再び故障?!新型フリゲート艦「大邱」の推進システムに欠陥

海軍

再び故障というより、何も直ってなかったんじゃ無いかな。

3400億投入し、また故障した海軍最新鋭護衛艦

記事入力2019.12.18 午後9:27 、最終修正2019.12.18 午後9:38

[アンカー] 韓国軍が3400億ウォンをかけて最初のハイブリッド推進システムを導入した大邱艦がまた止まったことが確認された。去る1月、推進システムで故障や停止が「乗組員の操作が未熟」であることが問題なとしたが、先月にも推進システムに異常が生じた。軍艦自体の欠陥が疑われます。

「NAVER」より

記事でも突っ込みが入れられているけどさ。

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大邱級フリゲート艦

最新のフリゲート艦はハイブリッド?!

先ずはリンクを。

韓国のフリゲート艦は、トップヘビーの伝統で色々問題はあったとはいえ、北朝鮮に対応する為には一番使えるクラスであると思われる。

で、仁川級フリゲートを発展させて作った大邱級フリゲート艦なのだが、何故か仁川級フリゲート艦の良いところをスポイルしちゃった。

中途半端に艦を大きくしてどうするんだ、と言う話なのだけれど、しかし、大邱級フリゲート艦のネックは推進機構なのだ。どんな事になっちゃったのか?というような事になっているのは、リンク先を読んで頂くと雰囲気だけ分かると思うのだが、「何故」なのかはよく分からない。

ともあれ、Wikipediaによれば推進方式にCODLAG方式を選択した大邱級フリゲート艦なのだが、エンジンそのものは外国から調達している。

ガスタービンは、ロールスロイスのマリントレントMT30という、ロールスロイスの最新エンジンで、実績もしっかりしている。

MT30

一方のディーゼルエンジン2基については、MUTのエンジンを採用している。こちらは少々枯れた感じのエンジンだがその分だけ実績は十分にある。ただV型12気筒のタイプは2014年に実用化した最新版のようだね。

MTU 1163

……ちょっと気筒数が多い写真だけど気にしないで欲しい。

一体この2つを組み合わせて何の問題が出るんだよ!!

問題はギアボックス

で、何が問題かって、2種類の異なるタイプのエンジンから駆動力を取り出す関係で、一番のキモとなるのはギアボックスの設計ってな事になる。

でもさぁ、もっと簡単な仕様を選べば良かったのに、何故、難しいギア設計の必要なCODLAG方式にしちゃったのかね。

当時、その水深の地域を通過し、海底にスクリューをぶつけた点などを勘案し、推進機構自体の欠陥ではなく、乗組員の操作が未熟であったとされました。

しかし、修理後に再び推進系統に問題が発生しました。先月初め、今回は水深が深い東海沖で作戦任務中、突然お腹が壊れるくらいの状況が起こったのです。

海軍の関係者は、「前回のように推進システムにも故障が出た」と言いながらも「ただし、同じ部分が故障したのかは今のところ判断が難しい」としました。

「NAVER」より

前回は海底を擦ったという理由で、「乗組員の操作が未熟だったからだ」という事にしちゃったらしいのだけれど、それ以前にギアボックスから異音が出るとか、異常に加熱するというような事案があったことを考えると、ちょっと不味い判断だったんじゃ無いの、とは思う。

方式はCODLAGではなくCODLOG?

さて、原因を色々探りたくて色々なサイトを見ていたのだけれど、どうやら推進方式にCODLAG方式を採用というのはガセ情報のようだ。正しくはCODLOG方式らしい。確かに、メディアの記述でもそう理解出来るような部分がある。

韓国の技術で建造された大邱は韓国海軍の戦闘艦で初めて推進電動機とガスタービンエンジンを結合した推進システムを採用した。推進電動機は騒音が小さく平常時に潜水艦が探知しにくいように航海可能で、ガスタービンエンジンに転換すれば迅速に航海できる。したがって対潜水作戦に非常に有利な護衛艦とされる。 

「中央日報」より

CODLOG方式の場合は、低速・巡航時にはディーゼル・エレクトリック方式による電気推進を使用し、高速時にはガスタービンエンジンを併用する方式らしい。

CODLAG方式では、高速時にガスタービンエンジンと電気推進を併用するので、その点が違うワケだが、その分、 CODLOG方式の方がシステムが単純か出来るメリットがあるようだ。高速時に電気推進を併用しないので、発電機や電動機がデッドウェイトになっちゃうんだけどね。

