おー、まだ作ってたんだ、アレ。
韓国海軍 新フリゲート「チュンチョン」進水 艦名は有名韓流ドラマのロケ地に由来
3/25(金) 13:12配信
韓国海軍は2022年3月22日(火)、新型フリゲート「チュンチョン(春川)」が現代重工業の蔚山造船所で進水したと発表しました。
「Yahooニュース」より
大邱級フリゲートの8番艦か、予定通りであれば大邱級フリゲートは8番艦で最後だな。大したニュースでもないので軽く触れておくだけにしよう。
不遇なフリゲート艦
アジア最高火力の小型護衛艦
自称ではあるが「アジア最高火力の小型護衛艦」との呼び声高い大邱級フリゲートである。たしかにフリゲート艦の役割といえば、対潜・防空能力を保持する攻撃能力を多く持った護衛任務を行う艦であり、大邱級フリゲートは重武装だ。
だから、大邱級フリゲートがアジア最高火力の小型護衛艦というのもあながち間違いでは無いのだが、それはまともに動ければの話である。
「チュンチョン」はテグ級フリゲートの8番艦で、船体サイズは、全長122m、幅14.2m、高さ35.4m、満載排水量は約3640トン。乗員は約130名で、5インチ(127mm)単装砲や近接防御火器(CIWS)20mmファランクス、対艦ミサイル発射機などを搭載するほか、各種ミサイルを発射可能な垂直発射装置「KVLS」などを装備し、艦載ヘリコプター1機の運用能力も有しています。
「Yahooニュース」より
比較的小型な船体にあれもこれも兵装を詰め込んだ、韓国海軍伝統のトップヘビーの様式に則ったフリゲート艦、それが大邱級フリゲートだ。ただし、韓国海軍では良くある話だが、残念な事に1番艦からトラブル満載である。
そして失敗が発覚
何がダメだったのだろうか?
実は仁川級フリゲートから大邱級フリゲートに切り替えるにあたって、推進システムを刷新したのだが、これが問題を起こして大変なことに。どうやらギアボックスの設計に失敗した模様だが、ハッキリした事は報道されていない。多分、韓国海軍も原因を掴んでいないんじゃ無いかな?
おかげで、1番艦も2番艦も上手いこと運用できない感じになってしまって、実際には既に8番艦までが建造されているのだが、不思議なことに就役したのは1番艦、2番艦、そして4番艦の3隻だけである(2022年1月時点)。
他のは進水したというニュースは聞いたが、就役したというニュースは聞かない。どうやら推進システムの改修に手を付けているようだが、詳細は不明だ。トラブルに関してはこちらを参考にして欲しい。
残念な話だよね。
それとは別に新型も
……そういえば、3500t級の新型フリゲート艦を作る計画もあったけど、あれはどうなったんだろうか。
これ、大邱級フリゲートをちょっと大型化してセンサー類を強化する予定だったはずだけれど、残念なことに推進装置は大邱級フリゲートと同じっぽい。トラブル解決してから作れよな。
まあ、そのうち何とかなるのかもしれないが、早いところ損切りしておかないと、いつまで立っても使えない兵器にお金をかけることになるぜ。
コメント
こんにちは。
>艦名は有名韓流ドラマのロケ地に由来
……をいをい……
その意味で、
・人の名前は不許可(例外あり、けど、それでも言い逃れ有り(笑))
・戦前から命名規則だけは不変
の本邦うみじは、世界的にも希有なのだと思う次第です。
とりあえず、駆動系に問題出さないことを祈ります(いい加減治ってるんだと思いたいところです)。
まあ、新基軸は実験艦に載せてから、なんて贅沢は、最近はアメリカでも出来ないみたいですが……
このシリーズ、仁川級フリゲートは比較的トラブルが少なかったようなので、結果的にはそれをもう少し数を増やす感じでやった方が良かったと思いますが、あくまで結果論です。
大邱級フリゲートの後始末、どうするんでしょうねぇ?8番鑑までは発注していたので、それで打ち切りにして「なかったこと」にするパターンもありだとは思いますが。