K2戦車開発者と泥沼裁判

陸軍

いやー、お見苦しい。K2戦車関連のニュースだったのでワクワクして内容を読んだが、何とも残念なニュースである。

K2戦車のせいで企業が死ぬ間際なのに… ADD研究員400人700億成果給「身内の争い」

記事入力2021.10.21 午前7:41

国防科学研究所(ADD)所属研究約400人が、いわゆる「成果給配分」を巡って訴訟戦を繰り広げているという事実が、21日に一歩遅れて確認された。

21日、国会国防委員会とともに、民主党キム・ジンピョ議員によると、K2黒豹戦車の開発に参加したADD研究約400人ADDを相手に、2008年成立したトルコの電車の技術輸出による技術料補償の支払い請求訴訟を進めている。最初は研究者が各自所長を出したが、現在、3件の訴訟で事件が併合されたことが分かった。

「NAVER」より

何やら成果報酬で揉めているらしいんだけど、K2戦車で成果??

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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K2戦車が完成したかは不明

トルコへ輸出されたK2戦車

トルコ版は「アルタイ」という名前である。

トルコ版K2戦車アルタイは、試作車両が完成したのが2012年で、最初に生産された4輌は2012年度注に納入される話になっていた。しかし、本家の韓国版K2戦車「黒豹」は、パワーパック問題で今なお騒いでいる始末。

韓国国内普及版はドイツ製パワーパックを使ったものと、韓国製エンジン+ドイツ製ギアを組み合わせたキメラパワーパックが使われているらしい。

トルコのアルタイ戦車も、ドイツ製パワーパックを使う予定だったが、トルコがシリア内戦に関わった関係で独からの輸入が止められてしまって、パワーパックの計画が途中で宙に浮いてしまった。

Turkey to conduct field tests with its local-made Altay tank fitted with Turkish powerpack

POSTED ON SATURDAY, 03 APRIL 2021 17:50

According to the President of the Turkish Defense Association (SSB) Ismail Demir, Turkey will conduct field tests in April 2021, with its local-made Altay Main Battle Tank (MBT) fitted with the powerpack developed by the Turkish company BMC under the BATU Project.

「armyrecognition」より

そして、2021年に国産パワーパックの試験が終わったという話に、

Turkey Reports Successful Test of ‘Homegrown’ Tank Engine

MAY 7, 2021

The engine is set to power Turkey’s third-generation main battle tank, which is fitted with a 120mm Rheinmetall main gun, a .50 caliber heavy machine gun, and 7.62 medium machine gun.

Turkey has successfully completed the test of its first-ever nationally developed 1,500-horsepower engine, BATU, that will power various armored vehicles and tanks, Turkish Presidency of Defense Industries head Ismail Demir announced on Twitter.

“Our defense industry is taking firm steps towards its targets in engine technology. The firing of our first engine with 1,500 horsepower, BATU, developed by BMC Power for tanks, various armored vehicles, and machines, was successfully completed,” a translation of his statement said.

「thedefensepost」より

ただ、ここで使われた技術は、韓国の斗山インフラコアとS&Tダイナミクスの技術のようで、その完成度はちょっと見通せない。

トルコは「完成した」ということにしている様だが、期待した性能を維持しているかどうかはハッキリしない。尤も、韓国よりもトルコの方が軍事技術的には優れている面が多いので、トルコ独自で課題を解決出来た可能性は否定できないが。

2008年輸出実績に基づく成果報酬

というわけで、トルコでも随分とアルタイ戦車の完成までに苦労を重ねているのだけれど、本家の韓国ときたら……。

21日、国会国防委員会とともに、民主党キム・ジンピョ議員によると、K2黒豹戦車の開発に参加したADD研究約400人ADDを相手に、2008年成立したトルコの戦車の技術輸出による技術料補償の支払い請求訴訟を進めている。最初は研究者が各自所長を出したが、現在、3件の訴訟で事件が併合されたことが分かった。

