【お笑い韓国軍・ライト】空を飛べない韓国空軍

空軍

次にリライトするのは、このブログで人気のシリーズ「お笑い韓国軍」の空軍編である。

陸軍編の時にも書いたが、空軍編も3部作となってしまって読みにくい。

そんな訳で、ダイジェスト的に編集したバージョンとして「ライト」を書いてみた。

詳しいことは空軍編3部作に任せることにするが、本記事ではざっくりと楽しんでいただければ幸いである。

なお、三部作のリンクも貼っておく。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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空の花形戦闘機!

念願の韓国型戦闘機を手に入れるニダ

韓国空軍で今最もアツいのがKFX改めKF-21「ポラメ(若鷹)」だ。

KFX計画がぶち上げられたのは、2001年3月の空軍士官学校の卒業式のことだった。時の大統領、金大中は、「2020年までに新しい国産戦闘機を作るニダ!」と言ったとか言わなかったとか。

2001年当時の韓国空軍の情勢は、以下のラインナップだった。

  • アメリカに依頼して設計してもらったT-50高等練習機「ゴールデン・イーグル」の試作機がようやく完成(試作機1号機の初飛行は2002年8月)
  • セスナに毛が生えたような基本練習機KT-1「雄飛」(1991年初飛行、1999年量産開始)
  • アメリカの援助で手に入れたF-4戦闘機(1968年発注で、合計203機ほど保有)
  • 同じくアメリカからF-5戦闘機(1970年代から194機ほど保有)
  • 老朽化したF-5の代替として導入を始めた、F-16戦闘機150機ほど(最終的には180機ほど保有することになり、韓国国内でノックアウト生産されたものはKF-16と呼ばれる)

つまり、国産の基本練習機と高等練習機の開発が進んだので、次は本物の戦闘機を!!!と言う事になったらしい。

この後、F-15E戦闘機(韓国ではF-15Kとなる)も手に入れていく(2005年から2010年ごろまでに59機を入手)。

この時、韓国はやたらと戦闘機を欲しがった印象は強いな。

アジア通貨危機によるダメージ(1997年)より何とか立ち直って金の無い時期なのに、戦闘機の開発を始める掛け声だけは勇ましかった。

されど仕様は全然決まらず紆余曲折

ところが、紆余曲折あって実際にKFXの開発事業入札が始まったのは2015年になってから。いったい何をなされていたんですかね?

実は、このKFX開発計画、何度も消滅の危機にあって、2013年のKFX開発予算はなんとゼロ。

この時には「経済性が本当にあるか検討しなおせ」などと国会で指摘され、僕などは本気で計画中止になったか?と疑っていた。

結局、2014年に「やっぱりやろう」という結論になって今に至るのだけれど、判断次第で中止も十分あり得た。

それでも、韓国初の戦闘機製造の夢を捨てきれなかったようで。

手始めにT-50高等練習機の試作4号機をA-50と呼ばれる軽攻撃仕様にしちゃった。

設計したロッキード・マーティン社側は渋ったとの噂もあるが、T-50高等練習機はFA-50軽戦闘機のバージョンが作られるに至る。

この経験をフィードバックしながらKFX計画は進められ、2021年になってKFX計画はようやく日の目を見るに至った。

なんだかんだ言って独力でここまで自国開発の戦闘機を形にしたのは素晴らしいことである。あとは飛ぶだけだね!

今心配なのは

とはいえ、KF-21はまだ形ができあがったばかりでタキシング(地上走行)すら始まっていない。

心配なポイントは幾つもある。

  • エンジン制御:そもそも韓国ではジェット戦闘機の設計経験がない。唯一、FA-50軽戦闘機の製造経験はあるが、こいつはエンジンを1基搭載する単発機である。KF-21は2基搭載する双発機。バランスよくエンジンを噴射する制御が果たして作れるのか?
  • アビオニクス:FA-50の経験があるとはいえ、様々な機能を搭載した現代の戦闘機は別モノ。何よりステルス性を意識した設計の戦闘機は空力的に不安定なので、電子制御でコントロールしてやる必要がある。
  • AESAなどのセンサー類:「開発が終わったニダ!」と息巻いているものの実際どうなのかよくわからないし、赤外線捜索追跡ナビゲーション装置(IRST)、電子光学標的追跡装置(EOTGP)、無線周波数妨害装備(RFジャマー)あたりの機能も、実装可能か不明。
  • 搭載する兵器:アメリカが空対空ミサイルなどの兵器一式のデータ開示を拒んだことで、一気に暗雲立ちこめる感じに。長距離空対空ミサイル「METEOR」、短距離空対空ミサイル「IRIS-T」、空対地ミサイル「タウルス」は統合可能だとされているけど、如何に?

