韓国海軍、新型フリゲート艦の開発を決定

海軍

韓国海軍が一番必要とするのはフリゲート艦だと思うのだが、どうやら新型フリゲート艦を作る積もりのようだ。

3500t級の新型護衛艦2024年、海軍に引き渡し…4千億ウォン規模の契約

2020-03-16 09:33

3,500t級の新型護衛艦が国内技術で建造され、2024年にも海軍に引き渡される。

防衛事業庁と現代重工業は16日、4千億ウォン規模の蔚山級フリゲート艦(BatchⅢ)を制御するシステム開発契約を締結したと発表した。2024年のシステム開発が完了すると、海軍に引き渡される。

「朝鮮日報」より

えーっと?最新のフリゲート艦といえば大邱級フリゲートだったはず。仁川級フリゲートの後続艦なんだけど、アレって色々問題があった気がするんだ。その問題を解決しないうちに更に次を考えちゃう?

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ハイブリッドフリゲート艦!

バッチ1は問題無かったのに

あ、いや、仁川級フリゲート艦もそれなりに問題を抱えた船ではあったのだが、問題の方向性はその後続艦である大邱級フリゲート艦とは随分違った。

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こちらは仁川級フリゲート艦で、基準排水量が2,300tクラスと比較的小型の船だ。

韓国の伝統、トップヘビー構造を踏襲していたために、操船性に難があるという噂はあったが、それでも広開土大王級駆逐艦よりは随分マシであったとされる。まあ、狙いが違う船なので比べるべきではないんだけれども。

とはいえ、後に偽装部品が色々取り付けられていることが解って騒ぎになっている。電子機器冷却ファンをはじめとして、操舵機のオイルポンプやらニセモノが取り付けられていたらしい。運用に問題が出たという話は伝えられていないんだけど。

ともあれ、仁川級フリゲート艦は当初の予定では3000t級で24隻建造という予定だったのだけれど、最終的に2300t級となり6隻作られて打ち切りになってしまった。やっぱりもう少し大きい船が欲しいと言うことになったようなのだね。そんな訳で次級の大邱級フリゲート艦は2800t級のものが作られるに至った。

駆動系でトラブル

ところが、大型化した大邱級フリゲート艦では、機関に仁川級フリゲート艦で実績のあるCODOG方式を止めて、CODLOG方式を採用してしまった。これが「ハイブリッド」と呼ばれる所以なのだが、色々とお粗末な話になってしまった。

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VLSを装備するなどの目的があって大型化するのと、速力を高めたいなどの狙いがあったようなのだが、上手く行かなかったようだね。

まあ、上手く行かなかったのは仕方が無いのだけれど、既に3隻目を作っているんだよね。問題が解決したという話は聞かないのだけれど、大丈夫なのだろうか?

一応、8隻は作る予定になっているのだけれど、就役したのはトラブルを起こしている1番艦だけらしい。4番艦以降はどうなるんだろうね。

満を持してバッチ3

2024年に就役予定

さて、仁川級フリゲート艦がバッチ1にあたり、大邱級フリゲート艦がバッチ2にあたるので、更に大型化したバッチ3の設計を開始しちゃったという話だ。

新型護衛艦は長さ129m、幅15m、重さ3千500tで最大55㎞/ hで運航することができる。

レーダーと赤外線追跡装置を4面固定で設置した複合センサーマストが適用され検出装置陰影区域が最小限に抑えた。

360度全方位の検出、追跡、対応が可能な4面固定多機能位相配列レーダーを搭載し、既存蔚山級フリゲート艦に比べ対空防御能力が強化された現代重工業は伝えた。

「朝鮮日報」より

さて、バッチ3は蔚山級フリゲート艦(バッチ3)ということが書かれている。

経緯を調べて見ると、どうやら蔚山級とそれの軽量級版である浦項級の「後続」として計画されたのがバッチ2として作られた仁川級フリゲート艦ということのようだ。

……あれ?ああ、蔚山級フリゲート(バッチ2)が仁川級フリゲートという位置づけにはある様なのだが、仁川級としてはバッチ1が仁川級フリゲートでバッチ2が大邱級フリゲートという話らしい。

