韓国軍あるある~。
新型機関銃の開発と言って射撃試験を一度もしなかった軍
入力2020.12.03 03:10
国会が国防部が提出した今年の予算案で「軽機関銃-2」事業関連予算316億ウォンを削減したことで2日、分かった。軽機関銃-2事業は、電力化されてから30年が経過し、既存のK-3機関銃を新しい機関銃に置き換える事業である。しかし、新たに開発された機関銃は、既存の機関銃と有効射程が同一であり、銃の開発の過程で、実際の射撃ではなく、銃口速度のみを測定して事業の妥当性を判断した事実が問題になった。実際に銃を撃ってもせず、単純に弾が出る速度だけで銃の開発が妥当だと事業を進めたものである。
「朝鮮日報」より
え?意味がよく分からない。
評価事業
軍関連予算の決定は大詰め
さて、9月末頃から12月にかけて韓国軍の予算が決定される訳だが、例年、この時期になってくると、お笑い韓国軍のネタであふれかえる。
そりゃもー、頼みもしないのに、である。いや、寧ろブログ的にはお願いはするレベルかも知れないが。
さておき、K3分隊支援銃といえば、M249軽機関銃(アメリカ製)をベースに開発された銃である。

5.56mm軽機関銃M249はアメリカ軍でも運用されている銃だが、配備時期は1984年とあって、消耗品である銃の寿命的にもそろそろ更新の時期とされている。その事情は、韓国軍とて同じである。
そんな訳で、韓国軍でも数年にわたってこの次期分隊支援銃に関する予算が計上されていたという。
消えた「軽機関銃2」事業関連予算
ところが、今年はその評価予算が削除されていたという。
なんだ、評価が終わったから予算が削除されたので、良かったじゃ無いか?と、そう思う訳だが、話はそう簡単ではないらしい。
しかし、新たに開発された機関銃は、既存の機関銃と有効射程が同一であり、銃の開発の過程で、実際の射撃ではなく、銃口速度のみを測定して事業の妥当性を判断した事実が問題になった。実際に銃を撃ってもせず、単純に弾が出る速度だけで銃の開発が妥当だと事業を進めたものである。
~~略~~
合同参謀本部が最初800m有効射程で貫通試験をせず銃口速度だけを測定して、「戦闘用適合」判定を下した、以後800mの距離で貫通されていないという事実が明らかになり、これにより、600mの距離で貫通する銃の開発する基準を一部変更したものである。
「朝鮮日報”新型機関銃の開発と言って射撃試験を一度もしなかった軍”」より
あ、これ、K2戦車の要求スペックダウン事件と同じ話や。
みんな大好きK2戦車も、パワーパックの製造に苦労していて、国産パワーパックの合格を出すために、要求スペックを下げて「合格」にした事があった。今回のK3分隊支援銃の後継機も似たような事が行われたよ、という話なんだな。
それにしても、800m有効射程ではなく600m有効射程に変更したというのは、性能的にどうなんだろうね。K3分隊支援銃のカタログスペックを見ると、点制圧に関する有効射程は600mとされている。5.56mm軽機関銃M249のスペックを見ていくと、有効射程は2600ft、つまり800mを要求されていたという様なことが書かれているので、韓国軍が新銃に対して800mを要求した理由は何となく分かる。
あー、そういえば、K3といえばこんな記事を書いたことがあるね。
この記事でも触れているが、2013年に決定がなされて、2016年開発着手、2018年運用試験評価、ということだね。そして、2020年の予算も削除されたと……。あれ?
> 国防部が要求した2020 年戦力化の予算83億4000万ウォンは全額削減された状態
去年も削除されているんじゃないか。
それも、4秒に1回の割合で機能障害が発生するからって。ダメじゃん。
事業は断念されずに継続
射程は短くても問題無い
分隊支援銃といえば、弾をばらまいて面制圧に使うようなシーンでも使えるので、射程距離がそれ程問題とならないシーンもそれなりにある。だから良いのだ、という結論になるのは、ダメだとは思わない。
合同参謀は、最初の有効射程距離を800mにしたが、この基準が800m貫通なのか、それとも単純に800m命中なのかを確かにしなかったからである。
このような理由から、合同参謀は、今年半ば600m内のターゲットを貫通するされるもので軽機関銃-2事業の基準を定めたが、軍内部では「機関銃の性能がよくなっていない」という批判が出た。
新たに開発された軽機関銃は銃詰まりなどの既存のK-3の一部の欠点を補完したが、むしろ重量が重くなって交差点と火力は30年前に開発されたK-3と同様にしたためだ。シンジョンオ韓国国防安保フォーラム専門研究委員は、「新型機関銃と、既存の機関銃の性能と大きな差がなく、銃の重量はより増した結果となったものと見られる」とし「銃は弾丸の開発も同様に行われるために、既存弾として作戦要求性能満たさすことが不可能で性能を下方するなど、私たち軍の事業管理専門性が真剣に不足していた結果だ」とした。これに対して軍は「銃故障率は劇的に改善されたと聞いている」と語った。
「朝鮮日報”新型機関銃の開発と言って射撃試験を一度もしなかった軍”」より
だけどねぇ、銃は重くなったけれど性能は改善されなかったというのは、何の冗談なのだろうか。
えーと、調べて見ると新たに開発されたのはK-15と呼ばれる分隊支援銃のようだ。射撃テストはせず、銃口から発射する弾速で飛距離を算出したということらしいけど。
で、それで射程が短いという話は払拭できないし、性能を満たすかは実際テストをしていないと……。
K15はどんな銃?
ところで、頑張ってK15分隊支援銃を探してみたのだけれど、それらしい写真は見当たらなかった。
と、思ったらtwitterで言及している人がいて、引用サイトはコチラだった。
ふーん、左側がK15らしい(右側はK3)。写真は前のサイトより引用している。