何しろこの辺りの先進技術、ステルス機能を含めて全てアメリカから技術移転して貰う予定だったというのであるから驚きだ。

最先端でないにしても革新的技術を「下さいな」といって「はいどうぞ」と貰えると思っていたとしたらかなりおめでたい

運用中の戦闘機達

マンホールと戦うF-15K

韓国の主力戦闘機はF-15Kである。

元型がF-15Eで制空戦闘よりも地上爆撃に重点をおいた先進的な仕様のF-15ファミリーである。今でも戦闘機として一線級の実力を有していることは間違い無い。

写真はイメージです!

そして、F-15Kといえばマンホール!

え?何故マンホールなのかって?

それは、F-15Kをマンホールに落っことした実績があるからなんだな、

一機1000億ウォン(約120億円)もするF-15Kだが、飛ぶ前に撃墜されてしまってはその価値は無い。これ、どうやら滑走路の施工不良だったという事で決着したらしいが、普通は戦闘機の滑走路にマンホールを作る方がどうかと思うわけだ。

結局、翼を破損したF-15Kはアメリカに輸送されて修理された模様。

F-15Kから打ち上げられる少将

写真はイメージです

更に凄いエピソードがある。

それが、非常脱出装置による少将打ち上げ事件である。

不敬な!

この少尉、後輩の育成のためにF-15Kに乗り込んだらしいのだが、戦闘機が滑走中に非常脱出装置を誤って操作。その結果、見事に運転席ごと射出されてしまったそうな。

この事件の被害総額は10億ウォン(約7500万円)に上る。合掌。

整備に難のあるF-15K

そんな訳で韓国保有の虎の子兵器F-15Kなのだが、整備の方は韓国軍の例にもれず割と雑らしい。

「F15KのCSP(同時調達修理部品)的中率は昨年16%を記録、ほかの戦闘機の70-80%に比べ圧倒的に低かった。」という報道があって、要は飛べるF-15Kはほとんど用意されていないということなんだね。

これには色々理由があるらしい。

  • お得意の共食い整備:韓国軍の整備体制が共食い整備と呼ばれる他の機体から使える部品を剥いできて使うやりかたが主流だ。
  • そもそも在庫ストック文化がない:かつ予備部品を潤沢に用意しているわけでは無い。
  • 英語の整備マニュアルが読めない:整備用のマニュアルがF-15K導入から数年間、ハングル版が作られていなかった。

他にも、兵器などを翼下に吊すためのパイロンと呼ばれる部品が左右で大きさが違ったり、JASSM(長距離空対地ミサイル)が装着できない仕様だったりと散々である。

そして、相変わらず武器弾薬は少ないようで、北朝鮮との戦闘に突入知れば10日もたずにミサイルなどが枯渇するんだとか。つまりF-15Kも飾ってあるだけだな。

KF-16の近代化改修に異常アリ

さて、F-15Kと肩を並べる主力戦闘機といえばKF-16(F-16C/D Block32を含む)である。ただ、F-15Kより先に導入したため、多くの機体でアップデートが必要となっているそうな。

近代化改修の話が出てきたのは2012年のことだった。

けれど、韓国軍は何故かF-16を作ったロッキード・マーティン社ではなく、BAEシステムズ社米国法人を選んじゃった。

もちろん、BAEシステムス社も戦闘機を作ったり整備したりする実績はある。確かユーロファイターやテンペスト、グリペンなんかの製造に噛んでいたはず。

しかし、KF-16はFMS(対外有償軍事援助)で購入している。

FMSは、販売した兵器の性能はアメリカ政府が保証してくれる制度だが、改造する時には当然アメリカ政府をワンクッション挟まねばならない。ところがそれを黙って入札をしちゃった。

挙げ句、BAEシステムス社は「とても割に合わない」と整備を降りてしまったからさあ大変。

結局、ロッキード・マーティン社が近代化改修を引き受けたが、アメリカ政府からは叱られるわBAEシステムス社からは訴えられるわ散々である。

その上で、未だにKF-16の近代化改修が終わったという話を聞かないけれども、一体どうなったのやら。

KF-16戦闘機は韓国空軍の主力戦闘機として140機が配備されており、このうち7機が事故で失われた。現在運用中の133機は、約1兆3000億ウォン(約1266億円)以上の予算を投じて既存のレーダーや各種航空電子装備を最新型に交換する計画で、記事は「北朝鮮だけでなく周辺国の戦闘機と同等またはそれ以上の性能を発揮する見込みだ」と伝えている。

「gooNEWS」より

このニュースは2021年の記事なのだけれど、未だに「計画」とか書かれているぞ(報道によれば2025年までに終える予定らしい)。計画が遅延していると更にお高くなるね!