ややこしいな。計画としては蔚山級フリゲート艦(バッチ3)というのは、大邱級フリゲート艦建造以前からあったということなのかも知れない。

ともあれ、更に大型化して高速化したいという思惑がある様で。

あとは、レーダーと赤外線追跡装置を4面固定で設置する複合センサーマストが採用され、ステルス性能を高めた形状を採用するようだね。

騒音が少なく発生する電気推進方式で潜水艦の探知脅威から外れる一方、有事の際には、ガスタービン推進を利用した高速運航が可能である。

「朝鮮日報」より

あとは……、機関は何を採用するのかがハッキリしないのだけれど、電気推進+ガスタービン推進と書かれている事を考えると、CODLAG方式かCODLOG方式を採用しているのだろう。

ちなみにCODLAG方式は低速時に電気推進、高速時にガスタービンエンジン+電気推進となる。

一方のCODLOG方式は低速時に電気推進、高速時にガスタービンエンジン推進となる。大邱級フリゲート艦に採用されて問題になったヤツだね。

自衛隊もフリゲート艦を建造中

そうそう、自衛隊も現在フリゲート艦(自衛隊の場合は護衛艦という名前に)を建造中なんだとか。

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ほうほう、3900t型護衛艦と呼ばれていて、前級は無し。コンパクトな護衛艦が欲しいと言うことで新たに建造されるようだ。

こんな感じの形らしいのだけれど……ダサイ?

ま、まあいいや。

基準排水量は3,900tで、全長132.5m、全幅16.3m、最大船速30ktということなので、55km/h程度という事になるのかな。

兵装は、62口径5インチ単装砲(1基)、RWS(2基)、Mk.41 VLS 8セル(2基)、Sea RAM(1基)、17式SSM 4連装発射筒(2基)、HOS-303 水上魚雷発射管(2基)ということになっている。あと、艦載機としてSH-60K哨戒ヘリコプターを用意する予定なんだとか。建造費は480億円規模らしく、2020年11月には進水するとの噂。

韓国の通例として、日本が作っている船を真似したくなっちゃう悪癖がある。流行り物が好きなのかな?

何にしてもこの決定、大邱級フリゲート艦のコンセプト倒れだとと認めたようなものなのだが、その辺りは良いのか?まあ、韓国はいつもそんな感じだけどね。

コメント

  1. 韓国人は「Batch(バッチ)」の意味を理解しているのか、疑問に思います。

    「Batch(バッチ)」の意味は複数ありますが、この件に合いそうなのは、「《口語》 1 度分,ひと束; 一群,一団」(研究社 新英和中辞典より引用)だと思います。

    「級」や「○期型」などの単位があれば「Batch(バッチ)」は無意味だと思います。

    ※排水量や船体構造、機関変更などの「基本設計」を変えた艦船を、ひとまとめにするのはおかしい。

    • 韓国はどういうつもりで「バッチ」という言葉を用いているんですかね。
      結果的には、別の船を作っているわけですから、本来であれば次級を作るぜ!という事を言えば良いと思うんですが、そういうワケにもいかないのでしょうか。

      元々は「バッチ2」を作るというところからスタートして、排水量を大きくして、兵装も見なおして……、結果的に別の船になっちゃった。
      そんなところなんでしょうかね。

  2. 木霊さん、続けてのお笑い予備軍ネタの記事アップありがとうございます。

    >韓国海軍が一番必要とするのはフリゲート艦だと思うのだが、どうやら新型フリゲート艦を作る積もりのようだ。

    そうですよね、そもそも北朝鮮相手なんですから外洋に出る能力も必要ないし、対艦・対潜戦専用でコンパクトに特化したフリゲート艦で十分なはず。
    あとは対空防御用の近距離対空ミサイルとCIWSがあれば、沿海での防御作戦には十分でしょう。