そんなわけで、 CODLOG方式であるという事であったにせよ、ちょっと厄介なギア設計をしなければならないのは変わらず、そしてそこでどうにもおかしな事が起こっていると。

そもそもこのハイブリッドエンジン、切り替えに従来方式に比べて6分以上もよけいにかかるとかいうニュースがあった。別のニュースでは従来と比べて3倍時間がかかるという報道もあった。つまり、9分くらい切り替えに時間がかかかるって事になる。低速から高速に切り替えるのに、ちょっと時間かけすぎじゃね?

調べてみると、標準で7分10秒、緊急モードで2分10秒かかるんだとか。

さておき、コレがきちんと修正されるまでは、新型を作るのは凍結した方が良いよね。同型艦は既に3隻目が就役式をするとかいうニュースがあったんだけどさ。

コメント

  1. 木霊さん、おはようございます。

    大邱級って2番艦(慶南)が今年6月に進水で2020年末頃就役、3番艦(ソウル)が11月進水で多分2022年春頃就役予定ですよね。
    1番艦(大邱)は19年1月からドック係留中の様ですから、基本の推進機関不具合が解消されないままノー天気に2隻建造驀進している可能性があります。
    なんせ、1番艦が就役して程なくドック入りしちゃった訳で、推進機関以外にも戦力化配備に必要なチェック項目は山積みじゃないかな?

    1年ちょっとしか時間がありませんが、エンジン&クラッチの問題解決&実戦化配備の為のチェックには足りない様な気がします。
    まあ、それでも無理やり予定通りに配備するんでしょうけど。(冷笑)

    >さて、原因を色々探りたくて色々なサイトを見ていたのだけれど、どうやら推進方式にCODLAG方式を採用というのはガセ情報のようだ。正しくはCODLOG方式らしい。確かに、メディアの記述でもそう理解出来るような部分がある。

    ありゃま、いつの間に心臓部がそっくり入れ替わっちゃたんでしょう?
    基本設計では(予算ケチって)ロールスロイスMT30×1基だったのに、ただでさえデッドウェイトを抱えるCODLOG方式で推力は大丈夫なのかなァ~?

    >ガスタービンは、ロールスロイスのマリントレントMT30という、ロールスロイスの最新エンジンで、実績もしっかりしている。

    排水量は1000tほど大きいのですが、僕が期待するFFM(3900t級)のエンジンがMT30(同じく1基)で似ていますね。
    大邱級とは違いCODAG方式ですけど、10隻近く就役して実績のあるアメリカ海軍のフリーダム級沿海域戦闘艦(2700t級)と似た仕様の様です。(MT30を2基搭載で速力は1.5倍の違いはありますけど)

    もう一つの大きな差は乗員数=省力化で、FFM級はDE級の更新とDD級の補完を考えていて、最新DD級(あさひ型:5100t)の230名の半分以下100名です。
    これに対してただでさえ練度の劣る(泳げない乗員だらけとか?)南朝鮮の最新鋭艦の乗員は140名...、方向性が違い過ぎる気がしますね。
    ちなみにFFM型もVLS×16基搭載予定ですから、必要な戦闘要員は変わらないはずなのね。

    おっとFFM型の建造費は大邱型の約1.5倍だから、仕様に格差があっても仕方ないか...。(笑)

    • そうですね、3番艦までは確定しています。まだまだ作る積もりらしいんですけどね。

      で、CODLAG方式かCODLOG方式かと言う話なんですが、僕の書き方が悪かったようで、多分最初からどちらかの方式だったということなんだと思います。
      どちらかというと、日本語のWikipediaが間違っているだけ、ということのようですよ。

  2. 日本語版WikiではCODLAG、韓国語版ではCODOG(仁川級と同じまま)で英語版でCODLOGになっていますね。
    構成的には英語版の記述どおりCODLOGが正確で「http://egloos.zum.com/korearms/v/1264215」に大邱の機関構成や問題について記述があります。

