G7の首脳宣言に「台湾海峡」の文言を盛り込む快挙

台湾

これで「快挙」と書くのが情けないのだが。

G7閉幕 首脳宣言 “台湾海峡”に初の言及 五輪開催への支持も

2021年6月14日 4時33分

G7サミット=主要7か国首脳会議は首脳宣言を発表し、来年までに新型コロナウイルスの感染を終息させるため、途上国などにワクチン10億回分に相当する支援を行うとしています。また中国の海洋進出などに深刻な懸念を表明し、台湾海峡の平和と安定の重要性に初めて言及したほか、東京オリンピック・パラリンピック開催への支持が盛り込まれました。

「NHKニュース」より

これで、少なくとも日本とアメリカが同じ方向を向き、イギリスやフランスなども反対しないことが明確になった。イギリスのコーンウォールで開催されたという事も大きな意味があるのだろう。

スポンサーリンク
同カテゴリーの人気記事

この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

<同カテゴリーの人気記事>

スポンサーリンク
スポンサーリンク

対支那包囲網の形成

G7で示した支那の脅威

改めて言及するまでもないが、支那が恐るべきスピードで膨張していることは確かだ。そして、その防諜するための手段を選んでいないことが問題視されている。

したがって、今回のG7でも何らかの言及が為されることは確実視されていたが、その内容が問題だった。

支那に対しては以下の6点が言及されたようだ。

  • 支那に対し、新彊ウイグル自治区における人権と基本的な自由の尊重を求める
  • 農業や衣類部門などでのあらゆる形態の強制労働に懸念を示し、各国の貿易大臣に対し、根絶に向けて協力の在り方を見いだすよう指示
  • 東・南シナ海情勢は引き続き深刻な懸念とし、支那による現状変更と緊張を高める一方的な措置には強く反対
  • 香港については、イギリスとの共同声明に盛り込まれた権利、自由、高度の自治を尊重するよう求める
  • 台湾海峡の平和と安定についても強調し、問題の平和的解決を促す
  • 支那の巨大経済圏構想「一帯一路」への対抗を念頭に、途上国のインフラ整備に向けた具体的な支援の方策を検討するため、タスクフォースを設立し、今年の秋に報告を求める

区分けの仕方の問題もあるが大雑把にはこんなものだろう。

特に、「台湾海峡」に関して言及するのは初めてであり、ワン・チャイナ・ポリシーまで踏み込みはしなかったが、緊張を高めている現状に牽制がされた格好だ。

多分、支那はコレを受け入れる事はできまい。何しろ、5カ年計画に狂いが生じてしまうからね。支那にとってはまさに「内政干渉」なのだが、外国からしてみればこれは支那の内製の範囲には収まらない。

日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダのうち、最も渋りそうだったドイツも、人権を軸に話が展開されるとなかなか反対し難いな。

インド、オーストラリア、韓国も参加

ところで、今回のG7にはオブザーバーとしてインド、オーストラリアが参加している。この時点でセキュリティ・ダイヤモンド構想をベースとしたクワッドの話が進むことは確実だと思われたのだが、この関係で触れられたのは南シナ海問題だけのように思われる。

豪首相、G7との連携強化に期待 インド太平洋への挑戦で

2021年06月09日17時20分

英国で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)に招待されているオーストラリアのモリソン首相は9日、西部パースで講演し、インド太平洋地域が「新たな戦略的競争の中心地だ」と述べ、安全保障上の挑戦に対処するため日米などG7諸国との連携強化に期待を示した。

「時事通信」より

ちなみにオーストラリアの首相、モリソン氏とは個別の日本の首相、菅義偉氏との会談を果たして協力文書を出したようだ。

日豪首脳、経済的威圧に反対 脱炭素で協力文書

2021年6月13日 20:00

菅義偉首相とオーストラリアのモリソン首相は13日朝(日本時間同日午後)、訪問中の英国で会談した。中国を念頭に「経済的威圧や力による一方的な現状変更の試みの継続・強化」への反対で一致した。日豪は気候変動を巡る協力に関する文書「技術を通じた脱炭素化に関する日豪パートナーシップ」で合意した。

「日本経済新聞」より

モリソン氏にとっては、オーストラリアの石炭が売れにくくなる面を考えると気候変動を巡る協力に関する文書を交わすことはデメリットにも繋がるが、国防の面で譲れない所はキッチリと爪痕を残したとも言えるだろう。

「自由で開かれたインド太平洋」の実現へ日豪の協力を深化させることを申し合わせた。日豪両国に米国、インドを加えた4カ国の枠組み「Quad(クアッド)」を具体的に推進する方針も決めた。

「日本経済新聞”日豪首脳、経済的威圧に反対 脱炭素で協力文書”」より

クワッドの件はオーストラリアにとっても生命線である。

恐らくだが、オーストラリアで懸案化している潜水艦に関する問題にも触れられたのではないのかな?

