【アーカイブス】韓国では橋も大揺れ

ヤバイ韓国建築物

韓国は建物でもヤバイ話は多いんだけど、橋もヤバイ。

麗水〜光陽つなぐ李大橋、ひどく揺れ「交通全面統制」

入力2014.10.26 21:50 修正2014.10.27 00:19

全羅南道麗水産業団地と光陽産業団地を結ぶ李大橋が開通1年ぶりに激しい揺れ現象が発生して車両通行が全面規制された。 

「Daum」より

これ、橋が揺れたという単純な話では無いのである。

パラオ、友好の橋に纏わる顛末
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予備知識としてはこちらから。

揺れが酷くて交通規制を

通行止めをするレベル

で、この話はどんなことになったかというと、こちら。

麗水消防署は26日午後6時19分ごろ、全羅南道麗水市と光陽をつなぐ李大橋が通常よりも大きく揺れるという申告が受け付けされ、ここを通った車数十台をすべて避難させた明らかにした。

「Daum」より

「通常よりも大きく揺れる」って、どんなレベルだったのか。

この日の午後6時から7時までの間李大橋は秒速6~7mの風が吹いたが、足の揺れに大きな影響を与えるほどではありません。亀裂や異常が原因である可能性があり専門家を招集して原因を調査する方針だと明らかにした。

気象庁は同日午後6時ごろ、李大橋と2~3km離れた光陽中東で秒速2.7m、7時には秒速2m前後の風が吹いたことを測定したと明らかに強風のために揺れた可能性は低い状況である。

「Daum」より

とりあえず、この記事では風の影響は否定しているようだ。秒速7kmって本当にたいしたレベルでは無いよ。

李大橋は全羅南道麗水産業団地で生産した各種石油化学製品を釜山方向に運ぶ道なので、一日数千台の大型車が通っている。

「Daum」より

それなのに通行規制しちゃった。

よっぽど揺れたんだろうね。

李舜臣は敵前逃亡した将

で、話は逸れるが、この橋の名前が「李舜臣大橋」というのもなかなかユニークだ。

李舜臣(想像図)が載せられた紙幣

韓国ではお札になったり、船の名前になったり、果ては映画になったりする程の英雄扱いなのだけれど、歴史を調べるとかなり残念な感じだ。

文禄の役(1592年~1593年)で、豊臣秀吉の朝鮮出兵により朝鮮半島を日本の軍隊が通過しようとしたのだけれど、 水軍を率いた李舜臣がゲリラ戦を仕掛けてきてちょっとだけ手を焼いたという記録がある。直ぐに日本側の九鬼水軍が対策をしたので、李舜臣は戦果をあげるまでもなく撤退したらしいけれど。あ、だから逃亡はちょっと言い過ぎか。

でも、この後、慶長の役(1597年~1598年)では、韓国の一部で有名な
鳴梁海戦で、大名の来島通総を戦死させる戦果を挙げたものの、日本の水軍の攻撃に耐えきれずに敗走。明水軍と合流して再び日本水軍を迎え撃ったところで、戦死したとされている。

まあ、数も質も勝る日本水軍に対して、貧相な装備で勇敢に戦った(直ぐに逃げた)という部分を聞けば、英雄と言えなくも無いけど、結局たいした成果をあげた訳では無い。

橋が揺れたのは布製シートのせい

と、そろそろ本筋に戻るとしよう。

李舜臣大橋の揺れ、原因は全長2キロ超の布製シート

記事入力 : 2014/10/28 10:35

風の影響により上下に大きく揺れたため、車両の通行が全面的に禁止された「李舜臣(イ・スンシン)大橋」で、わずか1日後の27日午後8時、通行が再開された。李舜臣大橋は全羅南道光陽市金湖洞と麗水市猫島を結ぶ、全長2.26キロ、往復4車線の韓国最長のつり橋だ。

朝鮮日報より:リンク切れ

橋が揺れて通行がままならない状況で、韓国はどんな判断をしたか?というと、何と、布製シートのせいにしちゃった。

で、布製シートを撤去して通行再開、と。

 全羅南道と韓国施設安全公団などはこの日午後、専門家会議を開き「ケーブルの張力で橋桁を支えるつり橋は、風によって揺れやすい特性がある。李舜臣大橋だけに構造的な安全性をめぐる問題があるわけではない」との結論を下して、車両の通行を許可した。

朝鮮日報より:リンク切れ

えーっと、風はないとか報道していなかったか?

