韓国海軍大邱級フリゲート2番艦を海軍へ引き渡し

海軍

実は去年の12月の記事で、「後で触れよう」と思って忘れていた案件である。

韓国防衛事業庁、ステルス設計と対潜水艦能力を強化した新型護衛艦を海軍に引き渡し

2020.12.31 10:36

韓国防衛事業庁が31日、新型護衛艦第2次事業(Batch-II)の2番艦「慶南(キョンナム)」を海軍に引き渡すと明らかにした。

「中央日報」より

この記事が出た時は、「ああ、また新造艦調達か」くらいにしか考えていなかった。

スポンサーリンク
同カテゴリーの人気記事

この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

<同カテゴリーの人気記事>

スポンサーリンク
スポンサーリンク

トラブルを抱えたままの船出の可能性アリ

大邱級フリゲートの不調

記事では「新型護衛艦第2次事業」と表現されていて、何の事なのか?とボンヤリと感じていたのだが、これ、よく考えたら大邱級フリゲートの2番艦だ!

写真を見て気が付くべきだったんだよね。

そう、大邱級フリゲートといえば、これだ。

なんと、エンジンを新機軸のシステムに更新したら、とんでもないトラブルに巻き込まれちゃった。未だにドッグから出てこられないという話で大変心配している。

「しんぱいだなー」(棒)

エンジントラブルは解消していない

さて、大邱級フリゲートに採用された新機軸のシステムだが、ガスタービン機関とディーゼル機関の2つを切り替えて使うタイプで、この切り替えに時間がかかるなどの問題が発覚。完全に「いつものヤツ」である。

ちなみに1番艦の大邱と2番艦の「慶南」は、同じ大宇造船海洋が製造を担当している。

「慶南」は国内の技術で建造した2800トン級の最新護衛艦で、老朽化した護衛艦と哨戒艦に代わって先端護衛、警備などの任務を担当する。乗組員およそ120人が搭乗する。

「慶南」は従来の護衛艦と哨戒艦と比較して、水上艦・潜水艦標的に対する探知、攻撃能力のほか、対空防御能力を大きく向上させたのが特徴だ。

「中央日報” 韓国防衛事業庁、ステルス設計と対潜水艦能力を強化した新型護衛艦を海軍に引き渡し”」より

良さそうな事が書かれているが、基礎的な設計は2番艦は1番艦と同じである。つまり、同じトラブルを抱えている可能性が高いワケだ。

造船業ではあっぷあっぷ

ただ、製造を担当した大宇造船は本業ではかなり厳しい状況である。

大宇造船、9千億規模のLNG船2隻受注

記事入力 2020-06-08 17:17 | 記事修正 2020-06-10 15:16:11

大宇造船海洋(DSME:Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering/代表取締役イ・ソングン)は、海に浮かぶ液化天然ガス(LNG)ターミナルと呼ばれるLNGバージ船を受注した。引き続く大規模なLNG船の受注で、優れた技術力を証明したという評価が出ている。

「MK NEWS」より

一応、この手の受注が増えてきたために黒字に転換したという話になっているが……。

韓国造船海洋が黒字転換 19年 LNG船受注増

2020年2月6日 18:43

造船世界最大手の韓国造船海洋(旧・現代重工業)が6日発表した2019年12月期の連結営業損益は2902億ウォン(約270億円)の黒字で、前の期の4814億ウォンの赤字から転換した。利益率の高い液化天然ガス(LNG)船の受注増や海洋プラント事業の追加工事で収益を確保した。売上高は15%増の15兆1826億ウォンだった。

「日本経済新聞」より

実はかなり安値競争で企業は疲弊している。

19年の商船建造量の世界シェアは中国35%、韓国32%、日本24%。各国企業が仕事をとることを優先して赤字でも受注するような「安値競争」に挑んだ。規模が小さく価格競争力に劣る国内勢は競り負け、ジリ貧なのが実情だ。中韓も苦しいが、世界の物流量は長期的には増えて船余りは解消されるとみられ、いまの苦しみは「過渡期」との見方が業界では一般的だ。

足元では新型コロナウイルスの影響で商談が止まり、国内造船業の受注残は危険とされる2年を切り「1.03年」という「極めて危機的な状況」(斎藤保・日本造船工業会長・IHI取締役)にある。船は一般的に受注から2年かけて設計を詰め、1年で組み立てる。いま受注しても設計に2年かかれば、つくる船がなくなる「1.03」年後から約1年間は造船所は仕事がなくなってしまうことになる。国交省の審議会は、こうした事態の打開を期待された。

「朝日新聞”造船業、幻と消えた5千億円 沈むか復権かの瀬戸際に”」より

朝日新聞の記事は、日本の造船業が支那や韓国にやられている様な書き方をしているが、残念ながらこれは現実ではある。日本の造船業は技術力はそれなりに残ってはいるが、価格競争力はない。ただ、安値攻勢をしたおかげで韓国の造船業もそれなりにはダメージを負っている。

大宇造船海洋には多額の税金が不公正に注ぎ込まれたことで、息を吹き返したとされているが……、利幅が大きいワケでは無いんだよね。だから、今回の様な軍に下ろす艦艇で失敗をやらかすとかなり厳しい状況に追い込まれる。

実際に、前年火での売り上げは下がっている。

  • 『現代重工業』の受注額は約20億ドル(約2,140億円)でマイナス44%
  • 『大宇造船海洋』の受注額は約14億4,000万ドル(約1,540億円)でマイナス50%
  • 『サムスン重工業』の受注額は約5億ドル(約535億円)でマイナス84%

そんな訳で、大邱級フリゲートがまともな船に仕上げられるかどうかは未知数なんだよね。

コメント

  1. コメントが投稿できない状態が続いています。
    記事は読ませてもらってますよ。

  2. 僕は今までEXCELで原稿を作って投稿してきましたが、どうやら直接コメント欄に記述しないとダメなようですね。

    • ご不便をおかけして申し訳ありません。
      コメント欄の仕様変更は特に行っておりませんが、これまでやってきた手法が使えないと言うことだと理解しました。

      ただ、一体どのような不具合なのか、何が起因して問題となっているのかは現状では分かりません。
      テスト的に「お問い合わせ」の方から何か書き込んで頂けますか?同じ症状なのでしょうか。