    あと故障についてはともかく、切り替え時間に関しては上記の記事にある通り停止状態からガスタービンエンジンを起動させて切り替えるのであれば暖機運転なしだと故障やエンジン寿命を短くさせる原因となるため大邱に限らず5分程度は時間をかける必要があるのでさほど問題であるとは思えません。
    *実戦ならベトナム航空戦での火薬カートリッジによるエンジン起動で使い捨てみたく無理やりガスタービンに切り替えるとか開戦後の作戦行動中ならガスタービンを稼働させてスタンバイ状態するとかで対応でしょうね。

    記事中のガスタービンに関しての問題提起が今まで韓国艦艇のガスタービンを独占してきたGE社のLM2500営業から出ているらしいみたいな部分も面白い話ですね。

    • ご指摘ありがとうござます。
      英語版と韓国語版を見たのですが、CODLOG方式だということらしいですね。

      何れにしても切り替えの時に問題があって、それが戦略に関わってくるとなるとちょっと問題かと思います。
      一般的にどうなのか?と言う点に関しては、調べても今のところハッキリした事が分からなかったので、分かったら追記するかも知れません。

  3. 旧ブログサーバの記事「韓国海軍次期護衛艦に相次いで見つかる欠陥」https://annex2ahouse.blogspot.com/2017/09/blog-post_93.html
    から、自分のコメントをサルべージしてきました。

    ———–ここから—————————————————————
    あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年10月1日 1:59

    推進方式ですが、CODLAG方式(ディーゼルエレクトリック・ガスタービン複合推進方式)は、高速時にガスタービンを「併用する(And)」方式なので、「切り替える(Or)」ということ自体がおかしいですね。
    考えられるのは、
    ・本当の推進方式はCODLOG方式(コンバインド・ディーゼル・エレクトリック・オア・ガスタービン方式)
    ・CODLAG方式に変更したがギヤボックスの製作に失敗した
    のどちらかでしょうか。
    バッチ1がCODOG方式(コンバインド・ディーゼル・オア・ガスタービン)なので、CODLOG方式が正しい気がしますが、連中のやることは理解不能ですから…
    ———–ここまで—————————————————————

    素人ながら考えてみると、回転数・トルクの異なる動力を一つにまとめるのは、結構難しい感じがしますね。

    • 僕自身、船舶の推進力を設計するなどという経験はないので、どの程度、韓国が頑張っちゃったのかはよく分かりません。
      ただ、巨大なトルクの発生する部分ですから、車の設計ができるレベルでは、まだまだ技術不足といえるのかも知れませんね。

      そして、過去にも指摘頂いていた内容でしたか。失念していました。ありがとうございます。

  4. 木霊さん、おはようございます。

    大邱級の連続故障も深刻だと思いますが、大統領選で文クンの安保諮問委員だったという元特殊戦司令官のニュースです。

    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191222-00000007-cnippou-kr&pos=1

    米韓同盟の不協和音を憂慮し南朝鮮国民に高まる核武装論を牽制しているのですが、僕が興味を持ったのは最後の戦闘服に関する部分です。

    >「韓国の兵士は4万ウォンの戦闘服を着ます。火がつけば焼けて溶けてしまいます。溶けたものをはがすと皮膚も一緒にはがれます。米軍が着る15万ウォンの戦闘服は燃えにくいです。
    >「韓国は国防費として年間50兆ウォンを使います。巨額を投じて原子力潜水艦を作るのも良いが燃えない戦闘服問題から解決していこうということです」。

    戦闘服が4万ウォン(4千円以下)...? まさかユニクロ・しまむら製のディスカウント商品並みって。
    対比で出したアメリカ軍戦闘服が15万ウォン(1.3千円)ってのも桁が間違ってると思うんですが、いくらなんでも4千円以下の戦闘服なんてホントなら速攻燃えてもおかしくないですねェ~。

    陸自の制服一式は40万円くらいで、戦闘服と装着セットは約100万円という記事もありますので(高過ぎるかどうかかは別にして)、どう考えても軍隊の装備としてはお粗末過ぎで兵士に同情しちゃいますね。
    運用できない戦闘艦や妄想としか思えない原子力潜水艦・軽空母建造計画、自分で整備できず予備品もなく搭載ミサイルさえ十数発の調達のF35A、衛星もないのにどう飛ばすつもりなのか意味不明のグローバルホーク...、他にも頓挫しスクラップ目前の自称国産お笑い兵器が満載なんですが、「日本に勝てるのなら、それでいいニダァ~!!」って洗脳されているから疑問すら抱かないんでしょうかねェ~?

