韓国軍の狙撃は、新型の多機能観測鏡によって精度が落ちる?

陸軍

多分、誰かがポッケナイナイした結果じゃないのかな?

どちらが狙撃しやすいか…韓国軍、目標が小さく見える新型観測鏡を配備

2020/01/21 14:59

韓国軍が昨年から「命中率向上」を名分として一線部隊に配備している新型の多機能観測鏡(写真)が、銃に付いている照準用のスコープより倍率が低いということが20日までに分かった。狙撃手(スナイパー)と共に行動する観測手(スポッター)は、命中率を高めるために観測鏡で標的を精密観測し、その情報を狙撃手に伝える。ライフルスコープより性能が低い観測鏡では、観測手が自分の役割をきちんと果たせない。1台およそ2000万ウォン(現在のレートで約190万円。以下同じ)するこの観測鏡の配備を巡って、韓国軍内外からは「狙撃手の概念もきちんと理解していない装備運用」という批判が出た。

「朝鮮日報」より

新型だから全てが素晴らしい、と言うわけでは無さそうだ。

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狙撃手と観測手

スナイパーは特殊な要員

さて、遠距離から敵を狙撃する狙撃手は、割と「スナイパー」として映画や小説などの題材になったりすることもあって知名度が高いと思う。

しかし、映画の場合は少々誇張しすぎるところもあるので、その実態が示されているとは言い難い部分もあるそうだ。僕もその実態を知らないから、「らしい」としか言えないんだけれども。

著名な狙撃手となると、フィンランドの白い死に神「シモ・ヘイヘ」、 ロシア出身で映画スターリングラードの主人公となった「ヴァシリ・ザイツェフ」 、 アメリカでラマディの悪魔と呼ばれた、映画アメリカン・スナイパーの主人公となった「クリス・カイル」とまあ、概ね映画や小説の題材として取り扱われた人達が多いと思う。え?偏りがある?ま、その辺りはご了承願いたい。

一方で、あまり表に出てこないのが狙撃手の相方を務める観測手(スポッター)である。狙撃手が狙撃を担当するのに対して、観測手は周囲の状況把握や命令伝達、場合によっては近接する敵に排除などを担当するそうな。

観測手は、狙撃手の撃った弾が外れた場合、これを修正する役割を担う。そのため観測手が使用する観測鏡は、狙撃手のライフルスコープより倍率が高いことが一般的だ。

「朝鮮日報」より

……ライフルスコープよりも観測手が使う観測鏡の方が倍率が高いのが一般的かどうかは知らないのだが、観測手の任務として着弾観測が求められるのであれば、そりゃそうかもしれない。

新型になって倍率が低下

今回の問題は、寧ろ旧型よりも倍率が落ちちゃったところが問題視されている。

韓国軍関係者は「狙撃手を補助する観測手に昨年から新型の多機能観測鏡が配備されたが、最大倍率は5.7倍というレベルで、一般的な狙撃手のスコープより低い」として「一線では、これを巡って『本当にきちんとした観測鏡を与えているのか』という声がかなりある」と伝えた。韓国軍の狙撃手が現在使っているライフルスコープは、3-12倍に拡大して標的を識別できる。従来使用していた狙撃用観測鏡は12-40倍の水準だったといわれており、新型の多機能観測鏡はこれより倍率が格段に低いということになる。

「朝鮮日報」より

旧型の観測鏡が最大40倍だったのにたいして、新型は最大5.7倍ということらしい。

……何だそれ。

これについて韓国軍は「地形やさまざまな敵の位置など全般的な状況観測のため、視野が広い観測装備が必要」だとし、さらに「新型多機能観測鏡は夜間の敵を識別するなど、さまざまな機能を追加で持っている」と説明した。

「朝鮮日報」より

何か新機軸の機能を盛り込んだら、光学倍率が5.7倍に落ちちゃったと……。

いやいや、何だろう、夜間の識別製を高める為に暗視装置の機能を盛り込んだら、光学倍率が犠牲になっちゃったと言うことだろうか。しかし、夜間の作戦ならば、専用の装備を用意すれば良いと思うんだけど、そういうワケにはいかないのだろうか?

いくら何でも倍率を犠牲にしすぎだろう。

倍率

これ、右側の写真が新型の多機能観測機で見たもので、左側の写真が従来の観測機で見たもの、と説明されているがこの写真、嘘だろう?デジタル処理して単純に拡大しただけじゃないの??

まあ、こんな感じなんだということらしいね。

任務遂行に支障なし?

ただ、韓国軍の場合、狙撃にもK2ライフルが使われると思われる。

こちらは分隊支援火器として支給されているK3機関銃の話だが、それよりは随分とマシと評価されているK2ライフルも、残念な話が聞かれている。

熱くなって持てないK2C1ライフル全量回収、カバー改善年内の再補給

登録2016-10-13午後3:25:41 修正2016-10-13午後3:25:41

陸軍前方部隊に戦力化されている個人火器であるK2C1ライフルが手にとる銃身カバー部分の発熱の問題で生産が中断した。軍当局は改善策を用意して、今年の内に改善した銃の戦力化を再開するという方針だ。

13日、防衛事業庁と国防技術品質院などによるとK2C1ライフルの銃身カバー部分発熱の問題が発生して、これに対する技術検討を終えて改善案を用意した。

「イーデイリー」より

もちろん、狙撃するのに加熱するほど連射するなんてことは無いだろうから、狙撃には支障のないレベルの問題なのかも知れないけれども、韓国ではこの手の話が多い。果たして、それなりに優秀とされるK2ライフルなんだけど、「大丈夫」なのかねぇ?