「NAVER”K2戦車のせいで企業が死ぬ間際なのに… ADD研究員400人700億成果給「身内の争い」」より

なんと成果報酬分配の補償で揉めているらしい。

平和だねー。

K2戦車はADDが探索開発を経て、2008年のシステム開発が完了した国内開発電車だ。ADDは、2015年にトルコにK2戦車の技術を輸出する対価としてシステム開発企業である現代ロテムを経て1417億ウォン(当時ウォン基準)を受けることにしたし、このうち50%である約700億ウォンが関連規定に基づいて戦車の開発に参加した研究者の400人に支給されるボーナスで割り当てた。しかし、多くの研究者が戦車の開発に貢献した程度の差があると配分方式に不満を提起し、内部的に解決しようとする試みが失敗すると、最終的に法的争いにつながったのだ。これにより、成果給は6年目になっても支払われていないと伝えられた。

「NAVER”K2戦車のせいで企業が死ぬ間際なのに… ADD研究員400人700億成果給「身内の争い」」より

まあ、正当な対価を求めるという動機は分かるのだけれど、延々と訴訟を続ける理由はよく分からない。だってもう10年以上前の話だろう?

700億ウォンを400人で山分けか。単純計算で一人あたり1.75億ウォン。えーと、1750万円相当か。計算間違ってないよね?十分じゃないか!

ところがこれ、訴訟に発展したお陰で未だに支払われていないらしい。泥沼裁判になるのも無理は無い。

そしてさー、ADDって結構資金繰りに苦しんでいるはずだ。その原資は本当に残っているのかな?

倒産した部品メーカー

そもそもK2戦車は未だに完成していない。

韓国陸軍は韓国版パワーパックの完成を夢見ているようだが、しかしながら芳しくない。

しかし、技術料を支払った現代ロテムは防衛事業庁が戦車の心臓であるパワーパック(エンジン+トランスミッション)国内開発を決定したため、変速機などの開発の遅れにより、天文学的金額の莫大な被害を受け、一部の部品メーカーは、倒産の危機に追い込まれたと比較するとADDの成果給配分をめぐる集団請求訴訟の雰囲気と妙な対照をなす。

「NAVER”K2戦車のせいで企業が死ぬ間際なのに… ADD研究員400人700億成果給「身内の争い」」より

エンジンはともかくトランスミッションがねぇ。

エンジンの耐久性は不明だが、トランスミッション側の耐久性は失格だったという事らしい。残念だったね。で、どうやら部品メーカーの一部は、倒産の危機に追い込まれてしまったらしい。

しかしながら、韓国国内メーカーの部品って、いかがわしいイメージしかないので、本当に真っ当なメーカーだったかは疑わしいところ。

パワーパックは未だに完成せず?

ちなみに、国産パワーパックの製造は未だに不調らしい。

この記事で指摘しているが、K2戦車を製造している現代ロテムが、変速機の生産を担当したSNT重工業との契約を解除してしまった。

しかしどうやらこの背景にあるのが、斗山インフラコアが勝手にユーロパックを分解してリバースエンジニアリングしちゃったという事が関係している模様。SNT重工業にギアを製造する技術が無かったから、ということらしい。

現在は、ドイツのRENK社からギアを買って組み込むという方式を採っている。だが、ギアケースが割れて油が漏れるとか、ドイツ製のボルトが割れるとか、色々なトラブルが絶えないと聞いている。何れも噂レベルの信頼性の薄い情報だが、何れにしても上手くいっていないことだけは事実だろう。4次生産分の続報も見当たらないしね。

加えて、ドイツからパワーパックを買うことも段々難しくなってきた。実際に、ドイツはトルコにパワーパック供給を停止してしまった経緯があるので、赤化著しい韓国としてもなかなかに洒落にならない。

どーなんですか?続報を待っているのだけれど。

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