〔政治スポットライト〕仏ネイバル、豪潜水艦費用見積もり引き下げ

2021/02/16(火)

フランス政府系造船会社ネイバル・グループが、オーストラリアと共同開発する次期潜水艦「アタック級」の設計・建造について、費用を引き下げることで検討に入ったもようだ。

「NNA ASIA」より

〔政治スポットライト〕豪が調印拒否、仏企との新型潜水艦契約

2021/04/28(水)

オーストラリア国防省は、次期潜水艦「アタック級」の総額900億豪ドル(約7兆5,930億円)の建造計画について、フランス政府系造船会社ネイバル・グループとの新たな契約調印を拒否しているもようだ。27日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

「NNA ASIA」より

フランスが受注したオーストラリアの新造潜水艦だが、価格が大幅に高騰していてオーストラリア政府としてもこのまま計画を進めることは困難だと認識しているようだ。

ドイツの潜水艦を買って繋ぎに使う案や、アタック級を近代改修する案が出ていたが、どれも一長一短である。国防を考える上ではここも解決しなければ頭の痛い話だろう。日本の潜水艦を選んだらそれはそれで苦労はあったと思うが。

オーストラリアがかなり積極的であったのに対し、インドの首相モディ氏はここに顔を出さなかった。

インド首相、G7サミットの対面出席見送り 国内コロナ感染考慮

2021年5月12日4:26 午後

インド外務省は11日、モディ首相が来月11─13日に英南西部コーンワルで開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)への対面での出席を見送ったと明らかにした。国内の新型コロナウイルス感染状況を受けた。

「ロイター」より

武漢ウイルスに関する懸念があって出席を見送ったとされているが、支那との関係性もあって二の足を踏んだと考えた方が分かり易い。

そこは残念ではあったが、インドにも立場があるので仕方がない面もあるだろう。

え?韓国?要らない子ですね

ちなみにキンギョの○○のような感じでくっついていったムン君だが、何をやったかはよく分からない。

G7の「ゲスト」韓国、中国に堂々と向き合っててこそ「D10の会員」になれる

Posted June. 12, 2021 08:09, Updated June. 12, 2021 08:09

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が12日、主要7ヵ国首脳会議(G7サミット)に出席するために英国に向かった。G7サミット主催国の英国のジョンソン首相が、オーストラリア、インド、南アフリカ共和国の首脳と共に文大統領を新型コロナ禍以降初の対面での多国間サミットに招待したことによる。文大統領は今回のサミットを機に、英国、オーストラリア、欧州連合(EU)と2国間会談を行う。韓米日または韓日の略式会談が行われる可能性もあるという。

「東亜日報」より

堂々と胸を張れと東亜日報から檄を飛ばされているが、存在感を感じる事は無かった。

G7サミット 韓国大統領「菅首相と会談に至らず残念」

2021年6月14日 7時43分

イギリスで開かれたG7サミット=主要7か国首脳会議に招待されていた韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、13日、メッセージをSNSに掲載しました。この中でムン大統領は、「菅総理大臣との初めての対面は日韓関係において新たな始まりとなりうる貴重な時間だったが、会談に至らず残念に思う」としています。

「NHKニュース」より

最大の目標であった日本の首相との会談を果たすことは出来ず、アメリカの大統領とも会えず、何やったんだ?あの人。えーと、ワクチンハブ国になるとか寝言を言っていたという噂は聞いたぞ。

「日本、G7の拡大に反対…韓国の場合、ゲスト国として呼ぶのはいい」

2021.06.14 06:47

日本が主要7カ国(G7)に韓国やオーストラリア、インド、南アフリカ共和国を参加させて「D11」に拡大・改編することに反対したと日本経済新聞が13日、報じた。

「中央日報」より

まあ、要らない子だったようだね。中央日報は「韓国はG7に不要だ」と菅義偉氏が発言したような書き方をしているが、実際にはG7の枠組みを広げる事に対して反対したということに過ぎない。