    日本人も国防予算の総額ばかり話題にするのではなく、その中味にもっと興味を持って欲しいもんです。
    大事な論点であって欲しい自衛官の給与・待遇改善とかを考えると、防衛予算は根拠の稀薄なGDP比1%の呪縛から放つ時期に来ていると考えています。

    せめて、海外派兵・災害派遣手当大幅増額はもちろん、現在あるかどうか知りませんが通常訓練参加手当・特殊訓練参加手当の増額・自己啓発&自己鍛錬評価手当などを新設し、その増額分は一般会計防衛費に含まず(GDP比1%に縛られない)、別枠の国庫で負担する様な方向性を打ち出して欲しいですね。
    BMD強化や次期F-X開発・新型ミサイル開発という、真水の防衛手段に投じるべき予算を少しでも増やさないと。

    • なかなか香ばしい記事の紹介をありがとうございます。
      中央日報だけに突っ込みドコロ満載ではありますが、それにしても4万ウォンですか。
      4000円の戦闘服ってユニクロ並みですね。
      アメリカ軍が1万3000円の戦闘服を使っている、というとにわかに信じ難い話ではありますが、自衛他の制服40万円というのもまた(苦笑

      そこで、ちょっと調べてみましたが、自衛隊の制服というのは確かにお高いようです。
      最近新しくなった、特別儀仗服であれば、一式50万円するというシロモノのことのようですね(上着+ズボンの他に、帽子、靴なども含む)。

      では一般隊員が使う自衛隊の作業服にあたる、迷彩服2型とか迷彩服3型というのは、幾らなのか?といえば、税抜きで1万3000円程の設定のようですよ(靴などは除く)。制服は一式で5万円前後ということみたいですね。
      ご紹介頂いた価格帯は、多分、サイゾーが出典だと思いますが、流石にちょっと。一式100万円というのは、価格が正しいとすれば「色々込みで」ということでしょう。半長靴やらヘルメット、コートに帽子等々、様々な付属品が加わった価格という意味ですね。同じ流れで警察官に支給される服の話も出ていましたら、多分そうなんだろうと思います。

      なので、韓国軍のソレと比較するのは、1万3000円上下セットの戦闘服ということになり、ソレが韓国だと4000円相当ってなことに。
      おかしな数字のような気もしますが、韓国軍の戦闘服が上着だけの価格ってな話であれば、案外妥当な金額かも知れません。よく燃える化繊がさいようされているみたいですけど。
      アメリカ軍も1万3000円というのは作為的な数字のような気もしますが……、ミリスペックとは言え同じデザインのものを大量発注すれば安くなります。
      軍隊ですから、何万着というオーダーでの発注がなされる、そう考えれば、案外この価格も妥当なのかも知れません。

  5. 木霊様、皆さま、今晩は

    なんか・・・太平洋戦争中にドイツから倒立V12エンジンの図面を貰って作ったが、指定された材質が(物資不足で)使えなかったとか、図面に指定された公差を実現できなくて・・指定値の1桁増くらいの物しか作れなかった・・とかで、結局トラブル多発、使い物にならなかったというのを思い出しました。
    図面があってコピーするにしても、それなりのスキルが必用って事ですね。

    以上

    • 音楽大好き様

      >ドイツから倒立V12エンジンの図面を貰って作ったが、

      川崎航空機 キ61 三式戦闘機「飛燕」が搭載した「ハ40」と、
      愛知航空機 彗星などが搭載した「アツタ」の話ですね。

      あれは、陸軍と海軍が「別々に」(厳密には、海軍が愛知向け、陸軍が(川崎にも生産させるため)川崎向け)ライセンスを購入してます。

      • あるけむ様、おはようございます。

        > あれは、陸軍と海軍が「別々に」(厳密には、海軍が愛知向け、陸軍が(川崎にも生産させるため)川崎向け)ライセンスを購入してます。

        そうでしたね。自力で開発、設計したのではないので「貰った」と書いてしまいました。書きたかったのは、まともな図面があっても、それを現物にするには相応のスキルが必用だという事です。