タコマナローズ橋の惨劇とその原因

Tacoma Bridge

この動画を見て頂きたいのだが、これは建設業界では有名な動画。 タコマナローズ橋の映像である。

僅かな風でも大きく揺れ、問題となっていたのだが……、崩落してしまう。

当然ながら、この話は韓国も把握しているはずだし、設計にもこの原因となった共振現象に関する問題は反映されているはず。

建築家の中では常識の範疇の話で、専門外の僕だって知っている話。

 全羅南道と麗水・光陽両警察署は、上下に揺れる現象が発生した李舜臣大橋について、26日午後6時12分ごろから車両の通行を全面的に禁止した。その後、揺れの原因について調査に着手し、主な構造物の損傷の有無を調べた後、ダンプトラックなどを用いた車両の通行実験を行った。その結果、橋が揺れる現象は、エポキシ樹脂を混ぜたアスファルトで舗装した後、橋の欄干に設置された全長2.26キロ、高さ1.2メートルの布製のシートが秒速8.2メートルの風で揺れ動いたのが原因だったという結論を下した。

全羅南道は「風が布製のシートにぶつかることで、円滑な風の流れが遮られ、橋の上で風が渦を巻く現象が発生したため、橋全体がうねるように揺れた。李舜臣大橋は風速が10分間の平均で25メートル以上となった場合、車の通行が禁止される」と説明した。

朝鮮日報より:リンク切れ

結論を下したのは警察と行政だと? 大丈夫なんだろうな。

 施工業者側は今年6月から、路面の一部にひびが入った麗水方向の2車線で舗装工事をやり直し、エポキシ樹脂を混ぜたアスファルトが完全に固まるまでの間、布製のシートを設置していた。エポキシ樹脂を混ぜたアスファルトは厚さが5センチで、一般的なアスファルト(8センチ)に比べ薄いため、橋桁の重さを軽減するのに用いられる。

朝鮮日報より:リンク切れ

……不安でいっぱいだな。

橋が出来て1年経たないうちに、あちこちにヒビが

橋が出来てから1年も経たないうちに、アスファルトにヒビが入る。そして、その補修工事をして、養生のために布製シートを設置したら橋が揺れた。

これだけの要素でも、設計的に問題があると思わせる。

正直な話、コンクリートよりもアスファルトの方が各段に割れに強いのである。それが割れて剥がれたという状況が発生しているとすると、橋を支える部材として使われるコンクリートの強度に不安が出るのは当然といえる。

それを、わずか1日で開通させたとなると、真面な検査すらやっていない可能性が高い。目視だけで終わらせたな?

そして、対応もまずい。問題となった布製シートは、アスファルト舗装修繕のための養生シートだそうで。風を受ける面積が広がる養生シートの撤去は、橋の揺れを防ぐ意味ではありとは思うが、養生シートを使わずにアスファルトを硬化させたら、再びヒビが入るのは時間の問題だな!!!

良い対応だったとはとても思えない。

李舜臣大橋の主塔間の距離は基本計画では1.1キロとなっていたが、李舜臣が生まれた1545年にちなみ、距離を長くするため、エポキシ樹脂を混ぜたアスファルトを使用したという。

そもそも、当初の計画が主塔間の距離を1.1kmとしていたのに、名前を「李舜臣大橋」としたいが為に主塔間の距離を1.5mまで延長するという発想がよく分からない。材料費をケチる為って訳でも無さそうだ。主塔の数が減るわけじゃ無いし……。

ちなみに李舜臣の命日は11月19日らしいぜ!!!

コメント

  1. Rodney より:

    去年の夏にも盛大に亀裂が入ってましたね、原因は猛暑による熱だそうですがアスファルトの道路なんて夏場には高温になるのが当たり前なのにそんなんでいいのか?

    chosun.comの記事の写真を見ても、亀裂にもほどがあるでしょというレベルですね。
    http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2018/07/22/2018072201203.html

    • 木霊 より:

      記事を紹介頂きありがとうございます。
      なんというか、この手のトラブルは日常茶飯事になっている感じが記事から伝わってきたのですが、僕の気のせいですかね。

      あまりの驚きに早速追記させて頂きました。
      感謝。

  2. マスメディア反乱軍 より:

    追記記事の割れてアスファルトの写真見て愕然としました!!

    これじゃあ「超お買い得、割れた袋詰め煎餅セット。」って感じのパリパリ感たっぷりの薄さですね。(苦笑)
    瀬戸大橋・明石大橋なんかに比べて中間の橋梁がないので、最大支間長(主塔間の距離)では世界5位らしいのですが、技術もないのに見栄張り過ぎの結果じゃないかなァ~?
    主塔間にせめてもう一箇所橋梁がないと恐ろしくて見ていられない...。

    歴史的英雄譚が皆無の朝鮮人が無理やり歴史ファンタジーで捏造して、ショボい李舜臣を無理筋で英雄視した名前の橋...、その名を冠したのですからショボくて当たり前なのかも知れませんが利用者にとっては危険極まりない建造物ですね。

    P.S.
    アーカイブスのいいところはこういう新事実を発掘できるとこだと思います。
    木霊さんは過去記事そのままじゃなくアレンジされ、それに読み手が新しい情報や意見を追記して内容が充実するのは大切です。

    とても手が掛かる作業だと思いますが、これからもよろしくです!!(微笑)

    • 木霊 より:

      なかなか凄い写真でした。
      この手のニュースの後追いというのがなかなか大変なのですが、出来る限りやっていきたいと思います。
      皆さんからも突っ込み頂けますので、記事は充実しそうですね。