ほう。
[単独] KAI、輸送機開発に着手… 「期間8年・予算4兆」の展望
登録2020.11.05 07:16:54
国内唯一の航空機メーカーである韓国航空宇宙産業(KAI)が軍輸送機の開発を進めていることが確認された。T-50の訓練機とスリオン機動ヘリ、KF-Xの戦闘機の開発に続き、「未開拓」事業分野である輸送機市場に進出して、将来の食べ物を確保するという布石とみられる。
「THE GURU」より
韓国も軍用の輸送機を開発するのか。そういえば、韓国軍が国産の輸送機を持っているというのは聞いたことがなかった。作ったことがなければ国産の輸送機が存在するわけがない。
韓国軍が運用する輸送機
アメリカ製のC-130
韓国空軍が持っている輸送機といえば、最初に挙げられるのがC-130ハーキュリーズだろう。

確か日本の航空自衛隊や海上自衛隊も持っているが、超ベストセラーで戦術輸送機といえばコレである。
初飛行は1954年だが、すでに半世紀以上現役で飛んでいる汎用性の高い機体で、短距離離着陸性能と不整地離着陸性能を持っているので、様々なシーンで使えるという。韓国空軍は12機(C-130H)+4機(C-130J)を保有している。
この他にも、韓国海軍が保有するP-3Cも輸送機として使うことも可能という認識らしい。
スペインCASA CN-235
そして、何故かスペイン製の戦術輸送機CN-235を保有している。こちらは18機もっていたはずだ。

何故、スペインか?という点なのだが、実はこの機体、正確にはスペインとインドネシアで共同開発された機体なのである。
で、インドネシアにT-50高等練習機などを売りつけるときに、代金代わりに貰ったという噂である。とはいえ、使い勝手は悪くないらしく、こちらも世界各国で利用されている実績がある。アメリカ空軍も採用して運用しているらしいので、使える機体ではるのだろう。
開発する理由
さて、そんなわけでそれなりの数の輸送機を保有しているにも関わらず、新たに輸送機を欲しがる理由は何なのだろうか?
KAI側空軍が運用されている中型・大型輸送機の交換や追加の需要は、空中給油機や海上哨戒機など「特殊目的少ない」の所要状況を考慮し、国内で100台の輸送機の需要があると分析したと伝えられた。
「THE GURU”KAI、輸送機開発に着手… 「期間8年・予算4兆」の展望”」より
どうやら国内需要が見込める模様。
KAIは輸送機と特殊目的少ない開発以来、これ民間航空機に改造する案も検討されていることが分かった。開発期間はKF-X戦闘機の開発期間より短い7〜8年には、投入予算は3〜4兆ウォンと推算される。また、輸送機の開発と海外輸出マーケティングのために、海外パートナーも検討されていることが分かった。候補としては、欧州のエアバス、ブラジルのエンブラエルなどである。
「THE GURU”KAI、輸送機開発に着手… 「期間8年・予算4兆」の展望”」より
そして、海外にも売りつける予定らしい。海外に売るためにエアバス(欧州)やエンブラエル(ブラジル)など外国メーカーと海外パートナーとして提携するという事も考えているようだね。
ただ、7~8年で輸送機を開発って、今まで1機もその手の輸送機を作った経験がないだろうに、何を言っているんだ……。
ついでに研究開発費に投入するのは3~4兆ウォンというのだが、例えば日本のC-2輸送機の開発費は3450億円とかいう数字が出ていたが、スケジュールの遅延などの影響もあって5000億円にまで膨らんでしまったとされている。
しかもこの数字、C-1輸送機やP-1哨戒機など開発実績があっての額なので、1から開発してこのお値段というのは、努力目標にしてもちょっと心許ない。
まあ、頑張ってくれたまえー。
コメント
国内需要が本当にあるのかとか、採算合うのかとかいう話は脇に置きまして。
航続距離の必要ない半島の事情と、有事には絶対にSTOL性が必要になると思われる所から、いっそ本邦のC-1をあげちゃったら良いような気もするんですけどねぇ……ジャストアイデアですけど。<勿論、いろんな意味で無理を承知で言ってます。
寿命末期の機体がいやなら、川崎重工から製造権一式譲り受ければ安かろうに。あ、エンジンは最新のターボファンにした方が良いですけどね。何しろ設計は古いですから……
まあ、何やっても、国際市場でハークの牙城は崩せないと思いますけどねぇ……
M400orC-2クラスの市場なら、多少は引き合いもありそうですけど……
誤:M400
正:A400M
お詫びと訂正を致します……
STOL性能をしっかり実現できるかどうかがポイントなのでしょうけれど、そもそもジェット機などを作った実績がないだけに不安要素は色々と。
日本の国産機を世界に売っていく、というのはなかなか難しい様で、未だに売れていないわけですが。
……韓国に売るのはちょっと(汗
お笑い韓国軍史にポッケナイナイ案件がまた一つ。
またひとーつ!
もはや数え切れないのだけれど。
木霊さん、今晩はです。 ちょっとの間に精力的に記事アップご苦労様です。
さて、前の記事から少しづつコメントを...(笑)
お金が有り余っているのかザブザブと兵器開発に余念がないのは、予算汲々で困っている我が国の自衛隊から観れば実に羨ましい限りですね。
でも目指す意味が判らないって感じです、て2500機生産のベストセラーのC-130だっで現行最大の運用国アメリカ空軍でも400機弱、空自はC-2を含めて輸送機は30機以下で世界中合わせても300機程度の需要しかないんじゃないかな。
南朝鮮空軍に空自レベルの国内需要があるとしても(30機程度)、輸出となるとさらにハードルが上がりそうだけど。
なァ~んか、いつもの邪なカラクリがありそう話ですね。