お笑い韓国軍(空軍編第二部)

空軍

次世代戦闘機の選定

F-4といえばかなり老朽化が進んでいて、本家のアメリカはもとより、日本でも退役の予定となっている。

当然、韓国で運用しているF-4D、F-4Eも老朽化に伴って退役する必要が出てきている。そりゃ、F-4戦闘機の初飛行は1958年なのだから、そろそろ半世紀を過ぎようとしているわけで。老朽化も避けられないでしょうよ。

これの後継機を選定する作業が行われていたわけだが、なかなか大変な選定事業だったようだ。

混迷模様の次期戦闘機選定

そりゃ、こんなニュースを見たら「無理も無いわ」とは思うけどさ。

韓国空軍次期戦闘機の入札が中断、価格クリアできず
2013年07月08日09時40分 
韓国空軍の次期戦闘機(F-X)導入事業のための価格入札が暫定中断された。防衛事業庁のペク・ユンヒョン報道官は7日、「先月18日から今月5日まで候補企業3社と50回余りにわたり価格入札を進めたが予算範囲(8兆3000億ウォン)を満たす業者はなかった。

「中央日報」より

この予算範囲8兆3000億ウォン(7260億円)だが……、なんとこれで60機を買おうとしたのである。凄いよ!55回も入札をやって全て空振りになる程度にはかなり無茶な予算設定だったらしい。嫌がらせ?

しかしそれでも、大型取引になるとのことで入札を頑張った企業はあった。

韓国にF35A売却決定 韓国はF15も同数調達へ F35の補てんか

2013.4.4 00:21

【ワシントン=佐々木類】米国防総省は3日、韓国空軍の次期主力戦闘機として、ステルス戦闘機F35Aを60機、売却可能とする方針を固め、連邦議会に報告した。装備品や訓練費などを会わせて総額108億ドル(約1000億円)。また、近代化したF15戦闘機60機も計24億ドルで売却可能とする方針も決めた。

「産経新聞」より

こんな報道もあったが、総額108億ドルって……、えーっと、11兆ウォン相当かな。

Boeing F-15SE Silent Eagle to be Seoul’s Next Generation Fighter
Aug 19, 2013

The South Korean defense acquisition program administration (DAPA) has indicated this week that the bidding process for the 8.3 trillion won (US$7.2 billion) program buying 60 new fighter aircraft has finally got to a conclusion. A single finalist, likely to be the Boeing Company remained in the race. With a single option now on the table offered at the right price, DAPA is expected to conduct further assessment and announce its final decision in mid-September. Boeing said it was still waiting to hear the outcome of the competition. 

「Difence Update」より

何とか開発資金を獲得したいF-35陣営も、売却に積極的な姿勢を示していたんだけど、結局価格で折り合わず。

結局、価格的に安価なF-15SEに落ち着いたようなんだ。記事によると72億ドルまでディスカウントした模様。韓国の8兆3000億ウォンに合わせてきたって事だね。

あれ?F-15KもF-15Eベースだよね?それで良いの?

F-15SE戦闘機(構想)

まあ、不安な部分はあるもののF-15SEに決まったかのように、この時は思えたのだが……。

ちゃぶ台返しは突然に

なんと、迷走をした挙げ句に振り出しに戻っちまったぜ!

韓国次期戦闘機選定、ボーイング「F15SE」の採用否決

2013年9月24日 / 18:50

[ソウル 24日 ロイター] – 韓国防衛事業庁(DAPA)は24日、同国の次期戦闘機選定事業の入札で、提示額がDAPAの設定した予算上限額を唯一下回っていた米航空機大手ボーイングの「F15サイレント・イーグル(SE)」の採用を否決したと明らかにした。

「ロイター」より

前代未聞である。

FX見直しの主な原因は、「周辺国のステルス配置 」

入力2013.09.25 09:29 修正2013.09.25 10:04

次期戦闘機(FX)事業が原点から再起動される。
防衛事業庁はキム・クァンジン国防部長官主宰で防衛事業推進委員会を開き、「F-15SE次期戦闘機の機種選定案」を審議した末、この案件を否決させ、ビジネスを最短時間に戻って推進することにした。

韓国メディア「Dump」より

結局、最終局面でF-15SEをキャンセルしてF-35が欲しいニダ!とやり出したわけだ。ステルス性が気になるとか言っているけれど、F-15SEにもステルス性はあったのだ。

まあ、この時、F-15SEは影も形も無い状態だったので、その性能が確認されたわけじゃ無いんだけどさ。

とにかくF-35に拘る

まあ、日本の航空自衛隊もF-35Aの導入を決めた経緯は、出来レースと揶揄されても仕方の無いものであった。

が、韓国の場合は事情がちょっと違う。何しろ、F-35Aのステルス性能を発揮すべきシチュエーションがかなり限定されているからだ。

北朝鮮の保有する戦闘機も、レーダー技術だって、現状ではお粗末な物であるし、力を入れている分野ではない。だからこそ、韓国としてはステルス性に拘る理由は無かったはずだ。もちろん、支那やロシアの脅威も勘案する必要はあろうが、それにしたって戦闘機は数を揃えないと話にならない。

結局、日本がF-35Aを42機買うことを決めたので、韓国空軍も40機は欲しい!とそうなった。それだけの話なのである。

韓国次期戦闘機 F35Aを40機導入へ=残り20機は再検討

2013.11.22 17:13
【ソウル聯合ニュース】韓国軍は22日の合同参謀会議で、次期戦闘機(FX)として米ロッキード・マーチンのステルス戦闘機F35Aを40機、2018年から導入すると決定した。

「総合ニュース」より

天晴れだな!

