【韓国軍】怪物ミサイル「玄武5」を公開

陸軍

怪物ミサイル(笑)

韓国の「怪物ミサイル」玄武5、国軍の日に初公開…最長3000キロ飛行

記事入力 : 2022/10/03 13:20

第74回国軍の日記念式典が行われた1日、韓国軍当局は北朝鮮の核とミサイルの脅威に対抗する戦略兵器「怪物ミサイル」の映像を初めて公開した。この怪物ミサイルは「玄武5」と命名されたという。玄武5は世界で最も重い8-9トンの弾頭が搭載可能で、弾頭の重量を軽くすれば3000キロ以上飛行する中距離弾道ミサイルにもなるという。韓国軍が保有する事実上初めての中距離弾道ミサイルだ。北朝鮮はもちろん中国など周辺国の挑発にも対抗できる「韓国型毒針兵器」となる。

「朝鮮日報」より

韓国が中距離弾道ミサイルを手に入れた事は素直にスゴイと思うけど、スペックを盛るのは止めた方がいい。恐らくだが、随分と誇張がある。ちょっと遅れてしまったが、簡単に突っ込みを入れておきたい。

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中距離弾道ミサイル

デカいミサイル

韓国の玄武シリーズは、ナンバリングによって巡航ミサイルだったり弾道ミサイルだったりする。玄武5は弾道ミサイルらしいね。

それも「中距離弾道ミサイル」らしい。

ウケるぜ!だって、国産ロケットの開発で足踏みしているのに、ミサイルはどんどん飛距離を伸ばしたのが登場する。それも、試射したという話も聞かないのだ。

玄武5の映像は1日、「韓国型3軸体系」の「大量膺懲(ようちょう)報復(KMPR)」について説明する部分で公開された。「世界最大の弾頭重量を誇る高威力弾道ミサイル『玄武』も含まれている」との解説と共に、6-7秒ほどの映像が映し出された。玄武5の発射方式はこれまでと大きな違いがある。地上から発射された従来の弾道ミサイル「玄武」などは発射台で直接エンジンを点火する「ホット・ローンチ式」だったが、今回公開された玄武5は移動式発射台(TEL)から空中に30メートルほど飛び出してからエンジンを点火する「コールド・ローンチ」と呼ばれる方式だ。ある韓国軍筋は「重い弾頭を飛ばす玄武5のエンジンは非常に強力だ。そのため発射台で直接点火した場合、発射台が溶けてしまうなど故障する可能性が高いため、コールド・ローンチ式が採用された」と説明した。

「朝鮮日報」より

そして、コールド・ローンチ式らしい。え?弾道ミサイルで?

サイズについての正確な説明はなかったが、北朝鮮の中距離弾道ミサイル「火星12」とほぼ同じとなる可能性が考えられるという。その場合は全長15-16メートル、直径は1.6メートル前後になりそうだ。

「朝鮮日報」より

それもデカい!

記事にもあるように、玄武5は移動式発射台(TEL)から発射させる構造になっているため、コールド・ローンチ式を採用するメリットはあると思う。そして、既に韓国軍は玄武3の技術を応用した潜水艦発射型弾道ミサイル「天竜」を保有していると発表している。実際に、潜水艦からか、或いは水中発射台(バージ型発射台)から発射した映像を公開しており、おそらくコールド・ローンチ式の発射技術を保有しているのだろうと推測は出来る。なお、天竜というミサイルは何故かドイツが開発したタウルスっぽい外見をしている。不思議だな-。前回は同名のミサイルだと結論づけたんだけど、続報が出てこない。

ただし、玄武5のベースとなった技術が玄武3シリーズだとしたら、不自然である。何故なら玄武3は巡航ミサイルで、射程は1500km程度であった。巡航ミサイルと弾道ミサイルに求められる技術は違うため、いきなり弾道ミサイルで開発完了したというのはどうしても違和感がある。

韓国の保有する弾道ミサイルは玄武1(射程180km)と玄武2A(射程300km)、2B(射程500km)、2C(射程800km)があるが、玄武1はMiM-14ナイキ・ハーキュリーズのコピー商品(リバースエンジニアリングして作ったとされている)、玄武2はロシアのイスカンデルのコピー商品(ロシアからミサイル廃棄業務を請け負った際に盗み出したとされている)だ。玄武3は巡航ミサイルなのでちょっと違う流れのミサイルだが、玄武4はおそらく弾道ミサイルで射程800kmである。

