、上手いこと作ることが出来なかった事も影響していると考えられる。まあ、仕方が無いよね。とはいえ、3隻建造するのに3兆1361億ウォンが投入されたこの船を容易に増やすのも……。あれ、ちょっとマテよ?そう言えば作る計画があったような……。

記事にしてたわorz。

この記事を書いたときにも突っ込んでいるが、広開土王級ⅢバッチⅡを1隻作るのに6766億ウォンとか書いてあった気がする。何があったらこんなにコストダウン出来るんだ……。そして、不思議な事にレーダーがAN/SPY-6になるとか、そんな噂があった気がする。

そんなタイミングでコンパクトにした「ミニイージス」みたいなモノを作るなんて馬鹿な……、あれ、これも何処かで書いた記憶が。

……書いてありました。最近、記憶力がヤバいな。

6000t級のミニイージス?!

さておき、もう一度どんな船なのか見ていこう。

建造費用は1隻当たり1兆3000億ウォンで、総事業費は7兆8000億ウォン余りと推計されている。海軍は北朝鮮の脅威だけでなく、中国の北海艦隊、東海艦隊、日本の海上自衛隊の2個護衛艦隊(機動艦隊)による脅威も考慮し、適切に対処できる戦力の整備を進めている。KDDXは有事に際し、中国や日本のイージス艦などに対応する韓国の水上艦の主力戦力となる。海軍機動艦隊の3個機動戦団に2隻ずつ配備される。

「朝鮮日報”1隻当たり1.3兆ウォン、韓国海軍初のステルス駆逐艦6隻を建造へ”」より

色々書かれているが、船の規模としては日本が運用中のあきづき型護衛艦(二代目)とかあさひ型護衛艦(二代目)とかのサイズに近い感じだ。

ただ、単純にあきづき型護衛艦(二代目)とかあさひ型護衛艦(二代目)の真似をしても仕方が無いので、ステルス性能を更に持たせました、ということかもしれない。

KDDX戦闘システムは艦船の先端レーダー、ソナーなどさまざまなセンサーで収集した情報を活用し、速やかに対空、対艦、対潜、対地ミサイル、魚雷などに対処できるようにするシステムだ。開発費だけで約6700億ウォンを見込む。戦闘システムで最も注目されているのが尖った形状の統合マストだ。統合マストにはレーダー、通信、赤外線捜索追尾システム(IRST)などさまざまなセンサーが搭載されており、ステルス機能が大きく向上する。これまではこうしたセンサーが艦上のあちこちに分散していた。

「朝鮮日報”1隻当たり1.3兆ウォン、韓国海軍初のステルス駆逐艦6隻を建造へ”」より

統合マストは、ステルス性を付与する上で有力視されている技術で、前述のズムウォルト級にも採用されているし、海上自衛隊の新型護衛艦にも採用される予定になっていて、30FFMという建造が始まったばかりのそれにも採用される予定になっている。

30FFMは3900t型護衛艦と呼ばれてかなりコンパクトな設計になっているので、韓国のミニイージスがこのコンセプトを真似たということではないかも知れないが。

そして建造へ

ともあれ、冒頭に紹介したように戦闘システムの入札が締め切られており、KDDXを製造する事自体は決定している。

いつの間に?!

ま、まあ、韓国にとってはイージス艦を増やすことは負担が大きいだろうから、もうちょっと小型のヤツが欲しいと言う要求が出ても不思議ではない。

実のところイージス艦を運用するにはそれなりにコストがかかる。1隻当たり年間300億ウォンくらいはかかるので、沢山増やすと運用するコストが凄い事に。そもそも韓国はメンテナンスが下手くそである。いや、正確に言うと、国内でメンテナンスしようとすると、部品の調達に泣くことになる。

韓国軍はメンテナンス費用をかなり低く見積もる傾向にあって、壊れてもなかなか対処しないというケースが散見される。えーと、例えばホテル独島は発電機が故障して火災が発生して大変なこと(2013年9月10日)になった。これ、4台搭載している発電機全て燃えてしまったとかそういう話では無く、2台が浸水事故で故障して外され(2013年4月)ていて、運用中の1台が火災によって故障。海水をぶっかけて消火したら、もう1台も浸水して壊れてしまったという。この後、自力で動けなくなって何時間か漂流し、別の船に引っ張って貰って帰港するという情けない事態を迎えた。

この話から言えることは、メンテナンスのいい加減さもさることながら、運用もかなりヤバいということに。

そんな訳だから、欠陥満載の韓国版イージス艦を運用するのも大変なんだろうなと。

で、こうした問題の多くは、外国製品を多用する為に、部品ストックが思う様に出来ないという点が指摘されていて、それで「国産化」というフレーズが語られることに。

だからこそ、今回の報道の建造予定のミニイージスも(注:劣化版イージスの更に劣化版である)、国産化率を高める話になっている。でもね、それはいつもの失敗フラグだぜ……。

コメント

  1. いやはや・・・
    陸海空とネタを増やしてくれますね。

    • コンテンツとしてはとても優秀ですよ!

  2. 最近の韓国軍は笑えるネタの提供が弱いですね。
    初期の頃のK2やK21、潜水艦、マンホールストライクイーグルのような素晴らしいポンコツネタをそろそろ決めて欲しいから、個人としてはこのミニ(なんちゃって)イージス艦には期待しています。

    • そうですねぇ。
      どこからでも笑えるネタというのはなかなかハードルが高いです。
      ネタの切り方も大切なんでしょうけれど、僕としても良質なネタを是非とも期待していますよ。

  3. 木霊さん、こんにちは。

    >この話から言えることは、メンテナンスのいい加減さもさることながら、運用もかなりヤバいということに。
    >そんな訳だから、欠陥満載の韓国版イージス艦を運用するのも大変なんだろうなと。

    結局は海軍に限らず何を造っても失敗だらけなのは、民族の劣等な体質というかこれに尽きるんじゃないかな。

    >今回の報道の建造予定のミニイージスも(注:劣化版イージスの更に劣化版である)、国産化率を高める話になっている。でもね、それはいつもの失敗フラグだぜ……。

    AN/SPY-1を搭載しAWS(イージス武器システム)の機能を持つ、本当の意味でのミニイージスと呼べるのはスペイン・ノルウェー海軍の艦艇合わせて10隻のはずです。
    南朝鮮の新規KDDX(それともこれが噂のKDDXⅢなのか?)が劣化版でもミニイージスと呼ぶには、これらの一番金の掛かる機能を搭載しないとダメでしょう。

    排水量は海自のあさひ型を凌駕したいニダ、スティルス性はFFM3900tには負けたくないニダ、でもイージスシステムは運用難しいし金が掛かるから、本格イージス艦は諦めて「ミニイージス」と称して国民を騙そう...、そんな姑息なコンセプトなのかなァ~という感想ですね。
    そんなに無理して対抗して何をするつもりなのか、あからさまな日本敵視がミエミエ過ぎてますよね。

    ちなみにあさひ型が約700億円・FFMが約500億円ですから、このKDDXの1000億円超という予算は破格に高額とも中途半端の極みとも言えますね。
    それにしても謎なのはKDDXⅢ計画はイージス艦として3隻建造し、その予算は600億円/1隻くらいだったはず。

    さてさて、どんな仕上がりになるのやら、興味深々のネタ提供に感謝です。(爆笑)

    • 「ミニ」はなにをもって「ミニ」なのか、という話なんですが……。
      まあ、ネタの話は色々聞くのですが、実際に出来上がってくるモノがないとなかなか評価は難しいデスよね。