F-35A

そして、驚くべきことに武器やエンジンを犠牲にしてでも(予算が付かなかっただけだが)、本体を40機買うことに拘るという徹底っぷりである。

韓経:次世代戦闘機F35導入、価格だけ削った韓国…技術移転を要求した日本
2016年07月06日09時49分 
 韓国と日本は2014年と2012年にそれぞれ空軍の次世代主力戦闘機としてロッキードマーチンのF35を選定した。ほぼ同時期に同じ戦闘機を導入することにしながら両国は導入方式では別の決定を出した。韓国がロッキードマーチンから技術移転を受けない条件として導入価格を低く設定した一方、日本は韓国より導入価格を高く支払いながら技術移転を約束された。

  韓国は米国ロッキードマーチンからF35を40機輸入することに決めた。1機あたりの購入価格は1211億ウォン(約106億円)だ。この価格にはF35に適用される核心技術の移転が入っていない。 

「中央日報」より

随分と技術移転にも拘って散々騒いでいたが、結局、ロッキード・マーティン社側から「技術移転?ナニソレ」と言われて退散。

大丈夫ですかねぇ?

こ、国内整備が出来ない?!

F-35AのFACO(最終組立・検査:Final Assembly & Check Out)施設は、海外にいくつかの拠点がある。ただし、これまでのようにライセンス国内生産ということは認められていないようで、韓国はこれがやりたかった模様。

で、FACO施設を欲しがり、技術移転を迫りと、様々なことをやった結果、どうなったかというと……。

韓国、F-35ステルス戦闘機整備国に選定
2019年02月13日14時38分
  米ステルス機F-35の構成品第2段階地域整備業者に韓国防衛産業関連企業のコンソーシアムTeam ROKが公式的に選定された。 

 韓国防衛事業庁は13日、Team ROKがF-35の整備業体に公式的に選定されたと明らかにした。Team ROKはハンファシステム、大韓航空、LIGネクスワン、現代グロービスなど韓国防衛産業関連企業のコンソーシアム。今回の整備業者選定を通じて、米国政府から17分野の398部品が割り当てられることになった。 

「中央日報」より

韓国はコレで大喜びである。

なお、この「整備国」という表現なのだが、引用した記事を読むとあたかも韓国国内でF-35Aの整備が出来るように読めるのだけれど、事実はどうも違うらしい。中央日報日本語版は意図的に誤訳しているね。

韓国、米F‐35戦闘機の整備国に選定=韓国ネット大喜び「先進国の仲間入り」「日本が悔しがっている」

配信日時:2019年2月14日(木) 0時40分

2019年2月12日、韓国・ノーカットニュースによると、韓国の防衛関連企業コンソーシアム「Team ROK」が、アジア地域におけるステルス戦闘機F‐35の整備業者として選定された。 

「Team ROK」にはハンファ・システムや大韓航空、LIGネクスワンなど6社が参加している。「Team ROK」は17分野のうち航空電子、機械および電子機械、脱出システムの3分野の整備を受け持つことになるという。 

「レコードチャイナ」より

部品の整備をやるって話なんだよね、実は。 2段階品目というのは17分野の398品目が該当するのだけれど、韓国での整備が許されたのはそのうち 航空電子、機械及び電子機械などの2つの分野なんだよね。この他に、1段階品目に該当する脱出システムの1つの分野で、合計3分野ということになっている。

ついでに言うと、韓国に配備されるF-35Aの整備自体は、どうやらオーストラリアでやられる模様。

UPDATE 3-S.Korea balks as U.S. picks Japan, Australia to service F-35s in Asia

DECEMBER 18, 2014 / 9:50 AM

WASHINGTON/SEOUL, Dec 18 (Reuters) – South Korea said on Thursday it will not send its F-35 fleet to Japan for heavy airframe maintenance, one of the two Asian hubs chosen by the United States to service the Lockheed Martin Corp stealth fighter.

~~略~~

The plan at the moment is for the 40 F-35s to be acquired by South Korea to be serviced in Australia, an Australian defence ministry source told Reuters on condition he wasn’t identified.

「ロイター」より

記事にあるようにF-35Aの整備拠点は、日本の他にオーストラリアがあって、韓国はどうやらオーストラリアを選定するらしいとのこと。アメリカ本国でやる可能性もあるという噂はあるが、韓国の国内ではできない。

残念だったね。

2019年3月末には韓国軍に納入?!

まあ、紆余曲折があったようだが、取り敢えずは韓国軍に配備される方針が決まったことは、このブログでも紹介した通りである。

大喜びの韓国だが、北朝鮮の手前、派手な式典ができないと苦悩しているらしい。でも、本当にこれ、配備されるのかねぇ?

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