順当に考えれば玄武4ベースで玄武5が開発されたと考えるべきなんだけど……。

「火星12」と同じ

で、ミサイルのサイズ感は北朝鮮の「火星12」と同じなんだとか。そういえば、今朝ほど発射したのも火星12っぽいな。

JSFさんもtweetされていたが、火星12の発射は今年初めから何回かやっている模様。

発射のミサイルは中長距離弾道の「火星12」 北朝鮮メディアが報道

2022年1月31日 7時34分

北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、国防科学院などが「地対地中長距離弾道ミサイル『火星12』」の試射を30日に行ったと報じた。同日朝に北朝鮮北部の慈江道舞坪里(チャガンドムピョンリ)付近から日本海に向けて発射された弾道ミサイル1発を指しているとみられる。韓国軍は中距離弾道ミサイルと分析している。

「朝日新聞」より

うんうん、朝日新聞は北朝鮮のミサイルを誇らしげに報道しているね。

北朝鮮の「火星12」の性能は、1tの弾頭を載せた状態で射程3000km。エンジン強化版だと射程は13000kmになるらしい。全長は16mで重量は28tなのだとか。

ハッキリとは分からないがサイズ感は玄武5と同じっぽい。性能も似ているし、サイズも似ている。そして、技術のベースはどちらもソ連製のミサイルという。尤も、北朝鮮の方は技術的積み重ねを感じる開発と試射をずっとやってきているから(そのやり方に賛同するつもりはない)、全力で技術開発しているなという印象はあるのだけど、韓国のミサイルは唐突に登場するんだよね。

ただ、火星12の場合は、弾頭重量など細かいスペックが分かっていないらしく、果たして核弾頭が搭載された状態でミサイルを発射出来るかは不明である。そこへくると、韓国の新ミサイルは、弾頭重量が8~9tなのだとか。スゴイネ!本当だったら。

韓国軍、「戦術核」の威力に匹敵する新型ミサイル開発か

登録:2021-09-03 04:10 修正:2021-09-03 06:59

国防部は、北朝鮮の核やミサイルの脅威を相殺するため、今後5年間で「破壊力を増強した様々なミサイルを持続的に戦力化する」と発表した。政界の一部が再配備を要求している戦術核に迫る絶大な威力を持つ弾道ミサイルの開発を念頭に置いているのではないかとの分析が出ている。

~~略~~

これに関しては、複数の軍消息筋が聯合ニュースに対し「弾頭の重量が最大3トンに達する地対地弾道ミサイルの開発に着手し、ほぼ完成段階に達した。今後は数回の発射実験の過程を経て、最終的な戦力化の時期を判断する」と述べている。一部では、このミサイルが配備されれば戦術核兵器級の威力を発揮し、敵の堅固な坑道や地下指揮所を破壊できるとみている。国防部もこの日の資料に、「これまでの地上の標的中心の攻撃ではなく、坑道や建物の破壊が可能で、誤差をテニスコートの大きさから建物の出入り口の面積にまで縮小した」ミサイルを開発するという意味深長な表現を用いている。

「ハンギョレ」より

去年の韓国の報道だと、地対地弾道ミサイルと言う言葉が踊っていたので、おそらく玄武4の事だと思うんだ。玄武5の唐突感は凄いな。

事実上のバンカーバスター

そして、どうやら玄武5も玄武4と同様にバンカーバスターっぽい性能を持っているらしいことが伺える。

専門家は玄武5の世界最大クラスの弾頭重量に注目している。射程距離3000キロを基準に考えると、8-9トンの弾頭が装着可能だという。これは大量膺懲報復の核心兵器となり、有事には平壌の主席宮や地下100メートルよりも深いとされる「金正恩(キム・ジョンウン)バンカー」をわずか1発で無力化することに重点を置いているためだ。強い威力を持つ爆弾を弾頭に搭載した場合、金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)父子の遺体が安置された錦寿山太陽宮などを1発で掃討できるという。

「朝鮮日報」より

随分とハイスペックなんだな。

そう言えば、潜水艦発射型の弾道ミサイルも開発出来たとか言う話があって、その潜水艦も現在建造中である。そろそろ進水式があってもおかしくはないが、どうしたんだろうね。何処まで出来ているかは知らないけれど、潜水艦に搭載するミサイルも、コールド・ローンチ式であることが望ましい。韓国公式発表では、潜水艦発射弾道ミサイルの開発にも成功しているはずだから、それらしい技術はあるはず。

韓国型バンカーバスター弾道ミサイル「玄武4」の荒唐無稽な噂の数字(JSF) - 個人 - Yahoo!ニュース
韓国軍が開発中の新型短距離弾道ミサイル「玄武4」に流れる怪しい噂のスペック数値を検証

JSF氏の考察によれば、玄武4は中共李弾道ミサイル程度の能力があり、射程は最大5000kmともなるらしい。ただこの性能は、あくまでも韓国の公式発表を鵜呑みにした場合である。そして、弾頭重量が2tというのもかなり怪しいと分析されている。