    >ともあれ、仁川級フリゲート艦は当初の予定では3000t級で24隻建造という予定だったのだけれど、最終的に2300t級となり6隻作られて打ち切りになってしまった。やっぱりもう少し大きい船が欲しいと言うことになったようなのだね。そんな訳で次級の大邱級フリゲート艦は2800t級のものが作られるに至った。

    いつもながらのあからさまな日本へのつまんない対抗意識なんでしょうねェ~。

    >VLSを装備するなどの目的があって大型化するのと、速力を高めたいなどの狙いがあったようなのだが、上手く行かなかったようだね。

    現代の軍艦の船級は各国の事情で相違がありますが、排水量で考えれば5000t級以上がミサイル駆逐艦、4000t未満がフリゲートって概ねな感じで、増えてきたVLSを搭載したフリゲート級は軽駆逐艦と区別する方がいいのかもとか感じています。
    もちろんVLSに搭載されるミサイルの目的によりますけど。(例えば対潜特化のASROCもVLSからの発射です)
    例えば「ダサイ?」と紹介された海自の新型FFMですね。

    >ほうほう、3900t型護衛艦と呼ばれていて、前級は無し。コンパクトな護衛艦が欲しいと言うことで新たに建造されるようだ。

    ミサイル駆逐艦の要件であるVLS2基(16発しかありませんけど)装備予定の様ですが、これは主目的の沿海警備に支那はもちろん南朝鮮を視野に入れているのは間違いないと思っています。
    哨戒ヘリも搭載可能です。

    >韓国の通例として、日本が作っている船を真似したくなっちゃう悪癖がある。流行り物が好きなのかな?

    結局いつもの通り規模・装備を含めて、海自のFFM建造これが新型艦建造の動機の大部分を占めるんじゃないかな?

    >何にしてもこの決定、大邱級フリゲート艦のコンセプト倒れだとと認めたようなものなのだが、その辺りは良いのか?まあ、韓国はいつもそんな感じだけどね。

    既に3隻進水で4番艦建造中...、それで合計8隻建造計画だったようですが肝の「CODLOG方式」が上手くいってないんじゃないかなァ~、頓挫してなかった事になりそうなヤバさを想像しワクワクですね。(冷笑)
    そもそも、海自のFFM級は省人化を図り乗員100名に対し、一回り以上小型の大邱級は140名ですから基本的な方向性がまるで違っていると思いますよ。
    それと、海自の最新DDG・DDのエンジンは「ターボ・エレクトリック方式」を搭載したCOGLAG式で、艦種の排水量に応じたエンジン形式を採用しているのに、南朝鮮は行き当たりバッタリに試すだけで今後もノウハウ蓄積は無理でしょう。

    領海防衛の基軸というべきフリゲート艦増産計画がマタマタ大迷走しそうで...、実に楽しみ!!(爆笑)

    • マスメディア反乱軍様

      >現代の軍艦の船級は各国の事情で相違がありますが、排水量で考えれば5000t級以上が
      >ミサイル駆逐艦、4000t未満がフリゲートって概ねな感じで、増えてきたVLSを搭載した
      >フリゲート級は軽駆逐艦と区別する方がいいのかもとか感じています。

      英国の国際戦略研究所の年報「ミリタリー・バランス」では、満載排水量1,500~4,500トンの戦闘艦を一律に「フリゲート」と類別してます。
      日本語には、正式な「フリゲート」の訳語は無いようですが、「護衛駆逐艦(DE)」や(旧海軍の)「海防艦」(1942年(昭和17年)7月1日の類別変更後)が相当しそうです。
      なお、中国語では「護衛艦」「巡防艦」という訳語があるようです。