とはいえ、K2ライフルは基本的にはM16A1小銃に他の銃の良いところを取り入れたような構造になっていて、割と扱いやすいという評判になっている。M16A1の廉価版という扱いで輸出もされていて、不思議と悪い噂も聞かない。

だから、古い型の観測機を使えば問題無いのかも知れないね。

え?無駄だって?

多分、夜間なんかは色々と機能が追加されて便利なんじゃないかな。

コメント

  1. 木霊様、皆さま、今晩は

    今年最初の書込みなので「あけましておめでとうございます」かな。もう月末だけど。
    今年もよろしくお願いします。

    さて、
    > 著名な狙撃手となると・・・
    「ゴルゴ13を忘れはいけない」レベルの話みたいですね。
    倍率なんて、対物レンズと接眼レンズの焦点距離で決まるので、倍率を上げるだけならば簡単です。安物望遠鏡でも倍率100倍とか、いっぱいあります。問題なのは、レンズその他がしっかりしていないと、倍率を上げると像がボケるなどが起こる事です。

    この記事、いつものように「大金を使って使い物にならない物を作りました」と読めばいいんでしょうね。ポッケナイナイだろうなぁ。

    • 読み返してみると、【「ゴルゴ13を忘れはいけない」レベルの話みたいですね】は良くないな。
      私が知っている狙撃手はゴルゴ13だけ。私の日常生活とはあまりに離れた世界なので、現実に狙撃手として戦っている人の事は考えもせずに書いてしまいました。そのような方が読まれ、気を悪くなさったならばお詫びします。

      • 大丈夫だと思いますよ。
        日本人なら多くの人が知っている有名人ですから。

    • ゴルゴ13ですか。
      彼の場合は狙撃も出来るスペシャリストといった感じですが、イメージしやすいかも知れません。

      とはいえ、ご指摘の様にこの話はそこがポイントでは無いんですよね。
      ポッケナイナイの可能性を疑いたくなるような話なのではありますが、具体的な反論は難しいにしても、本当におかしなチョイスなのかはイマイチよく分からないんですよね。

  2. 木霊さん、おはようございます。

    狙撃兵を描いた映画は派手ではないですけど佳作が多く、その中に必ず観測手とのチームワークの大切さが描かれているのですよね。(僕は好きなジャンルです)

    古くは一匹狼的スナイパーの「山猫は眠らない」-後にシリーズ化-、最近では実在したシールズの凄腕スナイパーで、一説によるとイラク戦争で255人の狙撃に成功した「アメリカン・スナイパー」などです。
    他にも海兵隊狙撃手が陰謀に巻き込まれる「ザ・シューター」、IED処理部隊の物語が主ですが砂漠に近い荒野での任務で狙撃を受け、主人公が観測手を務めるシーンが強烈な「ハート・ロッカー」等があります。

    2000mに近い狙撃戦なんかが描かれていて、スナイパーの腕はもちろんですが一瞬の敵の動きを見逃さない観測手の役割あってこそ成功確率が上がる様です。
    ハエが顔にとまっても狙撃手・観測手は微動だにせず、長時間に渡る作戦の場合は排泄時も動けずそのま済ます(ズボンに垂れ流し)...、過酷な特殊任務なのは間違いないでしょう。

    >旧型の観測鏡が最大40倍だったのにたいして、新型は最大5.7倍ということらしい。
    >何か新機軸の機能を盛り込んだら、光学倍率が5.7倍に落ちちゃったと……。

    夜間狙撃は作戦遂行面で重要な要素なんでしょうけど、それが為に光学倍率が1/7にまで劣化しちゃうと観測手の技量だけではカバーできそうにないんじゃないかな?
    つまり、風・湿度など微妙な環境変化の影響を受ける繊細な狙撃ですから、狙撃手にベストな情報を伝えられない可能性が高いかもですね。

    射程2000mの1/7である300m位からの(その代わり一発撃ったら狙撃手・観測手共にほぼ脱出不可能)狙撃を想定している...、まさかと思いますが。
    過剰スペックを要求し開発費を無造作に上げて、その上前をピンハネするお得意の「ポッケナイナイ」の匂いプンプンです。

    • スナイパーモノは優秀な作品が多い様ですが、子供と一緒に楽しめるという作品はあまりないように思いまして、最近は見る事ができていません。
      ハートロッカー辺りは、見ておきたいんですけれど。

      さておき、残念な機器配備というのは、韓国ではお馴染みの光景であります。
      この話がこのまま消えてしまえば「大した話じゃ無かった」ということになりそうですが、この手の不思議な話は、傾向的には予算が決まる前、即ち秋頃に出てくる傾向が高かっただけに、今になってこのニュースというのは不思議な感じがします。
      続報も楽しみにして良いんじゃ無いか?と思いますよ。