韓国軍がF-35Aを20機、F-35Bを20機購入する方向へ

空軍

おっとぉ?

韓国軍、「F35」40機を追加購入へ…20機は垂直離着陸軽空母用

2020.08.25 07:47

韓国軍が次世代戦闘機(FX)第2次導入規模を当初の計画の倍に増やし、軽空母に搭載する垂直離着陸型ステルス戦闘機も導入することにした。事業の規模だけで8兆ウォン(約7120億円)水準になると推算される。

「中央日報」より

とうとう決めちゃったか。

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韓国と空母

韓国軍は空母が欲しい

この話は、それ程込み入った話では無く、構図としては子供がオモチャを強請っているようなものだ。

現状で韓国空軍はF-35A戦闘機を40機保有する事になっている。現時点で何機、韓国にF-35A戦闘機が入っているかは知らないが、来年くらいまでには40機が全て揃う計画だったはずだ。

そこに更に20機追加で買う予定があって、そのうち何機かをF-35Bにという話がちょっとでていた気がする。しかし流石に当初予定の追加20機の線は譲れなかったらしく、結果的には、F-35A戦闘機が60機大勢で、F-35B戦闘機が20機という事になるらしい。

マジデスカ!!!

複数の軍消息筋によると、軍当局はF35を追加で40機導入することにした。当初の20機から倍に増やしたのだ。うち「韓国型軽空母」から出撃できるF35B(垂直離着陸型)機種20機を先に導入する。その後、F35A(滑走路型)20機を追加を導入する計画だ。

「中央日報”韓国軍、「F35」40機を追加購入へ…20機は垂直離着陸軽空母用”」より

このF-35B戦闘機を買うということは、当然ながら空母もGOが出る事を意味する。いや、空母作る話はあったし、ソレで進むという報道もあったけれども、あれ、本気なんだねぇ。

F-35Bは空軍が運用

さてさて、韓国軍が購入するF-35戦闘機に関して色々な懸念はあるのだけれど、一番気になるところは「どこが運用するのか?」という点だ。これに関しては日本の自衛隊も似たような問題を抱えてはいる。

軍は購買契約のために来年上半期までに事業の妥当性の検討などを終える計画だ。軍関係者は「総事業費は約8兆ウォンと推算される」とし「2021-22年に契約が終われば、2020年代半ばから引き渡されることになるだろう」と伝えた。

ただ、F-35Bは軽空母に搭載しても海軍でなく空軍が運用する。空軍が全体導入計画を主管し、その後の教育と運用を担当するということだ。空母塔載機の飛行を空軍が担当するのは英国軍など海外にも似た事例がある。

「中央日報”韓国軍、「F35」40機を追加購入へ…20機は垂直離着陸軽空母用”」より

どうやら、韓国軍は韓国海軍が空母運用をする一方で、搭乗させるF-35B戦闘機の運用は空軍に任せる計画であるようだ。

選択肢としては韓国海軍がF-35B戦闘機を運用するという方法もあったと思うのだけれども、そうはしなかった。アメリカ軍は海兵隊がF-35B戦闘機を運用しているのだが、韓国軍は海兵隊がという選択肢は採らなかったようだ。

なお、日本も航空自衛隊がF-35B戦闘機を運用する模様。

後回しになった空軍のF-35A購入

で、韓国軍のF-35A戦闘機なのだが、当初の予定通り60機欲しいという話だったのだが、予算の関係で一次事業で40機だけ(予備エンジンは1基というからビックリだ)ということだった。

F35の導入をめぐり空軍と海軍の水面下の神経戦も激しいという。当初、空軍は60機のF35Aを確保する計画だったが、予算不足のためFX第1次事業でまず40機だけを導入することにした。

昨年3月から導入が始まったが、現在16機が国内に入っている。空軍は来年末までに40機をすべて導入すれば、直ちに第2次事業に入るという構想だった。

しかし軽空母事業が浮上し、第2次事業の議論は垂直離着陸型F35Bの購買に方向が急旋回した。その代わり韓国型次期戦闘機(KF-X)の数量を増やすことが検討されたが、空軍の強い反発にぶつかった。