僕自身もこのブログで突っ込みを入れている。

あ、この記事でもJSF氏の同じ記事を引用していたよ。失敗失敗。

世界に無かった技術

詳細な指摘は避けるが、玄武4ですら報道されているスペックは荒唐無稽なものだと分析されているわけだ。これが、玄武5となって、8~9tの弾頭が積めるという世界の何処も実現していない技術を可能とし、弾頭重量を軽くすれば射程距離は3000kmまで伸ばせるというのだから、スゴイ。何より、これをコールドローンチ式騎で発射するというのだから、ビックリである。

弾頭重量が9tだとすれば、アメリカがかつて保有していたICBMのLGM-118A「ピースキーパー」を超える性能(重量8.8t、弾頭重量3t程度)となる。ピースキーパーの開発時にはコールド・ローンチ式を採用する話があったようだが、実現はしなかった模様。

コレとは別にXMGM-134 ミゼットマン計画もあって、こちらは移動式発射台(TEL)で発射される重量13.6tのミサイルだったが、冷戦終結と共に開発は中止されてしまった。

アメリカ軍が保有していたデカいミサイルと言えばタイタンIIで、重量150t、全高31.4mと巨大だったが、それでもLEOへのペイロードは3.6t程度。

つまり、小型で8~9tもの重さの弾頭を積める弾道ミサイルを世界に先駆けて開発したという意味だ。スゴいとしか言いようがないね!

ただまあ、実のところ前の記事の追記でも、似たような能力を獲得しているという話は出ていた。それが妄想でなければ、2021年の段階で韓国軍はこの玄武5に繋がる技術を獲得できていたことになる。実物が出てきて試射がなされれば、こういった疑問を払拭できるハズだから、韓国軍には是非とも頑張って欲しい。じゃないと、北朝鮮の技術開発速度に追いつけないからね。

コメント

  1. 弾道ミサイルとロケットはほぼ同じ。
    搭載品が破壊兵器で大気圏再突入があればミサイル、衛星軌道に乗せればロケット。
    ヌリだかナロだかメロだか知らないが、まともに大気圏外に出られないのに中距離弾道ミサイルとか?だわ。
    つか、何千キロもの射程距離の確保とか、韓国に必要か?敵は陸続きの隣だぞ?
    どうせ全編CGの空想科学ミサイルじゃないの。
    と書いたけど、日本もミサイル技術の確立は必要で、潜水艦VLSとか空対地、空対艦、地対地長距離ミサイルとか絶対必要。
    それを開発するって言うと「軍拡ガー」とか「近隣諸国の懸念ガー」とか騒ぎ出す。
    近隣諸国が兵器開発の軍備拡張をやっているから日本が引っ張られているいる訳で、近隣諸国が軍拡止めれば日本もやらない。事実、防御兵器以外開発していないし、兵器輸出もしていない。
    「軍拡ガー」と騒ぐ連中は、近隣諸国に兵器開発を止めろと言え。そうしたら東アジアは平和だわ。

    • 「弾道ミサイルとロケットはほぼ同じ」と書いてしまうと、一行で「韓国に弾道ミサイルは無理」という話が終わってしまいます。
      ミサイル開発を強行する背景には、日本に対する牽制があるのでしょう。
      実際に、奴らは撃ち込んでくるだけの動機があります。「恨」というヤツですな。逆恨みとも言いますが。
      近隣諸国の脅威度は上がっているわけで、「北朝鮮からのミサイルに対応する為に韓国と連携を」というアホなメディアが沸いているのは頭の痛い話です。

    • 木霊さん みなさん こんばんは

      玄武5スペック ・超巨大ペイロード ・長距離射程 のうち超巨大ペイロードは
         ①国内ホルホル向け
         ②西側諸国向け
          — これは対北朝鮮ミサイルだと主張するため
      のウソでしょうね。 (技術的にも人類未踏に近いし、対北ミサイルならTHAADの方が遥かに現実的ですが、こちらは及び腰)

      翻って「長距離距離」は(技術的にも)ありうる。勿論標的は日本各地の原発等(標的として大きいし….)

      >実際に、奴らは撃ち込んでくるだけの動機があります
      そのとおりと思います。で私は「タイミング」を述べます

      平時に日本を武力攻撃すれば日米安保条約があるので米国とも交戦になりますが、支那の台湾侵略にタイミングを併せれば米にその余裕がない可能性が高く、かつ支那支援にもなる。
       ただ日本も敵基地攻撃能力の獲得・軍備拡張を宣言しているので、それに対抗するためにも、長距離射程ミサイルの増設は理にかなっています。

       コワイですね。

      • まさにお笑い韓国軍に相応しいスペックでした。
        しかし、欲しいスペックを掲げることは必要だと思いますし、悪いことではないと思います。実現できなければ笑いものになるだけで、そこを見るのが面白いのですが。
        さておき、どのようなスペックかは分かりませんが、相手は弾道ミサイルを手に入れた韓国軍という事になる訳ですから、日本側としてもこれに対応する力を自衛隊に保有させる必要はありますよね。