敵味方識別装置

韓国軍のF-16は韓国内でノックダウン生産したKF-16の他に、アメリカから先に導入したF-16C/D Block32が存在する。

KF-16は最新バージョンのF-16V相当にアップグレードされる予定で、F-16PBと呼ばれるF-16C/D Block32の方は実は既にアップグレードがなされている。

2014年頃までに、戦術データリンク「Link-16」に対応させ、中距離空対空ミサイル「AIM-120」、短距離空対空ミサイル「AIM-9M」、精密誘導爆弾「JDAM」が使えるようにし、搭載レーダーをAN/APG-68(v)7に換装するアップデートを終わらせている。

韓国軍にしては珍しく順調に終わったようだ。

が、そこで終わらないのが韓国軍の凄いところである。

Korea – F-16 Identification Friend or Foe (IFF) & Link 16 Upgrades | Defense Security Cooperation Agency

このサイトでは、2020年3月に「モード5のIFF(敵味方識別装置)に更新することと、戦術データリンク「Link-16」のアップデートする認可が下りた」と説明している。対象はF-16PBだ。

だが、KF-16も似たような問題を抱えている。ただ、こちらはF-16V相当にアップグレードするときに一緒にやるのだとか。

数年前、こんなニュースがあった。

韓国軍が米軍の標的になる?主力戦闘機、敵味方識別装置の更新ならず…「韓国イズム」の悪しき弊害

2015/10/28 11:00

韓国空軍に134機配備されている主力戦闘機「KF-16」が、場合によっては米軍の「標的」になる可能性が出てきた。欧米や日本などは自国の戦闘機に内蔵している「敵味方識別装置」を、2020年までに新型へ切り替える計画を進めているが、韓国は予算を調達できず、作業は全く先行きが見えない。

「産経新聞」より

2014年頃まではIFFはモード4だったが、性能向上のためにモード5にバージョンアップというのが米軍をはじめとする西側兵器を使っている国々の意向だ。

実はモード4の機器が支那に漏れて更新を余儀なくされたらしいのだ。

産経の記事が正しければ、32機のF-16PBと120機ほどのKF-16は何れも記事の時点でモード5に未対応。

2020年にアメリカ側の許諾が出たので、F-16PBの方は順調に行けばそろそろ更新が終わるわけだが……、KF-16の方は予定通りでも2025年まではIFFの更新もできない。

もともと予算が付かずにIFFの更新が遅れたことも問題だが、KF-16の近代化は更に遅れる可能性あり。

そして……、IFFがモード5になっていないと「味方認定」できないという悲しい事態に。

つまり、今、韓国空軍と共同軍事作戦をやると、韓国軍のF-16に撃ち落とされる可能性が!恐ろしい話である。

整備のままならないF-4E、F-5、そしてF-35A

そんな状況で、韓国軍が保有する老朽化したF-4EやらF-5はそろそろ退役しなければならない時期だ。

しかし上述したように、何れも満足に使える状況に無いので、この穴を埋めるのに軽攻撃機FA-50を多数配備する計画もでた。が、流れてしまった模様。

更に、頑張って購入したアメリカ製のF-35A戦闘機だが、これが現状で最強の戦闘機(空対空戦闘ではF-22の方が強いとされてはいる)なのだけれども、コイツも整備の問題が解決していない。

F-35A戦闘機は、FACOと呼ばれる整備拠点でしか重整備が出来ないことになっている。そして韓国にFACOは存在しない。つまり、重整備が韓国で出来ないんだよね。

今のところ最も近い整備拠点が日本の愛知県にある三菱重工の工場で、次に近いのがオーストラリア。他はアメリカとイタリアということなので、日本以外のFACOに行くことは現実的では無い。でも、韓国軍は「日本では絶対整備しない」と宣言しているから、今のところ整備する方法が無いんだな。

色々な戦闘機がどれもこれも整備に難がある、これが韓国空軍の実情で、戦闘機が空を飛べない理由でもある。

コメント

  1. 韓国空軍ネタだと、IFFのアップデートができなくて米軍から味方扱いされなくなるかも。みたいな話をどっかで見たような?

    • ありがとうございます。
      そのネタ、KF-16系のネタですね。ライト版で突っ込みを入れると結構紙面を割くので、軽く触れておきましょうか。
      3部作の方でもそのネタは触れていないんですよね。