「中央日報”韓国軍、「F35」40機を追加購入へ…20機は垂直離着陸軽空母用”」より

当然、次の購入は2021年にF-35A戦闘機が40機揃い次第、続けて買って欲しいということだった。

ところが、「空母を作るニダ!」とかやり始めたために、空軍と海軍で随分と綱引きが行われたらしい、結果的にどうなったかというと、F-35B戦闘機も空軍が運用する代わりに先に購入という結論になったようだ。

空軍は周辺国の脅威を考えると、F35A水準の高性能(HIGH級)戦闘機が少なくとも60機ほど必要という立場だ。結局、軍当局は空軍の主張のようにF35Aを追加で20機導入するものの、F-35Bを先に20機導入するという方向を定めた。一種の折衷案を出したということだ。

「中央日報”韓国軍、「F35」40機を追加購入へ…20機は垂直離着陸軽空母用”」より

それでいいのか韓国空軍。

何しろ、韓国空軍のF-35A戦闘機運用に関しては、当面40機体制で行っていかねばならず、F-35B戦闘機のパイロットは別に用意する必要が出てきた。

F-35AもF-35Bも両方操縦できるパイロットを養成するなどという器用なことは出来ないと考えられ(いくら同じ機種とはいえ、必要とする機能が異なる為に異なる部分も出てくる。戦闘機のパイロットは瞬時の判断を迫られるために、異なる機種を操縦させるのは基本的にNGだ)、混ぜて運用するなどということはできないはずなのだ。

ただでさえ韓国空軍のパイロットは数が足りていない。退役するF-5戦闘機やF-4戦闘機のパイロットがいて、総数が少なくなることでパイロットの融通が効く可能性はあるが……、訓練は1からやり直しであることを考えると楽観視はできないかなと。

まあ、新しいオモチャを買うことになったので、大喜びなんだろうけれどさ、メンテナンスの問題は何も解決して否んだよね。頑張れー!(棒)

開示して貰えない情報

ところで、この記事の中で気になるところがあった。

F35Bを早期に導入するのは韓国軍が推進する軽空母の設計のためだ。海軍は2030年ごろ軽空母の建造を完了する計画だが、今年末までに概念設計を終え、来年から基本設計に着手する予定だ。軍関係者は「甲板など艦体の主要部位の設計のためにはF-35Bの詳細情報が必要」とし「しかしロッキードマーチン側はセキュリティーを理由に契約前には情報を与えないという立場」と話した。韓国の軽空母は米海軍のアメリカ級強襲揚陸艦と規模がほぼ同じになる見込みだ。

「中央日報”韓国軍、「F35」40機を追加購入へ…20機は垂直離着陸軽空母用”」より

軽空母を作るためには、F-35B戦闘機の詳細寸法や仕様など、報道されない部分の情報が必須となる。しかしながら、アメリカとしては流石にその情報を出すことは簡単では無い。少なくとも買うことを決めていない相手に漏らすことはできないというわけだ。

アメリカ側がの主張は当然なので、F-35Bの購入契約を先にせざるを得ないのだろうけれど、そもそもあれ、本当に売って貰えるの?その辺りも非常に怪しいね。

予算的にも心配

予算的なハードルも当然あって、この話が本当だとすると、40機購入(F-35A20機+F-35B20機で合計40機)で概ね8兆ウォン(約7120億円)とあるのだが、その前提に軽空母の建造の話がある。韓国の試算だと建造だけで2兆ウォンという事になるようだが、これだけでも総額10兆ウォンほど必要ということになる(実際にはちょっと足りないのでは無いか?という風に踏んでいるが)。

これに加えて空母打撃群が必要になってくるので、さて、それを韓国の軍事費でまかなえるのか?という風に勝手に心配している。どこまで本気なんですかねぇ?