ヒキの絵はこれかな。

で重量がFCSなしで7.16kgで、FCSありでは8.4kgなんだとか。K3よりも.85kg~1.55kgほど増えている模様。持ち運ぶのは大変そうだな。
重くなったけどスペックは据え置きなのがK15という理解で良さそうである。
コメント
コロナ禍の国内はもとより外交的にもお寒い話題だらけの日本ですが、最近の南朝鮮はお笑いネタ連発でホッコりさせてくれるのである意味ありがたいですね。(爆笑)
>5.56mm軽機関銃M249はアメリカ軍でも運用されている銃だが、配備時期は1984年とあって、消耗品である銃の寿命的にもそろそろ更新の時期とされている。その事情は、韓国軍とて同じである。
陸自もライセンス生産してますが世界各国で採用された信頼性の高いベストセラーと言えます。
分隊支援銃は数を揃える必要がありますが、日本一国で国産化しても量産効果を含めコスト面で太刀打ちできない分野なのかな。
いつも乍らお笑いのスペックダウンはお家芸なんですが、射撃テスト抜きで採用しようなんて常識的な軍隊では考えられませんよねェ~。(だからお笑いなんですけど)
とはいえ、M249軽機関銃でもHBO製作のイラク戦争TVドラマで、偵察部隊の隊員が「また故障かよ」と愚痴りながら分解メンテを行っているシーンがありました。
特殊な砂漠地帯なんだからどうか判りませんが、雨中など過酷な環境下で実戦で機能させるには、それほど毎日のメンテナンスが不可避な火器なんでしょうね。
メンテナンス意識は朝鮮人に一番欠けている資質なんで、4秒に1回の不具合発生はお笑い標準スペックじゃないかな。(冷笑)
自衛隊の使っているミニミはなかなか悪評が絶えないわけですが、その原因は住友重機械のせいらしいですね。
「現場の隊員においては住友重機械工業製のMINIMIは低性能」という評価で、M249そのものが問題というわけではないようですね。
中の人と連絡がついたら、実際の評判を聞いてみますよ。
さておき、メンテナンスは韓国にとって鬼門であります。
その点、自衛隊は努力しているようですねー。弾の在庫の方は努力では何ともならない様ですが。
陸自にも「言うこと聞かん銃」なんてのがありましたが……
まあ、平常運転ですよね。
まさに住友重機械製のアレの話なのでしょう。