反対理由は簡単で、参加する国が増えればまとまりが無くなる。G20など話し合いにすらならない。結局、様々な意見を聞くということがなかなか困難なのである。G7ですら色々煩わしい状況だというのに、だ。

そもそも今回のG7は支那に対する決意表明みたいなところがあって、意義はあったが方向性を纏めていくリーダーシップを持った人間がいないこともあって、「何処に向きたいか」が分かっただけに過ぎないのである。

事務方の苦悩が忍ばれるね。

台湾こそG7のオブザーバーに呼べ

ちなみに、G7でこの様な共同宣言を出したものの、台湾不在である。

要らない子を呼ぶよりも、台湾こそ呼ぶべきだったのでは?という気がして仕方が無い。まあ、現実的には無理なんだろうけどさ。

それでも、「台湾海峡」だけではなくて、台湾を国と認める方向で話をすべきなのだ。

首相、台湾を「国」と表現

2021/6/9 16:57

菅義偉首相は9日の党首討論で、海外の新型コロナウイルス対策の事例として、オーストラリア、ニュージーランド、台湾の名前を挙げ、「3国は強い私権制限を行っている」と述べた。

「産経新聞」より

国会では菅義偉氏だけで無く、議論相手の枝野氏も引っ張られて「国」と発言してしまった。

このまま貫いてG7にいってくれれば良かったのだが、残念ながら官房長官がヘタレてしまった。

首相の台湾「国」発言を修正 加藤官房長官

2021/6/11 12:11

加藤勝信官房長官は11日午前の記者会見で、菅義偉(すが・よしひで)首相が9日の党首討論で台湾を「国」と表現したことに関し、「台湾に関するわが国の立場は、1972(昭和47)年の日中共同声明にある通りであり、非政府間の実務関係として維持する基本的立場には何ら変更ない」と述べ、修正した。

「産経新聞」より

台湾海峡が日本のシーレーンのチョークポイントの1つであり、台湾の領土が支那に奪われてしまえば日本経済に大きなダメージを受けることは間違いない。

香港の次は台湾で、尖閣諸島なのだ。そのうち沖縄、九州まで喰われてしまうだろう。そうならぬように今こそ努力すべき時なんだけどね。

コメント

  1. >ムン君だが、何をやったかはよく分からない

    そんなことはないみたいですよ。
    韓国大統領府によると、
    存在感を示して「事実上のG8の地位」を得たらしいです。
    世界の模範たるK防疫とか、世界を席巻したK-POPだとか(笑)。

    「事実上の~」が好きなのは知っていましたが、
    これを政府筋が言っちゃうんですものね。
    真剣に国レベルでの知能を疑ってしまいます。

    • 追記でチョット面白いニュースを紹介しました。
      コメント頂いた「実質G8だった」というヤツの裏付けになるニュースですね。

      で、後で工作がバレて炎上というのが、現在の状況であります。

  2. 木霊さん、おはようございます。

    G7で言及され共同宣言に盛り込まれた主な6点の内容は、ご指摘通り全て対支那対策であり多少の温度差があるとはいえ、欧米民主国家が結束する気概を示したと評価しています。
    特に一帯一路に対抗する発展途上国への支援は大きな前進ですし、既に動き出したNATOも含めた支那の南シナ海・東シナ海の安全保障政策まで踏み込んでいるんじゃないかな。

    懸案はG7は元より各国の国益・利害優先度が違いますから、砂上の楼閣にならないようアメリカが踏ん張ってリードできるかでしょうね。

    >これで「快挙」と書くのが情けないのだが。

    アリの一穴という言葉もありますから、まず台湾に直接言及したのは始まり=民主主義擁護の決意として見守りたいですね。
    一番心配なのは日本の覚悟(国民の命・財産を守り、主権・領土を守り抜く)の本気度だと思いますが、国内に闊歩する反日野党&自治体・極左マスメディアに毒された世論が安易に揺らぐ事です。

    菅首相が経済界・親中派議員を押さえつけて、支那に断固たる態度を示し憲法改正・防衛力強化を実現するチャンスかも知れません。
    安倍さんの悲願を引き継いで成就すれば、歴史に名を遺す総理となるチャンスですね。

    • G7では日本も結構頑張ったという評価も出来ると思いますが、この結果を活かすも殺すも今後次第でして。
      台湾との連携も含めて、支那に「しっかりと主張」をしていくことは重要であると思います。