      「フリゲート」より小型の艦艇は「コルベット」と呼ばれます。

      「VLS(垂直発射システム、垂直発射装置)」≒「弾薬庫兼発射筒(発射装置)」なので、艦艇の類別には使われていませんね。

      • あるけむさん、フリゲート艦のカテゴライズ情報ありがとうございます。

        >満載排水量1,500~4,500トンの戦闘艦を一律に「フリゲート」と類別してます。

        でもかなり大雑把で現代の実態に合っていないような気がしますね。
        まだ2隻現役で外洋勤務経験ありのDDはつゆき型護衛艦もフリゲートって事になります。
        そして建造中のFFMは基準3900tですが、おそらく満載排水量は5000tを軽く越えると思うし、VLS搭載ですから限りなくDD型と言えるんじゃないかな。

        僕はイージスシステム・弾道ミサイル迎撃能力・艦隊防衛用対空ミサイルを装備した艦はDDG(Guided missile weapon Destroyer)、イージスシステムはないがVLS搭載艦をDD(Destroyer)で護衛艦と種別し、それ以下の艦は(計画中の哨戒艦ですね)昔あったPF(Patrol Frigate)とシンプルに表現した方がいいと思っています。

        >「フリゲート」より小型の艦艇は「コルベット」と呼ばれます。

        大体1000t前後がコルベットでしょうか? 
        海自が計画中の哨戒艦は1500tクラスとされコルベットと位置づけされそうですが、海自はこれを「護衛艦」に含めない為の新型艦計画のようです。
        護衛艦54隻体制がやっと認められたので、左派や極左メディアからの不要な批判を逸らす意味もあるのでしょうけどね。

        日本は軍事に限らず製品スペックを過少気味にするのですが(安全性・信頼性優先)、南朝鮮は真逆で誇大宣伝が世界一お得意の人種です。
        日本に対抗する為に今後も国が破綻するまでは、数々のお笑い兵器開発を続けてくれそう。(爆笑)

        >韓国人は「Batch(バッチ)」の意味を理解しているのか、疑問に思います。

        はなから理解するつもりなんてサラサラなく「最新兵器を造るニダ!!」と、予算ボッタくる気満々じゃないのかなァ~。(冷笑)

    • 韓国海軍のフリゲート艦は拡大の一途を辿っています。
      戦略の変化と言うことなのかも知れませんが、いつもあっちこっちにぶれまくるというのは、ドクトリンがしっかりしていないからかもしれません。

      結局、「仁川級フリゲートを改造したけど失敗しちゃいました!」という事なんでしょうけれど。

      • 木霊さん、おはようございます。

        >韓国海軍のフリゲート艦は拡大の一途を辿っています。

        9隻建造された旧蔚山級も残り4隻で失敗作の仁川級6隻ですから、10隻体制以上を維持するなら新造艦建造は必然と思いますけど...。
        ただそれが戦略面・スペック面でブレまくりの大迷走なのが、いつもながら南朝鮮のお笑いなのでしょう。

        >戦略の変化と言うことなのかも知れませんが、いつもあっちこっちにぶれまくるというのは、ドクトリンがしっかりしていないからかもしれません。

        いつも日本の装備を横目で見ていますんで、この不毛な精神構造が「精神的に生まれ変わらないとダメ」と、ローマ法王に厳しく揶揄された朝鮮人種最大のネックじゃないかなァ~。

        >結局、「仁川級フリゲートを改造したけど失敗しちゃいました!」という事なんでしょうけれど。

        1隻就役で3隻建造中の大邱級も先日の記事通り失敗作の臭いがプンプンしてますから、「さて、計画中の4隻の運命や如何に?」って感じなのかな。

        旧蔚山級は前後期型の2種ですから表面的には「蔚山級(BatchⅢ)」と無理やり呼べない事もないのですが、すでに退役している艦艇の名を今さら冠する意図が判りませんねェ~。
        だって、この「旧蔚山級」は文クンにとっては積弊の最大標的である、故朴正煕大統領が企画した南朝鮮初の大型戦闘艦なんですけど。

        いずれにせよ、ちゃんと実戦で役に立つ沿岸警備用フリゲート艦が10隻以上揃うには、大きな紆余曲折(南朝鮮の場合は大迷走とも言う)と困難(ポッケナイナイでスペック大幅ダウン)が予想されます。(冷笑)

        まあ、ガンバレ!!