コメント

  1. とりあえず空母作ってホルホルできればいいので打撃群作る気はさらさら無いと思う。
    後で新聞に「こんな空母が一体何の役に立つのか」という社説が出るところまでがセット。

    • 打撃群、作りませんかねぇ。
      ……作らないでしょうね。
      海に浮かぶホテルをもう1つ増やす、そんな感じになるんでしょう。

  2. なに、予算ならドドンと5年で27兆と日本並みの予算を組むらしいので大丈夫で。
    さらに対日兵器の拡充なら更なる積み上げだって出来るでしょう。
    どうも韓国の計画では5年で軍事力で日本を凌駕し各分野にてイニシアチブを握る予定なので、実現の為に日本に経済協力をさせたい様子・・・

    • 27兆とはなかなか強気ですが、アレが本当にできるとはとても……。
      対日兵器はどんどん提案して、作る計画だけは進んでいくと思います。
      韓国の国会内でもそういう流れらしいですから。

  3. コロナ対策&水害による災害支援金も底をつき、台風8号の直撃による被害も予想されるうえに来期税収のさらなる落ち込みも確定してる中、軽空母だ原潜だと景気のいいことですよね。

    おまけに韓国電力公社が「世界最大の電力市場である米国に初めて進出することになった」と自慢してた太陽光発電事業も190億ウォン投資を無駄にして撤退することになったけど大丈夫かな。(https://news.joins.com/article/23856395)

    • 景気が良いというか、状況が読めていないというか、状況を把握しているからこそ無理を言っているというか。

      電力公社の失敗の話は、何も米国だけではなくて、あっちこっちでやらかしていますよ。
      記事を漁らな根羽なりませんが、確か四大河川事業輸出とかアホな事もやっていたはずですし、ダム建造の話もその一環だったような。

  4. 正常な頭があれば、どう考えても日本を攻撃することが目的であることは明白(北朝鮮は、太平洋に浮かぶ島だったっけ?そうならば、原潜も必要かもね)である。アメリカがF35Bを売るわけがない(2倍の価格を提案しても、恐らく無理)。KFXを改造するしかない(カタログ上の設計変更は、得意中の得意)と思う。

    • まず間違い無く対日兵器と思って作っているのでしょう。
      そうやって宣伝した方が予算が通りやすいというおかしな事情もありますし。

      アメリカはF-35Bを果たして売るんでしょうかね。

  5. 木霊さん、おはようございます。

    F-35A×60機はF-4(約70機)の後継機でしょうから帳尻は合っていますね。

    しかし、空軍としてはF-5×約200機の後継問題もありますので、これがKFX開発成功したとして数を揃えて運用まで10年以上掛かるでしょう。
    既存機FA-50増産のミックス運用を考えても戦力化まで10年以上でしょうね。

    これが大まかな空軍の構想だったと思いますが、F-35B×20機先行計画で大幅な修正を迫られるのは痛いんじゃないかな。

    皆さんご指摘の通り空母打撃群運用能力確保に???ですし、回りは東の日本海・西の黄海・南の東シナ海(ほんの一部)しか領海・接続水域がなく、ほとんどのEEZも陸から100km未満のはず。
    日本海EEZは日本・東シナ海EEZの一部は支那ですから、こんなところに空母打撃群(仮に完成したとして)を浮かべちゃったら即攻撃対象のカモとしかなり得ません。

    まあ、無用な長物にバンバン予算使って空海軍の弱体化を進めてくれれば、日本にとってはラッキーとか妙な楽観しています。(苦笑)

    P.S.
    河野防衛大臣が無人戦闘機開発に言及しましたね。
    確か日本は攻撃型無人兵器禁止を基本としているはず...、ここらへんの整合性をちゃんと採って無人戦闘機・潜水艦など開発にスピードアップして欲しいと思っています。
    益々慢性化する隊員不足を何とかするには、無人兵器のオペレーターを民間からリクルートするしかないと危機感を持っています。

    • 韓国の場合、何もF-4、F-5の退役だけが問題というわけでは無いんですよね。
      近代改修を急いでいるKf-16もそうですが、F-15Kに関してもそろそろ手を入れないとマズイわけで。
      どうなるんでしょうか。

      河野氏の発言については静観して見守るつもりです。
      勇ましい事を口にしがちなのですが、実行力があるのかどうかは今のところハッキリしないのですよね。